『デッドプール2』ネタバレ解説|あらすじ・結末とケーブルの目的
『デッドプール2』は、『X-MEN』映画から派生したデッドプール単独シリーズの第2作です。前作でヴァネッサと再会したウェイドが、今度は彼女を失うところから始まります。未来から来たケーブルと少年ラッセルの対立を、派手なチーム結成の話だけでは終わらせません。X-フォースの失敗を笑いに変えた後、最後に問われるのは誰がラッセルのそばに残るか。ウェイドの選択と、映画の緩急のつけ方を中心に考えます。
以下、映画の結末とエンドクレジットのネタバレを含みます。
『デッドプール2』のネタバレあらすじ
ヴァネッサの死を受け止められず、ウェイドは居場所を失う
デッドプールとして活動するウェイドは、ヴァネッサと未来を思い描いていました。しかし敵の襲撃で彼女を失います。ウェイドは自分を責め、生きる意味を見失いました。
そんな彼をコロッサスがX-MENの見習いとして迎えます。ウェイドは真面目なヒーローにはなれませんが、そこで出会う少年ラッセル/ファイアフィストが、彼に新しい役割をもたらします。
ラッセルを守ろうとして、ウェイドも収容施設へ

ラッセルは能力を持つ子供を集めた施設で苦しみ、怒りを募らせています。ウェイドは彼を止めようとしながら、施設側の扱いにも問題があると気づきます。二人は能力を抑える首輪を付けられ、ミュータント用の刑務所へ送られました。
そこで現れたのが、未来から来たケーブルです。彼の狙いはラッセル。現在の少年が将来大きな惨劇を起こし、ケーブルの家族を奪うと知っているからです。ただし、未来を守るために今の子供を殺してよいのか。映画の対立はそこにあります。
ウェイドはX-フォースを集め、護送車のラッセルを追う

ラッセルを救うため、ウェイドはX-フォースを結成します。ところが派手な作戦は思いどおりに進まず、新メンバーたちは大きな犠牲を払います。作戦の失敗は笑いとして描かれながら、ウェイドの「仲間を集めればすべて解決する」という軽さも突きつけます。
ラッセルは護送中にジャガーノートと接近し、怒りを共有できる相手を見つけます。自分を傷つけた施設の責任者へ復讐しようとする少年は、ケーブルが知る未来へ近づいていきます。
ケーブルと手を組み、ラッセルの復讐を止めに向かう

ウェイドはケーブルと協力し、ラッセルが施設の責任者を殺す前に止めようとします。ケーブルにとっては家族を救うための戦い。ウェイドにとっては、少年にこれからの人生を決める殺人をさせないための戦いです。
ドミノやコロッサスらも加わり、ジャガーノートとの激闘が始まります。ウェイドは力でラッセルを押さえつけるだけでは、彼の怒りを消せないと分かっていました。
ウェイドは自分を犠牲にし、ラッセルの未来を変える
ウェイドは能力を抑える首輪を着けたまま、ラッセルをかばって銃弾を受けます。治癒能力が働かず、彼は死にかけます。その選択を見たラッセルは復讐を思いとどまり、ケーブルの知る未来が変わりました。
ケーブルは時間移動のために残していた手段を使い、ウェイドが撃たれる結末を変えます。ウェイドは生き残り、ラッセルも殺人へ進まずに済みました。大切なのは、時間を戻す前から、ウェイドが自分の命を差し出す覚悟を見せていたことです。
ラッセルが変わるきっかけは、ケーブルの装置ではありません。自分を見捨てない大人がいると、ウェイドの行動で知ったことです。時間移動はその選択をなかったことにせず、ウェイドも生き残れる結末へつなげます。
『デッドプール2』の登場人物
ウェイド・ウィルソン/デッドプール(ライアン・レイノルズ)

