『ブランド・ニュー・デイ』ラスト・エンドクレジット考察|宇宙はバトルワールド?ブラックスパイダーマン登場
この記事は『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』本編のラストとエンドクレジットに触れています。未鑑賞の方はご注意ください。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のエンドクレジットを見て、真っ先に思い浮かんだのがバトルワールドでした。
ネッドの「スパイディ・トラッカー」が新たな反応を検知し、表示された現在地は、まさかの“宇宙”。本編はニューヨークの物語だっただけに、最後の数秒で一気に『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』や『シークレット・ウォーズ』まで視界が広がります。
しかも原作のスパイダーマンは、バトルワールドで黒いシンビオートスーツを手に入れました。『ノー・ウェイ・ホーム』後のMCUにも、シンビオートの一部が残されています。
あの宇宙の反応は、ブラックスパイダーマン登場の前触れなのでしょうか。
この記事では、エンドクレジットを見て気になったポイントを、原作コミックや過去のスパイダーマン映画とつなげながら考えていきます。
エンドクレジットを見て最初に思ったこと
エンドクレジット後に映るのは、本編でネッドが使っていた「スパイディ・トラッカー」の追跡画面です。
ネッドはこの装置を使い、近くにいるスパイダーマンを見つけていました。ピーターの正体を知らないまま、かつての親友を探すような発明をしているのが、なんともネッドらしいところです。
ところが最後に検知された反応は、ニューヨークにはありませんでした。
画面には「現在地不明」という表示が繰り返され、やがて現在地が特定されます。そこで示された場所は地球ではなく、宇宙です。
本編ラストのピーターはニューヨークにいます。宇宙へ向かう場面も、その予定を話す場面もありません。
だからこそ、「宇宙にいるスパイダーマンとは誰なのか?」という大きな謎が残りました。
操作していた人物は映っていない
画面をその場で操作していた人物は映りません。そのため、エンドクレジットの瞬間にもネッドが見ていたとは断定できません。
ただし、追跡画面は本編のスパイディ・トラッカーと同じものに見えます。正体不明の組織が監視しているというより、ネッドの装置が新たな反応を拾ったと考える方が自然です。
ピーターとの思い出を失っても、ネッドは再びスパイダーマンとつながり始めました。その発明が、今度は地球を越えた物語への入口になるのかもしれません。
“宇宙”からバトルワールドを連想した理由
『ドゥームズデイ』から『シークレット・ウォーズ』へ続く可能性
MCUでは今後、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』と『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』が控えています。
エンドクレジットにドクター・ドゥームや作品名は登場しません。それでも、宇宙にいる正体不明のスパイダーマンという見せ方は、マルチバースの異変を連想させます。
『ドゥームズデイ』で世界同士の衝突が起こり、『シークレット・ウォーズ』で複数の世界が一つになる。そんな展開を想像すると、最後の“宇宙”がバトルワールドへの小さな入口に見えてきます。
もちろん、この時点では考察です。それでも、スパイダーマンとバトルワールドの原作での関係を知ると、単なる宇宙行きの予告では終わらない気がします。
2015年版では世界の断片がバトルワールドになる
2015年版『シークレット・ウォーズ』では、異なる宇宙同士が衝突する「インカージョン」によってマルチバースが崩壊します。
ドクター・ドゥームは、消滅を免れた世界の断片をつなぎ合わせ、新しいバトルワールドを作りました。そこには、異なる世界の人物や歴史が同時に存在しています。
MCU版がこの設定を取り入れるなら、トム・ホランド版とは別のスパイダーマンが宇宙で検知されても不思議ではありません。
