Marvel Studios 2019

【ネタバレ】「スパイダーマン:ファーフロムホーム」あらすじ・ラスト結末!伏線から登場人物まで徹底紹介

「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」は、MCUのスパイダーマン作品2作目、かつMCUシリーズ23作目でフェーズ3の最終作です。エンドゲームの直後のエピソードであり、命を落としたアイアンマンや、主要メンバーが抜けてしまったアベンジャーズの再編に動くニック・フューリーが、スパイダーマンのスカウトに動きだします。つまり、2020年に始まるフェーズ4につながる作品でもあります。

「ファー・フロム・ホーム」とは直訳そのままでは「故郷を遠く離れて」。ホームカミング2でなく、同じ「ホーム」を使いながら、やや意味深なタイトルは、スパイディのホームグラウンドであるニューヨークから離れることになるだけでなく、「親愛なる隣人」として存在しているピーターが新たな一歩を踏み出していくことも示唆しているようですよ。

ピーター・パーカーらクラスメイトは「科学史ツアー」と銘打った学校の課外授業のためヨーロッパ旅行へ。そこには、エレメンタルズが現れ、そしてニック・フューリーも現れ、時空の歪みからきたという謎のミステリオという奴まで登場して…。夏休みのはずのスパイディが、新たな戦いに「巻き込まれる」ことになります。

本作のポイント

  • ミステリオがついた嘘と真の目的
  • 原作キャラクターがMCUシリーズに続々登場
  • エンドクレジットにあのキャラクターが登場

あたりでしょうか? 本作はシビルウォーの伏線やサム・ライミシリーズの小ネタが数々登場します。見逃しがちな内容を中心に詳しく解説していきます。

参考 11月6日よりレンタル開始が決定!「スパイダーマン:ファーフロムホーム(吹替・字幕)視聴できる動画配信サービスまとめ」詳しくはこちらから

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「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」あらすじ

アベンジャーズのメンバーはサノスとの決戦を終え、それぞれの道を歩み始めました。消滅していたピーター・パーカーは5年ぶりにチームメイトたちと再会して最初の夏休みを迎えようとしていました。楽しみにしているその夏休みは、学校の「科学史ツアー」と銘打ったヨーロッパ旅行。ピーターはその旅行に、気になるMJも参加するとあって、パリで告白しようと決めていました。

アイアンマンを失い…そしてニックフューリーから電話が

アイアンマンを失い…そしてニックフューリーから電話が

ⒸMarvel Studios 2019

メイおばさんの奉仕活動に、スパイディとして協力していたある日、彼の元に、ハッピー・ホーガンが訪れます。メイおばさん目当て?かと思いきや、「ニックから電話がくるぞ」と、驚きの一言が。「僕に声なんてかけてくるわけがない」と言いながら、なる電話を留守電にしてしまいます。そして、ファンに囲まれたピーターは「アイアンマンの後を継ぐの?」と質問され窮し、逃げ出しました。

ピーターは、トニー・スターク/アイアンマンを失った世界で、自分に求められている期待の大きさに戸惑っていました。だからこそ、夏休みだけは純粋に楽しみたいと願っていました。しかし、飛行機内でいきなりブラッドにMJの隣席を奪われたり、前途多難な様子です。しかも置いてきたはずのスパイダースーツは、メイおばさんに荷詰めされていました。

イタリア・ヴェネツィアで事件に遭遇!金魚鉢頭の男が大活躍

イタリア・ヴェネツィアで事件に遭遇!金魚鉢頭の男が大活躍

ⒸMarvel Studios 2019

訪れた最初の地ヴェネツィアで、事件はいきなり起きました。運河から水の怪物が登場し、街を荒らします。スパイダースーツはホテルの部屋に置いてきてしまったピーターは、土産物の仮面を被って戦おうとしますが、思うように怪物の動きを止められません。

そこに登場したのが、緑色の煙?光線を手から出しながら、頭にガラス玉のようなものを被った人物が飛来します。彼のおかげで怪物は倒れ、イタリアのテレビでは「謎の人物=ミステリオ」と呼びます。

