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インフィニティストーン-MCU作品における重要アイテム-は今どこに?徹底解説します!

マーベル・シネマティク・ユニバース(MCU)作品において、重要な役割を担うとされるインフィニティストーン。「宇宙が生まれる前に存在した6つの特異点が、大爆発によって宇宙が誕生した際に残骸となり、そのエネルギーが結晶化したもの」と、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』内でコレクターが説明しています。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』内でソーが夢を見たことでアベンジャーズも知りますが、ストーンの数は全部で6つです。全て集めると宇宙を破壊しつくすことさえできるという強大な力を秘めたストーンは、S.H.I.E.L.D.やコレクター、最大の敵とされるサノスなど、作中で多くの者に狙われています。

それぞれのインフィニティストーンには固有の力が秘められ、作中にも様々な影響を与えていますが、複数作品に絡んでいるため、その経緯や保管場所はとても複雑です。

この記事では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』までに登場している4つのストーン「テッセラクト」「エーテル」「オーブ」「セプター」について、詳しく解説します。

インフィニティストーン種類

  • 青:テッセラクト
  • 赤:エーテル
  • 紫:オーブ
  • 黄:セプター
  • 緑:アガモット
  • オレンジ:未公開

テッセラクト(コズミックキューブ):インフィニティストーン【青】

テッセラクトはどんなストーン?登場作品は?

MCU作品において最初に登場する「テッセラクト」は、『マイティ・ソー』のエンドクレジットの後に少し登場します。
その後、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』と『アベンジャーズ』においては、それぞれのストーリーにおいてかなり重要な役割を果たします。
テッセラクトは、コズミックキューブや4次元キューブとも呼ばれ、立方体の形をした青く透き通るストーンです。

テッセラクトの持つ力とは?

テッセラクトの持つ力は、「空間」を司る力と言われています。
『アベンジャーズ』の中で「宇宙のあちら側へと続くドア」と表現されていますが、宇宙空間に9つ存在する世界どうしを繋ぐ力をもっているようです。
実際にテッセラクトの力は、『アベンジャーズ』において、敵軍団チタウリが地球に攻めてくるための入り口として利用されたり、ソーとロキがアスガルドに帰るために利用されたりしています。

また『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』においては、シュミットとドクター・ゾラがテッセラクトの力を兵器に利用していますが、その力で作られた銃弾を浴びると人が消滅してしまいます。
さらに、同作の最終局面においてシュミットがテッセラクトに触れると、宇宙空間が広がった後、シュミットが消滅するような演出がされています。
これらもテッセラクトの持つ空間を操る力を考えると、消滅というよりむしろ他の空間に飛ばされた演出だと考えることもできます。

テッセラクトが辿ってきた経緯とは?今の保管場所は?

MCU作品の中でも、特にフェイズ1においてかなり重要な役割を果たすテッセラクト。
作品の時系列がいくつも入り混じるため、その動きは少し複雑です。
ここでは、テッセラクトの経緯についてまとめてみます。

  1. キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
  2. マイティ・ソー
  3. アベンジャーズ

オーディン→ノルウェーの教会→シュミットまで

テッセラクトの時系列上の初登場は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』になります。
シュミットらの発言によると、テッセラクトは元来、ソーの父であるオーディンが所蔵していたストーンのようです。
それが、何らかの形で人間界へもたらされ、1942年3月までノルウェーの教会に隠されていました。
この経緯は映画内では描かれておりませんが、パンフレット等によると、オーディンは単純に地球に置き忘れてしまったようです。
時は第二次世界大戦の真っ只中。
今後シリーズを通して悪の軍団として登場し続けるヒドラに属するシュミットは、テッセラクトを強奪します。シュミットらはテッセラクトの力を利用し、「戦争を変える」と表現するほどの新兵器や飛行艇を完成させます。

シュミット→ハワード・スタークまで

その後、キャプテン・アメリカらの活躍により、血清の副作用でレッドスカルと化したシュミットとの戦いを制します。
その際、テッセラクトは飛行艇から落ち、北極付近の海底へと沈みます。
シュミット戦で同じく行方不明になったキャプテン・アメリカの捜索中に、ハワード・スタークによって、テッセラクトは海底から引き上げられました。
ここまでが1940年代のテッセラクトの動きのようです。

