MCU-アベンジャーズの観る順番・時系列を徹底解説!各フェーズの作品リストを網羅

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MCUとは「マーベル・シネマティク・ユニバース」の略称で、マーベル・コミックを原作としたキャラクターが登場する作品群です。

これまでは主に、アベンジャーズを起点とし、多くのヒーローたちが時に作品をまたぎ、インフィニティストーンで結ばれ交錯=クロスオーバーしています。作品数は2008年公開の「アイアンマン」に始まり、2019年7月ですでに23作品が展開。映画史を塗り替える世界的ヒットとなった「アベンジャーズ/エンドゲーム」は記憶に新しいと言えるでしょう。

MCUシリーズは大きく何段階かの”フェーズ”に分かれます。「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で終了したフェーズ3までの作品は総称で「インフィニティ・サーガ」と呼ばれており、これからフェーズ4が始まります。

ここでは、MCUの過去作品を紹介しつつ、新章が幕開けする今後のラインナップをご紹介していきます。

MCU作品リスト【順番と時系列は異なる】

MCU作品リスト【順番と時系列は異なる】

2019年7月現在、劇場公開済みの作品は全て、フェーズ1〜3に属し「インフィニティ・サーガ」と呼ばれています。アベンジャーズを起点とし、6つのインフィニティストーンというアイテムが多くの作品に登場したり伏線となるなどで、繋がっています。

当初は、公開順が時系列のように見えていましたが、フェーズ3に入ったあたりからその雲行きは怪しくなります。

例えば…

映画「キャプテン・マーベル 」は2019年公開作品。MCU作品としては21作目と、かなり最近のものなのですが、実際の舞台設定は1995年と、アベンジャーズが結成される前で、1作目の「アイアンマン」よりも前となっているのです。他にも…

  • シビルウォー8年問題
  • エンドゲームのタイムトラベル

などが、作品群を複雑化させている要因となり、サラーっと公開順に見れば、時間軸は全て埋まるのよね、というわけに行かなくなっているのです。ケビン・ファイギ社長はテレビドラマも含め「現在、過去、未来が全て織り込まれる」と語っており、網羅すればパズルのピースは埋まるようですが…。

現在振り返ってみると公開順というよりは、ひとまず冠作品は時系列がつながっているので、シリーズごとに作品を見ていく形が一番理解しやすいでしょう。その冠もたくさんありますが…と、どこから観ていいか困っている人には、まずは「アベンジャーズ」シリーズを全て観て、興味を持てたヒーローの冠作品に枝葉を広げていくのがいいかもしれません。

参考 アベンジャーズシリーズを視聴したい方は「アベンジャーズ(吹替・字幕)視聴できる動画配信サービスまとめ」をご覧ください。

今後公開予定の作品群

noフェーズタイトル公開日ジャンル
11アイアンマン2008年映画
21インクレディブル・ハルク2008年映画
31アイアンマン22010年映画
41マイティ・ソー2011年映画
51キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー2011年映画
61アベンジャーズ2012年映画
72アイアンマン32013年映画
82マイティ・ソー/ダークワールド2013年映画
92キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー2014年映画
102ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2014年映画
112アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン2015年映画
122アントマン2015年映画
133シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ2016年映画
143ドクター・ストレンジ2017年映画
153ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス2017年映画
163スパイダーマン:ホームカミング2017年映画
173マイティ・ソー バトルロイヤル2017年映画
183ブラック・パンサー2018年映画
193アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー2018年映画
203アントマン&ワスプ2018年映画
213キャプテン・マーベル2019年映画
223アベンジャーズ/エンドゲーム2019年映画
233スパイダーマン:ファーフロムホーム2019年映画
244ブラック・ウィドウ2021年映画
254シャン・チー/テン・リングスの伝説2021年映画
264ワンダヴィジョン2021年ドラマ
274ファルコン&ウィンター・ソルジャー2021年ドラマ
284ロキ シーズン12021年ドラマ
294ブラック・ウィドウ2021年映画
304シャン・チー/テン・リングスの伝説2021年映画
314エターナルズ2021年映画
324ホークアイ2021年ドラマ
334スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム2022年映画
344ムーンナイト2022年ドラマ
354ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス2022年映画
364ミズ・マーベル2022年ドラマ
374ソー:ラブ&サンダー2022年映画
384シー・ハルク:ザ・アトーニー2022年ドラマ
394ハロウィン・スペシャル2022年ドラマ
404ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー2022年映画
415ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル2022年ドラマ
425アントマン&ワスプ:クアントゥマニア2023年映画
435シークレット・インベージョン2023年ドラマ
445ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 32023年映画
455ロキ シーズン22023年ドラマ
465ザ・マーベルズ2023年映画
475エコー2024年ドラマ
485デッドプール32024年映画
495アガサ・オール・アロング2024年ドラマ
505キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド2025年映画
515サンダーボルツ(原題)2025年映画
525ブレイド2025年映画
535アイアンハート2025年ドラマ
545デアデビル:ボーン・アゲイン2025年3月ドラマ
556ザ・ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス2025年映画
566(タイトル未定)2025年
576(タイトル未定)2025年
586(タイトル未定)2026年映画
596アベンジャーズ:ドゥームズデイ2026年映画
606(タイトル未定)2026年映画
616(タイトル未定)2026年
626アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)2027年映画