その夜、ホテルの部屋にはニック・フューリーが登場しました。「出番だ」と連れ出され、運河を船で行った先には作戦室には、マリア・ヒルもおり、そして先ほど目の前で戦っていたミステリオが。「クエンティン・ベックだ」とニックはピーターに紹介します。

エレメンタルズを倒すのが今回の使命

エレメンタルズを倒すのが今回の使命

ⒸMarvel Studios 2019

クエンティン・ベックは、エレメンタルズを追って別次元の地球「アース833」からやってきたと自己紹介します。エレメンタルズと戦った部隊の一員で、家族も失ってしまったとのこと。ニックたちは、メキシコで彼がエレメンタルズの1人サンドマンと戦っている際に出会っていました。ニック・フューリーは消滅していた5年の間、多くのネタ元を失っており、このベックも頼りにしていると話しました。

エレメンタルズは全部で4体で、残すは炎のモルテンマン。次の出現はプラハと予想されているため、ピーターたちの一行はニック・フューリーたちによって半ば強引に、行き先を変更させられてしまうことになります。クラスメイトを危険にさらすことを不安がるピーターを、ベックは「避難させておけば大丈夫だから」と力を貸すよう説得します。

ピーターは、トニー・スタークからAIイーディスが搭載されたサングラスを託されていました。スターク・インダストリーの技術はまだ残されており、人工衛星からドローンを飛ばすこともできるようになっていました。

ステルススーツ着用で戦うも、イーディスはミステリオの手に

ステルススーツ着用で戦うも、イーディスはミステリオの手に

ⒸMarvel Studios 2019

プラハでの戦いは、ベックの独壇場でした。ピーターは、クラスメイトたちをオペラ鑑賞させている間に、炎の怪物と戦おうとします。しかし、ベティとネッドが「カーニバルに行きたい」とオペラハウスを抜け出し、彼らも危険にさらしてしまいます。ステルススーツで戦うも、ピーターは「これでいいのか」と、自信を失いつつありました。

ピーターは、ベックとバーでプチ祝賀会をしていました。イーディスのサングラスを試しにかけたベックに、ふとトニー・スタークの姿を重ねます。「これはあなたが持っていた方がいい」と、ピーターはイーディスをベックに手渡しました。そして旅に戻ろうと去ります。

その瞬間、バーはホログラムが解除され、コンクリむき出しに。ベックは高らかに「ついにやった」とピーターを騙したことに歓喜します。ベックは元スターク・インダストリー社のメンバーで、ホログラムを駆使して「BARF」という技術開発をしていましたが、過去「シビルウォー」内でトニーに却下されてしまい、恨みながら社を去り、復讐の時を待っていたのでした。

※BARFに関しては、下部に続く「伏線・小ネタ集」で紹介しています。

騙された!ミステリオは人間だった

ベックはその後、同様の恨みを持つメンバーを集め、トニー亡き後のヒーローになるため、その技術を駆使してエレメンタルズが登場したように見せたり、ベック自体もヒーローのように空を飛ぶように見せていたのでした。その技術を操るメンバーには過去、アイアンマンマーク1の残骸を再起動させようとしていや技術者ウィリアムもいました。イーディスを手に入れたベックは「俺はミステリオだ」と自身を呼び、最後の仕上げに取り掛かろうとします。

ピーターたちの旅行は、あまりに危険がつきまとったために短縮され、終わろうとしていました。最後の夜、ピーターはMJに「楽しいことをしに出かけよう」と誘い出しました。ベネツィアで手に入れたガラスのブラックダリアを渡したかったのです。

「僕は…」と、愛の告白をしようとしたピーターでしたが、MJは「スパイダーマンなんでしょ?」と返しました。なんとか誤魔化そうとしますが、MJが差し出したスパイダーウェブが絡まった機械の破片が映すホログラムを見て、それどころではなくなります。そこにはエレメンタルズとベックの戦いが。これまでの事件が「偽物」だったことに気づいたピーターはMJにサクッと自分の正体を明かし、イーディスを手渡してしまった過ちを正しに動きだしました。

ベルリンで打ちのめされるも、ロンドンで最終決戦!

