【ブレイド】あらすじから登場人物・重要な伏線まで徹底解説

ついに元祖マーベル映画「ブレイド」が、MCUシリーズに帰ってきます。「ブレイド」は人間と吸血鬼の特徴を持つエリックが、ヴァンパイアハンターとして活躍するヒーロー作品です。過去1998年に一作目が映画化され、大ヒットを飛ばしました。このたび、2019年のサンディエゴコミコンにて、フェーズ5の作品になると発表されました。

公開当時のマーベルは、映画作品に恵まれず、スーパーマンやバットマンなどのヒットを飛ばしていたDCに、大きく水をあけられた状態でした。そんな中で「ブレイド」は大ヒットとなり、マーベルの人気が一気にDCに並ぶと言われたほどの伝説的作品です。

そんな作品が、MCUワールド全盛期とも言えるこの時期にリブートされるのですから、新たな解釈や、今だからこそできる演出など、期待はいやが上でも高まりますね。そんなリブート公開の前に、まずは初代のブレイド作品を、おさらいしてみることにしましょう。

「ブレイド」あらすじを丁寧に解説!

ハーフ・ヴァンパイアのブレイドがナイトクラブに登場

ヴァンパイアたちも生息している人間社会。ヴァンパイアたちは、暗闇に潜んでいて、人間界との接触は限りなく少ないが、時折人間の血を吸って、生きながらえています。

しかし、彼らを憎む存在がいます、それがブレイドです。ある夜のクラブで、ヴァンパイアたちが人間を誘い込んで血の宴を繰り広げていると、ブレイドが登場します。そして、そこを取り仕切るヴァンパイアのリーダー、フロストの一味との乱闘を始め、何人かを抹殺します。

夜明けとともに、自身の住処に戻るブレイドは、朝日を浴びても平気です。人間とヴァンパイアの両方の性質を持つブレイドは、太陽の光=紫外線も怖くない=デイ・ウォーカーと呼ばれており、ニンニクも、銀もきくことはありません。ブレイドが、ヴァンパイア・ハンターとして活動している理由は、自身を身ごもっていた母親がヴァンパイアによって襲われたためです。

医師カレンが“仲間”となり、フロストの謀略阻止に動き始める

ブレイドが暴れたナイトクラブの一件で、焼け焦げた状態のフロストの手下クインが、焼死体として病院に運ばれてしまいます。そこには女医のクインがいました。検査の結果、血液異常があるとわかったクインを検死することになりますが、目を覚ました黒焦げのクインに襲われ、吸血されてしまいます。

しかし、そこにクインを追ってきたブレイドが登場し、ヴァンパイアになりかけているカレンを連れ帰ります。そして、ブレイドの仲間ウィスラーの開発した血清を投与されたことでヴァンパイアにならずに済みます。また、カレンはウィスラーから、ブレイドもこの血清でヴァンパイア化しない状態であり、人間とヴァンパイアの能力を持っていて、かつ彼がハンターとなった生い立ちを聞かされるのでした。

フロストは、一連の騒動について、ヴァンパイアの総本山である暗黒院で、評議員たちの呼び出しを受けることになりました。ヴァンパイアたちはこれまで長らく人間界の上層部と協定を結び、共生してきていましたが、フロストのやや乱暴とも言える活動が目に余るようになり、フロストはボスのガエタノから叱責されます。しかし、フロストは気にもとめません。

フロストの野望はマグラの再臨だった

フロストは、暗黒院の書庫に潜り込み、古文書を探していました。古文書には、ある邪悪な存在を復活させる方法が描かれています。フロストは、ヴァンパイアを表舞台に立たせる=人類の滅亡を目論み、その方法を用いようとしているのでした。

ブレイドはカレンとともに、フロストの不穏な動きの解明に動いていました。そして、フロストのアジトに侵入します。そこで古文書解読をしていた書庫保管係のパールをおどしつけ、持ち帰った古文書の切れ端とディスクを手にいれることに成功します。ウィスラーが解読したところでは、ヴァンパイアの神とも言える存在、血の神マグラを蘇らせようとしているようです。その儀式のためには、デイ・ウォーカー=ブレイドの血が必要でした。

フロストは解読した儀式のために、ブレイドの抹殺から一転、生け捕りにしようとし始めます。そしてヴァンパイアの評議員たちを招集するため、目の上のたんこぶとも言えるガエタノに朝日を浴びせて殺害してしまいます。

母との皮肉な再会。ブレイドは戦意喪失?

