映画「マン・オブ・スティール」は、DCコミックスの実写化作品たちをクロスオーバーして、1つのシリーズとして展開していこうとするDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の、記念すべき第一弾です。
DCコミックスといえば、名前がまず挙がるのは1938年生まれの大作「スーパーマン」ですよね。その代表的なスーパーヒーローが、DCEUの一作目となりました。そして、本作のタイトルは過去のコミックシリーズで使われたもう1つの呼び名、「マン・オブ・スティール(鉄の男)」というタイトルが用いられました。
これまでのスーパーマンシリーズは、1978年の「スーパーマン」から1987年「スーパーマン4」まで続いたのちに、いきなり「スーパーマン2」からの流れをくんだ2006年「スーパーマン・リターンズ」が作られその後、なりを潜めていました。
ぶっちぎりで不死身ばりの強さ、明るいスマイルがトレードマークのスーパーマンの印象ですが、本作はワーナーブラザースの意向もあり、時代のヒーロー像の変化も取り入れた、新しいスーパーマン像を打ち出そうという、新たな試みの作品となりました。制作とと脚本に関わったのは「ダークナイト三部作」監督のクリストファー・ノーランと脚本家デヴィッド・S・ゴイヤー。そして監督には、独特な世界観の演出に定評のあるザック・スナイダー。この3人の名前だけで、今までのスーパーマンとは異なるテイストであろうことは十分に期待できますね。
ここでは、そんな「マン・オブ・スティール」について、解説していきたいと思います。
「マン・オブ・スティール」あらすじを解説
場所は科学文明が発達した惑星クリプトンは、エネルギーが枯渇し弱体化していました。惑星の存続の危機のさなか、科学者ジョー=エルは妻ララ・ロー=ヴァンと自然分娩で子供を持つことに成功します。人工生育がシステム化されたその社会で、自然に生まれたカル=エルに、クリプトンの未来を託そうと考えます。
そんな中、ゾッド将軍がクーデターを企てます。混乱の中、ジョー=エルはコデックスを赤ん坊のカル=エルに一体化させ、コマンドキーとともに宇宙ポッドに載せ若い惑星の集まる地球付近に送り出します。クーデターは結局失敗に終わり、ゾッド将軍は宇宙の墓場ファントムゾーンに送られますが、父ジョー=エルはゾッド将軍に殺されてしまい、そしてクリプトンも滅んでしまうのでした。
クリプトンの滅亡っぷりがあまりに退廃的すぎて、切ないですが、これが物語の序章となるのです。
クリプトン人の力を隠すことに迷いつつ大人になっていくクラーク
宇宙ポッドに載ったカル=エルは、カンザスで農場を営むジョナサン・ケントとマーサ・ケントに見つけられ、育てられることに。クラーク・ケントと名付けられます。
クラークの幼少期は、その超人的な能力を制御できず苦労します。それでも優しいマーサの見守りと、「力を見せるな」というジョナサンの教えで育っていきます。しかし、13歳のある日スクールバスが川に転落。クラークはこっそり力を発揮して、バスを陸にあげて助けます。
ジョナサンは力を使ってしまったクラークに、敷地内に隠した宇宙ポッドを見せます。そしてSのマークが入ったキーを手渡し「お前は、宇宙にも生命がいるというこたえだ」「ここにきた理由を知るのがお前の使命だ」と伝えます。(実は時間軸ではこの後に、ジョナサンは竜巻で死ぬのですが、その映像は、もっと後の追憶画像で流れます)
ロイスと出会った北限の地で、父ジョー=エルから使命を伝えられる
クラークは自分の存在意義を知るために、放浪の旅に。ある時バーで、宇宙船が軍に発見され、それが北限の地だと聞き向かいます。
そこには、デイリープラネット新聞社のロイス・レイン記者も。軍の機密事項をスクープしようと国防局北方軍のトップに接触を試みる中、かまえたカメラに映る不審な人影=クラークを追いかけます。ロイスは宇宙船の手前で飛行警備機に攻撃され、クラークに助けられ、初めて顔を合わせることに。
ロイスは「地球外の存在」に関するスクープ記事を書きますが、編集長は信じず却下。そこでネット流出させ、再会するために情報を収集します。
北限で見つけた宇宙船に、クラークがコマンドキーをはめて起動させると、ジョー=エルの意識プログラムが現れ、なぜクラークが地球に来たのかを話します。そしてスーツをクラークに手渡し、人類を希望に導くよう伝えます。ここで初めて、クラークは自分の力を試せる期待に満ち溢れるのです。
ゾッドからも人間からも追われるスーパーマン。ワールドエンジン設置で地球は異世界へ?
