ドラマ『ワンダヴィジョン』を解説|全9話のあらすじ・結末と三部作
『ワンダヴィジョン』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のワンダ・マキシモフを描く全9話のMCUドラマです。 亡くなったヴィジョンと郊外で暮らす、古いテレビ番組のような日常から物語は始まります。
明るいシットコムに見える町では、住民が同じ言動を繰り返し、外の世界から届く声や物だけが現実の存在を知らせます。やがて、この世界がヴィジョンを失ったワンダの悲しみから生まれたこと、そして彼女がスカーレット・ウィッチとして覚醒するまでが明らかになります。
この記事では、第1話から最終話までのあらすじ、ヘックスの真相、白いヴィジョン、アガサ、ビリーとトミーのその後を整理します。以下は全9話の重大なネタバレを含みます。
この物語の続き
アガサとビリーのその後は『アガサ・オール・アロング』、白いヴィジョンの行方は『ヴィジョンクエスト』へ続きます。
『ワンダヴィジョン』全9話のあらすじ
| 話数 | タイトル | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 第1話 | 公開収録でお送りします | 新婚生活と、答えられない2人の過去 |
| 第2話 | チャンネルはそのまま | 外部からの呼びかけと時間の巻き戻し |
| 第3話 | カラー放送 | 双子の誕生とジェラルディンの追放 |
| 第4話 | 番組を中断します | モニカとS.W.O.R.D.から見た事件の全貌 |
| 第5話 | 問題エピソード | ヴィジョンの疑念と別の顔をしたピエトロ |
| 第6話 | ハロウィーンの不気味な夜に | 双子の能力とヘックスの拡大 |
| 第7話 | 第4の壁を破って | モニカの覚醒とアガサの正体 |
| 第8話 | 前回までは | ワンダの過去とヘックス誕生の真相 |
| 第9話 | シリーズ・フィナーレ | スカーレット・ウィッチの覚醒と家族との別れ |
第1話。理想の新婚生活に混ざる違和感
ワンダとヴィジョンは、白黒テレビのような世界で新婚生活を送っています。カレンダーのハートを結婚記念日だと考えるワンダに対し、ヴィジョンは上司のハート夫妻を招く予定だと気づきました。
夕食会で2人は、どこから来たのか、結婚して何年になるのか答えられません。ハート氏が喉を詰まらせると、妻は笑顔のまま「やめて」と繰り返します。ヴィジョンが彼を救った後、夫妻は何事もなかったように帰りました。
2人は今日を自分たちの記念日にします。しかし、その映像は外部のモニターに映されていました。
第2話。外の世界を拒み、時間を戻すワンダ
町へ溶け込むため、ワンダとヴィジョンは慈善イベントのマジックショーへ参加します。ヴィジョンは誤って飲み込んだガムの影響で本物の能力を見せますが、ワンダが仕掛けを加え、手品として成功させました。
一方、ラジオからは「誰が君にこんなことをしている」と呼びかける声が流れます。白黒世界の中で、玩具のヘリコプターやドッティの血だけが赤く見えました。
ワンダの妊娠が判明した直後、マンホールから防護服姿の男が現れます。ワンダは「ノー」と拒み、時間を巻き戻しました。そして世界はカラーへ変わります。
第3話。双子の誕生とジェラルディンの追放
ワンダの妊娠は一日のうちに急速に進みます。ヴィジョンが医師を呼ぶ間、ジェラルディンが出産を助け、トミーとビリーの双子が生まれました。
ワンダが兄ピエトロを思い出すと、ジェラルディンは彼がウルトロンに殺されたと口にします。現実を持ち込まれたワンダは、彼女を家の壁ごと町の外へ吹き飛ばしました。
ヴィジョンは住民の言動に疑問を持ち始めます。町の人々は真相を知らないのではなく、話せない状態に見えます。
第4話。モニカとS.W.O.R.D.が番組を見つける
ジェラルディンの正体は、S.W.O.R.D.のモニカ・ランボーでした。サノスの指パッチンから戻ったモニカは、母マリアが5年の間に亡くなったと知ります。
モニカはFBI捜査官ジミー・ウーとウエストビューを調べ、エネルギーの壁へ吸い込まれました。ダーシー・ルイスは、その領域から古いテレビ番組の信号が流れていると発見します。
外から入った人や物は、番組の年代に合う姿へ変換されます。ワンダがモニカを追放した場面は放送から消され、ワンダが都合の悪い現実を隠しているとわかりました。
第5話。ヴィジョンが住民支配の事実を知る
トミーとビリーは、赤ん坊から5歳、さらに10歳へ突然成長します。飼い始めた犬スパーキーが死ぬと、2人はワンダへ生き返らせるよう頼みます。ワンダは死をなかったことにはできないと諭しました。
ヴィジョンは同僚ノームを一時的に支配から解放します。ノームは家族へ連絡したいと訴え、頭の中へ入り込む彼女を止めてほしいと懇願しました。
帰宅したヴィジョンはワンダを追及します。その最中、亡くなったはずの兄ピエトロが、別人の顔で玄関に現れました。
第6話。ヴィジョンを救うためヘックスが拡大
ハロウィーンの夜、ピエトロは双子と町を回りながら、ワンダが世界を作った方法を探ります。ヴィジョンは町の端へ向かい、住民が同じ動きを繰り返したり、停止したまま涙を流したりしていると知りました。
トミーには超高速、ビリーには遠くの声や感情を感じる能力が現れます。ヴィジョンが境界の外へ出ると身体は崩壊し始め、ビリーが父の危機を察知しました。
