ヴィジョンは、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」から登場した人造人間です。その知性部分はAIのJ.A.R.V.I.S.(ジャービス)から譲り受けていますが、肉体の強靭さや敵への攻撃力は抜群です。そして、そんな中でもピュアな精神を持ち、優しさが全面にでたキャラです。
額のマインド・ストーンを巡って、「インフィニティ・ウォー」では、サノスの手を逃れるべくワンダの力を借りてマインド・ストーン粉砕を目指しましたが残念ながら、サノスに時間を巻き戻され目的を達成できませんでした。そのため、「エンドゲーム」前までは、その肉体が今はバラバラになっている状態です。
原作では若干設定が異なっていたり、人造人間なのに子供がいたりもしちゃう、謎深い存在ヴィジョン。どんな存在なのか?そして「エンドゲーム」ではどうなりそうなのか?を探るため、過去作品や原作から紐解いてみます。
ヴィジョンとは
ヴィジョンは、アイアンマンをサポートする人工知能J.A.R.V.I.S.と、ソーの弟・ロキの杖の先に隠されていたインフィニティ・ストーンの1つマインド・ストーンと、ウルトロンが準備していた究極の人造ボディが融合し生まれた人造人間です。
原作初登場は1940年の「マーベル・ミステリー・コミックス」です。しかし、現在のアンドロイドタイプでの登場は1968年の「ザ・アベンジャーズ」と、方向転換のあったキャラクターです。
性格はピュアでかつ優しい、アンドロイドなのに自己犠牲精神とか持っているというところが魅力です。
その肉体は、機械と有機体でできているシンセゾイドという存在です。肉体自体はナノロボットでできている!ので常に可変という変幻自在さです。だから、透明にもなれるし物体をすり抜けることもできるんです。
また、性格は穏やかでピュアなことからもわかる通り、高潔な魂を持っていると持ち上げることができるマイティ・ソーのムジョルニアも操っていました。
コミックでの活躍について
原作では、ウルトロンがアベンジャーズに対抗するために作った人造人間という設定になっています。元は、マイティ・ソーと同等の力をもつワンダーマンでした。ワンダーマンはMCUには未登場のままです。
MCU内でも恋愛模様が描かれていたワンダとは、原作のかなり初期から恋愛関係になっています。1975年の作品では結婚し、かつ魔法の力で双子の子供までいるんです。ちなみに、ワンダとの間の子供(スピード、ウィッカン)は「ヤング・アベンジャーズ」で活躍中です。
映画での活躍
ヴィジョンは、その複合的な組み合わせで生まれた存在のため、一体本当のところはどんなキャラなの?が見えにくくもあります。
出演作品リスト
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)
- アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)
◆アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン:ヴィジョン誕生
アベンジャーズにおいて、ヴィジョンが誕生したことで、人類根絶に目覚めてしまったウルトロンを阻止することもできました。ワンダが、ウルトロンのボディになる予定だった最強の肉体を作る再生クレードルを奪取し、その中にトニー・スタークが人工知能ジャービスを送るというコンビ技で、マインド・ストーンの力をもつヴィジョンが誕生しました。この流れでいえば、ヴィジョンというキャラを形作っているのは、主にジャービスということでよさそうです。
◆シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ:ワンダとの恋の行方は?
ヴィジョンは、ソコヴィア協定に調印し、人間らしい生活を送ろうとしています。そのため、アイアンマン側に立ち空港での大乱闘に参戦します。冒頭でワンダのお守り役をする中で芽生えた感情から、ワンダを常に気にするところが愛を感じさせます。しかしワンダはキャプテン側に立つことになっていました。恋の行方が、若干気になるところでした。
◆アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー:身を呈して世界を守ろうとする
えー!いきなり?ヴィジョンは、スコットランドでワンダと暮らしています。マインド・ストーンを手にしようと追いかけてくるサノスを止めるため、自身のマインド・ストーンを破壊しよう=死のうとします。しかしワンダに諭される形で、マインド・ストーンを取り出し自身の人格を残す可能性をかけて、ワカンダ国に向かいます。最終的にはワンダがマインドストーンを破壊するも、時間を操るサノスによって復元されたマインドストーンは奪われ、グレーのボディとなって動きが止まってしまいました。
◆「アベンジャーズ:エンドゲーム」:ヴィジョン再生か
ワカンダ国でバラバラになったヴィジョンのデータは、シリが取り出してアベンジャーズに合流すると言われています。ヴィジョン復活のためには時間を戻す必要がありそうで、トニー・スタークが開発し「シビル・ウォー」で使用したB.A.R.F.システムを改良するらしい、という情報が現在あります。
キャスト情報
英国俳優ポール・ペタニーは舞台中心で活躍していた実力派です。ヴィジョンとして参加する前は、ジャービスの声も演じています、ってそりゃジャービス=ヴィジョンと考えれば当然か。「ダヴィンチ・コード」「ビューティフル・マインド」などに出演しています。
日本語吹き替えでは、声優の加瀬康之が演じています。吹き替え業界でのキャリアも長い方ですね。
まとめ
- ヴィジョンは人工知能ジャービスの思考が大きく影響しているが、よりピュア
- 自己犠牲精神ゆえに自身のマインドストーンに翻弄される
- エンドゲームで復活か。ワンダとの関係性は、エンドゲームと新作ドラマも
インフィニティ・ウォーではバラバラになってしまったヴィジョンですが、サノスに立ち向かうには、アベンジャーズの力の結集が必要ということもあり復活は必須。どんな結末に関係してくるのか、楽しみですね。また、恋仲のワンダとのスピンオフドラマもあり、人間的なヴィジョンも見ることができるとか。ますますMCUワールドが盛り上がりそうです。
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