「ザ・マーベルズ」は、MCU映画作品33作目の作品です。「マルチバース・サーガ」と呼ばれるMCUフェーズ5の3作目にあたります。
サノス討伐の後、タロス率いるスクラル人の故郷を作る手助けをするために宇宙へと旅立ったキャプテン・マーベルでしたが、その後の彼女の救済活動によって故郷が荒廃してしまったクリー人に恨みを買ったことが、今作のストーリーの発端となります。
ですが、そんなキャプテン・マーベルに憧れるミズ・マーベルと、キャプテン・マーベルを叔母のように慕うモニカのとトリオが偶然繋がり、戦いを経て絆を強めていく、そんな家族の物語でもあります。
その中で発生している謎をいくつか解明していきます。
- ①:量子バンドとは一体なんなのか
- ②:なぜ3人はシンクロできたのか
- ③:ラストシーンの意味とその解説
そして、今作は「キャプテン・マーベル」の続編ですが、ドラマ「ミズ・マーベル」「シークレット・インベージョン」「ワンダ&ビジョン」が絡み合うエピソードにもなっていますので、ドラマを見ていない人への一助になれば、と。
一度観ただけでは分かりづらい部分をおさらいしつつ、エピソードに散りばめられている伏線などを、きっちりと回収していきます。
「ザ・マーベルズ」あらすじ
寂れた惑星MB418で、クリー人が地下遺跡を発掘し、何かを見つけたようです。ダー・ベンが見つけたのは、1本のバングルでした。左腕に装着すると紫の光を発します。そしてその力をハンマーに宿して頭上に光を放つと、上空に裂け目が開きました。そのバングルは、量子バンドという宇宙の創世から存在する伝説の秘宝で、宇宙の別空間につながる「ジャンプポイント」を開くパワーを持ちます。そして「ペアのはずなのに」と、パワーを増強するためにもう片方のバングルを探そうとします。
ジャージー・シティに住むミズ・マーベルことカマラは、宿題をよそに、憧れのキャプテン・マーベルと一緒に戦う漫画を描きながら、妄想に浸っていました。「認めてもらうチャンス!」と張り切るカマラに、「やるね」と声をかけるキャプテン・マーベル、同じマーベルを名乗るから「双子ね」とアベンジャーズ入りするストーリーです。鼻歌まじりのカマラでしたが、突然左手にはめているバングルが光り出し、部屋から姿が消えてしまいます。
ソロ行動のキャプテン・マーベルが、カマラとモニカと強制合流
宇宙のどこかの宇宙船で、キャプテン・マーベルことキャロルは、ニック・フューリーから連絡を受けていました。「ジャンプポイントに異常が発生している」と伝えられ、同時にモニカからその場所がMB418という惑星だと聞かされます。キャロルは「おチビ中尉ね」と、声だけの再会を喜びますが、モニカの方は気乗りしない様子です。
モニカは宇宙飛行士を目指し、S.A.B.E.Rのエージェントとして活躍していました。エネルギーを放つ力を生かし、S.A.B.E.Rの施設の修復をしていたところで、突然宇宙服の中のモニカが姿を消し、代わりにカマラの姿になりました。混乱するカマラは施設内にいるフューリーと目が合い「アベンジャーズのテスト!?」と興奮します。そしてモニカはMB481でクリー人と戦うキャロルと入れ替わり、キャロルはニュージャージーのカマラの部屋に瞬間移動しました。
突然2階から娘が心酔しているキャプテン・マーベルが降りてきたことで、呆然とするカマラの家族でしたが、同時にクリー人も連れてきてしまったことで、カマラの一家は大乱闘に巻き込まれてしまいます。その間もキャロルとモニカとカマラは、何回も入れ替わってしまいます。そして猫のグースも戦いに参加します。
クリー人が仕掛けた罠にハマったキャロルたち。惑星ターナックスが餌食になる