2021年から始まる、MCUシリーズのフェーズ4では、映画はもちろんのこと、ドラマ作品もMCUのタイムラインに入ります。

以下は、映画のみに絞ったフェーズ5の作品です。

  • アントマン&ワスプ:クワントゥマニア(2023年2月17日)
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年5月3日)
  • キャプテンマーベル2/ザ・マーベルズ(2023年11月10日)
  • デッドプール3(2024年7月26日)
  • キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(2025年2月)
  • サンダーボルツ(2025年7月)
  • ブレイド(2025年11月)

 

参考 デッドプール&ウルヴァリン」の記事を更新しました。

 

MCUの各フェーズについて

MCU作品の数は、今後も増え続けます。しかもクロスオーバー作品も多く、その関連性や位置付け、世界観の進行度をわかりやすく説明するために、いくつかの作品が塊となって「フェーズ(phase)」=段階/区切りが設けられています。つまり、1つのフェーズで1つのエピソードが完結する、というわけでなく、次のフェーズに向けて、ある程度の話が進むというイメージ。2019年8月の段階では、フェーズ3までが終了しています。

これまでのフェーズ1〜3は「インフィニティ・サーガ」と呼ばれ、アベンジャーズを起点にして物語が進んでいました。しかし、フェーズ4にはこれまでの主軸であった「アベンジャーズ」の名前はありません。そして現在フェーズ5も企画が進んでいます。これからは過去の作品をリブートしたり、映画作品だけでなくオンデマンド対応のドラマ作品も組み込まれます。

フェーズ1

フェーズ1の見所は、

■アベンジャーズのメインキャラクターの登場
■4次元キューブで繋がるエピソード
■アベンジャーズの結成

フェーズ2に向けた序章という扱いになります。また4次元キューブが多く取り上げられているため、「エンドゲーム」に繋がる多くの伏線もあるのが魅力です。

フェーズ2

フェーズ2の見所は、

■アベンジャーズが正式に稼働
■新しいメンバーとの出会い
■インフィニティストーン「赤」「黄」「紫」登場

起承転結で言えば「承」とも言えます。宇宙からやってきたGotG、人工知能から生まれたヴィジョンや、S.H.I.E.L.D.の研究の成果であるアントマンと、新たなメンバーたちが登場し、テッセラクト以外のインフィニティ・ストーンが登場し、それらのストーンがどこかの結末に向かう鍵となるのでは?といった”匂わせ”が始まります。

フェーズ3

フェーズ3は、フェーズ1、2に比べその作品数は倍になり、その割に公開期間は短い。つまり、これまでのエピソードを一気にまとめあげる作品群だと言って良いでしょう。フェーズ3の冒頭「シビルウォー」で、アベンジャーズがバラバラとなるところから、始まります。