ピーターはまずベルリンに向かい、ニック・フューリーに真相を話そうとしました。しかし、それもミステリオのホログラム。あまりにも壮大なイリュージョンに惑わされ、高速鉄道にはねられかけてしまい、満身創痍のピーターは、オランダに流れ着き、片田舎の村である人物に電話をかけました。

チューリップ畑には、スターク・インダストリーのジェットが到着しました。ハッピー・ホーガンが駆けつけてくれました。機内で「自信がない」と落ち込むピーターに「トニーだってそうだった。でも君を見出した時は迷わなかった」と語ります。自身の役割に目が覚め始めるピーターに、ハッピーはスパイダースーツを作るよう、ピーターにそのシステムを見せ、ニックにはベックの悪巧みを暗号を使って伝えました。

ピーターが作り上げた新スーツを着用したスパイディを乗せ、ジェットはロンドンに向かいました。そこにはイーディスを使って膨大な数のドローンを呼び寄せたベック/ミステリオが、ホログラムで怪物が街を襲うように見せながら破壊していました。最後にはスパイダーセンスを復活させ、ベックを追い詰め、イーディスも無事に取り戻しました。

ラスト1:MJと両思いのハッピーエンド、かと思いきや、正体が動画で流出!

ロンドンでクラスメイトたちも救ったピーターは、MJからキスされ逆告白されます。ようやく最高の夏休みがハッピーエンディング!ハッピーはニック・フューリーに「ピータからまた電話する」と伝えます。

MJとニューヨークの街並みを空中散歩していたある日、街角のスクリーンには衝撃のニュースが流れます。ベックが死ぬ前に撮影していた動画が、まるでヒーローのミステリオを、2代目アイアンマンの座を取られまいとするスパイディが殺したかのように編集され流出していたのです。

しかもベックは「正体はピーター・パーカーだ」と正体をバラしてしまいます。死ぬ間際に「見たものを人は信じる」と言っていたのは、このことだったようです。ピーターは絶叫して頭を抱えます。

ラスト2:え?今まで見ていたのはスクラルだったの?

ニック・フューリーとマリア・ヒルは、車を走らせていました。「すごい技術だ」と感嘆した様子です。「シェイプシフターとして、見習わないと」と語りながら、その顔は緑色のどこかで見た…スクラル人になりました。

ニックは、スクラル人のリーダータロスが化けていました。電話をかけ、ピーターの様子を報告します。電話の相手は、どうやら本物のニックのよう。ニックは、スクラルたちと一緒に宇宙基地のような場所にいるのが映され、物語は終わります。

※スクラルについては「スクラルとは?リーダー・タロスを徹底解剖!」でご覧ください。

 

「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」登場人物(ヴィラン)たちを紹介

ここでは主要キャラと新たに登場する人物を中心に紹介します。新しく追加されたキャストは、8人。その中に、サム・ライミでお馴染みのキャラクターが登場しています。

参考 声優&キャスト紹介はこちら

ピーター・パーカー/スパイダーマン

スパイダーマン/ピーター・パーカー

ⒸMarvel Studios 2019

スパイダーマンは長らく、ニューヨーク・クイーンズを守る「親愛なる隣人」として活躍していましたが、今ではアイアンマンの後継者と期待を寄せられることにプレッシャーを感じています。また慕っていたアイアンマンを失ったことへのショックも癒えていません。そのため、本来持つ能力への自信も若干失われていたようです。今作序盤ではメイおばさんが「いつものスパイダームズムズは?」と問いかける場面もあったし。スパイダームズムズ=スパイダーセンスの新しい名称みたいです、可愛い。

今回は夏休みのヨーロッパ旅行で、ヒーローも時にはバカンス気分を…なんていう思いがあったよう。スパイダーマンの姿を出来るだけ見せたくないとあってステルススーツを着用したり、ネッドから「ナイト・モンキー」と名付けられてましたね。演じるのはトム・ホランドです。