クリー人を仕留めたカマラたちの元に、フューリーたちがやってきます。手を貸して欲しいという頼みに、「夢じゃない!」と歓喜するカマラは、フューリーたちととともに、S.A.B.E.Rに向かいます。カマラの父が「チャネリングするたびに3人が入れ替わっているのでは?」と皆に原因に進言します。またジャンプポイントがあちこちに出現することで、量子もつれが起こっているため、光のパワーを扱う3人が絡め取られてしまう現象であることも突き止めました。そして一行は仲間のスクラル人の元に向かいます。
ターナックスは、故郷を失い難民となったスクラル人の居留地でした。ドロージ皇帝は、半ば脅迫に近い形でクリー人と和平協定を結ぶ席にいました。そこにキャロルたち3人が現れます。和平協定のはずが、3人が現れたことでダー・ベンはスクラル人が裏切ったと誤解し、協定を結ばないままに、ダー・ベンがジャンプポイントを開いて、惑星の環境をジャンプポイントから吸い出してしまいます。キャロルたちは載せられるだけのスクラル人を載せて、宇宙へと脱出します。
難民スクラル人は新アスガルドへ。ダー・ベンがジャンプポイントを開ける理由
「介入は失敗だ」と嘆くドロージ皇帝と、行き場をなくしたスクラル人でしたが、キャロルは秘策を持っていました。虹の橋ビフレストがかかり、現れたのはアスガルドの王ヴァルキリーでした。キャロルはヴァルキリーに、スクラル人を民として受け入れるよう頼んでいました。モニカとカマラの姿を見て「やっとチームを作ったのね」とキャロルに微笑みます。
荒廃した光のない惑星ハラでは、ダー・ベンをスプリーマと称える民衆に、ダー・ベンが酸素マスクを外すよう呼び掛けます。恐る恐るマスクを外すクリー人たちは、呼吸ができることを喜びます。かつては栄えた惑星ハラは、インテリジェンス・スプリーマというAIに支配され洗脳されていましたが、キャロルがクリー人を救おうとしてインテリジェンススプリーマを破壊したことで、資源が枯渇し環境破壊されていたのでした。その当時科学者として帝国に仕えていたダー・ベンが立ち上がり、ジャンプポイントを作って他の惑星から資源を吸い上げ、ハラとクリー人を救おうとしていたのです。
ダー・ベンの次の狙いは、水を奪うこと、そして最終的にはハラの頭上にある光を失った太陽を再起動させることでした。しかし、そのためにはバングルは片手だけでは不足しており、もう片方をなんとか見つけたいと考えていました。
モニカとキャロルの絆が再び結ばれる。カマラのバングルはダー・ベンが探していた量子バンドだった
モニカは「魔女の結界を通って電子スペクトラムを操る力を得た」とキャロルに話しながらも、まだ心を通わせようとしませんでしたが、母の死のこと、それ以上にキャロルが「すぐ戻る」と言い残してスクラルと旅立ってからずっと待ち続けていたことをぽつりぽつりと話し、心の距離を取り戻し始めました。そしてアベンジャーズの仲間入りを果たしたカマラは、大はしゃぎで、チーム名を「マーベルズね!」と高らかに決定しました。その時にキャロルは、カマラが掲げた左手のバングルに「量子バンド!?」と気づきます。
一方カマラの家族は、カマラを心配するあまり、S.A.B.E.Rに押しかけてきていました。母は動画通話越しに、フューリーに聞こえないよう母国語で「何かあればこいつを殺す」と、カマラを気遣います。父はS.A.B.E.R職員に老後の人生の備えを教え解いていました。しかしS.A.B.E.R施設内は異常が多発し始め、謎の卵が各所から発見されている状態でした。
3人は惑星アラドナへ。キャロルはアラドナ王子ヤンと結婚していた
ジャンプポイントはダー・ベンは開くだけでした。そのために宇宙全ての磁場に異常が始まっていました。それを阻止するために、次に向かう場所を探そうとします。クリー人を救ったつもりでいたキャロルは殺戮者と呼ばれたことで、2人と一緒にクリー人が何を失ったのか、そのために次に何を欲しがるのかを考えます。そして「次は水?」99.63%が海の惑星アラドナに向かうことを決めますが、キャロルはやや複雑な表情です。