みどころは、

■サノス vs. アベンジャーズ
■これまでの伏線回収
■主要キャラクターの引退

フェーズのピークとなるのは当初「インフィニティ・ウォー二部作」と呼ばれていた「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」でインフィニティストーンを集めていたサノスによって訪れた全宇宙の生命の危機と、立ち向かったアベンジャーズたちが描かれました。これにより初代アベンジャーズたちは惜しまれつつも引退です。フェーズ3は、インフィニティサーガの終焉であり、フェーズ1から続くエピソードにひとまず区切りとなります。

フェーズ4

フェーズ4は、ドラマと映画作品が絡み合って、過去フェーズ3で解き明かされなかった謎や、人気キャラの外伝的なストーリーが展開されることが期待されています。これまでは映画作品だけでMCUが語られていましたが、ここからはドラマにも多くの小ネタが散らばっていると推察できます。

<MCUドラマ>

・「ワンダヴィジョン」(2021年)
・「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021年)
・「ロキ」(2021年)
・「ホワット・イフ…?:シーズン1(アニメ)」(2021年)
・「ホークアイ」(2021年)
・「ムーンナイト」(2022年)
・「ミズ・マーベル」(2022年)
・「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(2022年)
・「ハロウィン・スペシャル」
・「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」
・「シークレット・インベージョン」
・「アイ・アム・グルート:シーズン2」
・「ロキ:シーズン2」(2023年10月6日)
・「ホワット・イフ…?:シーズン2(アニメ)」(2023年12月24日)
・「エコー」NEW(2024年1月10日)
・「X-Men ’97(アニメ)」NEW(2024年)
・「アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ」NEW(2024年)

 

フェーズ5

フェーズ5では、「ブレイド」のリブートの登場はサプライズです。1998年公開で、人類と吸血鬼の混血であるブレイドの戦いを描いた旧作は、マーベルコミックのヒーロー映画の元祖として登場。当時、大ヒットを飛ばした作品です(一部変更があり、デッドプール3に入り変わりました)

2022年に行われたコミコンで、キャンプテンアメリカの続編やヴィラン映画「サンダーボルツ」の公開も決定しました。

フェーズ6

  • 38.「ザ・ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス」(2025年7月)
  • 39.「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」(2026年5月)
  • 40.「アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)」(2027年5月)

2025年にはアベンジャーズとしては5作目となる、ダイナスティとシークレット・ウォーズの公開が決定。シークレットウォーズは原作初のクロスオーバー作品。ファンタスティック・フォーの宿敵ドクタードゥーム、ギャラクタスなど、マーベルでも人気キャラクターが登場する作品でもあります。

 

MCU以外のマーベル作品について

マーベルコミック原作の作品は現在、MCU作品以外にも多く存在しています。数年前まで無関係?と思われていたスパイディもMCU参戦したこともあり、今後の行方とともに、MCUにクロスオーバーしているかどうかの境目は知っておきたいところです。とはいえ、クロスオーバー作品は現状多数ある、とまではいきません。

大きくわけると以下のようになります、

 作品数主な作品制作会社
MCU作品27アベンジャーズシリーズスパイダーマンHC(2017~)ガーディアン・オブ・ギャラクシーマーベルスタジオ
20世紀フォックスほか19XMENシリーズスパイダーマン(2002~)(2012~)ブレイド(1998~)20世紀フォックス、コロンビア
ドラマ11エージェント・オブ・シールドザ・ディフェンダーズランナーズクローク&ダガーABC、Netflix、Hulu、フリーフォーム

クロスオーバーしている作品

MCU作品に積極的に関わりのある作品の多くは現在、Netflixで見ることのできるドラマ作品がほとんどです。

  • エージェント・オブ・シールド
  • エージェント・カーター

この2作品では、映画作品に影響を与える、というよりは映画作品公開後の肉付けをしたり、描ききれなかった裏話的なネタが展開されます。つまり、直接的な繋がりは薄い作品です。

具体的には、アベンジャーズ後を描く「エージェントオブシールド」は、本編で死んだはずのコールソンが、新生S.H.I.E.L.D.を結成する物語です。ヴィランで登場したチタウリのエピソードもありますが、MCU内のキャラクラーが姿を見せることはなく、用語や設定だけが引き継がれている、というものでした。