ミシェル・MJ・ジョーンズ

ミシェル・MJ・ジョーンズ

ⒸMarvel Studios 2019

ピーター・パーカーのクラスメイトで、密かに思いを寄せているクールで頭の良い女の子。今回のヨーロッパ旅行では、イケメンのブラッドに狙われていましたね。またオペラハウスではドレスアップしていたり、普段とは違う女の子らしい部分も見せていました。

今作では、実はピーターがスパイダーマンなのではないかと確信していたことがわかります。でも、そのタイミングで言う?みたいな。ピーター告白タイムが思いっきり台無しになってました。とはいえ、そのおかげでミステリオの罠に気づき、ピンチをなんとか切り抜けたんだから、まあ、いっか。演じるのはゼンデイヤです。

ニック・フューリー

ニック・フューリー

ⒸMarvel Studios 2019

元S.H.I.E.L.D.長官にして、アベンジャーズ生みの親。アイアンマン含め多くのヒーローを失った世界で、新しいチーム作りを考えているようです。今回はそのメンバーとして、スパイダーマンを引き入れようとしました。そのやり方はとにかく強引極まりなく、ピーターたちの旅行日程も手を回して変えちゃったり辣腕ですねー。実は初共演で会って話すのは、初めてなんですよね、スパイダーマンと。ピーターは随分最初は、電話も嫌がって逃げ回ってました。

消滅してた5年の間にS.H.I.E.L.D.の存在も機能していないようで、これまでのようなコネクションもあまりないようです。しかし、それも本当なのかどうなのか?ラストでは姿がタロスになっちゃうので、一体いつからスクラルに変わっていたのか…騙されていたのはタロス?それともニック・フューリー本人なの?衝撃なシーンでした。演じるのはサミュエル・L・ジャクソン。

クエンティン・ベック/ミステリオ

クエンティン・ベック/ミステリオ

ⒸMarvel Studios 2019

アース833という異世界の地球からやってきたヒーロー。ミステリオという呼び名は、自身がつけたものではなく、今回の活躍でメディアがつけたもので、そのうち自分で自分をそう呼ぶようになっています。ニック・フューリーとはメキシコでサンドマンを倒していた時に遭遇しており、エレメンタルズの脅威を警告しに現れたと説明します。

このミステリオは、公開前からその正体が話題となっていました。何と言っても、原作では謎にまみれたヴィラン。原作では金魚鉢のようなヘルメットにマント、煙を駆使した特殊効果を用いた戦いをする”人間”です。でも異次元って言ってるんですけど?空飛んでますけど?実際に今作ではスパイダーマンと共闘し、絆も深めていましたよね。

とはいえまあ、結局彼はアイアンマンを憎んでいた元スタークインダストリー社のメンバーで、チームを作って特殊効果技術を用いて新たにヒーローとなることを狙っていた「ヴィラン」でした。ラストの動画流出なんて、ほんとサイアク!しかも死んだように見せていましたが、本当に死んだのか?どうかすら怪しいのですよ。演じるのはジェイク・ギレンホールです。

詳しく知りたい方は「【ミステリオ】スパイダーマンの仲間?敵どっち?怪しいキャラの正体を徹底解剖!」をご覧ください。

また、クエンティン・ベックが、ミステリオとなるための舞台裏を支える「チームベック」のメンバーもご紹介。

◆ウィリアム

BARFの技術を駆使し、プログラミングも行なっているエンジニア。1作目の「アイアンマン」でアイアンモンガーに罵られていた人でした。彼がいないと、あの壮大な戦いの演出が生まれません。ドローンで脅されていたり…立場若干弱め。プロジェクトをダウンロードしていたり、イーディスにアクセスしたりしていましたが「できたぞ!」と叫ぶ姿は、もしかして次回以降に起こす騒動を予告しているのかも?

