映画「ゴーストライダー」は、マーベル屈指のオカルト・ヒーローの生い立ちと、その戦いを描いた作品です。悪魔メフィストに魂を売り渡してしまったジョニー・ブレイズが、炎を吹き上げるガイコツ姿のライダー＝ゴーストライダーになり、罪人たちを地獄に送り込むという、ヒーローのようなヒーローじゃない様子は、原作でも非常に人気が高いキャラ設定です。
本作は2007年に公開された第1作目。ハーレーに乗り、黒いライダースに身を包む美しいガイコツ男の演出は、まさにコミックさながらでファンを歓喜させました。
本記事でわかること
- ゴーストライダー あらすじ解説
- 主要キャスト
- 読めば見るのが楽しくなる小ネタ集
ゴーストライダーは、マーベル三大オカルトヒーローの1人とされ、今後のMCUシリーズにも顔を出すのでは？と目されているメンバーでもあります。暗いけど、ちょっとクスッともできて、スカッと気持ちいい、そんな本作をご紹介します。
「ゴーストライダー」あらすじ
父を死から救うための悪魔との契約は、無残な結末を迎える
ブレイズ親子は、バイクスタントショーのスタントマンコンビです。親子の絆も深く、ジョニーは父親を尊敬しています。そして恋人ロキシーもいて幸せな生活でした。しかし、そんな中、父の余命が僅かと知り愕然とします。
そんなある夜の夢で、黒服の紳士が現れ「父を治してやるから雇われないか？」と契約書を持ってきます。そこに血判でサインをするジョニーでした。
父は翌日完治していました。にも関わらず、その日のスタントで事故を起こし死亡してしまいます。黒服の紳士はジョニーに近づき「約束を守ってもらうよ」と囁きました。絶望したジョニーは、ロキシーと駆け落ちの約束を反故にしてしまいます。
危険なショーでも死なないジョニーに、悪魔が近づく
父の死後、何度も死の危険をくぐり抜け、ショーに成功するジョニー。そして、父の命日のショーで、テレビのレポーターになったかつての恋人ロキシーと再会します。
ロキシーとのデートの予定だった夜、メフィストが久々にジョニーの前に現れ「投資を取り返す日だ」と言います。ジョニーの姿は炎を吹き上げるガイコツ姿になり、炎を纏ったハーレーとともに走り始めました。行き先は、メフィストの息子ブラックハートの元です。3人のヒドゥンを呼び出し、ヴェンガヴァンザの契約書を求め、各地で殺戮を始めていたのです。
日の出とともにジョニーは元の姿に戻り、父バートンが眠るぼちにたどり着きます。その目の前にはシャベルを抱えたケアテイカーが。ゴーストライダーとは何なのか、持つ力などを教えてくれます。
ロキシーが人質に！サンヴェンガバンザの契約書がピンチに
約束を再三反古にされているロキシーは、それでもジョニーのことが忘れられず、ジョニーの元を訪れます。ジョニーは自身が悪魔に魂を売った、と説明しますが、信じてもらえません。
さらに、ブラックハートが起こした殺戮の容疑者としてジョニーは警察に目をつけられます。罪人に近づくと変身するジョニーは、留置所に入れられ変身。そのまま街で暴走するゴーストライダーの姿を見たロキシーは、ジョニーの話を信じるようになります。
ブラックハートは、ロキシーをジョニーの弱みと知り誘拐します。ジョニーは駆けつけますが、地獄に戻りたがらないブラックハートには魂がなく、ゴーストライダーの持つ魂を浄化する武器は効果がありません。ロキシーを死なせたくないなら契約書を持ってこいと脅されてしまいます。
初代ゴーストライダーとの共闘！呪われた体のまま生きると決めたジョニー
ケアテイカーの元に向かったジョニーは、契約書を手渡され、800キロ先のサンヴェンガバンザ村まで、ともに向かうことになります。ケアテイカーは、初代ゴーストライダーのカーター・スレイドでした。
村には、ブラックハートが待ち受けています。契約書を手に取ると、村人の魂が吹き上がり、ブラックハートの体に入ります。汚れた魂の集合体＝レギオンとなり、地上を支配する力を手に入れたのです。しかし、体内に魂が入ったと知ったゴーストライダーは、贖罪の目を使い、ブラックハートの殺害に成功しロキシーの救出にも成功しました。
ライダーの力の回収に現れたメフィストは「君の人生を返す」と申し出ます。しかしジョニーは断り、「呪われたままでいい」と、その力を使うことを選びました。そしてロキシーとも別れ、ジョニーはハーレーで新しい地へと走り去るのでした。