また、Netflixの他作品「デアデビル」なども、アベンジャーズが存在する世界が描かれています。「ザ・ディフェンダーズ」はアベンジャーズ的に、街角のヒーローが集結する、という筋書き。そして、いつか映画作品とも紐づくのでは?との期待もされているのです。

クロスオーバーしていない作品

実質クロスオーバーしていない、と言えるのは、以下の原作ではおなじみシリーズになるでしょう。

  • スパイディシリーズ
  • X-MENシリーズ
  • ファンタスティックフォー

◆スパイディシリーズ

スパイダーマンはMCU入り前に、サム・ライミ監督版3作、マーク・ウェブ版2作がありました。また、ソニー独自路線のスピンオフとしてはスパイダーマン3で登場した「ヴェノム」や、アニメ「スパイダーマン:スパイダーバース」もあります。

MCU入りが実現した理由は、ソニー・ピクチャーズが版権を持っているスパイディシリーズが、マーベルを買収したディズニーと契約を結んだことによるものです。

MCU作品の特徴は、原作とは異なるオリジナリティ要素の強さです。誕生シーンなども一切描かれていません。これまでのシリーズは原作に沿っているのですが、それが省略された形になっています。

◆X-MENシリーズ

アメコミ映画の知名度を一気にあげた人気シリーズです。人類の中からミュータントが生まれ、対立しながらも、ミュータントの中で多くのヒーローが出現していくストーリーで、シリーズとしては”7作品”があります。また、クロスオーバー作品としては、異色ではありますがデッドプール作品も含まれます。またスピンオフとしては、ウルヴァリンの「ゼロ」「サムライ」などがあります。

そのあと「ガンビット」などの制作も見込まれていましたが、FOXの買収劇によって白紙となり、2019年の「X-MEN:ダーク・フェニックス」が区切りの作品となりました。2021年以降にどうやらリブートとなるようです。原作ではX-MENとアベンジャーズがクロスオーバーする作品もあるため、マーベルファンの期待は特に高いニュースです。

◆ファンタスティック・フォー

宇宙の力を得て個性豊かな能力を持つ4人のヒーロが活躍する、原作では人気のチームで2度のリブートをしています。ヒューマン・トーチをキャプテン・アメリカ演じるクリス・エヴァンスや、ブラック・パンサーのキルモンガーを演じたマイケル・B・ジョーダンが演じており、MCU俳優が登場しています。

フェーズ5以降で、三度目のリブートが決定しているので、こちらも期待したいところです。

20世紀FOX買収へ。数々の作品がリブート開始

ディズニーがマーベルを買収したこと、そしてFOXを買収したことによって、多くの名作がリブートしてMCU入りすることになっています。「ブレイド」「ファンタスティック・フォー」はわかりやすい例と言えます。

また、これまで断絶感の大きかったX-MENは、このFOX買収劇によって、一気にMCU入りの可能性が高まりました。これまではMCU内で、X-MENのキャラ名や「ミュータント」という呼称すら使えませんでした。有名どころではクイック・シルバーは、X-MENでもMCUでも呼ばれず、それぞれ「ピーター」「ピエトロ」としか呼ばれませんでした。またそのクイックシルバーの双子の姉ワンダも、作品内でスカーレットウィッチという名前は呼ばれることがありませんでした。しかし、これでその問題も解決しそうです。

とはいえ、実はMCU入りしたスパイディシリーズは、ディズニーに組み込まれたというわけではありません。映画上映のオープニングを見てもわかる通り、マーベルとソニーとの関係性を堂々と記しているので”譲渡”という形式です。そのため、ちょっとした制作の都合上でMCU内に確固たる形で存在するかどうか、は微妙な状況ではあります。

まとめ

MCU作品はフェーズ4に向け、終わったばかりの過去フェーズ3までの23作品を振り返るなどして、より楽しめるための準備をしておくのが良いかもしれません。

見る順番を工夫して、たくさんの魅力的なキャラクターのストーリーを満喫しつつ、MCUならではの伏線や小ネタを楽しみながら、ネクストフェーズに備えるのが良さそうです。