◆グートマン

ミステリオと、エレメンタルズの激闘を演出するシナリオ担当。ロンドンでは、ミステリオの嘘を知っているネッドとMJの命を狙うべく、観光バスの運転手にも扮しながら、常にノートを手に持ってメモメモし、決め台詞なんかも考えていました。

◆ヴィクトリア

ミステリオの衣装担当。ピカピカひかるあのケバめな衣装を、一生懸命お手入れしていました。最後の決戦では着用しなかった衣装を、最後までずーっとスチームアイロンかけてシワ伸ばしていました。

◆ジャアス

電子パルス担当。地味に一番大事だったりして。エレメンタルズが登場することの信ぴょう性は、マリア・ヒルたちがウォッチしている磁場データが反応することによります。そのため、戦闘場所を決めるとまずジャアスが電子パルスを起動させます。でも充電が結構大変そうでした。

エレメンタルズ

エレメンタルズ

ⒸMarvel Studios 2019

火・水・地・風を操る4人のヴィランの総称。過去にも多くの次元で暴れてきたらしく、今回はピーターのいるヨーロッパに、次元の歪みからやってきました。暴れまわるエレメンタルズを倒すべく、ピーターは過去に彼らと戦ったことがあるというミステリオとともに、フューリーの元で戦うことを余儀なくされます。実際、原作ではそんなにすっごいヴィランてわけでもなく、意思もあんまりない。今回の4人は、原作のメンバー名、モチーフともにやや異なりました。今回のメンバーは以下。

◆モルテンマン

炎に包まれたキャラで、チーム最強。原作ではヘルファイヤという名前です。今作ではプラハで登場し、ミステリオが自身の力を振り絞ってやっつけたぞ!な最高の自己演出に使われていました。

◆ハイドロマン

水を操るキャラ。操縦士モリー・ベンチが事故でその能力を身につけた姿とのことで、原作でもハイドロンという名称です。ヴェネツィアでスパイディの前に初めて登場し、運河の水を操っていました。

◆サンドマン

鉱物や岩石などの物質、地形を操る能力を持つキャラ。原作ではマグナムというキャラクターすが、今回はサンドマンのようです。冒頭メキシコのイステンコで、ニックたちを騙すために、サイクロンの元凶という演出で登場。ちなみにサンドマンは、サム・ライミ作品「スパイダーマン3」でも登場したヴィランです。

◆ゼファ

今回唯一姿を見せませんでしたが、風を操る能力を持つ唯一の女性キャラ。ベックがエレメンタルズを説明する映像のみで登場しました。名前は明かされていませんでしたが原作では、空を飛んだり嵐を起こしたり、風の魔女や閃光と風の愛人といった異名も持つゼファがそれにあたるようです。

マリア・ヒル

マリア・ヒル

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元S.H.I.E.L.D.の一員で、ニック・フューリーの片腕的存在の女性。インフィニティ・ウォーではフューリーととも消滅し、エンドゲームで無事に復活。フューリーとともにアベンジャーズ再編に動いていましたが、結局はスクラルで、タロスの妻ソレンが化けていました。演じるのはコビー・スマルダーズ。

ディミトリ

今回は少数精鋭なのか?ニック・フューリーがピーター・パーカーとミステリオを引き合わせた場に登場し、その後旅行の行き先変更の際にはバスの運転手として付き添う、ニックのチームメンバーです。当初はディミトリという名前で「ヴィランのカメレオンでは?」と騒然としましたが、今作ではそう言った様子は見られませんでした。ちなみに原作のカメレオンは、ミステリオ同様に変装の達人です。演じるのはヌーマン・アチャル。

J・ジョナ・ジェイムソン

本作でついにMCU初登場です。スパイダーマンシリーズでは欠かすことのできないJ・ジョナ・ジェイムソン。過去の2シリーズには登場していましたが、ホームカミングでは登場しませんでした。デイリー・ビューグル紙の編集長で、スパイダーマンを目の敵にする人物です。いつ?いつ出てくんのよ!と思っていたら、本当に最後に登場。しかもおなじみのJ・K・シモンズです!