風光明媚な惑星アラドナに降り立った3人ですが、キャロルは「誰にも言わないで欲しいんだけど」とヤン王子と政略結婚をしたことを明かします。
無敵のダー・ベン率いるクリー軍。S.A.B.E.Rは電子異常で大混乱
まもなくクリー軍は現れ、3人もアラドナの軍隊とともに戦いますが劣勢となり、ダー・ベンのバングルの力で、ジャンプポイントが開かれてしまいます。「なんとかしないと」とムキになるキャロルに、カマラは「そういうことじゃない」と逃げるジャンプポイントを開き、宇宙船ごと逃亡して逃げ切ることに成功します。キャロルは自分が原因で、ダー・ベンという支配者を作り出してしまったこと、救ったつもりが殺戮者になっていたことが許せず「事態を収集したかった」と心境を吐露します。モニカは「無敵のヒーローじゃなくていい、私のおばさんでいいの」と諭します。
S.A.B.E.R施設はますます状況が悪化していました。電気系統が狂ったことで、避難命令が出ていましたが、避難ポッドの数と逃げる人数が合いません。そこで、突然謎の卵が孵化し始めます。出てきたのは猫でした。そして口から触手を出して人間を飲み込むフラーケンでした。キャロルたちもそこに合流しました。「猫の手を借りればいいのよ」と、職員を飲み込ませていきます。「フラーケンに飲み込まれてください」との施設内のアナウンスとともに、猫たちは人間を飲み込みまくり、避難ポッドでフューリーたちと地球へと脱出します。
ダー・ベンの次の狙いは太陽。空の亀裂を閉じたモニカは別次元に閉じ込められた
地球に不時着したフューリーたちが見上げた空には、クリー軍の船がいました。ダー・ベンは太陽を動かすために、地球の太陽を狙おうとしていました。また、各所で開いたジャンプポイントを閉じるには、2つのバングルが揃う必要がありました。そのためにはダー・ベンから奪う必要があります。ダー・ベンと再び対峙する3人ですが、ついにカマラのバングルが奪われてしまいます。そしてダーベンはバングルをはめた両手をクロスし、時空に穴を開けると同時に消滅してしまいます。
量子バンドで空いた時空の穴は、別の現実世界と繋がってしまい、地球上に異変が起き始めます。閉じるためには、侵食してくる別次元側からしか閉じることができないため、光エネルギーを操作できるモニカが役をかって出ます。母親とキャロルの合言葉「高く遠く速く」を口に、別次元にモニカが入り閉じることに成功はしますが、そのまま閉じ込められたままになってしまいました。
キャロルの力でハラの太陽が戻る。カマラはこれから何をしたいのか???
家族とフューリーの元に戻ったカマラは、「モニカが向こうに閉じ込められた」とうなだれます。キャロルは、そのままハラへと向かいました。キャロルがモニカに「ハラの太陽を滅ぼした罪を償いたい」と話した際に「ハラの太陽は、キャロルのエネルギーで生き返る」と教えてくれたからでした。黒ずんだ太陽にキャロルが飛び込むと、ハラの太陽は再び動き出しました。
地球に戻ったキャロルとカマラ一家は、ルイジアナのモニカの家に引っ越しました。「モニカが戻るまで守る」と、モニカの家でモニカを待とうと決めたようです。カマラは「それで思ったんだけど…」とキャロルに何かを切り出して、本作は幕を下ろします。
ポストクレジット1:ヤングアベンジャーズ結成の瞬間?
ニューヨークの夜の街で「ピザのお届けです」の声とともに、家に帰ってきたのは弓矢を背負ったケイト・ビショップでした。ピザ・ドッグこと愛犬ラッキーに声をかけますが、家の中で人影があることに気づきます。姿を現したのはカマラです。「子供のヒーロー、ホークアイ」と呼ぶカマラに「もう23歳だけどね」と返します。カマラはタブレットを取り出し「大きな世界の一員にならない?」「まだメンバーは一人だけどね」「アントマンの娘もこれから声をかける」とリクルートをします。ヤングアベンジャーズの誕生のようです。
ポストクレジット2:X-MENの合流の予感?
