「アントマン&ザ・ワスプ:クアントマニア」は、MCU映画作品31作目の「アントマン」3作目です。「マルチバース・サーガ」と呼ばれるMCUフェーズ5の一作目にあたり、アベンジャーズにつながるエピソードでもあります。
今作のヴィランは征服者カーン。2025年公開予定「アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ」の表題にもなっている人物です。その彼が映画で登場する作品でもあり、多くの伏線があると予想されます。
ここでは、本編を振り返りながら、あらすじや登場人物について紹介します。
特に今回は、他のエピソードにもつながりそうな伏線に注目して
- ラストに登場したカーンたちについて
- 関連作品につながりそうな伏線について
- 見落としてしまいがちな設定や用語
など、一度では見逃してしまいそうな部分を解説していきます。
「アントマン&ワスプ:クアントマニア」あらすじ
陽気な空気に包まれたサンフランシスコで、スコットは意気揚々とコーヒーショップに入っていきます。アベンジャーズのメンバーとして活躍したことで、たくさんの人に話しかけられ、写真を撮られ、すっかり有名人です。クビになったアイスクリームショップでは名誉店員になりました。自伝も出版し、講演活動にも精を出し「小さきものを見逃すな」「いつでも成長の余地はある」と得意げに語ります。
パートナーのホープは、「ホープ・ピム・ヴァンダイン財団」を立ち上げ、ワスプとして世界を救う活動に勤しみながら、スコットとの逢瀬も楽しんでいます。ピム博士こと、ホープの父ハンクもジャネットを量子世界から取り戻すことで、夫婦の時間を過ごしていました。講演で「今は娘との時間を楽しみたい」と話すスコットの電話には、留置所から娘キャシーを迎えにくるよう連絡が来てしまいます。
留置所に駆けつけたスコットとホープに、「ちょっとぶちこまれただけ」とむくれるキャシーは人助けをしたい一心で、デモ参加で催涙ガスを投げ込んだことで捕まっていました。またパトカーを一台、ピム粒子を使って縮めていました。「技術を使っていいのは一緒の時だけだぞ」「普通の人生を送ってほしい」と嗜めるスコットに、「スーツも持ってる」「使いこなせている」「6歳でハチ男に刺されてから普通じゃない」とキャシーは反発します。
キャシーが作った量子衛星が誤作動?スコットら5人が量子世界に引き摺り込まれる
自宅でピザをつつきながら談笑するスコットたちの前に、キャシーが得意げに小さな機械を披露します。「5年間暇だったから」とハンクの日記を読み量子世界に興味を持ったことで作った、量子世界を探索できる「量子衛星」だと説明します。蟻の研究も続けていたハンクは、孫娘同然のキャシーの聡明さに満足げな表情を見せる傍ら、量子世界から30年間抜け出せずにいたジャネットは「私に聞かずに研究していたの?」と強い拒否反応を見せます。こちらと量子世界の信号を双方向送り合うことで位置特定ができる仕組みであること、だから量子世界に迷い込んだ人を助け出せる希望のツールだとの説明を聞くと、衛星のスイッチを切るよう詰め寄ります。
スイッチは切ったものの、ジャネットの様子にホープたちは訝し見ます。「あなたたちに話していないことがある」とジャネットは、これまで多くを語ろうとしなかった量子世界のことについて、話をしようとし始めます。しかしその時、量子衛星が動き出し、ジャネットとハンクたちを衛星の中に吸い込み始めました。そしてワスプに変身したホープが続き、キャシーとスコットも吸い込まれてしまいました。
着地した量子世界では、マスクも何もつけていないハンクが「なぜ生きているんだ」と不思議そうに立ち上がりました。ジャネットは「前と違う」と周囲を見渡し、分かれてしまったスコットたちを探そうとします。スコットはキャシーとともに着地しますが、目の前に人間の姿をした兵士、顔がライトになっているロボットたちが立ちはだかり、連行されてしまいます。彼らは量子世界の征服者に故郷を追われた原住民でした。2人は彼らに赤い液体を飲まされ言語がわかるようになり、テレパスのクアズによって、征服者とは何も関わりがない潔白を証明されます。
ジャネットの「元カレ」と再会。ジャネットは量子世界のお尋ね者になっていた