ブラッド・デイヴィス

ピーター・パーカーの恋敵ブラッドは、指パッチンの前には下級生で冴えなかったのに、ピーターたちが消えていた5年のうちに学校イチのイケメンになっちゃって、そして同級生になっちゃった。虎視眈々とMJを狙っていて、見ているこっちもやきもきしますよ。演じるのはレミー・ハイです。

その他

◆メイ・パーカー

メイ・パーカー

ⒸMarvel Studios 2019

ピーターの育ての親であり、叔母であるメイおばさんは、ピーターのことを心から愛しています。ホームレス撲滅活動などのチャリティにスパイディをちゃっかり駆り出すなど、お互いの持ちつ持たれつを楽しんでいます。今回はハッピー・ホーガンと一夏の恋愛があったようです。演じるのはマリサ・トメイ。

◆ハッピー・ホーガン

ハッピー・ホーガン

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トニー・スタークの親友ハッピー・ホーガンは、エンドゲームの戦いでアイアンマンを失った悲しみにくれているピーターの元に、「ニック・フューリーから連絡が来るからな」と伝えにやってきました。トニーの遺志を理解し、スパイディがスーパー・ヒーローとして目覚めてくれることを期待しています。演じるのはジョン・ファブロー。

◆ネッド・リーズ

ネッド・リーズ

ⒸMarvel Studios 2019

パーカーのクラスメイトで親友。プログラミング能力に優れ、前作ではヴァルチャーを倒すために飛行機のシステムをいじるなど、スパイダーマンをフォローしました。スパイダーマンの正体を知る人物であることを、ちょっと誇りに思ってて、正体を知ったMJに「ま、僕が先だけど」と言ってました。演じるのはジェイコブ・バタロン。

◆ベティ・ブラント

ベティ・ブラント

ⒸMarvel Studios 2019

パーカーの学校内のTVチャンネルレポーターを務める女子生徒。原作ではパーカーのみならず、ネッドやフラッシュとも付き合う恋多きキャラだったりします。というわけで、今作は偶然行きの機内で隣に座ったネッドと手が触れ合ったことをきっかけに、一夏の交際がスタートしました。演じるのはアンガーリー・ライス。

◆ユージーン・フラッシュ・トンプソン

ユージーン・フラッシュ・トンプソン

ⒸMarvel Studios 2019

パーカーのクラスメイトで、金持ちのボンボン。パーカーを何かと目の敵にして悪口を言ったりするいじめっ子気質を持ちます。本作ではスパイダーマンを褒めている大ファンっぷりを見せていました。今作ではSNSで自身の旅行を中継しまくってました。原作ではのちにヴェノムになる重要キャラクターだったりします。演じるのはトニー・レヴォロリ。

◆デル先生

J・ジョナ・ジェイムソン

ハリントン先生と一緒に「科学史ツアー」を引率する教師。科学に詳しい一方で、やたらスピリチュアル系発言も目立つ、濃いめキャラ。行きの飛行機内ではいきなり睡眠導入材飲んだりとかなりのマイペース。ハリントン先生とのコンビネーションの「悪さ」は抜群でした。演じビニーJ・ジョナ・ジェイムソン。

◆ハリントン先生

ハリントン先生こと、ロジャー・ハリントンは、ピーターが所属する科学クラブの顧問。頼れる兄貴的な、オタッキーで、学園モノにピッタリな高校教師。指パッチンで5年間消えていたようで、その間に奥さんに逃げられちゃったらしい。

「ファー・フロム・ホーム」時系列は? 伏線・小ネタ集、を紹介

新スーツお披露目!過去にも登場?のブラックスーツ!

新スーツお披露目!過去にも登場?のブラックスーツ!

