【サミュエル・L・ジャクソン】映画界ギネス級の名脇役は、どんな俳優?過去作品を振り返る

MCUシリーズ好きなら、ニック・フューリーの名を聞けば「長官!」と背筋ぴーんとなっちゃいます。隻眼のS.H.I.E.L.D.長官は、アベンジャーズ関連のどの作品にも登場し、ヒーローたちを統率しています。

サミュエル・L・ジャクソンは「キャプテン・マーベル」までのMCUシリーズ9作品で、ニック・フューリーを長らく演じている俳優です。もちろん彼はそれ以外にも、多くの映画作品に出演をしており、ハリウッドの「名脇役」として有名です(主演作もありますけどね)。

彼のニック・フューリー役をより楽しむために、サミュエル・L・ジャクソンの過去作品を、いくつかご紹介していきます。

サミュエル・L・ジャクソンって、どんな映画俳優?

サミュエル・L・ジャクソンは1948年12月21日アメリカワシントンD.C.生まれ。アトランタにあるモアハウス大学で演技を学びました。

1948年?てことは…フューリー長官!そんなお年を召していたとは!と思うくらい、見た目で年齢を感じさせません。

サミュエル・L・ジャクソンは、実は下積み時代が長く、ある程度の年齢までは端役が多かったようです。ようやく名前の知れている作品だと、1988年のエディ・マーフィ主演「星の王子ニューヨークに行く」に強盗犯役で出ています。この時もう40歳ですから。

しかし、そこから90年代にかけ人気が急上昇。「ようやくハリウッドに呼ばれた」と本人が振り返っている1991年「ジャングル・フィーバー」ではカンヌ国際映画祭助演男優賞、ニューヨーク映画批評家協会賞助演男優賞を受賞します。そして1995年「パルプ・フィクション」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート、1998年「ジャッキー・ブラウン」でもベルリン国際映画祭男優賞受賞と、その名を知られるようになります。クエンティン・タランティーノ監督に起用されることが多かった印象です。

 

サミュエル・L・ジャクソンは映画ギネス記録を持っているんです

サミュエル・L・ジャクソンは、あまりに多くの作品に出演しており、何を代表作と言ってよいのか、非常に迷わせてくれる名俳優です。それもそのはず、彼は2011年に、もっとも興行収入をあげた俳優としてギネス認定されています。多くの作品に出ており、かつ面白い作品に出ているということですね。

ハリウッド大作には彼の姿が、しょっちゅう登場ます。「キングコング」「ダイハード」「スターウォーズ」などなど、キリがない!ということで、サミュエル・L・ジャクソンをできるだけ幅広く、そして彼のよさが存分に感じられるだろうなと思える、過去作品をいくつか絞って、紹介したいと思います。

 

最っっ高!に濃い敵キャラ。映画「キングスマン」(2014)

映画「キングスマン」は、英国の独自諜報機関「キングスマン」が、世界を脅かす悪と戦うという設定のスパイアクションです。すでに二作目「キングスマン:ゴールデン・サークル」も公開済みの人気作品。原作はコミックです。

この一作目で、サミュエル・L・ジャクソンはキングスマンの敵、人類大量虐殺を目論むIT長者リッチモンド・バレンタインを演じています。実は環境問題に興味を持つ、金持ちならではの「いいやつ」なんですが、それが間違った方向に行っちゃって「地球を救うためには人類を減らさないと」という考えに。そして慈善事業のフリして通信無料のSIMを配って人々が爆殺されてしまいます。

このぶっ飛んだ”殺人鬼”は、血を見ると吐いちゃったり人間味もあるのですが、あくまで自分の信念は正しいと信じているから、情にほだされることは一切なく、人を殺してもなんとも思わない。服装はイケてるヒップホップスタイル、両足義足の美人とともに計画を着々と進めながら、キングスマンをピンチに陥れていきます。

サミュエル・L・ジャクソンが敵役/悪役を演じている時って、だいたいこの濃いキャラがバリバリ全開なんですよね。「ミスペレグリンと奇妙な子供達」(2016)では悪の異能者集団ホロガーストのリーダー、バロン役を髪の毛真っ白、目玉も真っ白で演じたりもしていました。