ジャネットはハンクとホープとともに、ジャネットが量子世界にいた頃の知り合いを辿って、採掘都市アクシアにある、あるバーにやってきました。「クライラーは?」と、過去の知人の名をバーで尋ねます。クライラーは「あなたでしたか」と嬉しそうにジャネットに近づき、ホープやハンクの名前をよく知っているかのような様子を見せます。しかしホープは「変ね、あなたの話は一度も聞いたことがないけど」と冷たく突き放します。ジャネットは、クライラーが解放軍にいた頃の仲間だったと紹介しますが「君のせいで何人死んだと思っているんだ」「一緒に来てもらう」「友人2人もだ」と、手を貸すどころか征服者の元に連れて行こうとします。
スコットたちは、反乱軍のメンバーにジャネットを探していることを伝えると「追われることになるぞ」と言われてしまいます。そこに征服者の軍が到着し、反乱軍を襲い始めました。そこに大きな金色の顔の顔をした戦闘マシンが「待っていたぞ」と立ちはだかります。シールドが開くと、かつてスコットと仕事をともにしていたハチ男、ダレンの大きな顔が現れました。「ダレンは死んだ、今はモードックだ」と言い、スコットとキャシーを連行します。ダレンはスコットと争った際に量子世界に飛ばされ瀕死になった際に征服者から発見され、殺戮兵器に改造されていました。
ジャネットと征服者カーンとの出会い。巨大化した動力コアを戻すにはピム粒子が必要
クライラーの手から逃れたホープたちでしたが、飛行艇を略奪して逃げようとするジャネットに「誰から追われているの?」とホープが問い詰めます。ジャネットは観念し、「量子世界に囚われた者は他にもいたのよ」と口にします。ジャネットが量子世界に迷い込んだ当時、凶暴な生物に襲われたところを助けてくれたのがその存在で、それが征服者カーンでした。墜落してきた科学者だと名乗り、マルチバースを行き来できる最新鋭の乗り物の動力源コアが壊れたことで、墜落したのでした。
娘の元を長く離れることになったことを悔やむジャネットに、カーンは「私が時間を与えるよ」「だから一緒に脱出しよう」と慰めました。そして2人はコアの修復に成功し、量子世界脱出の準備を整えました。しかしコアに触れたジャネットは、カーンの精神にシンクロしてしまい、過去やってきた殺戮の記憶を見てしまいます。時間を超えることのできるカーンは、多くの時間の存在そのものを消し去ってきており、それを咎められ追放されたのでした。それを認めながらも「君は恩人だ」「故郷へ送る」「君の不在は帳消しだ」と言うカーンに、ジャネットは「そのせいでいくつ世界は滅びるの?」と問い詰めます。
カーンからジャネットが逃げ出す際に、ピム粒子をカーンの飛行艇の動力コアにつけたことで、カーンは再び移動手段を失ってしまいました。ジャネットはハンクに助け出されたものの、カーンはそのまま量子世界にとどまり、高度な文明を築き上げたために、ジャネットが再び訪れた際に変貌を遂げていたのでした。「隠してごめんなさい」と嘆くジャネットに、ホープは「もう1人じゃないから」と慰め、キャシーの作った量子衛星を通じてピム粒子が狙われ誘き寄せられたのだと知ります。
動力コアの復活。脱出を試みるカーンに巨大化アントマンが立ちはだかる
牢獄に閉じ込められたスコットとキャシーの元に、カーンが現れました。キャシーの命を救う代わりに、動力コアのサイズを小さくしてくる危険な仕事をするよう脅します。「私のせいだ」と責めるキャシーに「失敗ばかりだったが、唯一の成功がお前だ」とスコットは言い残し、コアに飛び込んで行きました。そこは長時間滞在すると脳がおかしくなってしまう危険な場所で、近づくとスコットが無限に分裂していきます。
それは思考の分裂による可能性の結果であり、最初はたくさんのスコットがバラバラに増え続けて窒息しかけますが、キャシーのためにやるという意志が一致したため、動力コアの核に向かって、たくさんのスコットがスコットを押し上げてくれました。
最初のピム粒子はコアの核に届くことはありませんでしたが、ホープも到着し加勢したことで、ついにコアを縮小することに成功します。そこにカーンが現れ、キャシーを返す約束を反故にしてコアを持ち去ってしまいます。飛行艇に動力コアが設置され、量子世界から脱出しようとするカーンに、巨大化アントマンとなったスコットが軍を蹴散らしながら出発を食い止めようとします。キャシーは幽閉されている反乱軍のジェントーラの元に駆けつけ解放し、タワーのアナウンスをハッキングします。そして仲間たちに蜂起を呼びかけます。