カレンとウィスラーは、フロストとの戦いに備えていました。カレンは血液学の知識を活かし、自身のヴァンパイア化を止めるための治療薬を開発する研究と並行し、ヴァンパイアに投与すると血管が爆発する武器を開発します。

しかしそこに、フロストたちが登場し襲撃されてしまいました。ウィスラーは吸血され、カレンは連れ去られてしまいます。駆けつけたブレイドに、ウィスラーは最後の言葉を告げ、銃で自決を図ります。

ブレイドはフロストが待つタワーに向かいますが、そこにはなんと死んだはずの母ヴァネッサが。実は、ヴァネッサを吸血したのはフロストで、その時から加齢は止まり、フロストの彼女になっていたのでした。母との再会にも、あまりなショックな真相を聞かされると同時に、投与されていた血清の力が足りなくなるブレイドは、吸血衝動で力が弱まり捕まってしまいました。

地下神殿で始まる儀式。吸血したブレイドの本領発揮!

カレンとブレイドは、フロストが見つけていた神殿に連れて行かれます。そこは、儀式を行うためにヴァンパイアたちが過去使っていた場所でした。ブレイドは、儀式に必要な血液を抜かれるために拘束され、カレンは吸血された元彼が閉じ込められた地下牢に放り込まれます。しかしカレンは自力で脱出し、ブレイドの救出に動き出します。

多量の失血により、意識朦朧となるブレイドは、カレンによって助け出されましたが、余力がほぼありません。そこでカレンは、ブレイドに自身を吸血するよう促します。ブレイドは吸血したことによって復活し、かつヴァンパイアが本来持つべき超人的能力を発揮できるようになります。

その時神殿内中央では、儀式は進んでいました。ブレイドの血液によって純血種ヴァンパイア12人から、羽の生えた骸骨が飛び出します。そして、神殿の中央にたつフロストの体に入り込み、フロストにマグラが乗り移ります。超人化したブレイドでも、ほぼ不死身状態のフロストに苦戦しますが、最後にはカレンの開発した血液爆弾を投与し爆死させることに成功します。

カレンは血清作り、ブレイドはモスクワへ

フロストを倒したブレイドに、カレンは治療薬の開発を申し出ます。しかしブレイドはそれを断り、ヴァンパイアハンターとして戦い続けると宣言します。そして、カレンに「より強い血清を作って欲しい」と頼み、別れを告げます。

ブレイドが次に向かったのは、モスクワでした。女性を吸血しようとするヴァンパイアを刀で切り殺すシーンで、ブレイドの次の戦いの幕開けが始まり、作品は終了します。

「ブレイド」登場人物・キャスト

ブレイド(ウェズリー・スナイプス)

ブレイドの本名はエリックです。13歳まで孤児同然に育ち、ウィスラーに出会ったことで、ヴァンパイア・ハンターとなりました。ヴァンパイアを殺すために持っている武器は多彩ですが、全てウィスラーが作っています。

自身を妊娠していた母親がヴァンパイアに襲われたことで、人間とヴァンパイアの両方の性質を持ちます。人間と同じ寿命の長さを持ちつつ、ヴァンパイアの再生能力と吸血衝動があります。また、ヴァンパイアの苦手な日光や銀、ニンニクは平気です。ヴァンパイアを憎んでいるので、吸血衝動を抑えるためにニンニクエッセンスを使った血清を注射しています。

演じたウェズリー・スナイプスは、しっかりはまり役でしたね。ですが実は配役決定までは、ローレンスフィッシュバーンや、デンゼルワシントンも候補だったそうです。

ウィスラー(クリス・クリストファー)

ヴァンパイア・ハンターであるウィスラーは人間で、ブレイドの相棒です。ヴァンパイアに関する知識は豊富で、ブレイドの武器を作っている頼れる存在ですが、ガンを患っています。ウィスラーは、過去に家族をヴァンパイアに襲われて失ったことで、ヴァンパイア退治をはじめ、その中でブレイドと出会い、彼をスカウトしました。

今作では、吸血されてしまいました。そして、ヴァンパイアになるなら死を選ぶ、とブレイドに手渡された銃で自決をしようとしていました。しかし、途中で命を絶ったウィスラーの姿が消えており「あれ、死んでいないの?」と思わせられるカットが存在し、実は続編で生きていることが判明します。

カレン(ウン・ブッシュライト)

カレンは、自身の研究でヴァンパイア化を回避した女医です。偶然運び込まれたフロストの手下を診察してしまったことで、吸血されてしまう憂き目にあいましたが、ブレイドたちに助けられます。

血液学専門であるため、自身のヴァンパイア化を回避するために治療薬を作ろうとしつつ、フロストを倒す決め手となった爆薬も開発しました。ブレイドを助けようと、神殿でも戦いに加わるタフな姿も見せています。

フロスト(スティーブン・ドーフ)