「現在地不明」が続いたのは、対象が遠いからではなく、そもそも同じ世界にいなかったから。そんな見方もできそうです。
原作ではバトルワールドでブラックスパイダーマンが誕生
ピーターが手に入れた黒いコスチューム
スパイダーマンとバトルワールドには、原作コミックで決定的なつながりがあります。
1984年版『シークレット・ウォーズ』では、ビヨンダーによってヒーローとヴィランがバトルワールドへ集められました。
戦いでコスチュームを傷つけたピーターは、修復装置だと思って未知の機械を使います。そこから現れた黒い物質がピーターの体を包み、胸に白いクモのマークを持つ新しいスーツへ変化しました。
これが、ブラックスーツ姿のスパイダーマンの始まりです。
思い浮かべただけで姿を変え、ウェブまで作ってくれる。ピーターにとっては便利すぎるスーツでしたが、もちろん、そんなに都合のよい話ではありません。
黒いスーツの正体は、意思を持つ宇宙生命体「シンビオート」でした。
ブラックスーツからヴェノムが生まれた
ピーターはバトルワールドから黒いスーツを地球へ持ち帰ります。
しかし、シンビオートはピーターが眠っている間にも体を動かし、永続的に結びつこうとしました。危険性に気づいたピーターは、リード・リチャーズたちの助けを借りてシンビオートを引き離します。
ピーターに拒絶されたシンビオートは、後にエディ・ブロックと結合。こうしてヴェノムが誕生しました。
つまり原作では、バトルワールドへの旅がブラックスパイダーマンを生み、さらにヴェノムの物語まで始めています。
今回のエンドクレジットがバトルワールドへの伏線なら、次に黒いスーツまで期待したくなるのは、この原作があるからです。
過去のスパイダーマン映画も振り返りたい
『スパイダーマン3』のブラックスパイダーマン
実写映画ですでにブラックスパイダーマンを描いたのが、サム・ライミ監督の『スパイダーマン3』です。
宇宙から飛来したシンビオートが、トビー・マグワイア演じるピーターへ寄生。赤と青のスーツは黒く変わり、ピーターの力と攻撃性を増幅させました。
黒いスーツのピーターは強くなります。しかし同時に、怒りや自信過剰まで大きくなっていきました。
単なる新フォームではなく、ピーターの心にある暗い部分を表へ出すスーツだったわけです。
『ノー・ウェイ・ホーム』では、このトビー版ピーターもMCUへ登場しました。もしバトルワールドに歴代スパイダーマンが集まるなら、黒いスーツの危険性を知る先輩として活躍する姿も見たくなります。
MCUにはすでにシンビオートが残っている
さらに気になるのが、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のエンドクレジットです。
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』で別世界へ移動したエディ・ブロックとヴェノムは、テレビに映るトム・ホランド版ピーターを目にしました。
その後、『ノー・ウェイ・ホーム』でエディたちは元の世界へ戻ります。ところが、シンビオートの小さな一部だけがMCUに残されました。
この一部がピーターへ接触すれば、トム・ホランド版ブラックスパイダーマンが誕生する可能性があります。
原作通りバトルワールドで黒いスーツを手に入れるのか。それとも、すでに地球に残っているシンビオートと結びつくのか。二つのルートが用意されているように見えるのが面白いところです。
歴代スパイダーマンが集まる可能性
2015年版バトルワールドの設定を使えば、異なる世界のスパイダーマンを一つの場所へ集められます。
トム・ホランド版、トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版が再会する展開も考えられるでしょう。
さらに、アニメ映画のマイルス・モラレスなど、別世界のスパイダーマンまで連想する余地があります。
ただし、エンドクレジットで検知された反応が誰なのかは明かされていません。歴代スパイダーマンの出演も、公式発表が出るまでは期待と考察に分ける必要があります。
宇宙で検知されたスパイダーマンは誰?