ⒸMarvel Studios 2019

4種類のスーツが登場すると言われています。メイおばさんが「忘れ物よ」と入れてくれたいつものスーツ、そしてスタークインダストリー社のジェット内で、ピーターがアレンジした新スーツなど…そして今回は、真っ黒なスパイディ=ブラックスーツも登場しました。本作では、この黒ずくめのスーツは、ステルス・スーツとは言うものの「周りの人たちにスパイダーマンとバレないため」が主目的でした。

原作ではピーター・パーカーのいる世界ではない、パラレルワールドで活躍している通称「スパイダーマン・ノワール」の姿のようにも見えます。第二次世界大戦の頃のピーター・パーカーという設定です。また「ブラックスーツ」と言えば、過去のスパイダーマン作品では、サム・ライミ版で宇宙からやってきたシンビオート=ヴェノムがスパイダーマンに取り憑いた時の姿が見られています。

J.K.シモンズが帰ってきたーっ!

J.K.シモンズが帰ってきたーっ!

アメイジング版から前作までずっと言われ続けていた「JJJは出ないの?」の声。ついに今作でMCUシリーズ初お目見えです!原作からのおなじみ、新聞社「デイリー・ビューグル」編集長のJ・ジョナ・ジェイムソンが登場します。しかも、サム・ライミ版でのJJJを演じていたJ.K.シモンズが再演というサプライズでした。

ただし今回は、新聞ではなくラストでの街角のスクリーン上で、ベックが流出させた動画と報じたデイリー・ビューグルのキャスターという出で立ちでした。しかしその語り口調はかつてのJJJのような、スパイダーマンを敵視しているままです、ああ懐かしい。当初はコメディアンのJ・B・スムーヴが演じると噂されていました。

B.A.R.Fって…どこかで聞いたこと、ありません?

BARFって…どこかで聞いたこと、ありません?

「シビルウォー」ⒸMarvel Studios 2016

ミステリオが自作自演のヴィランとの激闘を演出する際に用いられたのは、B.A.R.F=バーフ(正式名称:Binarily Augmented Retro-Framing)という技術でした。「BARF」とは過去の記憶を仮想現実として復元できる仕組みで、過去にはシビルウォーの冒頭で、トニー・スタークがプレゼンに使った技術です。これに傷ついたベックが、積年の恨みを晴らすために、今回登場したということでした。本編にはベックは映っていなかったので、後付けっぽいですが。

そのシビルウォーで、セプテンバー基金の設立の際に、トニーが基金のプレゼンで用いたのがBARF。その際には、学生時代の若いトニーが、父ハワードとの美しく美化した思い出をホログラムで映していました。その際には“ゲロ”と呼びつけており、「私がヤケになった事実は変わらないのに、こんな思い出で記憶を変えようとする発明にも金が出された」などと語っていました。

ディミトリ、といえば…カメレオン?

今作姿を現すディミトリは、監督によれば「ニック・フューリーの元で働いている」とのことでした。そして「特殊な過去を持っている」とも。そしてその名前がカメレオンにも繋がることも匂わせていました。実際にはカメレオンだということがわかるようなことはなかったのですが、一応、カメレオンがどんなキャラか、原作チェックしときましょっか!

カメレオンは原作ではドミトリ・スメルダコフという名で1963年、スパイダーマンが初めて戦ったキャラです。スパイダーマンに化け罪を着せちゃうという、極悪非道なことやっちゃってますよ。また過去のアニメ作品には、ニック・フューリーに化けたが眼帯を間違って右目にしてしまったためにバレた、というエピソードがあります。そういえば、今回も逆写しのポスターが出回っていますね…。原作でもスパイ行為の達人でホログラムなどを駆使して変装でき、かつ化けた相手の仕草から全て真似ることもできます。

シニスターシックスを匂わせていた?