反乱軍を駆逐しようとするモードックは、巨大化したキャシーが倒します。「クソ野郎」と呼び付けられたモードックは「俺は何になればいい?」とキャシーに問いかけます。そして「クソ野郎以外にだよ」の言葉に、反乱軍側に加勢する決意をし、総力でカーンの脱出を食い止めようとし始めます。そしてスコットの捨て身のタックルで飛行艇のバリアは破れ、カーンは怒り狂って反乱軍の殺戮を始めてしまいました。スコット、ホープ、キャシーの3人でもカーンを食い止めることはできません。
ハンクのアリ軍の加勢で形勢逆転。元の世界に戻る手筈は整った
飛行艇を追撃されてしまっていたハンクは、不思議な信号の発信元に辿り着いていました。それは、量子世界に引き摺り込まれた際に一緒に巻き込まれた蟻たちでした。アリたちは1日で1000年進化しており、一大帝国を築いていました。その進化レベルはクラス2であり最新技術も駆使する生物たちとなっています。「アリは諦めない」とハンクは彼らを率いて、スコットたちの元に向かいます。
動力コアを再び巨大化されたことで量子世界からの脱出の道が閉ざされ、カーンは暴れ狂います。反乱軍が襲い掛かりますが、カーンはバリアで防御し続けて反撃の機会を伺っています。そこにアリ帝国の部隊が到着したことで、均衡が崩れカーンはアリたちに襲撃されてしまいます。タワーに向かったジャネットは「戻るチャンスがある」と装置を操作し、元の世界への扉を開くことに成功します。ハンクとジャネット、キャシー、ホープと続きますが、スコットは瀕死のカーンに足止めされてしまいます。
カーンも量子世界脱出のために、スコットたちの世界に向かおうとしていましたが、スコットがそれを阻止します。「見逃せば良い」と言うカーンに「それはできない」とスコットは、閉じようとする扉の前で踏ん張ります。そこにホープが戻り、2人でカーンを壊れた動力コアにぶつけ、姿を消滅させることに成功します。元の世界ではキャシーが量子衛星を操作し、再び扉は開き、無事に5人で戻ることができました。
ようやく手に入れた5人の時間。マルチバースでは複数のカーンが相談を始め、あるタイムラインではロキも登場!
サンフランシスコでは、スコットのいつもの日常が戻りました。キャシーと過ごせなかった時間を埋めるかのような「偽バースデイパーティ」を、アイスクリームショップのケーキでお祝いしています。しかし、スコットの頭の中にはカーンを殺すことができない限り、カーンはまた復活してしまうのではないか、そうなると量子世界はどうなるのか、の不安が渦巻いては消えていました。
マルチバースの一角には、カーンの顔をしたさまざまな服装をした存在が集まっていました。「マルチバースに触れ始めている」「彼らに全てを奪われるぞ」と人類たちの存在を危惧しています。そしてカーンの数は増え続け、コロセウムのような場所はカーンで満席になり、大きな地響きとともに雄叫びを上げるのでした。
また場面は変わり、古き良き時代のアメリカのような世界が広がります。そこには「ビクター・タイムリー」という名前の看板とともに、カーンの顔をした実業家が演説をしています。「時間を自在にできる」と語るのを聞いているのは、ロキとメビウスです。そしてロキが「これは怖いぞ」と呟いて、映画は幕を下ろします。
「アントマン&ワスプ:クアントマニア」登場人物
アントマン/スコット・ラング
「アベンジャーズ/エンドゲーム」につながる前作では、量子世界に消えたスコットでしたが、今やサノス討伐メンバーとして賞賛される対象です。「小さきものを見逃すな」という自伝も出版してました。
愛娘キャシーも戻り、ホープたち家族とも共に過ごす、まさに幸せの最中で、またもや量子世界に送り込まれる事態になりました。最初は戦いから引いた構えでしたが、世界のために役立とうとするキャシーに心動かされカーンと戦いました。
キャシー・ラング
スコットの愛娘で、スコットの最大の理解者も18歳。トラブルの元となる量子衛星を開発するなど、その頭脳の高さが窺えます。スコットがカーンとの最終決戦で量子世界にとどまった後も、量子衛星を操作して再び世界の扉を開けるなど、量子世界マスターのようになっていました。
原作ではヤング・アベンジャーズのメンバーで、二代目ホークアイのケイト・ビショップと行動を共にします。ちなみにキャシー用のスーツは、スコットのスーツ以上に巨大化できるようになっていて、なんと76メートル。ワスプのように飛行することもできます。
ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン
ハンクとジャネットの娘で、アントマンスーツのスコットと共に、ワスプスーツを着用するようになった2代目ワスプ。世界を救う財団を運営し、スコットとの関係も良好です。量子世界ではスコットの度重なるピンチを救い、絆をより深めていました。
ハンク・ピム
初代アントマン。かつてはS.H.I.E.L.D.の研究者で、ピム粒子を開発した天才科学者。前作では、愛する妻ジャネットを量子世界から救出することに成功しました。しかし今作では、最愛の妻が量子世界でクライラーと関係を持っていたことを知らされてしまい嫉妬心に苛まれます。とはいえ、アリ研究の成果が量子世界で実り、カーン討伐に活躍でしたね。
ジャネット・ヴァン・ダイン
初代ワスプ。ハンクと共にS.H.I.E.L.D.の特殊任務についていました。前作では量子世界に長くいたことで、量子エネルギーを操ることができるようになっています。今作では量子世界にいた頃の秘密が明かされ、ただ閉じ込められていたのでなく兵士として戦っていたこと、カーンをサポートしていたことが判明しました。
カーン・ザ・コンカラー(征服者カーン)
今作のヴィラン。未来からやってきた科学者で、その力は圧倒的でした。原作通り、タイムマシンを操り、多くの時間軸でその存在が歴史に刻まれています。それにより、多くのカーンという存在が生まれ、淘汰された中で征服者として君臨してきました。
今作では多くの時間軸を抹殺してしまったことで追放され、量子世界に閉じ込められていました。クライマックスでは動力コアの爆発により姿が吸収されていましたが「脱出しないと皆が死ぬ」と言っていたことから、まだその行方は不明のままです。
モードック/ダレン・クロス
まさかのダリルが、殺戮兵器モードックになって再登場しました。ダリルは一作目のヴィランで、イエロージャケットを装着してキャシーから「ハチ男」と言われ、そういえば量子世界へと引き摺り込まれていましたもんね。
モードックは原作ではドゥームズデイチェアという浮遊装置で移動する、脳を最大化したことで頭部だけがでかいヴィランです。今作では量子世界に落ちたダリルがカーンに見つけられ、魔改造されたという設定でした。
クライラー
量子世界の採掘都市アクシアの総督。ジャネットとはかつて解放軍で戦った盟友でしたが、ジャネットがいなくなってからはカーンサイドに寝返っていたようです。そのためにクライラーを訪ねたジャネットたちの元にカーンの軍隊がやってきたのでした。
演じたのは、ビル・マーレイ。ゴーストバスターでお馴染みですよね。
ジェントーラ
反乱軍「フリーダムファイターズ」のリーダーで、戦士。故郷を焼かれて追われた量子世界の住人たちの先頭に立って戦う勇者です。幽閉されたところをキャシーに助け出され、友情が芽生えていました。
クアズ
反乱軍のメンバーで、人の思考を読み取るとオデコが光るテレパス。量子世界にやってきたスコットたちが考えていることを読み取ることで、危険人物でないことを立証しました。戦いの際にもパスコードを読み取るなどで活躍しましたが、不意に読み取りたくないものも読めてしまうのがやや難ありでしたね。
ヴェブ
赤いドロドロのスライム姿をした反乱軍のメンバー。人間型と違い、穴がないことにややコンプレックスを持っている様子で、カーンの軍隊に体を撃ち抜かれたことで「穴がある」と喜んでいました。声は前作までスコットの仲間で「エックス・コン」の従業員カートを演じたデヴィッド・ダストマルチャンが務めました。
ゾラム
顔が電灯のようなロボット型の反乱軍メンバー。
ジミー・ウー
FBI捜査官で、これまではスコットを拘束、監視している立場でしたが、その関係性は変わったようです。カフェでスコットと談笑していましたから。
小ネタ・伏線考察
量子世界について
マーベルの世界観は壮大です。今回は小さな世界である量子世界が描かれました。
原作にはマイクロバースと呼ばれる世界が存在します。それはピム粒子によって縮小することで到達できる次元とあります。そこは原子の中にある世界ではなく、平行次元にあるとされています。
マイクロバースは奥が深いので、今作で登場した採掘都市アクシアだけではなく、惑星ミアウッドなど広がりをみせる可能性があるようですよ。
カーンという人物を深掘り!