別の現実世界に閉じ込められたモニカは、病院のベッドで目覚めます。ベッドの横には、ガンで亡くなったはずの母マリアが付き添っていましたが、ママと呼んでも知らない表情をします。そこに、ミュータントのビーストがカルテを持って登場します。「バイナリーが君を見つけた」「並行する現実世界にきたんだよ」と説明をします。モニカは呆然としながら、目の前に立っているマリアを見つめます。どうやらXメンのストーリーが始まるようです。
「ザ・マーベルズ」登場人物
キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース
スクラルと一緒に旅立ってからはほぼ音信不通だった彼女は、過去作品中のところどころでの衛星通信で登場し、多くの星をひとりで救ってきていました。クリー人には、それが逆に恨まれていることを知り動揺しますが、カマラたちによってほぐれてきました。
衝撃的でしたが、政略結婚とはいえ結婚していたことが判明しました。
ミズ・マーベル/カマラ・カーン
イスラム教徒のマーベルヒーローです。自身がコミックに書いて妄想していた憧れのキャプテンマーベルとのチーム結成が実現してしてしまいます。敵と戦っていても「推し最高」とうっとりのオタクっぷり炸裂が愛らしいです。
ひいおばあちゃんから受け継いだバングルで、光を具現化する能力「ハード・ライト」を覚醒させました。もともと光の種族(ヌール・ディメンション)の血を継いでおり、ドラマ「ミズ・マーベル」で、その能力を得た経緯は描かれています。
ポストクレジットを見る限り、次はヤングアベンジャーズの結成の立役者として活躍してくれそうです。
モニカ・ランボー
キャロルの親友マリアの愛娘。宇宙へと旅立ったキャロルに憧れて育ち、宇宙飛行士を目指しS.A.B.E.Rのエージェントとして活躍するまでになりました。
大人になったモニカとして初登場したドラマ「ワンダ・ビジョン」内の任務で、ワンダが張った結界を何度も行き来したことで、光を操る能力「ヘックス・パワー」を得て、能力を大いに発揮したのは今作からでした。
ニック・フューリー
MCUに欠かせない、アベンジャーズに欠かせない、元S.H.I.E.L.Dメンバーであり、S.A.B.E.Rメンバーでもあります。いわば地球防衛軍の主要人物みたいなもんですね。
ドラマ「シークレット・インベージョン」で、スクラル人との交流が密になりつつも、宇宙の公平を保つ行動を重んじてきていました。
ダー・ベン
クリー人の住む惑星ハラを統治するクリー軍の最高司令官です。元科学者であり、ハラを愛していましたが、当時統治していたスプリーム・インテリジェンスをキャロルが破壊し、惑星の自然環境が荒廃してしまったことで、キャロルに恨みを抱くことになりました。
自身の欲のために悪事を働くわけでなく、愛する惑星と国のために怒りが暴走してしまったタイプです。量子バンドを両手に装着し、時空の裂け目を作ることに成功しましたが、姿は消失してしまいました。
グース
クラーケンという種族で、外側は猫だけど、体内にタコみたいな触手を持って、体内にドラえもんのポケット的に取り込める生き物です。今回のS.A.B.E.R施設のトラブルに一役買いました。
ヤン王子
水の惑星アラドナの王子。過去にキャロルと政略結婚をしたそうですが、今では友人としての付き合いになっているようです。歌わなければ言葉として認識しないアラドナの民でしたが、彼だけはバイリンガルという設定で、普通に会話ができていました。
ドロージ皇帝
タロスの後を継ぐ、現スクラルのトップです。科学者の側面もあり、キャロルの助けも理性を持って受け入れるかどうか判断します。彼の名前は、ドラマ「シークレット・インベンジョーン」の2話で名前が登場しました。
カマラのファミリー
カマラのことを誰よりも愛している父ユスフ、母ムニーバ、兄アーミル。
ケイト・ビショップ
ホークアイの後継者として、弓の腕を発揮してニューヨークで活躍する若きヒーロー。初登場はドラマ「ホークアイ」でした。ピザという名前の犬を飼っています。
ビースト
ついにX-MEN登場です!チャールズ率いるミュータント軍団の1人で、「X-MENシリーズ」では、その知性を生かしアメリカ政府高官にもなっています。エンドクレジットでは「バイナリーが君を見つけた」とモニカに説明をしています。
モニカの母マリア/バイナリー
キャロルの親友だった女性パイロット。キャロルが旅立った後にモニカを育て上げましたが、癌を発症してしまい、しかもサノスの指パッチンでモニカが消えている間に亡くなってしまいました。
今作では、エンドクレジットでビーストと共に登場し、別の現実世界ではバイナリーと呼ばれており、モニカを知っている様子はありませんでした。ミュータントなのだとしたら、モニカもミュータントの可能性がありそうですね。
ダーグ