今作公開前は、ミステリオが登場するとあって、前作ヴァルチャーも出ていたことだし出所して、未登場のシニスターシックスのメンバーが出揃ったりしちゃうのかも?なんていう期待もありました。しかし、残念ながらミステリオ自体が他ヴィランと関わりを持つような設定になく、また個人的にはトニー・スタークに恨みを持っていたことから、結果的にスパイダーマンのヴィランとなったことで、シニスターシックス登場、とはいかなかったようですね。

しかしお待ちを。チームベックのメンバー含めて、スパイダーマンを騙しにかかっていたメンバーは総勢6人。6という数字は、スパイダーマンの宿敵ヴィランチームシニックスを示す数字です。おそらく意図的な設定なのでは?と考えて良いでしょう。

詳しくは「シニスター・シックスって、一体何者?主要メンバー紹介」をご覧ください。

アース616、アース833は原作で存在する「マルチバース」

最終的には「嘘」になるんですが、当初異次元から来たと話していたベック/ミステリオは、自分の地球がアース833だと話し、ピーターたちの世界をアース616だと言いました。

実はこれ原作番号と符合していて、アース833はキャプテン・ブリテンやスパイダーUKなどがいます。ベックがマルチバースの存在を知っていたかはわかりませんが、少なくともエンドゲーム直後ということもあり、ベックの話はそれほど違和感なく受け入れられた様子ですね。

メイおばさんとハッピー。恋の行方は…?

スパイディシリーズではお馴染みの恋愛ネタですねー。ホームレス救済イベント中のピーターとメイおばさんの元にやってきたハッピー・ホーガンが、メイおばさんに「新しいドレスだね」と声をかけてます。メイおばさんは「そう、どうしてわかったの?」と答えて、しどろもどろになるハッピーの様子が描かれていました。ただしラストでは「ひと夏の関係ね」と冷たく突き放すメイおばさんの横で「そこから始まることがある関係」とハッピーが説得しようとし、ピーターが呆れていたシーンが。

ちなみにメイおばさんは、原作でもちょいちょい恋愛してまして、1984年「The Spectacular Spider-Man Annual」では、ベンおじさんに出会う前に、ジョニー・ジェロームというギャング(!!)とも恋に落ちてるんです。やるねー!

BFPって?そっか、ベンおじさんだ!

BFPって?そっか、ベンおじさんだ!

ⒸMarvel Studios 2019

予告編には、ピーターがヨーロッパ旅行の荷造りをしている場面が登場し、そのスーツケースには「BFP」の刻印があります。これは「Benjamin Franklin Parker=ベンジャミン・フランクリン・パーカー」つまり、ベンおじさんの名前だと言われています。

ベンおじさんのミドルネームは、実は明らかになっていないのですが、アメリカ建国の父ベンジャミン・フランクリンに由来しているそうです。ベンおじさんといえば、パーカーがスパイダーマンになるきっかけとなった人物。MCUシリーズでは直接的な登場はしていませんが、スパイダーマンに欠かせない重要人物です。

まとめ

「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」は「エンドゲーム」直後のストーリーであり、スパイダーマンの続編としてもアベンジャーズシリーズの続編としても、その動きが注目されていました。

  • 描かれるのは「エンドゲーム」の直後。初代メンバーの多くは姿を消し、主要メンバーも地球を離れた。フューリーが、新たなアベンジャーズ構想のために、スパイディに白羽の矢を立てたが、その船出は思わぬ方向に向かった。

  • ぜーんぶ嘘!次元の歪みから出てきたはずのエレメンタルズだけでなく、一緒に戦ったはずのミステリオも、すべてイリュージョンでした。お人好しのスパイディはサクッと騙され、さらに新たな試練が立ちはだかる。

  • スクラルはまだ地球にいたの?キャプテン・マーベルと新たな故郷を探しに旅だったスクラルが、まだ残っていた。フェーズ4で何が起こるのか?わからないことだらけ!

いかがでしたか?フェーズ3の締めくくりとして用意されていた今作は、MCU版スパイダーマンの魅力が余す所なく描かれていました。またラストにはフェーズ4に向け、ニックがいた場所やスクラルの存在、名前を明かされたスパイディの立ち回りなど、今後に向けた楽しみが盛りだくさんと言って、間違いないでしょう。

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配信一覧

  • アベンジャーズ
  • アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
  • アベンジャーズエンドゲーム
  • シビルウォー/キャプテンアメリカ
  • インフィニティウォー
  • キャプテンマーベル

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