ヴァネッサの死に傷つきながら、ラッセルを守ることに意味を見いだします。前作では自分を受け入れてもらえるかが大きな問いでした。本作では、自分が誰かの居場所になれるかを問われます。
ラッセル/ファイアフィスト(ジュリアン・デニソン)
炎を操る少年。施設での経験から大人を信じられず、復讐へ傾きます。ケーブルが恐れるのは、現在のラッセル自身より、このまま孤立した先にいる未来の彼です。
ケーブル(ジョシュ・ブローリン)

未来から来た兵士。家族を失う未来を変えるためラッセルを狙います。ウェイドとの対立は、「過去を変えるには誰を犠牲にしてよいか」という考え方の違いでもあります。
ドミノ(ザジー・ビーツ)

運を味方につける能力を持つX-フォースの仲間。ウェイドの計画が崩れる中でも戦い抜き、ラッセルを守る側に立ちます。
コロッサスとジャガーノート


コロッサスはウェイドをX-MENへ誘い、少年を助ける道を信じます。一方、ジャガーノートはラッセルの怒りに寄り添うようで、復讐を加速させます。二人の巨体の対決は、ラッセルがどちらへ進むかという物語の対立を映しています。
『デッドプール2』の小ネタ・関連作品
なぜケーブルはラッセルを殺そうとしたのか
ケーブルの目的は、将来のラッセルによって家族を奪われる未来を防ぐことです。彼は現在の少年を「未来の殺人者」として見ますが、ウェイドはまだ変われる子供として見ます。結末で未来が変わることは、ウェイドの見方が間違っていなかったと示します。
エンドクレジットの時間移動は、本編の決着と分けて読む
本編の決着は、ラッセルが復讐をやめ、ケーブルがウェイドを救うことです。その後のエンドクレジットでは、ウェイドが時間移動装置を使って複数の出来事に手を加える場面が続きます。シリーズや俳優自身を笑いにする演出も混ざるため、すべてを厳密な時系列の「正史」として扱わない方が安全です。
X-フォースは強力なチームの完成ではない
ウェイドは理想のチームを作ろうとしますが、最初の作戦は散々な結果になります。映画が最後に示す「家族」は、募集して名前を付けた集団より、失敗の後にもラッセルのために残った人たちです。
チーム結成を大失敗にするのは、なぜ?
仲間を集め、名前を決め、作戦へ飛び出す流れはヒーロー映画の王道に見えます。ところが本作は、その期待をほとんど一瞬で崩します。笑える場面ですが、ウェイドが「人数をそろえれば誰かを救える」と考える軽さも露わになります。
その後に残るのは、運よく生き延びた者と、ラッセルを見捨てないと決めた者です。映画はチームの肩書より、危険なときに誰が行動するかを重く扱います。にぎやかな前半と静かな犠牲を対にした構成が、ウェイドの変化を分かりやすくしています。
時間を戻す前の自己犠牲が、結末の中心になる理由
ケーブルが時間を戻すため、結果だけ見ればウェイドは生き残ります。それでも映画は、彼が能力を封じる首輪を着けてラッセルをかばう場面を先に見せます。取り消されたのは死という結果であって、少年を守ろうとした選択ではありません。
ラッセルが変わるのも、時間移動装置の力だけでは説明できません。自分のために命を差し出した大人を見たことが、その後の行動を変えます。時を戻す仕掛けを最後に置きながら、心の転換点はその前に置く。そこがこの結末の巧みなところです。
まとめ
- ケーブルは未来で家族を奪われたため、少年ラッセルを殺そうとしていました。
- ウェイドはラッセルをかばい、自分を犠牲にして復讐を止めます。
- ケーブルの時間移動でウェイドは救われますが、少年が変わるきっかけはウェイドの選択でした。
『デッドプール2』は、にぎやかなチーム映画に見えて、最後には「子供を見捨てない」と決める話に着地します。ウェイドが必要としていた家族も、ラッセルが必要としていた家族も、そこから始まるのでしょう。
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