【X-MEN:フューチャー&パスト】ネタバレ結末まとめ!あらすじから重要人物まで徹底解説!

「X-MEN:フューチャー&パスト」は、X-MENシリーズ新三部作の二作目にあたる2014年の作品です。ですが単なる続編でなく、実は旧三部作の延長上にもあるという、タイトル通りの「未来」と「過去」を紐づけています。そのため、ファースト・ジェネレーションでのキャストに加え、旧三部作のキャストも登場する、豪華な顔ぶれにもなっています。新旧プロフェッサーXとマグニートーが同時に見られるなんて!

ここでの未来とは2023年=旧三部作3作目「ファイナル・ディシジョン」から続いたスピンオフ「ウルヴァリン:サムライ」の10年後、過去とは1973年=新三部作1作目「ファースト・ジェネレーション」のキューバ危機10年後にあたります。話は、2023年がロボット軍隊によって支配されかけている絶望的な世界となってしまったために、過去に戻って元凶となる1973年の出来事を防ぐことで、未来の状況を変えようとする“歴史改変”モノです。

ちなみに原作は、「アンキャニィ X-MEN」第141-142号で、歴史改変という設定ではあるものの、話は比較的異なっており、映画ならではのストーリーを楽しめます。

ここでは「フューチャー&パスト」という作品について、

  • 時系列ではなく、あらすじに沿って内容を解説
  • 新旧キャラクターを整理して紹介
  • 過去作品や原作を振り返りながら、本作に見える伏線を紐解く

歴史改変によって、過去がどう変わったのか?死んだはずのあのキャラどうなったの?次の作品「アポカリプス」や最新作「ダークフェニックス」を見る前のおさらいしたい。

という視点で本編をご紹介していきます。

 

「X-MEN:フューチャー&パスト」あらすじを丁寧に解説

舞台は2023年。人間とミュータントを脅かす存在が登場していました。その名はセンチネルというロボット軍隊です。元はミュータントを絶滅させるための軍隊でしたが、ミュータントを生み出す可能性を持つ人間たちも襲うようになっており、世界はセンチネルたちによって、荒廃の一途をたどっていました。そして、センチネルの追っ手から、その能力を駆使して逃れ続けているX-MENにもそろそろ打ち手がなくなってきている状態です。

2029年にX-MENがピンチ。元凶をただすポイントは1973年

2029年にX-MENがピンチ。元凶をただすポイントは1973年

X-MENはバラバラになって、センチネルがはびこる中を逃げ続けていました。キティ・プライドの能力を駆使して逃亡していたのはビショップ、コロッサス、ブリンク、ウォーパス、アイスマン。彼らは、モスクワからたどり着いた中国の山奥の修道院でジェットからやってきたプロフェッサー、ウルヴァリン、ビースト、そしてマグニートーと落ち合うことができました。ジェットに搭載されたセレブロを見る限り、残されたミュータントの数も少ないようです。

キティの能力は、他者が過去の自身に入り込ませられることであり、つまりその時点で何らかのメッセージを残せるために、センチネルからの追っ手を逃れていました。それを聞いたプロフェッサーXたちは、センチネルを作り出した本人ボリバー・トラスク博士が1973年に、レイブンに殺されたことで、計画が動き出してしまったと打ち明け、その時代に戻ることができ、レイブンの行動を阻止できれば現状も変えられると考えました。

過去に戻ったウルヴァリンが、廃人同様のチャールズと再会

過去に戻ったウルヴァリンが、廃人同様のチャールズと再会

過去に精神を戻すのは、キティの力を使えば可能です。しかし、あまりに昔と思える年代であることで、精神が持ちこたえられない可能性があると、キティが指摘します。その中で、回復能力の高いウルヴァリンは唯一その適性がありました。プロフェッサーXは、当時X-MENとの関わりを一度拒否したウルヴァリンに「能力は使えない状態だから、若い頃の私に全て聞かせろ」と託しました。

1973年、ウルヴァリンは用心棒をしていたマフィアの娘とベッドで目覚め、そのまま車を奪い取って、プロフェッサーXがいるはずの場所へと向かいました。X-MENの拠点としていたはずの屋敷は荒れ果てており、屋敷で出迎えたハンクに迎えられ、ウルヴァリンは、ふらつきながら階段を歩いておりてきたプロフェッサーX/チャールズと対面します。その頃レイブンは一人、仲間の行方を追ってトラスク博士のラボに潜入し、ミュータントたちが解剖され研究されていたことを知り、暗殺を決意していました。

