2025年5月2日に公開される「サンダーボルツ*」は、MCU映画作品36作目に当たります。サンダーボルツとは、原作となるマーベル作品の中ではスーパーヴィランのチーム名です。
アベンジャーズのいない世界で、人類消滅の危機に立ち向かうことになってしまったのは、過去作品で登場したヴィラン/アンチヒーローたちです。しかも、そのキャラクターたちが、これまた超クセ者揃いとなれば、今作の盛り上がりっぷりも大きく期待できそうです。
ここでは、そのクセ強キャラメンバー6人が、過去作でどんな”活躍”だったのか、原作ではどんな存在なのか、などなどを紹介します。今作を観に行く前の”予習”にぜひご活用ください。
サンダーボルツって?
予告編によれば、ニューヨークに飛来した存在セントリーが、次々と人類を消し去っていく大ピンチが発生。アベンジャーズ不在の中で、チーム招集役となったバッキーを筆頭に6人が、その危機に立ち向かいます。
サンダーボルツというチームは、実は原作のコミックでは何回も結成されており、その度にチームメンバーが異なります。今作のメンバーと同じ原作はなく、MCUオリジナルのようです。ちなみに、バッキーが召集したチームは原作では5代目サンダーボルツでした。
今作でのチームメンバーは、バッキー、エレーナ、レッドガーディアン、タスクマスター、USエージェント、ゴーストです。では詳細を紹介していきましょう。
メンバー紹介
バッキー・バーンズ

バッキーは、初期のMCU作品から、多くのストーリーに登場してきた初代キャップのスティーブの元相棒で、二代目キャップのサムの盟友です。洗脳され暗殺者ウィンター・ソルジャーとなり、トニー・スタークの両親を殺害したという事実も明らかになっています。
映画「シビル・ウォー」ではキャップ側にたち逃亡、その後ワカンダで洗脳を解かれヴィブラニウム製の義手を受け取り装着し、ヒーローとして戦うようになります。(ドラマ「ファルコン&ウインター・ソルジャー」で洗脳が完全に解けたことを確認されている)

サムとは初代キャップの相棒の座を奪い合いながら友情を深め、スティーブの引退を2人で見届けかつ、サムの二代目キャップ襲名を見守りました。ドラマでは超人血清を巡ってフラッグ・スマッシャーズと戦い、サムとの絆をさらに強固なものとし、先だっての映画「キャプテン・アメリカ:BNW」ではサムの窮地にスーツ姿で登場しました。政治の道に進むことが示唆されていました。今作はその延長上でのキャスティングですから、何が彼をそうさせたのかという理由づけは興味深いところですね。
原作のサンダーボルツで、バッキーがリーダーを務めていたのは6代目。コズミックキューブを巡った戦いの中で結成されました。
エレーナ・ベロワ

ブラック・ウィドウであるナターシャの妹分。ともに幼少期を過ごし、レッドルームで暗殺者教育を受けて育っている女スパイです。原作では、二代目ブラック・ウィドウを務めます。
映画「ブラックウィドウ」で、洗脳が解けたナターシャがレッドルームを去った後も、トップクラスの暗殺者として戦い続けましたが”レッドダスト”という洗脳解除薬を手にいれ、ナターシャと再会の連絡を取り再会を果たします。そして、共に戦いレッドルーム壊滅に成功します。

しかし、その後には、サノスの指パッチンで消滅していました。(ドラマ「ホークアイ」で明らかになっています)そして生還した時には、ナターシャはいなくなっているわけです。彼女が眠る墓標の横で、ヴァレンティーナから「ホークアイがナターシャを殺した」と吹き込まれ、ホークアイの命を狙うことに。
その様子は「ホークアイ」で描かれています。しかし、ナターシャとの合言葉の口笛を聞いて暗殺を断念して姿を消していました。今作の予告編を見る限りでは、どこかでレッド・ガーディアン、タスクマスターと合流した模様ですね。
レッドガーディアン/アレクセイ

ソ連バージョンの“キャプテン・アメリカ”みたいな存在の、KGBエージェントです。しかし、ソ連の解体によって、研究所の破壊や、ナターシャたちをレッドルームに預けるまで、幼少期の面倒を見る役割だったことが映画「ブラック・ウィドウ」で描かれました。

レッドルーム壊滅後はメリーナと共に姿を消したと思われていましたが、予告編では、エレーナが荒み切った生活をしているアレクセイの元を訪ねています。エレーナがサンダーボルつ加入の声かけを行ったということでしょうか。またエレーナと洗脳が解けたタスクマスターとどのように合流したのかは、今作でわかることになるでしょう。
タスクマスター/アントニア

