キャプテン・マーベル

【キャプテン・マーベル】真のヴィラン、ヨン・ログとは?スターフォース長官の正体を徹底解剖!

ヨン・ログは「キャプテン・マーベル」で初登場する、スターフォース長官の名前です。公開直前まで一切その名が明かされることはありませんでした。それを明らかにしてしまうことで、ストーリーの大筋がバッチリわかってしまい、冒頭は記憶を無くした状態のキャプテン・マーベルとともに困惑したまま作品を観ることができない=共感しにくいからだったのでは?と言われています。まあ、そりゃそうですよね、キャプテン・マーベル の所属先にヴィランがいるなんて、ねえ。

公開前情報ではヴィランはスクラルとされていました。本作のヴィランはヨン・ログであることが判明しています。え?いかにも悪そうな顔してるよねスクラルは、なんて思っていたのに、ヨン・ログって誰ですかーっ?

「キャプテン・マーベル」を張り切って見ようとして、前情報を調べたはいいけど、ヴィランが誰かイマイチはっきりしない!全然情報がなくて困っているんですけど?みたいな人、いらっしゃいませんか。そんな方のために、ここでは、原作情報でまずヨン・ログがどんなキャラクターなのかを把握し、そして映画との違いもあわせて解説していければと思います。

ヨン・ログとは?

ヨン・ログは、クリー星人の中でも、エリート軍人とされています。ヴァースことキャプテン・マーベル、ならびに初代キャプテン・マーベル のマー・ヴェルの上司という設定。これだけであれば聞こえは良いのですが、一方で、実は密かに彼らに対してのヴィランになっている、という扱いとなっている、ややこしいキャラなんです。

なぜヴィランなのかというと、そもそもクリー人はあまり良い人たちではなく、地球を狙っている人たち。スクラル人は悪そうにも見えるけど、住む星を失って地球にきてしまった、いわば難民。それを口実に、地球侵略を考えているというなんともずるい考えをお持ちの人たちなんですね。ここら辺でようやく、ヴィラン感出てきますね。

そしてこのヨン・ログは、原作では冷静なはずのクリー星人のわりに、マー・ヴェルへの嫉妬にかられて、あれこれと不要な画策をしているという、若干困ったちゃん系。映画ではそのあたりはどう見えてくるのか、気になるところではありますね。

原作について

ヨン・ログが原作で初登場したのは、1967年のマーベルスーパーヒーローズというシリーズとなる「キャプテンマーベルの到来」です。クリー人をまとめるスプリーム・インテリジェンスによって地球に送られた宇宙船ヘリオンの司令官でした。これは映画とも同様ですが、地球に送られた時のヨン・ログの目的はマー・ヴェルの抹殺。そして、そこに関わってくるキャプテン・マーベルも出てくれば当然、その対象の一部だというわけです。

でも、ヨン・ログの目的は、マー・ヴェルの恋人ユーナを奪うためという、えっ?ジェラシーなんかい!というやつ。スクラルを使って、なんどもその命を狙うなどしています。地球にマー・ヴェルを送り込んだのも、クリー人のセントリーが地球侵略に失敗した原因を調査させつつ、あわよくば「地球の誰かにやられちゃえばいいのに」という願いすら含まれていた感じですね。しかし、そこでマー・ヴェルは冷酷なクリー人にはありえない「感情」に目覚めます。そしてスクラル人迫害をやめようとしクリー帝国に反旗を翻してしまうことで、ヨン・ログに正当な攻撃理由を作らせてしまい、そしてクリー/スクラル戦争を引き起こします。最終的には、マー・ヴェルをネガティブゾーンに送り込むことにも成功します。

とにかく、ヨン・ログのマー・ヴェル嫌いは凄まじいですね、その延長上でキャプテン・マーベルも陥れようとします。

映画ではスターフォース長官=ヨン・ログとして登場。

映画では、ヨン・ログは敵対するスクラルとの戦いを指揮するクリー人の戦闘精鋭部隊「スターフォース」の長官です。スターフォース に所属する、記憶を失いながらもエリート戦士として戦うヴァースの上司であり、彼女を訓練し育て上げた存在です。と、ここまでは素敵な上司ですが、ヨン・ログがヴァースの記憶を失わせた張本人です。

ヨン・ログは、クリー人とスクラル人の戦争に反対する、つまりヨン・ログにたてついた部下のマー・ベル(映画では女性)を、逃げ込んだ地球に追いかけてきます。マー・ベルは科学者ウェンディ・ラーソンとなり、テッセラクトを使って難民となったスクラルを救おうとしており、ヨン・ログはロナン・ジ・アキューザーとともに、それを阻止しようとします。しかしその最中、マー・ベルの協力者で、サイコマグニトロンの爆発に巻き込まれ瀕死となった空軍パイロットの地球人キャロル・ダンヴァースを惑星ハラに連れ出し記憶を消してしまいます。そして自身の血液(緑色)を輸血することでクリー人とのハイブリッドにしたという偽の記憶を埋め込み、彼女をクリー人であると思い込ませその能力をも封じ込めます。

最終的にはヴァースが、地球で過去の記憶を取り戻しキャプテン・マーベル として覚醒してしまうことで、ヨン・ログ含めクリー人は撤退させられちゃう、という筋書きになっています。

キャストについて

ヨン・ログを演じるジュード・ロウは、端正な顔立ちが痺れるイギリス人俳優です。過去にはアカデミー助演男優賞にもノミネートされたことのある実力派です。直近では「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」では若き日のダンブルドア先生を演じたことでも話題になりました。

ジュード・ロウの出演作は、ラブストーリーもあれば、スリラー作品もあり、ジャンルを問わずその演技力が評価されています。特徴的なのは、無表情があまりに美しすぎて人工的にすら見えることですね。そのため、人間以外を演じさせても最高に痺れます。「A.I.」ではまるでマネキンか!とすら思うジゴロなロボットを演じていました。

冷徹かつ無慈悲なヴィラン、ヨン・ログを演じるには、まさにうってつけ、と言えるのかもしれませんね。

まとめ

  • ヨン・ログはクリー人のエリート兵士でスターフォース を率いる長官。原作でもキャプテンマーベル のヴィランとして描かれている
  • 地球人のキャロルを、クリー人のヴァースだと信じこませ自身の血液でハイブリッド化もしちゃう。そうすることで、クリー人たちの、地球での真の目的を隠し通そうとする
  • 真実にたどり着いてしまうヴァースは、キャロルでもなくキャプテンマーベル として覚醒しクリー人を駆逐。その姿を見たフューリーがアベンジャーズ構想を練り始めることに

いかがでしたか?ヨン・ログがどんなヴィランなのか、クリー人部隊「スターフォース 」の見え方も、こうなってくるとちょっと変わってきますよね。ヴィランだと言われて眺めてみると「確かに〜」なんて思ってしまうあたりが、どれだけ先入観でモノの見方が変わってくるのかと、考えさせられちゃいます。

実際のヨン・ログの姿は3月15日にお目見えです。「アベンジャーズ/エンドゲーム 」にも繋がる今作品、楽しみに待ちましょう。

 

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