トラスク博士のセンチネル計画は着々と進行

トラスク博士のセンチネル計画は着々と進行

ボリヴァー・トラスク博士は、政府にミュータントの脅威を語っていました。引用していたのは、オックスフォード大学での論文、チャールズの書いたものでした。トラスク博士は、今後の脅威の可能性とそれを阻止するセンチネル計画を持ちかけていましたが政府は渋っていました。それと並行してベトナム・サイゴンの戦地で、徴兵されたミュータントをストライカー少佐が連れ去ろうとしますが、レイブンが潜り込み阻止します。

学園で教えていた子供達や同士を徴兵され、戦争で失ってしまった喪失感で、チャールズは自暴自棄になっていました。心の声を聞くことに疲れ、ハンクの開発した脊髄治療薬を投与することで歩ける代わりに、能力を封印しました。説得するウルヴァリンに「ファック・オフ」と、かつてチャールズたちの勧誘を断ったセリフ(ファーストジェネレーション参照)を投げつけますが、自らの元を去ってしまったレイブンを取り戻せるチャンスだとの言葉に心が動きます。収監されたエリック救出のために、クイックシルバーの元を訪れ、仲間にスカウトします。

ペンタゴンでクイックシルバー大活躍。チャールズとエリックの再会。

ペンタゴンでクイックシルバー大活躍。チャールズとエリックの再会。

エリックは、ペンタゴンの地下に幽閉されていました。ケネディ暗殺の犯人だったからです。チャールズとハンクとクイックシルバーは、観光客やシークレットサービスに扮して入り込みました。そして、クイックシルバーが警備員に扮して地下牢のエリックの元にたどり着き、彼の能力を駆使し、独房からの脱出に成功します。二人でエレベーターに乗る際には「ママの知り合いに金属を操れる男がいる」と話しかけます。しかしエレベーターの扉が開くと、乱闘開始。しかし、クイックシルバーによって、その場は全て収まりました。

エリックは移動中のジェット内で、チャールズの姿に「能力を犠牲にしたのか?」と驚きます。エリックもチャールズ同様、バンシーやアザゼルら仲間を失意、取り戻すために奔走していました。その間にチャールズが引きこもっていたを知ると「お前は仲間を見捨てた」と怒りをむき出しにするのでした。エリックはケネディ暗殺を止めようとしたのに、弾道をそらすことに失敗したため、狙撃した犯人に仕立て上げられていたのです。しかし、未来から来たウルヴァリンの話を聞き、まずはレイブンを止めなければならないという思いだけは、一致させます。

パリ協定の場でトラスク登場。しかし事態はさらに悪化していく

パリ協定の場でトラスク登場。しかし事態はさらに悪化していく

パリ協定前夜、レイブンはナイトクラブに潜り込み、ベトナムの将軍を誘惑して、翌日の協定調印の場に行く準備を進めていました。調印当日、ベトナム軍の前に現れたトラスク博士は「新しい敵がいる」と、センチネル計画導入を持ちかけます。センチネルにはミュータントを感知するセンサーがあるため、人間を襲うことがないと胸を張るトラスクの持つ装置が警告音を発し始め、レイブンが見つかってしまいます。レイブンの変身能力を目の当たりにしたトラスクは、レイブンを研究対象にしたいと言い出します。

その場に到着していたチャールズたちでしたが、ウルヴァリンはストライカー少佐の顔を見て、過去の記憶をフラッシュバックさせてしまいます。それにより未来で精神転移のため寝ていたウルヴァリンは爪を出してしまい、キティを傷つけてしまいます。ウルヴァリンは混乱を起こし、しばらく目の前の危機に対応することができません。その間にもトラスクらの手から逃げ出したレイブンに、エリックは無情にも銃を向けます。レイブンを止めるには、レイブンを殺すと判断したのでした。レイブンが青い姿で逃げる様子は、テレビで全世界に放映されました。死ぬことは免れたレイブンでしたが、血痕を残してしまうことで、それを採取したトラスク博士の研究は、ついに進み始めてしまいました。

ミュータントの存在が明らかに。舞台はワシントンDCへ。

ミュータントの存在が明らかに。舞台はワシントンDCへ。

一度は説得に失敗していた米政府でのセンチネル計画導入は、パリ協定での出来事で再検討されることになりました。8体の試作機は、金属不使用だとエリック対策も万全でした。センチネルの実演に乗り気の大統領は、センチネル計画の導入を決め、声明文を出す準備を始めます。