映画「ブラック・ウィドウ」の表向きヴィラン的立場のキャラクターです。観察するだけで相手の動きや武装の使い方を完全にコピーできる能力を持ちます。原作では男性キャラですが、MCU作品では女性キャラです。
エレーナが所属していたレッドルームの首謀者ドレイコフの娘ですが、洗脳から醒めたナターシャがS.H.I.E.L.Dのメンバーとして認められるために課せられたレッドルーム爆破に巻き込まれ負傷した過去をもち、それをきっかけに人体手術が行われてしまい超人的能力を身につけることになりました。

結果的には、洗脳が解けたことで、ウィドウたちに受け入れられ、レッドルーム壊滅後は、エレーナ達に保護され行動を共にするところまでは判明しています。
ジョン・ウォーカー/USエージェント

元二代目キャプテン・アメリカです。ドラマ「ファルコン&ウインターソルジャー」で登場しました。初代キャップから次のキャプテン・アメリカを受け継いだはずのサムが、アメリカ政府にシールドを寄付しちゃったために、政府から指名された名誉あるアメリカ陸軍兵だった彼が元二代目キャプテン・アメリカを引き継いだという経緯があります。
彼は最初は超人ではありませんでしたが、超人血清を巡ったフラッグスマッシャーズとの戦いの中で、血清を入手し投与してしまいます。しかし超人的パワーを使うことができるようになったのも束の間、親友レマーを殺されたことでニコを殺害してしまい、アメリカ政府からキャプテン・アメリカの資格を剥奪されてしまい、軍も不名誉除隊となってしまうという憂き目に遭います。

最終的にはバッキーたちに協力し、フラッグスマッシャーズ討伐に貢献。その後ヴァルから勧誘を受けて、新たなユニフォームに身を包んでコードネーム「U.S.エージェント」と名乗るようになります。今作が初のUSエージェントデビューになりますね。
エイヴァ・スター/ゴースト

量子フェージング=どんな物質でも通り抜ける能力を持つキャラクターです。映画「アントマン&ワスプ」のヴィランとして登場しました。原作では男性でアイアンマンの敵としてデビューしていますが、MCU作品では女性キャラです。
彼女のその力は、生来のものでなく6歳の頃、父のエライアスが起こした事故によるものでした。そのため、分子の不均衡の症状を持ち、普段は特別な部屋にいないと安定せず、常に細胞が結合・分離を繰り返す体になってしまいました。そのため、S.H.I.E.L.D.に引き取られ、特殊スーツでフェージングを制御し、ステルス工作員として利用されていたことに恨みも持っていました。

しかし、量子世界にいるジャネット・ピムのエネルギーを移したことで症状は落ち着き、ハンク・ピムとS.H.I.E.L.D.の同僚だったビル・フォスターと逃亡生活をしていました。どのような形でチームに合流していたのかの経緯も含め、今作で明らかになりそうです。
おまけ?:ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ

伯爵夫人だと名乗る謎の女性で、今作はサンダーボルツ結成の首謀者&CIA長官として登場します。過去のMCU映画作品では、「ファルコン・ウィンターソルジャー」「ブラック・ウィドウ」「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」で登場し、常に意味深な発言を残したり、不穏な空気を醸し出しています。
過去には、CIA捜査官エヴェレット・ロスと婚姻関係が過去にあったことがわかっています。また「ファルコン&ウインターソルジャー」でジョン・ウォーカーを「この国にはグレーゾーンに隠し事がある」と言いながら、U Sエージェントに勧誘。さらに「ブラックウィドウ」では、エレーナにホークアイの写真を見せ、「ナターシャを殺した人物」と命を狙わせます。

原作ではこのヴァルは、ロシアのスパイであり、S.H.I.E.L.D.を操るヒドラの一員で「マダム・ヒドラ」と呼ばれています。となると、レッドガーディアンなどとも絡みがあったのかもですし、今作のタイムラインまでの間に、どんなことが起きていたのかは、興味津々です。
まとめ
全員ドゥームズデイ出演決定。彼らのストーリーを観に行こう

いかがでしたか?今作のその先には、「ファンタスティック4」「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」などが続いていきますし、その情報に関しても、さまざまな憶測や驚くような仕掛けがあるとの噂もあります。
今回のメンバーは全員、フェーズ6の要とも言われる「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」の出演が決まっており、彼らのキャラを存分に知るためにも、今作は見る価値がかなり高いと思われます。
すでに、涙あり笑いありとの前評判もある今作を、ぜひ楽しみに観に行ってきてください!
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