「ゴーストライダー」キャスト
ジョニー・ブレイズ／ゴーストライダー（ニコラス・ケイジ）
バイクスタントショーのライダー。ピュアな心の持ち主で、余命僅かな父の命と引き換えに自らの魂を売ったことで、夜になり、罪人の魂に触れるとゴーストライダーになってしまいます。彼の元に現れるヘルバイクは、もともと父バートンの愛車ハーレーでした。
ロクサーヌ・シンプソン（エヴァ・メンデス）
愛称ロキシーで、ジョニーの元？カノ。原作では、ジョニーとロキシーは結婚し、クレイグとエマという名の子供が生まれています。またブラックハートの手下にもなったことがあり、ブラックローズというヴィランにもなっています。
バートン・ブレイズ（ブレット・カレン）
ジョニーが尊敬し、愛していた父親。妻のナオミ・ケールの所在は本作では明らかでありませんが、原作では実はゴーストライダーなんです。
ケアテイカー／カーター・スレイド（サム・エリオット）
初代ゴーストライダーで、墓守をしながら、ヴェンガヴァンザの契約書を守っていました。ケアテイカーとは守護者を意味しており、ヘルストロームのストーリーにもその名が登場しますが別人です。
メフィスト（ピータ・フォンダ）
悪魔で、地獄の支配者です。ゴーストライダーにおける最も有名なヴィランであり、ドクター・ストレンジやスパイダーマンの敵でもあります。本作では大した見せ場はなかったですが、その強さはドルマムゥをしのぐらしく、スカーレットウィッチの持つ現実改変能力もあるんだとか。
◆ブラックハート（ウェス・ベントリー）
メフィストの息子ですが、別に血縁関係があった訳でもなく、キリストの王冠にあったエネルギーを利用してメフィストが創造した存在です。
◆ヒドゥン（グレジル、ワロウ、アビゴール）
天国を追われた元天使で、終末の日を、元素の中で隠れて待ち望んでいる存在です。本作ではブラックハートに召喚され3体登場しました。
グレジルは土、ワロウは水、アビゴールは風の元素に隠れているため、その素材を生かして悪さを働きます。
小ネタ
実はゴーストライダー無敵なんじゃないか？説
あまりにあっさりやっつけつすぎなんじゃ…って、思いませんでした？その通り、ゴーストライダーは変身しちゃえばほぼ無敵なのでは？と思われます。死なないしね。その武器を少し詳しく紹介しましょう。
◆贖罪の目
暗闇のような眼窩で目を覗かれた相手は、自身の犯した罪と他人に与えた苦痛全てが自身に降りかかります。魂がない相手には無理ですが、ギャラクタスを倒したり、デッドプールを正気に（！）戻すほどの威力があります。
◆地獄の炎
チェーンに巻きつけた炎はまさに地獄の「業火」で、触れた相手を炭にまでできてしまいます。手で投げつけることもできます。
◆ヘルバイク
魔術によって強化されたバイクで、水上を走ったりビルを駆け上ることもできます。ジョニーが指笛を鳴らすとやってきます。
原作登場は1972年「マーベル・スポットライト＃5」
悪魔と契約しながらも、善良な人間を助けていくという、決して単純明快ではないキャラ設定のインパクトは当時からあり、翌年から単独作品が開始となりました。
90年代にも第2シリーズが始まったり、ドラマ「エージェントシールズ」にも登場するなど、マーベル作品らしい見た目も派手なキャラなのも各所で登場する人気の1つです。オカルトカテゴリーの作品になると、登場がささやかれる筆頭のゴーストライダーはMCUシリーズでの登場も待たれているという状況なんです。
ゴーストライダーはたくさんいる？
本作内でも、スレイドが初代ゴーストライダーであったり「たくさんいる」とのセリフもあります。映画作品では全てジョニー・ブレイズが主役でした。
原作でもゴーストライダーは4代目までがいます。ジョニーは初代に当たります。2代目以降はコミック内に止まっている。2代目はダニー・ケッチといい、ジョニーの生き別れの弟です。4代目は女性です。
まとめ
- 悪魔と契約している全身炎の強烈ヒーロー登場
- MCUでも姿が見られる？オカルトものでは登場の噂が常にあがる人気キャラ
- ゴーストライダーのオリジンストーリーで元祖オカルトヒーローをおさらい
いかがでしたか？！超ワイルドな無敵のゴーストライダーは、今後もどこで呼ばれるのかがファンで熱望されてるヒーローの1人。そのオリジンストーリーをたっぷり堪能してくださいね！