 

厳しさは優しさと伝えてくれる指導者。映画「コーチ・カーター」(2005)

映画「コーチ・カーター」は、サミュエル・L・ジャクソンの主演作で、実話を基にした作品です。サミュエル・L・ジャクソン演じるケン・カーターが、問題児だらけのリッチモンド高校バスケ部のコーチとして就任しチーム再建を目指す、というシリアスタッチのストーリーです。

話の枠組みだけ聞くと「ああ、感動スポ根ね」という印象かもしれませんが、この作品は、そんな心が軽くなるような青春モノではないのがミソ。単に勝つことが人生でない、と選手たちに厳しい規律を課して、さらに厳しいトレーニングに取り組ませます。バスケ部を強くすればいいだけなのに、学業を優先させるために体育館を閉鎖しちゃったり、一度リタイアした有望な生徒にはひたすら基礎トレだけだとか、生徒とのあたたかいふれあい、みたいなやつはナシ。

でも、それもすべては、バスケだけに青春を捧げても、人生は長く、あくまでバスケはその一部でしかない。進学率も低い、へたすれば卒業後は人生あやまって刑務所入り、なんていう荒れた学校そのものを立て直したいという気持ちが、カーターにはありました。生徒も、自然と自らの力を信じて生きようと自立心が生まれ、そして本当に強いチームとして生まれ変わります。そこでようやく、一見冷たいように見えたカーターの方法論がわかってきて…。最後は心にズッシリ感動到来です。

サミュエル・L・ジャクソンは、この作品のようにコーチや、教官、ボス、など主役に大きな影響を与える役も多く演じています。「トリプルX」シリーズでは、ザンダー・ケイジを育てたNSAギボンズ役、「ターザン:REBORN」ではターザンの相棒ウィリアムズ役など、キャラの方向性は異なっても、脇役ですらその存在感は大きいです。

 

ゆがんだヒーロー礼賛者。映画「アンブレイカブル」(2001)

映画「アンブレイカブル」は、サスペンススリラーというカテゴリーに分類されますが、ダークヒーロー映画に近いのでは?と思われる作品です。サミュエル・L・ジャクソンは、大規模な列車事故で唯一生き残ったデイヴィッドに接触してくるミステリアスな男イライジャを演じています。

生まれつき、骨がすぐ折れてしまう体で「ミスター・グラス」と呼ばれていたイライジャは、幼い頃から家に籠もりがちで、その結果コミックに親しみ収集家となります。そして世の中には完全無敵な超人が存在するのでは?と考えはじめ、列車事故の生存者デイヴィッドをヒーローだと信じ、まつりあげようとするのです。事実、デイヴィッドは超人的な能力を持っていました。

全体に暗めで、不穏な空気漂うこの作品は、どんでん返しがあります。デイヴィッドが遭遇した列車事故だけでなく、世界中の惨事をイライジャが仕掛けていた、ということが、人の心も読めるデイヴィッドにばれてしまうのです。狂信的なまでにヒーローを追い求めるイライジャの演技は秀逸で、背筋が寒くなるほどでした。

サミュエル・L・ジャクソンがこの作品に出演するにあたり、実は彼がアメコミオタクだということが大きく影響しています。主演のブルース・ウィリスがM・ナイト・シャラマン監督に進言しており、アメコミへの造詣が深いことで、より演技が充実するのでは?というのが起用理由だそうです。彼自身の嗜好性が、コミックものに親和性があるわけです。「スター・ウォーズ」の新三部作でも高慢なジェダイマスター、メイス・ウィンドゥを演じていますしね。

”長官”のすごさ、他の映画でも伝わりましたか?

ああ、文字数の関係で紹介しきれないのが悔しいくらいですが、サミュエル・L・ジャクソンの俳優としての幅の広さと、その確かな演技は、これらを見ていただければ伝わったかと思います。

MCUシリーズにはなくてはならない、彼の演じるフューリー長官には今後も期待です、次の「キャプテン・マーベル」では若い頃でまだ両目が見えてる状態なんだとか。その姿もまた楽しみです。

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