ハワード・スターク→ロキまで

次に登場するのは『マイティ・ソー』のエンドクレジット後です。
S.H.I.E.L.D.において、ニック・ヒューリーがセルヴィグ博士にテッセラクトを見せています。
二人は『マイティ・ソー』で初めて出会うので、ここから時系列上は現代になります。
S.H.I.E.L.D.の創設メンバーの一人であったハワードは、引き上げたテッセラクトをS.H.I.E.L.D.の管轄下に置いていました。
また、このシーンで、ソーの弟・ロキにも、テッセラクトの在りかが知られます。
その後、『アベンジャーズ』において、ロキは地球とは別の世界に住むチタウリと手を結び、テッセラクトの奪取を目論みます。
後述するセプターの杖の力でセルウィグとバートンを操りS.H.I.E.L.D.を襲ったロキは、テッセラクトの奪取に成功します。

ロキ→アスガルドまで

ロキはテッセラクトを利用して、スターク・タワーに設置した装置でチタウリの世界と地球を結びます。
チタウリの軍が地球侵略を開始し、アベンジャーズとの戦闘を繰り広げます。
アベンジャーズの活躍によって、チタウリたちの侵略は失敗し、テッセラクトは再びS.H.I.E.L.Dの手元に戻ってきます。
S.H.I.E.L.D.上層部が兵器の開発にテッセラクトを使用しようとしていたことなどもあり、テッセラクトは「本来の場所」であるソーの故郷・アスガルドへと戻されます。

考察〜オーディン以前のテッセラクトの出自について

ちなみに『マイティ・ソー』の冒頭から、氷の巨人のパワーの源である「箱」が登場します。
オーディンの所蔵であると共に、青く輝いているため、「箱」=テッセラクトの説もあります。
しかし時系列の面から整理してみると、「箱」とテッセラクトとは別物である可能性のほうが高いようです。
また、英語表記も「箱」=casket、テッセラクト=cubeと異なっています。
パンフレット等の情報によると、氷の巨人とオーディンの戦いは1000年前、オーディンが地球にテッセラクトをもたらしたのは600年前、ということです。
1000年前は箱の中にテッセラクトがあり、600年前の時点で分解された、という見方もできますね。
オーディンが所有する前は氷の巨人が持っていたのかもしれません。

エーテル:インフィニティストーン【赤】

エーテルはどんなストーン?登場作品は?

次に紹介するのは「エーテル」です。
唯一液体の姿で登場するエーテルは、赤黒い血にも似た色みで光っており、変幻自在にその姿を変えることができます。
現時点では、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』でのみ登場しましたが、この作品においてかなり重要な役割を担っています。

エーテルの持つ能力とは?

エーテルの持つ力は、「現実」を司る力だとされています。
ダークエルフの長・マレキスは、エーテルの力を「無限の破壊力を持つ」と表現し、世界を永遠の闇で覆うという野望に利用しようとしています。
また、オーディンはエーテルの能力について「物質を”暗黒物質(ダークマター)”に変える」と説明しています。
実際に作品中でエーテルが発動されるのはジェーンに宿った時に2回ほどですが、中型の爆弾が爆発するようなイメージでした。
「宿主の生命エネルギーからパワーを得る」とオーディンが述べていたので、地球人の女性ではなく力のある人物に宿れば、もっと大きな破壊力を発揮したのかもしれません。

エーテルが辿ってきた経緯とは?今の保管場所は?

エーテルは現時点では1作品にのみ登場しているので、その経緯を辿るのは容易です。
『マイティ・ソー/ダークワールド』のストーリーの流れにも沿って、その動きを確認していきましょう。

エーテル動きを簡潔にまとめると、

  1. マレキス(ダークワールド)
  2. アスガルドの地下
  3. ジェーン(地球)
  4. マレキス(ダークワールド)
  5. ソー
  6. コレクター(ノーウェア)・・・ただし無事かは不明