ようやくスーパーマンらしい格好も手に入れたクラークは、実家に戻りマーサに全てを報告します。その前にはロイスも、クラークの過去の情報をかきあつめた末にやってきていました。
ある夜、全世界の電波が突然ジャックされ、ゾッド将軍の配信が始まります。クリプトン星が滅亡したため、ファントムゾーンから解放され、クリプトン人の生き残りを探しに来たのです。「24時間以内にわが星のメンバーを見つけないと、災いを及ぼす」と宣言してしまうことで、クラークは地球にとって「迷惑」な「敵」扱いとなってしまいます。
クラークは悩んだ末に、スーツを身にまといゾッド将軍と会うことに。ゾッド将軍はコデックスを探し、クリプトンを再興すると語りますが、実はそれ自体が地球を滅ぼしかねないプランでした。クラークは地球を守ることを決意します。
ゾッドとの決戦は破壊力ハンパない肉弾戦、街はメチャクチャ
上空からは、テラフォーミングのためのワールドエンジンが世界各地に突き刺さります。それが起動する重力も変わり、街はその余波で破壊され始めます。
ジョー=エルのホログラムから授かった案で、クラークはワールドエンジンにファントムドライブをぶつけることで、ブラックホールに追放することに成功します。しかし、それによってゾッド将軍は怒りを爆発させ「地球人を皆殺しにする」と宣言します。
阻止を試みるクラークと、ゾッド将軍のバトルは壮絶です。さすが超人クリプトン人同士。メトロポリスのあらんかぎりのビル群を2人で暴れてめちゃくちゃ壊す。最後にはクラークがゾッド将軍の首をへし折って、勝負がつきましたが、最後の同胞を殺してしまった悲しみも同時に沸き起こります。
地球の危機は過ぎ去りましたが、クラーク=スーパーマンには軍が監視の目を光らせます。クラークはその後変装し、ロイスのいるデイリープラネット社の記者となるところで、ストーリーは終わります。
「マンオブスティール」登場人物
クラーク・ケント/スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)
惑星滅亡の際に、地球に送られたクリプトン人カル=エル。カンザスでケント夫妻に育てられました。黄色い太陽エネルギーを浴びることで体質変化し、超人的な能力(飛行能力や怪力、鋭敏な知覚、ヒートビジョン)を持つことになりました。ちなみに惑星クリプトンに注いでいた太陽は老いた「赤い太陽」だったので、上記能力は身につかないのですって。スーツはクリプトンの正装で、胸のSは「エル家の紋章」であり、希望を意味します。演じたヘンリー・カヴィルは、実は5作目の「スーパーマン・リターンズ」でも候補となっていたそうです。
ロイス・レイン(エイミー・アダムス)
デイリー・プラネット新聞社の記者。スクープのためなら危険な場所への取材も厭わないマスコミ魂バリバリです。クラークの両親以外で唯一、スーパーマンの正体を知る存在でもあり、クラークが守りたいと思う女性。本作の終わりにはクラークが同僚となり、嬉しそうな表情を見せます。
ゾッド将軍(マイケル・シャノン)
クリプトンの軍司令官。滅亡直前のクリプトンでクーデターを起こすものの失敗に終わり、一派とともにファントムゾーンに追放の身に。幸い?クリプトンの爆発によって永遠の監獄から解き放たれます。クリプトン再興を願う熱さゆえに、地球をクリプトン化しようとし、コデックスの行方も追いかけ地球で暴れることになってしまいます。
ジョナサン・ケント(ケヴィン・コスナー)
クラークの育ての父親。カンザスで、代々農場を営んでいます。超能力を発揮する息子の身を案じながらも、人助けをしようとする姿に心が動きます。クラークが青年に育ったある時、巨大な竜巻が一帯を襲った時には人々を避難させるようクラークに命じたまま、巻き込まれて亡くなってしまいます。
マーサ・ケント(ダイアン・レイン)
クラークの育ての母親で、旧姓はクラーク。子供のいなかった夫婦にとって、宇宙船に乗ってきた赤ん坊は天からの授かりものとして、実の息子として育てようとする。ジョナサンの死後は1人で農場を切り盛りしています。ゆくゆくはダイナーでバイトもするようです、次作で。クラークにとっては、ロイスと同じかそれ以上に守りたい大事な存在です。
ジョー=エル(ラッセル・クロウ)
クリプトン星の科学者で、クラーク(カル=エル)の父。ゾッド将軍はかつての盟友だが、クーデターの際に殺されてしまいます。本作では主にホログラムとして登場し、クラークに多くのアドバイスを託します。地球に赤ん坊だったクラークを送り出す時には、息子がクリプトンを再興し、地球との架け橋になることを願っていました。