負傷したレイブンは、トラスク暗殺の意志をより強固にし、ワシントンDCに向かいます。レイブンの心に語りかけるため、チャールズは意を決してセレブロを久しぶりに使いますが、一度拒んだ能力を再び受け入れることができず弱音を吐きます。その様子にウルヴァリンは自身の記憶を見せ、未来のチャールズから「今一度希望を持ってくれ」と言われ、ようやく目を覚まします。そしてハンクの記録によりホワイトハウス前で大統領が声明を発表することが分かります。

トラスクの会社トラスク・インダストリーからは、ワシントンに向けてセンチネルが運び出されていました。エリックはその貨物列車に乗り込み、センチネルにある仕掛けを施します。そしてペンタゴンに向かい、失っていたヘルメットを奪回しました。

レイブンは殺害を諦め、未来は「白紙」になる

レイブンは殺害を諦め、未来は「白紙」になる

2023年では、センチネルが乗ったキャリアーがX-MENが潜む修道院に近づいていることをウォーパスが感知しました。負傷したままエネルギーをウルヴァリンに送り続けるキティの限界も近く、最後の望みをかけてX-MENたちはセンチネルとの戦いに挑みますが、姿を変え力を増していくセンチネルの前に、次々と命を落としていきます。

1973年ワシントンでは、ついに大統領がセンチネルをお披露目しました。しかし予定外にセンチネルたちが起動します。エリックは近くの野球スタジアムの鉄骨を持ち上げることで、ホワイトハウスを囲い込むようにして上空から落とします。チャールズはエリックの仕業だと気づきますが、鉄骨に挟まれてしまいます。ウルヴァリンも鉄骨を体に入れられ、川に沈められてしまいました。エリックは核シェルターに逃げ込んだ首脳陣をシェルターごと引きずり出します。そして中継カメラを引き寄せ、ミュータントに「同士よ、私と組むのだ」と呼びかけました。

レイブンはトラスクについに銃を向けることに成功しますが、最後まで迷います。チャールズはレイブンに念を送り必死に呼びかけ、ついにレイブンは銃を捨て、姿を消します。エリックもチャールズに別れを告げ、空へと去ります。

ラスト1 新しい未来の始まり、X-MENの新章が始まる

ラスト1 新しい未来の始まり、X-MENの新章が始まる

レイブンが銃を捨てたその瞬間、2023年は全てが消え去りました。歴史改変が終わりました。未来に精神が戻ったウルヴァリンは、学園のベッドで目覚めます。そこにはアイスマンとローグ。キティは授業で講師をしています。スーツ姿のハンクと、ストームもいます。そして、ジーンもスコットもいました。「歴史を教えなくていいのか?」と、全てを知るチャールズがウルヴァリンに言います。

1973年はその後、大統領と閣僚をミュータントが救出したことになり、トラスクは軍事兵器防いで逮捕されていました。そして川に沈んだウルヴァリンはレイブンが変身したストライカー少佐に引き上げられていました。

ラスト2 古代エジプトで、特殊な能力を発揮するエンサバヌールとは?

ラスト2 古代エジプトで、特殊な能力を発揮するエンサバヌールとは?

ポストクレジットでは砂漠の風景が広がる中、丘に立つ人物を崇める人々がひれ伏しています。上空には巨石が飛び交い、あっという間にピラミッドが出来上がります。人々は「エンサバヌール!」と連呼し、それに応える青い顔の人物と、4人の騎士が立っているのでした。

「X-MEN:フューチャー&パスト」主要の登場人物

<過去と未来両方で登場>

ウルヴァリン/ローガン

高い回復能力=ヒーリングファクターを持つミュータント。また、怒りや動揺をきっかけに、拳からカミソリの爪のようなアダマンチウムの骨を出します。キティに精神を転送されて戻った過去では、まだアダマンチウム化前で、骨状の爪で戦いました。歴史改変後は1973年はレイブンに助けられ、2023年ではファイナルディシジョンで命を奪ったジーンと再会でき安堵の表情でした。

旧3部作では彼がなぜアダマンチウムの骨格なのかの解明などがなされ、まさにメインキャストでした。新3部作ではファーストジェネレーションでまさかの顔見せのみ。「ウルヴァリン:サムライ」では、アダマンチウムの爪を失っていましたが、本作の未来ではキティを傷つけた爪がアダマンチウムだったことから、なんらかの出来事があって復活したようです。

プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア

最高のテレパス能力を持つミュータント。X-MEN創設者で、恵まれし子らの学園を運営しています。旧三部作では無敵のリーダーに見えていましたが、もともとそうだったわけではないことが、新三部作では描かれています。自分の能力に苦しみ、本作ではセレブロぶっ壊しちゃいますが、ようやく達観の域に達しはじめたようです。

マグニートー/エリック・レーンシャー

磁力で金属を操れる最強のミュータントの1人。旧3部作ではX-MENに対抗するブラザーフッドのリーダーとして暗躍しましたが、ファーストジェネレーションでは、人間に向けられた憎悪は悲しみが根元にあることがわかりました。そのために、チャールズと手を組むものの、二人の考えは異なる様です。未来ではチャールズとともに行動をしていることから、まだ描かれていない何かが二人の間にあるようです。金属を操る能力は、ファイナルディシジョンで投与されたミュータント能力を消失させる「キュア」によって失われていましたが、一時的なもので復活しています。

センチネル

センチネルは、トラスク博士が開発した、ミュータントを駆逐するために開発されたミュータントを感知して攻撃するロボットです。1973年に開発が加速的に進み、レイブンの遺伝子を組み込んだことで、ミュータントの能力をコピーし多彩な攻撃力を持っています。実は原作では、レイブンの遺伝子を組み込むという設定はなく、映画オリジナルです。原作では人間の様に言葉を話します。

このセンチネルは、過去作品にも登場しています。「X-MENファイナルデシジョン」序盤でのシミュレーション・トレーニングの敵として出てきたのも、このセンチネルでした。その当時=歴史が変わる前に1973年にも作られているものをバージョンアップしたものということですね。本作では、エマ・フロストのダイヤモンド化する能力を見せたり、ダーウィンの環境適応能力や、レディ・デスストライクの伸びるアダマンチウムの爪などを見せており、随分と多くのミュータントと戦ってきたことを伺わせていました。

<未来2023年のみ登場>

シャドウキャット/キティ・プライド

同調能力を持つミュータント。本作では未来側で登場し、X-MENの生き残りとして逃亡していました。そして、ローガンの精神を過去のローガンに転送する重要な役割です。X-MENファイナルデシジョンで学園の生徒として登場し、X-MENのメンバー入りしていました。

ストーム/オロロ・マンロー

天候を自在に操るミュータント。気象を発生させることで風に乗って、飛行もできます。本作では、未来で生き延びているX-MENの一人として、センチネルと戦います。旧3部作でも恵まれし子らの学園で教師として、X-MENのメンバーとして活動し、プロフェッサーX亡き後の校長役も果たしていました。次作でX-MEN入りの経緯が描かれますが、これまで演じてきたハル・ベリーは本作を最後に降板です。

ビショップ

本作では未来側で初登場した、エネルギーを吸収して放出する能力を持つミュータント。原作では「センチネルに襲われた未来から来た」とされているので、未来側で生きていた存在のようです。

アイスマン

氷を操る能力を持つミュータントで、X―MEN1作目から学園の生徒として登場している、X-MENのメインメンバー。本作ではX-MENの生き残りとして、センチネルから逃げていますが最後に殺害されちゃいました。旧3部作ではローグの恋人でしたが、ローグ自身がファイナルディシジョンでキュア投与を決めたことで関係性はやや異なり、今の彼女はキティみたいに見えています。(実は映画版とは別の「ローグ・エディション」ではそのローグも登場します)

コロッサス

体の表面をオムニウムという生体金属の鎧で覆うミュータントで、X-MEN2から本格的に登場した学園の生徒。本作では未来でキティたちとセンチネルから逃げていました。「デッドプール」ではかなり存在感強めで登場するキャラです。

<過去1973年のみ>

ミスティーク/レイブン

何にでも変身できる能力を持つミュータント。旧3部作、ファーストジェネレーション全てに登場し、初代X-MENとの関わりも深く、かつチャールズとエリック双方との深い絆があります。今回は過去側で、彼女がトラスクを殺したことで悲惨な未来が訪れることがわかっています。本作でも心が通じるエリックから銃を向けられてしまう切ないシーンがありますが、過去にもキュアを打ち込まれ能力がなくなった瞬間に「役に立たない」と見限られているんですよね。