原作によれば、カーンの本名は、ナサニエル・リチャーズと言います。31世紀から来た未来の科学者ですが、マーベルの世界ではアース6311で誕生しています。ヴィクター・フォン・ドゥームに関わる血筋の存在が作り出した、過去に戻れるタイムトラベル技術を用いて、その時間軸の世界を征服し続け、征服者カーンと名乗るようになります。
今後公開されるアベンジャーズ作品にも登場することが、公開されたタイトルからも分かります。原作によれば、カーンの息子であるスカーレット・センチュリオンとともに21世紀の世界を征服しようとした際に、アベンジャーズと対峙することになっています。
エンドクレジットに登場したカーンたちは?
スコットも、ホープも可能性の結果として、一度に多くの自分が生まれるという状況が、動力コアの影響で生まれていました。エンドクレジットにはたくさんのカーンがエンドクレジットに登場し、その中でもフィーチャーされたのは4人のカーンでした。彼らを原作から見つけてみました。
1人目は『ファラオ・ラマ・トゥット』カーンが最初のタイムトラベルしたエジプトで名乗っていた名前でした。
2人目は『イモータス』で、中心にいた人物です。絶対的な力を持ち、不死になるために色々暗躍している、カーンの中でも一番危険な奴のようです。
他にも、息子という設定のスカーレットセンチュリオンらしき姿、アイアンラッドなどがいます。ロキのシーンにいた人物は『ヴィクター・タイムリー』と言い、ロボット技術を人類に提供した存在のようです。
カーンはリード・リチャードの子孫である
カーンは、原作によれば、ある人物の子孫であると有力説が2つあるようです。
1つ目は、リーズ・リチャードです。聞いたことある名前ですよね、ファンタステック・フォーのリーダーです。「ファンタスティック・フォー」作品は2024年公開予定で、つまり「アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ」の直前の作品に登場する人物でもあります。
2つ目は、ドクター・ドゥームです。彼は、ファンスタスティック・フォーの宿敵であり、アベンジャーズ次作である「シークレットウォーズ」にも大きな関わりを持つ人物です。つまり、ファンタスティック・フォーが重要な作品となって、このあたりのエピソードが登場してくる可能性があるのではないでしょうか。
複数のカーンのもう一人がマーカスなら?
エンドクレジットでたくさん登場したカーンの中には、スカーレット・センチュリオンのような姿をした人物がいました。彼はマーカスというカーンの息子であり、原作ではシークレット・ウォーズでカーンと共に世界を混沌に落とす人物です。
マーカスと関わりも持つ人物には、キャプテン・マーベルがいます。キャプテン・マーベルもまた「ザ・マーベルズ」の公開を控えていることから、ここにも伏線がはられている可能性ありそうです。
マルチバースのコアって?
マルチバースを行き来できる飛行艇の動力源となっていた「動力コア」は、カーンが持っていた丸い球体です。
原作ではカーンの持っている武器とされ「センチュリースフィアの光」というアイテムで、時空を超えて移動することができます。また敵を吸収し、時間のない無限地獄のような場所に閉じ込めるということもできます。
ただ、これがテクノロジーできているのか、魔法なのかのはまだわかっていません。
モードックは原作とは異なりオリジナルの設定
ダリルが改造されたモードックは、「Mechanized Organism Designed Only for Killing」の略した名前の殺戮兵器でしたが、原作とは設定が異なります。
原作では世界征服を目論む科学者集団AIMが生み出した三大発明の1つです。(他にはコズミックキューブも作り出した)科学者を生体実験で脳を巨大化させたことで、脳から精神波を出して攻撃するという戦闘スタイルだったが、今回は異なる仕様のようですね。
AIMは、実はMCUでも何度も登場しており、バロン・ストラッカーが率いる犯罪集団でした。「アイアンマン3」ではトニー・スタークに接触したキリアンが運営するシンクタンクとして登場しました。
まとめ
- マルチバース・サーガの一作目で、時空を超えて自在に活動するメインヴィランのカーンが登場
- TVAと動くロキがラストに登場したことで、マルチバースと時間軸がどうなっていくのかの示唆が得られている
- アントマンスーツを着たキャシーが登場したことでヤングアベンジャーズが出揃う
いかがでしたか?これまでの陽気なアントマンシリーズとは若干異なるテイストの作品だったようにも思いますが、家族の絆の物語であることは一貫していました。そして、続くMCU作品につながるカーンの登場、キャシーが望むスーパーヒーローの仲間入りなど、楽しみな要素が続々ありました。
映画で続くのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」ですが、ドラマも含めてマルチバースを語る作品が、マーベル作品をより盛り上げてくれそうです。今後も楽しみにしていきたいですね。
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