ララ・ロー=ヴァン(アイエレット・ゾラー)
ジョー=エルの妻であり、クラーク(カル=エル)の母。数百年ぶりの自然出産でクラークを産みました。クリプトンでは、女性は父親のフルネームを苗字として名乗るんだそうですよ。
スワンウィック将軍(ハニー・J・レックス)
- アメリカ軍の米北方軍の司令官で陸軍中将。今回の一連の事件に関する最高司令官という位置づけです。人類の敵なのか?と軍でもめるクラークのことを、味方だと信じようとします。次作でもクラークを擁護する存在として、バックアップをしています。
ピート・ロス(ジョセフ・クランフォード)
幼少期のクラークと同じスモールヴィルの同級生。バスの転落事故に遭遇し、クラークの能力に気づいている。他の作品では「クラークの親友」と扱われてますが、本作では幼少期と、ロイスがクラークの身辺調査を行う際に登場するのみにとどまっています。
ペリー・ホワイト(ローレンス・フィッシュバーン)
メトロポリスの大新聞社デイリー・プラネット社の編集長。本来は白人キャラなのですが、今回はアフリカ系アメリカ人という設定のようですね。ロイスに振り回されながらも、記者たちを束ねていくボス。
ファオラ=ウル(アンチュ・トラウェ)
ゾッド将軍の副官。 高い戦闘能力と残忍な性格は、クリプトンでの遺伝子操作によるものなんだとか。クラークと戦う時にも、大男ナム=エクとの連携抜群でむちゃくちゃ強く、米軍にも大被害与えていました。原作でも何度か登場している人物ですが、毎回設定が異なるようですね。ザオラという名にもなることがあります。
ラナ・ラング
スーパーマンの初恋の相手といえばこの人。ちゃんといたの、見てる?遠足でクラークがいじめられていたのを止めに入っていました。
スティーヴ・ロンバード
新聞社で働く同僚で、ロイスのことが好きで、しょっちゅう軽口をたたいている。
ほかにも
- ホイットニー・フォードマン
ラナの彼氏役。なので、クラークをいじめていたのが彼のようです。 - ジャック=サー
ゾッド将軍に仕える科学者。 - ナム=エク:クリプトンの兵士
ごっついです。 - ハミルトン博士
アメリカ軍に協力する科学者。
「コデックス」とは何?詳しく解説「マンオブスティール」伏線・小ネタまとめ
ビジュアルは、まるで頭蓋骨。クリプトン人10億人の遺伝子情報が組み込まれている装置。クリプトンの文明や文化も含めた情報も入っている。今回は、ジョー=エルがクラークの体内に組み込みました。惑星クリプトンは、いろいろ先進的なものが多いので、用語もあれこれあります。最初に用語をわかっていれば、見やすいと思われますので、以下ご紹介。
◆ジェネシスチェンバー
コデックスから遺伝子情報を読み取り、遺伝子操作するシステム。それによって、生まれてくるクリプトン人に生まれながらの役割を当たえ効率化をはかろうとしていました。それゆえに星が弱体化したんですけどね。
◆コマンドキー
S字(エル家の紋章)が刻まれたスティック状のもので、メモリースティック的役割を持ちます。宇宙船の起動コードや、ジョー=エルのホログラムを出したのもコマンドキーです。
◆ファントムゾーン
宇宙内の墓場・監獄であり、クリプトンで罪人と認められた者が幽閉される場所。ゾッド将軍とウル=ファオラたちが「300サイクルの刑」に処されていました。300年ってことですかね。
◆ワールドエンジン
足のついた重力発生装置。これが地面に突き刺さり起動すると、地殻と大気を変動させることができます。つまり、地球を惑星クリプトンと同じ環境に改造できるもの。周囲の車やビルが、あっという間にぺちゃんこになります。こわい〜。
「マン・オブ・スティール」は、どの原作がベース?
「マン・オブ・スティール」はコミックス「スーパーマン:アースワン」をベースに制作されていると言われています。脚本のデヴィッド・S・ゴイヤーも「伝統あるキャラクターの再構築がされ、人間味あふれている」と絶賛でした。
スーパーマンの作品は歴史も長いため、多くの設定や解釈がなされており、何がベースになっているかで方向性も大きく変わるんですね。
クリストファー・ノーランはどう関わっている?
バットマン作品でDC作品に多大な影響を与えていたクリストファー・ノーランは、本作ではゴイヤーと原案、そして制作に関わったとされています。同時期に「ダークナイトライジング」撮影だったので監督として関わることはありませんでした。
ただし、ザック・スナイダーを監督に指名したのは、クリストファー・ノーランでした。
監督ザック・スナイダーって?