ワンダはヴィジョンを救うため、ヘックスを拡大します。S.W.O.R.D.基地と隊員はサーカスへ変わり、ダーシーも内部へ取り込まれました。
第7話。モニカが覚醒し、アグネスの正体が判明
ヘックスは不安定になり、家具やテレビの年代が勝手に変わります。ワンダ自身も世界を制御できなくなっていました。
モニカは自分の身体で境界を突破します。何度も細胞を書き換えられた結果、エネルギーを見分け、ワンダの攻撃にも耐える力が目覚めました。
アグネスの家へ向かったワンダは、双子がいないことに気づきます。地下室でアグネスは、本名がアガサ・ハークネスだと明かしました。偽のピエトロを送り、スパーキーを殺したのもアガサだったのです。
第8話。ヘックスはワンダの悲しみから生まれた
アガサはルーンでワンダの魔法を封じ、過去の記憶をたどります。ワンダは幼い頃に両親を爆撃で失い、ヒドラの実験でマインド・ストーンへ触れ、ピエトロの死を経験していました。
悲しみに沈むワンダへ寄り添ったのがヴィジョンです。ところが彼もサノスに殺され、S.W.O.R.D.施設では遺体が解体されていました。ワンダは遺体を盗まず、そのまま立ち去ります。
2人が暮らすはずだった土地を訪れた時、悲しみがカオス・マジックとしてあふれました。町はシットコム世界へ変わり、ワンダの愛と記憶からヴィジョンが生まれます。
アガサはワンダを「スカーレット・ウィッチ」と呼びました。一方、ヘイワードは元の遺体から白いヴィジョンを起動します。
第9話。スカーレット・ウィッチの覚醒と別れ
アガサは住民を支配から解放し、ワンダへ苦しみを聞かせます。住民を守っていたつもりのワンダは、家族と引き離し、自分の悪夢を共有させていたと知りました。
白いヴィジョンとヘックス内のヴィジョンは戦いますが、最後は「テセウスの船」について対話します。白いヴィジョンは封じられた記憶を解放され、「私はヴィジョンだ」と告げて飛び去りました。
ワンダは戦いの間にヘックスの壁へルーンを刻んでいました。アガサの魔法を封じ、奪われた力を取り戻すと、スカーレット・ウィッチとして覚醒します。
それでも、住民を救うにはヘックスを消すしかありません。ワンダとヴィジョンは双子を寝かせ、最後の時間を過ごします。ヴィジョンは消える直前、これが初めての別れではないから、また会える可能性を信じました。
『ワンダヴィジョン』の登場人物・キャスト
| 登場人物 | キャスト | 物語での役割 |
|---|---|---|
| ワンダ・マキシモフ | エリザベス・オルセン | ヴィジョンを失った悲しみからヘックスを生み、ウエストビューをシットコム世界へ変える |
| ヴィジョン | ポール・ベタニー | ヘックス内でワンダの夫として暮らし、町の異変と自分の正体を調べる。白いヴィジョンも同じ俳優が演じる |
| アグネス/アガサ・ハークネス | キャスリン・ハーン | 世話好きな隣人を装い、ワンダのカオス・マジックの秘密を探る魔女 |
| モニカ・ランボー/ジェラルディン | テヨナ・パリス | S.W.O.R.D.のエージェント。ヘックス内では隣人ジェラルディンを演じ、外へ追放された後もワンダを救おうとする |
| ジミー・ウー | ランドール・パーク | 失踪者事件からウエストビューの異変を追うFBI捜査官 |
| ダーシー・ルイス | カット・デニングス | ヘックスがテレビ信号を発していると突き止め、ヴィジョンへ外の現実を伝える天体物理学者 |
| ビリー・マキシモフ | ジュリアン・ヒリアード | ワンダとヴィジョンの双子の一人。魔法と読心に近い力を示す |
| トミー・マキシモフ | ジェット・クライン | ビリーの双子の弟。超高速で移動する力を持つ |
| タイラー・ヘイワード | ジョシュ・スタンバーグ | S.W.O.R.D.長官代理。ヴィジョンの遺体を白いヴィジョンとして再起動する |
『ワンダヴィジョン』の小ネタ・伏線
白いヴィジョンは死んだのか
白いヴィジョンは破壊されていません。過去の記憶を取り戻して飛び去り、その後がドラマ『ヴィジョンクエスト』へ続きます。
アガサと双子の物語はどう続く?
アガサはアグネスの人格へ閉じ込められました。ビリーとトミーはヘックスとともに消えましたが、その後のアガサとビリーは『アガサ・オール・アロング』で描かれます。
劇中CMはワンダの記憶を映している
スターク社製トースター、ストラッカーの腕時計、ヒドラ・ソーク、ラゴスなど、CMにはワンダの過去や罪悪感と結びつく言葉が使われています。番組の合間にも、抑え込んだ記憶が漏れ出していたわけです。
まとめ
- ヘックスはヴィジョンを失ったワンダの悲しみから生まれた
- 住民はワンダの番組へ出演させられ、心まで支配されていた
- ワンダはスカーレット・ウィッチとして覚醒した
- 住民を解放するため、ヴィジョンと双子との別れを選んだ
- 白いヴィジョン、アガサ、ビリーとトミーの物語は次のドラマへ続く
全9話を振り返ると、序盤の不思議な笑い声やCMまで、すべてワンダの喪失へつながっていました。家族を作る物語に見えて、最後は愛する人を手放す決断へたどり着く。そこが本作の最も切ないところです。
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