と遷移していったことになります。

マレキス→アスガルドの地下まで

エーテルは、かつて無限の暗闇の中から生まれたダークエルフの軍が所蔵していました。
マレキスは世界を永遠の闇で覆う野望を果たすべく、5000年に一度訪れるという9つの世界が一直線に並ぶ「惑星直列(コンヴァージェンス)」の際にエーテルの力を解き放とうと企んでいました。
それを、オーディンの父であるボー国王率いるアスガルド軍が阻止します。
マレキスたちからエーテルを奪い、戦いに勝利したアスガルド軍は、強大な力を持つエーテルを壊すことは叶わず、絶対に見つからないように地中深くに埋めて封印をしました。

アスガルドの地下→ジェーンまで

封印されたまま時は経ち、現代になります。
再び惑星直列が起きる時期が近づき、9つの世界の境界が曖昧になる現象が起きます。
『マイティ・ソー』でソーと交流をもった地球人・ジェーンは、ソーのことが忘れられず、この空間の歪みを調べ出す過程で、空間移動に巻き込まれてしまいます。
飛ばされた先はエーテルが封印されている場所で、エーテルはジェーンの右腕に吸収されてしまいます。

ジェーン→マレキスまで

ソーはジェーンからエーテルを取り出すため、ジェーンを連れてアスガルドへ行きます。
取り出す方法が見つからない中、エーテルの気配を察知したマレキスは、エーテル回収のためにアスガルドを襲ってきます。
ソーはジェーンとロキを連れてダークワールドへ向かい、マレキスと対峙します。
マレキスがジェーンからエーテルを取り出したところを狙ってエーテルを回収する作戦でしたが、失敗し、エーテルはマレキスの手元に移ります。

マレキス→ソー→コレクターまで

マレキスは世界を闇で覆うために、惑星直列のタイミングを狙っていました。
しかし、ソーたちの活躍で阻止され、ダークワールドへと強制送還されます。
残されたエーテルはソーの手元に戻ります。
アスガルドにはテッセラクトが保管されているため、2つのインフィニティストーンは離しておくべきと判断したソーたちは、惑星ノーウェアにいる「コレクター」の元へエーテルを預けます。

エーテルが描かれているのは『マイティ・ソー/ダークワールド』での以上の描写までです。
ただ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』において「コレクター」の貯蔵庫は破壊されてしまいました。
そのため、エーテルが引き続きコレクターの手元にあるかは不明瞭な状況です。

オーブ:インフィニティストーン【紫】

オーブはどんなストーン?登場作品は?

次に紹介するのは、紫色に輝く河原に落ちている小石のような丸っこいストーン「オーブ」です。
オーブが登場するのは現時点では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』1作品のみですが、本作品はオーブの取り合いがメインと言ってもよいくらい、オーブの存在が物語の核心にあります。
初登場時は溶岩にも似た形状をした金属の球体の中で保存されているため、オーブの正体が球体のさらに中にあると明かされた時、驚いたかたも多いのではないでしょうか。
オーブは素手で触ると、その力を制御できず飲み込まれてしまうようで、保管時から容器に入れられていました。

オーブの持つ能力とは?

オーブの持つ力は、「力」すなわちパワーを司る力とされています。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の中で、コレクターの奴隷・カリーナが手にした際は制御ができず、コレクターの貯蔵庫で大爆発が起きました。
また、ピーター・クイルも一人では制御しきれず、仲間の力を借りてやっと制御できました。
惑星をも破壊し尽くせる強大な力をもったオーブを使いこなすためには、使用者もそれなりの力を持つ必要があるようです。

オーブが辿ってきた経緯とは?今の保管場所は?

それではオーブの経緯を見ていきましょう。
オーブもエーテルと同様に、1作品のみの登場なので、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のストーリーの流れに沿って確認していきましょう。

動きを簡潔にまとめると、

  1. 惑星モラグ
  2. クイル
  3. キルン刑務所
  4. クイル
  5. コレクター(ノーウェア)
  6. クイル
  7. ロナン
  8. クイル
  9. ノヴァ軍(ザンダー星)