ビースト/ハンク・マッコイ

青い毛並みの容姿と、怪力と俊敏性を備えたミュータント。旧3部作では政府のミュータント省長官となる大出世ですが、ファーストジェネレーションで描かれた通り、元は政府の研究機関ディヴィジョンXで科学者を務めていたところをチャールズとの出会いでX-MEN入りします。元は青い姿ではなく、自身の実験の失敗によるものです。本作では過去をメインに登場し、未来は元のキャストがビーストを姿をチラ見せしていました。

クイックシルバー/ピーター・マキシモフ

超音速で移動ができるミュータント。本作の過去で、ローガンが「友人だ」と伝えていますが実は映画では初登場。実はエリックの息子で、エリックを脱獄させる際にもちらっと匂わせていますが、エリック本人は気づいていないようです。他MCU作品では「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でも別名ピエトロで登場していました。

ウィリアム・ストライカー

過去で登場するアメリカ軍少佐ですが、すでに旧3部作では、ローガンの体内にアダマンチウムを注入し殺人兵器に仕立てあげようとした本人であることが描かれている通り、悪意に満ちたヴィランです。ファーストジェネレーションでは父も登場。本作ではトラスク博士のミュートタント収集活動に積極的に加担しています。

ボリバー・トラスク

トラスク・インダストリーズ社長にして軍事科学者です。今回未来で暴れ狂うバイオメカニカルロボット「センチネル」を開発した張本人。開発のためにミュータントを解剖、実験しまくったことでレイブンに命を狙われることになります。

ハボック

体から真っ赤な光線=プラズマブラストを放つミュータント。ファーストジェネレーションで初登場した、サイクロップスの兄です。

その他

●サンスポット

太陽光による超人的な力と不死身に近い耐久を持つミュータント。原作では、サンファイアと呼ばれるミュータントがおり、同じキャラだと思われます。

●ウォーパス

感知能力に優れており、十数キロ先にいる敵の存在も察知することができるミュータント。本作ではセンチネルの襲来を事前に気づけることで、X-MENの逃亡を手助けしていますが、原作でも登場しており、名前はジェームズ・プラウドスターと言い、ヴィラン集団ヘリオンズのメンバーでした。

●ブリンク

空間に回廊を開き、人や物をテレポートさせる能力を持つミュータント。原作ではX-MENのメンバーでなく「ニュージェネレーションX」のメンバーです。

●トードー

旧3部作の一作目で登場しているヴィランで、水中眼鏡のような目をしているカエルのような能力を持つミュータント。本作ではベトナム戦争に出兵しています。

 

小ネタ、伏線紹介

ここからは、フューチャー&パストを観る上で、知っておくと「これってどういうこと?」「それなに?」と思考がストップしちゃわずに済む様な、アシスト的小ネタをいくつかご紹介します。

原作となった「デイズオブフューチャーパスト」って?

原作となった「デイズオブフューチャーパスト」って?

本作「フューチャー&パスト」は、前述の通りコミックス「アンキャニィX-MEN」第141-142号がベースとなった作品です。歴史改変の物語で、ミュータントがセンチネル軍団によって迫害される未来を変えるために、ミスティークが組織するミュータントグループが起こした過去の出来事を変えようとするストーリー。まさに本作の大筋は、その通り、という感じです。この作品、ストーリー2本分程度と短いながらも退廃した未来の描かれた方に注目が集まった人気作品でした。

ただ、あれこれと違いがあります。まず、描かれた視点は本作とは異なっており、原作では発表された当時(1981年)=1980年の「現在」のX-MENが、2013年の「未来」からの指示によって活動していきます。本作は「現在」という設定は、2023年の未来側です。また、原作では未来から精神世界を転送して登場するのは、ローガンでなくキティ・プライドで、殺害されるターゲットはケリー上院議員でした。エンディングも、本作では歴史が変わり、学園が復活していましたが、原作では未来がどうなったのか?は描かれないまま、1980年のX-MENたちが「きっとうまくいっただろう」という想像をするだけにとどまっています。

なぜ未来のプロフェッサーは生きているのか?

なぜ未来のプロフェッサーは生きているのか?