トム・ホランド版ピーターの未来を示した可能性
もっとも素直に考えれば、検知されたのはトム・ホランド演じるピーター本人です。
本作はピーターの物語であり、エンドクレジットも次の活躍を示していると考えるのが自然です。『インフィニティ・ウォー』で宇宙へ行った経験もあります。
ただし、本編ラストのピーターはニューヨークにいます。エンドクレジットが少し先の未来を映したのか、それとも別の対象を示したのかはわかりません。
別世界のスパイダーマンを検知した可能性
個人的に気になるのは、別世界のスパイダーマンを検知した可能性です。
『ノー・ウェイ・ホーム』では、トビー版とアンドリュー版のピーターがMCUへ現れました。マルチバースには、まだ登場していないスパイダーマンも存在します。
追跡対象の姿や名前を見せず、現在地だけを“宇宙”としたのは、正体そのものを次作の謎として残すためかもしれません。
ネッドの発明が地球にいるピーターだけでなく、宇宙や別世界のスパイダーマンまで見つけたのだとしたら、かなり大きな発見です。
振り返っておきたい作品
X-MEN
ジーン・グレイの登場や、X-MEN側での人物像を押さえたいときの入口です。旧3部作と新シリーズの流れを見ておくと、本作で描かれたジーンの力や孤独を整理しやすくなります。
また、X-MENは最初から全員が同じ場所にそろっているとは限りません。物語の途中で仲間と合流したり、別行動を経てチームへ戻ったりする展開も多く描かれてきました。
本作のエンディングでピーターが別行動を選び、ジーンが乗ったバスの行き先を明確に見せなかった構成も、今後の合流を想像させます。ジーンの過去だけでなく、「この先どこへ向かうのか」を考える材料として振り返りたいシリーズです。
X-MEN関連作をまとめて見るならDisney+で見るジーン・グレイの流れを続けて確認 ›サンダーボルツ*
エレーナ・ベロワたちがニュー・アベンジャーズとして動き始めるまでの経緯がわかる作品です。本作でブラック・ウィドウ/エレーナがニュー・アベンジャーズの一員として登場した意味を理解するなら、優先して振り返っておきたい一本です。
従来のアベンジャーズとは異なるメンバーが、どのように集められ、なぜ新しいチーム名を背負うことになったのか。本作以降のMCUにおけるヒーローチームの勢力図を追ううえでも重要です。
ニュー・アベンジャーズ誕生の流れを確認Disney+で見る『サンダーボルツ*』を配信で視聴 ›デアデビル
パニッシャーことフランク・キャッスルの背景を理解するなら、『デアデビル』と『パニッシャー』が入口です。フランクが犯罪者へ向ける激しい怒りや、暴力をためらわない考え方がどこから生まれたのかをたどれます。
本作でパニッシャーがMJに過剰ともいえる反応を見せた場面も、彼の過去や正義感を知ると印象が変わります。デアデビルとの対立と共闘まで見ておけば、フランクが単なる武装したヴィランではないこともわかります。
デアデビルとパニッシャーをまとめて確認Disney+で見るマットとフランクの関係を整理 ›本編ラストとエンドクレジットの対比も印象的
ピーターは一人で生きることをやめた
最終決戦で重傷を負ったピーターは、ジーン・グレイの力によって命を救われます。
ピーターがジーンの復讐を止められたのは、二人が同じ孤独を抱えていたからです。大切な人を失い、誰ともつながらずに生きようとしていた点で、二人はよく似ていました。
戦いの後、ピーターは一人ですべてを抱え込む生き方をやめます。スパイダーマンだけでなく、ピーター・パーカーとして誰かとつながることを選びました。
MJとネッドとは新しく関係を築き始める
MJやネッドの記憶は戻りません。ピーターとMJも、すぐに恋人同士へ戻るわけではありませんでした。
それでも3人は、もう一度言葉を交わし始めます。失った過去を無理に復元するのではなく、今の3人として関係を作り直す形です。
タイトルの「Brand New Day」が意味する新しい一日は、魔法で過去を消した瞬間ではありません。
ピーターが孤独をやめ、誰かとの関係を一から築こうと決めた瞬間に、ようやく本当の新しい一日が始まったように感じました。
身近な再出発の直後に宇宙が映る
本編ラストでは、ピーターが日常と人間関係を取り戻そうとします。その直後、エンドクレジットは宇宙へ視点を移しました。
一つは、MJやネッドと新しい関係を築くピーター・パーカーの物語。もう一つは、宇宙規模の危機へ向かうスパイダーマンの物語です。
どちらかを捨てるのではなく、両方を自分の人生として受け入れる。本編でピーターが出した答えが、最後の構成にも表れているように見えます。
まとめ
- エンドクレジットでは、ネッドのスパイディ・トラッカーが宇宙の反応を検知した
- 検知されたのがトム版ピーターか、別世界のスパイダーマンかは明らかになっていない
- 原作では、ピーターがバトルワールドで黒いシンビオートスーツを手に入れた
- 『ノー・ウェイ・ホーム』後のMCUにも、シンビオートの一部が残っている
- 『ドゥームズデイ』やバトルワールドへの接続は考えられるが、現時点では未確定
『ブランド・ニュー・デイ』の最後は、次の敵や事件をはっきり見せる場面ではありませんでした。
それでも、バトルワールド、ブラックスパイダーマン、歴代スパイダーマンの再集結と、いくつもの可能性を想像できます。
ニューヨークで新しい一歩を踏み出したピーターが、今度は宇宙で何と出会うのか。短い映像でしたが、次の物語を待つ楽しみが一気に増えるエンドクレジットでした。
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