という流れで遷移し、奪われ取り返しの戦闘劇が繰り広げられました。

惑星モラグ→クイル→キルン刑務所まで

オーブは2014年まで、惑星モラグに保管されていたようです。
これをピーター・クイルが盗みにくるところで初登場します。
クイルはスター・ロードという通り名を持ち、1988年にヨンドゥ率いる宇宙海賊ラヴェンジャーズに拉致された地球人です。
クイルはブローカーとの取引のために、オーブを奪いにきたので、この時点ではオーブの能力について知りません。
同じくオーブを狙うクリー帝国のロナンらに襲われますが、無事、オーブはクイルの手に渡ります。
ちなみに、ロナンたちは裏であのサノスとつながっており、オーブをサノスに渡す代わりに、サノスにザンダー星を滅ぼしてもらう約束をしていました。
オーブはその後、クイルによってザンダー星に持ち込まれました。
しかし、ロナンによって派遣されたサノスの養女・ザモーラ、アライグマに改造されたロケットとその仲間である樹木型をしたグルートを巻き込んでのもみ合いになります。
騒動の結果、4人ともザンダー星のノヴァ軍に捕まり、キルン刑務所送りになります。
この時、オーブはクイルのカバンの中でしたが、カバンは4人共々、刑務所に没収されてしまいます。

キルン刑務所→クイル→コレクター→クイルまで

刑務所においてロナンに家族を殺された囚人ドラックス・オブ・デストロイヤーを加えた5人。
ロナンを裏切ってオーブを売り払うという話をザモーラから聞かされます。
その儲けを分配するということで団結し、キルン刑務所から脱出します。
その際、オーブも一緒に持ち出します。
持ち出したオーブは、ノーウェアにいるコレクターのもとに持って行かれます。
オーブはあと一歩でコレクターの手に渡るところでしたが、コレクターの奴隷・カリーナが先に直接掴んでしまい、オーブが暴走、大爆発が起きます。
この爆発によって、オーブが危ないことを知った5人は再びオーブを宇宙へと持ち出します。

クイル→ロナン→クイル→ノヴァ軍まで

宇宙空間では、ロナン軍から派遣されたネビュラたちに襲われ、オーブはロナンの手に渡ってしまいます。
ロナンはオーブの破壊の力でザンダー星を滅ぼすべく、オーブを杖に埋め込み、ザンダー星を目指します。
結局、この作品の中ではサノスにオーブは渡りませんでした。
ロナンを阻止すべく、クイルらはノヴァ軍と協力して戦います。
クイルたちは協力してオーブの力を制御し、ロナンを倒します。
その後、オーブはノヴァ軍の手に渡り、危険のないように保管してもらうことになりました。

以上がオーブの辿ってきた経緯です。

セプター(マインド・ストーン):インフィニティストーン【黄】

セプターはどんなストーン?登場作品は?

次に紹介するストーンは「セプター」です。
セプターが最初に登場するのは『アベンジャーズ』。
ロキが持つ武器にはめられた青い宝石として登場します。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にも同じ杖が登場します。
最も物語の核心に絡んでくる『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の中盤以降は、青い宝石の中にあった黄色いストーンとして登場します。
こちらがセプター本来の姿のようです。

セプターの持つ能力とは?

セプターの持つ力は「精神」を司る力とされています。
『アベンジャーズ』では、ロキがセルウィグ博士とバートンを操るためにセプターを利用しているように、人の心・精神を操ることができる力を持っています。
ソーは「俺たちに夢を見せた」のもセプターの力だと述べているため、幻覚を見せる力もあるようです。
また、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、スタークとバナーの調査によって「セプターには人工知能のようなものが入っている」と表現されており、後々これが作られた肉体を持つヴィジョンの原動力になります。
ヴィジョンの精神になったと考えると、セプターの能力に由来するものと考えられます。
また、同作品でソーはセプター(=マインド・ストーン)のことを「比類なき破壊力を持つ」と表現しております。
実際に、ヴィジョンが戦う際は、セプターからビームを発射していたり、強い破壊力も持っているようです。

セプターが辿ってきた経緯とは?今の保管場所は?