今回のヴィランであるフロストは、人間を絶滅させて、世界に君臨しようとする野望を持つヴァンパイアです。彼は純血種でなく、ヴァンパイアの評議会のトップであるガエタノに吸血されたことでヴァンパイア化した、ガエタノ曰くの“外道”であり、ヴァンパイア界に君臨することができないため、血の神マグラを蘇らせようとしました。

冷徹な感じは、演じたスティーブン・ドーフがはまっていましたが、当時の配役候補は、実はジェット・リーも挙がっていました。

ガエタノ(ウド・キア)

ガエタノは、純血ヴァンパイアの現状のトップであり、評議員のボスです。人間界との均衡を保つため、人間社会の上層部と繋がり、ヴァンパイアの一族を永らえさせてきました。

自身が吸血したフロストの目に余る行動に頭を悩ませ、フロストを我が子のように叱り付けていましたが、反抗的なフロストに殺されてしまいました。

ヴァネッサ(サナ・レイサン)

ヴァネッサはブレイドの母親です。妊娠中にフロストに吸血されてしまったことで、ハーフ・ヴァンパイアであるブレイドが誕生しました。

ブレイドは、母が死んだと思っており、その恨みに突き動かされてヴァンパイア・ハンターとして生きてきました。しかし、ヴァンパイアとしてフロストと行動をともにしており、年も取らなくなっているので若い見た目のままで、ブレイドと再会します。すでに母親としての記憶はなく、最後はブレイドに殺されてしまいます。

「ブレイド」の小ネタ、伏線など

原作登場は1973年、スパイダーマンとの共闘もある。

今作の設定は、原作にかなり忠実で、名前などの設定が異なる程度です。

ブレイドの原作登場は1973年。その原作では、秘密結社オーダー・オブ・ティラナのメンバーである、ルーカス・クロスと、タラ・クロスを両親に持つエリック・ブルックスが、母親タラが妊娠している時に逃亡したイングランドで、裏切り者の隠れ吸血鬼ディーコン・フロスト博士に襲われてしまうことで、吸血鬼の血も持ってうまれ、孤児同然となってしまいます。そして、吸血鬼殺しのジャマール・アファリに見込まれ、吸血鬼ハンターとなりました。

原作では、スパイダーマンとも共闘しているシーンが多々あり、いつか映画やドラマでも見ることはあるかもしれませんね。

ヴァンパイアの新解釈!ヴァンパイアは貧血だった?

ヴァンパイアは、狼男などと同類で、古くから神秘的な存在として描かれることが多かった存在ですね。しかし、今作で血液学に明るいカレンによれば、ヴァンパイアが吸血するのは、血中のヘモグロビンが不足するため、とのことです。そして、ウィスラーが「貧血ってことか」と反応していました。

原作ではそういった解釈はないのですが、単に血液が必要となる理由を「貧血」で片付けるあたりが、ユニークです。

同じヴァンパイアキャラ「モービウス」との関係は?

ヴァンパイアネタは、実はマーベルでは他にもあります。それがモービウスです。

スパイダーマンのヴィランとして登場したモービウスは、血液の病気の治療するための開発実験の失敗でヴァンパイア化した存在です。モービウスはヒドラと手を組んでヴァンパイアを量産したことで、スパイダーマンがブレイドと手を組んで戦っています。また、モービウスがブレイドを吸血したことで、ブレイドの能力がパワーアップしている、なんてこともあるのです。

モービウスは、実はアンチヒーロー的な立ち位置です。血が必要なんだけど、そのために悪者だけを狙うと言うキャラ設定です。映画のブレイド作品との関連はないものの、ちょくちょくマーベルの映画化ネタの際に挙がってくる名前でもあります。

全てがスタイリッシュ!「マトリックス」にも影響を与えた

今作は当時、そのキャラデザインのスタイリッシュさもヒットに影響していると言われました。黒い衣装に身を包んで日中でもサングラス姿のブレイド、フロストや仲間たちの印象もかなりおしゃれで、今見ても古臭くありませんよね。

今作の影響は、実はその後の作品にも反映されています。どこかで、彼らの衣装は見たことあるような…それは、マトリックスのキャラ衣装です。スティーブ・ノリントン監督の演出は「マトリックス」にも影響を与えたと、大ヒットしたマトリックス公開当時にも話題になっていました。

まとめ

  • 人間でもヴァンパイアでもないダークヒーローの苦悩と戦い
  • 今見てもスタイリッシュなアクション満載!さすが大ヒット作だけある満足感
  • リブートに向けてのおさらい必須なマーベルの初ヒット作

いかがでしたか?マーベルブームの先駆けとなった今作は、今見返しても十分に楽しめる、ダークかつスタイリッシュなアクション作品です。MCU作品をおさらいするついでに、是非とも必見の一作です。これを見れば、リブートする新「ブレイド」への準備は万端ですよ!

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