フューチャー&パストの冒頭は、いきなりよくわからない時代設定だし、メンバーの関係性もわからない状態の様に見える人が多いかもしれません。そこにいない他のX-MENメンバーは、どうやらセンチネルにやられちゃったのか?他の場所で逃げているのか?を想像するしかないです。しかも、そこにいるのはプロフェッサーXとマグニートー。2人一緒にいるのはまあ、前回のファーストジェネレーションで「心を通わせた間柄」だし、と納得するにしても、1つの疑問を持つ人がいるかもしれません。「プロフェッサーXって、過去で死んでたよね…?」

そうなんですよ。プロフェッサーXは、X-MENファイナルディシジョンで、フェニックスフォースの解放によって暴力的な力に支配されたジーンと対峙し、その身を粉々にされていました。ウルヴァリンによって命を落としたジーンと並んで、お墓も作られていました。しかし、ファイナルディシジョンのエンドクレジットでは、プロフェッサーXそっくりの人間が目覚める様子と、その横にモイラが立っていました。これは肉体は消滅したのですが、意識を双子の身体に移したという意味でした。だから、プロフェッサーX自身は2023年にも存在していたということなのです。

クイックシルバーは、マグニートーの息子!?そしてMCUデビュー済み?

クイックシルバーは、マグニートーの息子!?そしてMCUデビュー済み?

クイックシルバーは、ペンタゴンの地下牢から救い出したマグニートーから「金属を操れる」ことを聞き、「母親が金属を操れる人を知っていた」と独り言の様に、マグニートーに語ります。クイックシルバーは母子家庭ですが、実は彼の父親はマグニートーです。

クイックシルバーは、アベンジャーズ:エイジオブウルトロンで、ピエトロという名前でも出ています。そして、悲しいかな、ホークアイをかばって死んじゃう。姉はスカーレットウィッチ/ワンダです。実は原作では、クイックシルバーの登場や、活躍の場の多くはアベンジャーズ側です。ストーリーが進むにつれ、X-MENのヴィラン的立ち位置にいたマグニートーの元に向かう中で、実はお父さんだった!と、昼ドラ的な展開になるわけです。お姉さんのワンダは、恋人のビジョンとのMCUドラマがディズニー+で進行中ですが、弟はX-MENシリーズで是非ともこのままスタイリッシュなキャラでいて欲しいものです。

ブライアン・シンガーたちがカメオ出演!スタンリーはいる?

ブライアン・シンガーたちがカメオ出演!スタンリーはいる?

マーベル作品は、製作陣や原作者のカメオ出演を見つけるのも楽しみの1つです。特にマーベルコミック創成期を支えたスタンリーさんは多くの作品に出演していることでも有名で、彼がどこにでているか?は必ずチェックする方も多いです。しかしまず、今回はスタンリーさんは登場していません。

ですが、すごい人たちはしっかり顔を見せていますよ。ブライアン・シンガー監督はパリ協定の場面。ミスティークが負傷しながらパリから脱出するシーンで、アマチュア写真家役でカメオ出演しています。そして原作「デイズ・オブ・フューチャーパスト」のコミックスを書いたクリス・クレアモントと、ウルヴァリンを考え出した作家レン・ウェインは、アメリカの議員役でちゃっかり登場しています。知らずに見ていると、ただの偉そうなおっさんですけど、本当に!えらい!方々なんですよ。

 

まとめ:本作品の見どころ、大事なポイント

  • ディストピア的未来を救う本作は、X-MEN旧3部作と、前作である新3部作を結ぶ作品
  • 新三部作は初期のX-MENに迫るシリーズ。死んでいたはずのジーンやスコットも無事に復活し次作に期待
  • 「ダークフェニックス」に直結する次作「アポカリプス」は、本作までで見えていないキャラの生い立ちが網羅できそう

本作は歴史改変という展開を生かし、旧3部作の世界観を一旦リセットすることにも成功したと言えるでしょう。これは今後のX-MENシリーズが、新しく原作に沿ったストーリー展開になる可能性を示唆していると言えます。

また、次作でも彼ら含めた若きX-MENメンバーがの生い立ち生い立ちが明らかになりそうです。現段階では、ラストでストームたちも見えており、つまりは次作「アポカリプス」で彼女たちにも焦点が当たることになります

2019年公開の「ダークフェニックス」は、次作アポカリプスへの地続きの作品です。「ダークフェニックス」で登場するメンバーたちを予習しておくには、本作はもちろんのこと次作「アポカリプス」を見て準備しておくと良さそうですね。

いかがでしたか? X-MENシリーズは、原作では世界観もかなり複雑な構造ですが、多くの名作もあります。映画を楽しみながら、原作を紐解くことでよりX-MENは深く楽しむことができる作品です。次々と登場する新作に備え、過去作品のおさらいをがっつりやっておきましょう!

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