セプターは多くの作品に登場するため、その経緯を辿るのは少々複雑です。
時系列順に追っていきましょう。

動きを簡潔にまとめると、

  1. チタウリ
  2. ロキ(地球)
  3. ストラッカー(ソコヴィア)
  4. スターク
  5. ウルトロン(ソウル) ★
  6. スターク→ヴィジョンとして目覚める

と遷移していったことになります。★を境に、杖に埋め込まれた青色の宝石から、黄色のストーンへと変化します。

チタウリ→ロキ→ストラッカーまで

『マイティ・ソー』の最後、アスガルドから宇宙空間に追放されたロキは、チタウリの軍に会います。
チタウリとロキはコズミックストーンを奪取するため、地球侵略で手を組みます。
その際、セプターがはめ込まれた杖が、チタウリからロキに預けられるのです。
ロキはセプターの杖を使い、地球侵略を進めますが、アベンジャーズの活躍によって侵略は阻止されます。
セプターの杖は戦いの混乱でどこかにいってしまったか不明な状態でした。
何らかの経緯を経て、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』において、セプターの杖はヒドラのストラッカーの手元で再登場します。場所はソコヴィア、ヒドラの施設内です。

ストラッカー→スターク→ウルトロンまで

ストラッカーがセプターの杖を使った人体実験をしていることを知ったアベンジャーズ。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で、セプターの杖を奪還しに向かいます。
死闘の末、アイアンマンが奪取に成功します。
スタークとバナーはセプターの杖を調べ、杖の宝石の中=セプターには人口知能があることを発見します。
スタークは「ウルトロン計画」=平和維持プログラムの作成を考案しており、セプターの人工知能を利用しようと考えます。
しかし、ウルトロンは人類を滅亡させる方向へと動き、スタークの思惑はうまくいきません。ウルトロンは暴走し、セプターの杖を奪って逃げます。

ウルトロン→スタークまで

最強の肉体を欲したウルトロンは、韓国ソウルのヘレン・チョ博士をセプターの杖を使って洗脳します。
ウルトロンは、チョ博士によって作られた体の額に、セプターの杖から切り離したストーン(ここからストーンの色は黄色になります)を埋め込みます。
ウルトロンは自らの意識をセプターが埋め込まれた体に移そうとしますが、地球滅亡の企みをよみとったワンダによってチョ博士の洗脳は解かれ、体の完成は阻止されます。
そのため、ウルトロンは未完成の体と共に逃亡します。
逃亡の途中、アベンジャーズによって体は回収され、セプター共々、スタークの元へと届けられます。

スターク→ヴィジョンまで

スタークはセプターの埋め込まれた体を利用し、J.A.R.V.I.Sの意識を移します。
結果、セプターの埋め込まれた体はJ.A.R.V.I.Sでもウルトロンでもない存在、ヴィジョンとして誕生します。
赤と青の入り混じったビニールスーツのような体をしたヴィジョンは、アベンジャーズの「敵でも味方でもない」と述べますが、選ばれし者にしか持ち上げられないソーのハンマーを軽々と持ち上げたことにより、いったんの信頼を得ます。
その後、ヴィジョンはアベンジャーズの一員としてウルトロン討伐を成し遂げます。
キャプテン・アメリカは人工知能であるヴィジョンにセプターを預けておくことへの不安を訴えました。
しかし、ソーは「ハンマーが使えれば、マインド・ストーンも彼に預けて安心だ」と判断し、セプターはヴィジョンの額に収まったままになりました。

以上がセプターの辿ってきた経緯になります。

今後のインフィニティ・ストーンの行方は?

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』までに登場した4つのストーンは以上です。
全部で6つあるため、今後さらに2つ登場することになります。
それぞれがどのような力を持って、どのように登場してくるのか楽しみですね。

インフィニティストーンはサノスに狙われています。
サノスはこれまで他の人物を介してストーンを集めようとしてきました。
しかし『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の最後では、「よかろう、私の出番だ」と自ら立ち上がる様子が描かれています。
その手には、インフィニティストーンをはめることができると思われる黄金の籠手「インフィニティ・ガントレット」がはめられていました。

サノスの手に6つのストーンが揃うことは宇宙にとって危機であろうことは間違いありません。
各所に保管された4つのストーンと、未知の2つのストーン。
サノスの野望をアベンジャーズを阻止しきれるのか、それともサノスがいかにして集めきるのか、はたまたコレクターやS.H.I.E.L.D.が集めきってしまうのか…
MCU作品をみる上では、今後のインフィニティストーンの動きから目が離せません。