S.A.B.E.Rのエージェントで、アズガルド人。モニカと一緒に宇宙で任務についていました。
タリア
S.A.B.E.Rのエージェントで、モニカと一緒に宇宙で設備の修理を行っていました。
タイ・ロン
クリー帝国の科学主任。科学者だったダー・ベンとは長きにわたる交流を続けていて、今回量子バンドを発見しました。司令官となったダー・ベンを、科学面からサポートしています。
「ザ・マーベルズ」小ネタ集
量子バンドとは
今回のキーアイテムは、両腕に装着するバングルで、古代のものだと説明がありました。これをキャロルたちは「量子バンド」(クオンタム・バンド)と呼んでいました。そしてカマラがその片方を腕につけていました。
これはドラマ「ミズ・マーベル」で、カマラが祖母からもらったものでした。曽祖母が光の種族だったことがわかっており、カマラはその彼女の血を直に継いでいたために、バングルをつけると光を操れるようになったのでした。しかも、そのバングルはテンリングスの寺院から見つかったことがドラマのエピソードから判明しており、バングルは青色の手の腕(クリー人?)にはまっていました。
原作では量子バンドは、全知全能の存在イーオンが創造したもので、これを装着した者は膨大なエネルギーを操るクエーサーとして宇宙で活躍してきました。ただし、今作のようにスイッチする能力は持たず、原作では、それに似た作用を持つネガ・バンドというアイテムがあります。
なぜ3人はシンクロ/スイッチできたのか
原作では、量子バンドのエピソードとして、アヴリルとウェンデルで装着し、同時に量子バンドを叩くことで、場所を入れ替えること能力がありました。
ただし、今回は量子バンドを持っていないモニカとキャプテン・マーベルがカマラと入れ替わったのかは判明していません。考えられるのは、3人ともが光のパワーを操れる=インフィニティ・ストーンの影響を共通で得ていることなのかもしれません。
モニカのオリジン
カマラが嬉々として、モニカのキャラクター/ヒーローネームを検討するシーンがありました。パルサー、スペクトロ、ヴィジョン(即座に却下されていましたが)など、考えつく名前は数知れずでした。その中でバイナリーという名前も。
バイナリーという名前は、原作ではキャプテン・マーベルの最終形態と言われています。キャプテン・マーベルは、映画ではクリー人の血を輸血されつつ、フォトン・エネルギーを体に受けることで覚醒しました。エンドクレジットでX-MENと合流したマリアがバイナリーと名乗っていました。このバイナリーは原作では、X-MENと組んで戦っているため、今後の作品でどう絡んでくるのか楽しみですね。
なぜカマラは無事だったのか
量子バンドを両腕につけると、パワーは高まる(ジャンプポイントの発現と消失)とされていました。だというのに、ダー・ベン司令官は、エネルギーを出した途端に消えてしまいました。一方でカマラは、消えることがなかったのには、何が違っていたのでしょうか。
推測される理由としては、カマラはヌール・ディメンション(光の次元)の血を受け継いでるからと思われます。曽祖母は人間ではなく、ヌール・ディメンションの種族であることが影響しているのでしょう。ちなみに、シャンチーの母もまた別次元の種族で、シャンチーのリングも何か関係しているのかも知れないです。
ヤングアベンジャーズ結成?
ついにきました、ヤングアベンジャーズ!原作ではミズ・マーベルはメンバーではないのですが、MCUではカマラが発起人になっている設定のようですね。原作では、カーンの変異株であるアイアンラッドが結成しています。
今後のメンバー候補は、アントマンの娘が挙がっていました。原作を参考にすれば、「ドクター・ストレンジ2」で登場したアメリカ・チャベスや、「ウィンターソルジャー」に登場したイーベイもいます。
カマラはミュータントだった
カマラとミュータントの関係は、MCUが設定上そろそろX-MENを…と無理やり作ったわけでないようです。カマラがミュータントだったというエピソードを、原作者たちが作りたいと望んで、それを映画で登場させた、とコメントしています。
まとめ
- キャプテン・マーベルのその後の宇宙での活躍?が描かれつつ、同じ系統のパワーを持つヒーローの絆の物語だった
- 次世代アベンジャーズのヤングアベンジャーズが動き出す
- ついに別次元で動いていたミュータントの物語X-MENがMCUに結合
いかがでしたか?ついに、これまでのドラマの中でちらほら見えていたキャラが、映画作品で集まり始めました。かつX-MENもお目見えと、今後の展開が気になって仕方ない作品でした。
次のMCUの映画作品は1年後のリブート作品「ファンタスティック・フォー」です。続々とマーベルのキャラクターたちが、まさにクロスオーバーしていく様子を見守りましょう。
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