ザック・スナイダー監督は、本作でアメコミ作品3作目の指揮です。続編「バットマン VS スーパーマン」の指揮もとっています。ファンは彼が、関わったDCEU作品を「スナイダーカット」と呼び愛しています。
DCEUとしては制作総指揮で「スーサイド・スクワッド」、制作で「ワンダーウーマン」などに関わっています。しかし、娘さんが亡くなったことによる心労で「ジャスティスリーグ」は途中降板になってしまいました。元気になって、早く戻ってきてください。
リブート版だけに装いも新たなスーパーマンです
スーパーマンといえば、青いスーツに赤いトランクス!ですが、本作からはコスチュームも変わりました。胸のSロゴは変わりませんが、全身ぐっと落ち着いた鈍いダークブルー、トランクスはナシ!より、モダンに、というスナイダー監督の意向でした。
リブートなのですから、過去の作品からの脱却も目指したのですね。主演もかつては、クラーク・ケントに似ていることが必須条件でしたが、今回はその規制もなくなった末の起用です。
二作目に向けた伏線もチラホラと
本作で「あれ?いないんですけど?」って思った人、いません?そう、スーパーマンの敵って、いつもあの人でしたもんね、レックス。今回は出てこなかったんですけど、スーパーマン作品の悪役レックス・ルーサーが興した企業「レックス・コープ」のロゴマークが随所に登場するので、二作目に出てくるだろうことは予測できます。
また、バットマンであるブルース・ウェインの会社ウェインエンタープライズの「W」マークが描かれた人工衛星が登場したり、ビル内の戦闘シーンでも「壁に「Keep calm and call Batman」(落ち着いて、バットマンを呼べ!)というメッセージに入りのポスターが見られます。二作目は「バットマンVSスーパーマン」ですから、その伏線ですね。
こんなに街を破壊しちゃうのには理由がある
本作では「ちょっとやりすぎ?」って思いますよ、その街の破壊っぷり。でも、それも実は次作への伏線なんです。次作では、スーパーマンがバットマンと対峙することになりますが、その対決のきっかけは、本作でスーパーマンがゾッドとの戦いで街を破壊しまくったことに怒りを覚えたから、ってこと。ま、私も住民ならかなり腹が立ったでしょう。
倒れたゾッド将軍は次作にも再び?
最後の最後で、首をねじ切られ息絶えたゾッド将軍は、そのままどこ行ったんでしょうね。実は遺体は軍の研究施設に運び込まれ、冷凍保存されました。次作の続編にはまず「遺体」として登場し、そしてレックスの遺伝子と融合したスーパーヴィラン、ドゥームズデイになるのです。
空っぽのカプセルには誰が?
北極でのクリプトン星の探査艇には、クリプトン星人の死骸と空のカプセルがありました。これは、公開に合わせ配信された電子コミックで、舞台が数千年前であること、スーパーマンの従姉妹=スーパーガールが乗っていたことなどが知らされています。
「アクアマン」の伏線まで?
序盤でケントが登場する海のシーンでは、実はアクアマンが助けていたらしいんです。アクアマン主演のジェイソン・モモアが、スナイダー監督からプロジェクト初期に打ち明けられていたとのこと。まあ、そう言われりゃ、あんなにあっさり引き上げるのも不思議な気はしますね。やっぱりヒーローが絡んでいたわけだ。
「マン・オブ・スティール」まとめ!DCEU第一弾からその先の展開への期待大
- 異星人スーパーマンは地球では”よそ者”扱い。苦悩する姿を見せる。
- 惑星クリプトンは滅んだが、宇宙船やゾッド将軍の遺体は軍が保管している。
- 街をぼろぼろにされた人間たちは、スーパーマンに手放しの感謝をしているわけではなさそう。その中の一人、ある者の怒りを買うことになる。
スーパーマンは、過去作品のような明朗快活さはなく、むしろいじめられたり、非難されたりします。さらにゾッド将軍が「我らの仲間(スーパーマン)を差し出さないと地球を壊す」とも宣言したことで、人間の味方ではないという立ち位置にもされてしまいます。それでも、地球を愛する故郷として守ろうとする姿には、切なさすら感じさせられます。
また、今回は敵対するゾッド将軍を倒しましたが、クリプトンの遺物はすべて消え去ったわけではありません。過去飛来した宇宙船やゾッド将軍の遺体など、スーパーマンの前に立ちはだかる存在へとつながりそうな要素はまだ残されています。
エンディング間際では、ゾッド将軍から地球を守ろうとするスーパーマンが奮闘するものの、その戦いによって街がほぼ崩壊してしまい、人々の茫然自失とした表情が印象的です。地球を救ったとはいえ、めでたしめでたしとは言えないその結末は、次作にもスーパーマンの悩みが続きそうなことを予感させるでしょう。
DECU一作目ということもあり、気合の入った濃厚な本作でした。次作はバットマンが出てくることはタイトルでお分かりの通りです。次作に向けての予習を万全に、そして本作そのものも、存分に楽しんでください。
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