アベンジャーズ

【ネタバレ】「サンダーボルツ*」のあらすじ!重要人物まで徹底解説!

2025年5月2日に公開された「サンダーボルツ*」は、MCU映画作品36作目に当たります。サンダーボルツとは、原作となるマーベル作品の中ではスーパーヴィランのチーム名です。

その名の通り、今作での主人公たちは、アベンジャーズのいない世界で、人類消滅の危機に立ち向かうことになってしまった、MCUの過去作品で登場したヴィラン/アンチヒーローたちです。タイムラインは前作の「キャプテン・アメリカ:ブレイブニューワールド」の直後に当たり、原作ではサンダーボルツの象徴であるロス将軍が、レッドハルク化した直後です。

「最強でもない、ヒーローでもない」そんな彼らが、奇しくも対峙することになったのが、ヒーローになるはずの存在セントリー。ぶつかりあい、互いの孤独を埋め合いながら、1つの目的に向かって結束し“ニューアベンジャーズ”になっていく、胸アツなストーリーでした。

ここでは、そんな涙あり、笑いありのあらすじをネタバレしながら、これまでのMCU作品との紐づき、そして次作以降につながる伏線ネタをご紹介していきます。

「サンダーボルツ」あらすじ

エレーナは、高層ビルの屋上にいました。パラシュートをつけて飛び降りた先は、OXEグループのラボでした。任務はセントリー計画の証拠隠滅です。

うんざりした表情で、エレーナは任務を遂行しています。それを見つけた研究員が発砲して「セントリー計画は失敗だ」と叫びます。

バッキーは、新人の議員としてマスコミから取材を受けています。向かった先は裁判所で、証人喚問の場に立っているのは、CIA長官で、過去にOXEグループの会長だったヴァルです。超人を作り出す非人道的な人体実験をしているとの疑いに問われていました。

ヴァルは「大統領が赤い怪物になってもアベンジャーズは現れなかった」「我々が盾となるべきだ」と主張しますが、それはあまり届いていないようです。

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闇に葬られるはずのセントリー計画。なぜか元ヴィラン集結に

エレーナは、アレクセイの元を訪ねていました。アレクセイはアメリカに住み「レッドガーディアンリムジン」というリムジン商売をしていましたが、ロシア時代のブレジネフの映像を見て過去の栄光を振り返る荒んだ生活を送っています。

1年ぶりのエレーナの訪問に、慌てて身なりを整えるアレクセイ。「今の仕事をやめようと思っている」と話すエレーナに「俺ならなんでもやるのに!」と興奮し、ロシアのスーパーヒーローだった時代に再び思いを馳せます。

エレーナはヴァルに「もっと人前に出たい」「この仕事が合わないから辞めたい」と電話で伝えます。そんな彼女が最終任務として伝えられたのは、セントリー計画の最後の証拠隠滅のための山行きでした。

その山は、OXEグループの総資産が隠されていると言われており、そこに刺客が向かったため抹殺せよとの指令でした。エレーナが、姿を透明にして建物を通り抜ける人物ゴーストを追うと、そこにキャプテンアメリカに似た盾を持ったUSエージェント/ウォーカーが立って、銃を向けてきました。

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ヴァルが雇った刺客たちの乱闘、そして見知らぬボブがジョイン

ウォーカーは「俺の標的だ」と言いますが、エレーナに身に覚えがありません。そこに馴染みの顔のタスクマスターが現れます。さらにゴーストも参戦し、お互いが命を狙い、今回の任務が混同し始めます。彼らは実はみなヴァルに雇われている殺し屋で、大乱闘が始まりました。

その騒動の中で、空っぽだったはずの装置が乱闘騒ぎで誰かがぶつかり作動し開き、ボブという青年が起き上がり姿を現します。本人の記憶も曖昧で、どうやらセントリー計画に関わっていた模様です。その乱闘の中で、タスクマスターは撃たれ命を落とします。

一方のヴァルは、議員向けのパーティを開催していました。そこに秘書メルから施設での異常事態を聞き「燃やしちゃって」と施設の消滅を指示しました。乱闘中のエレーナたちの空間は焼却炉にもなっていたため、突然上昇を始め、彼らは慌てて脱出を試みます。

エレーナ、ウォーカー、ゴースト、ボブの4人は山中深く埋まった施設の最下層から逃げるために、エレベーターのシャフトを登ろうとし、共同作業で上に上がっていきます。その中で、ボブの手に触れたエレーナとウォーカーは胸にしまっているトラウマを思いださされる不思議な体験をしました。

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不死の謎のボブ。エレーナたちのチームは「サンダーボルツ」に

ヴァルたちは施設に一人、正体不明の人物がいることに気づきました。資料によれば犠牲者を多く出したセントリー計画の臨床試験参加者だと判明し「あの試験で生きていたら成功かもしれない」と目を輝かせます。その計画とはヴァルの考案した、人間を超人にする実験による計画でした。

施設からトラックで逃げ出す寸前で足止めをくらい、ピンチとなったエレーナたちを救ったのは、ボブでした。囮となって銃撃を体で受け止め、崩れ落ちたのを見届け、出発しましたが、死んだはずのボブが起き上がり空を飛び、墜落した衝撃波でトラックは破壊されてしまいます。そしてボブの体はヴァルの指示でOXEのヘリでNYへと運ばれていきます。

移動手段を失い遠い道のりを、途方に暮れ歩くエレーナたち3人の元に駆けつけたのは、アレクセイでした。先だってのヴァルのパーティ送迎のリムジンは、アレクセイが運転していたために、座標を聞き出してエレーナを迎えに来たのでした。

アレクセイはウォーカーに「キャップの再来だな」、ゴーストに「マジシャンだな」、エレーナに「すごい友達だな」と笑顔を見せます。そして「ゴー!サンダーボルツ!」と高らかにチーム名を叫び「名チームになれるさ」と、呆れる3人のことを気にもしません。

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バッキー登場!ヴァルを止めに向かう先はアベンジャーズビル

背後には3台の装甲車が迫っていました。「防弾しよう」とアレクセイが得意げに車内のボタンを押しますが、パーティ音楽が流れるだけで、速度もなかなか上がらず逃走には不向きのようです。しかし、その後ろからバッキーがバイクで登場し、追っ手を見る間に駆逐します。

バッキーには、秘書のメルから連絡が来ていました。パーティでバッキーはメルと接触して、ヴァルの動きを詮索しようとしていました。メルは「助けて、ヴァルが暴走している」「味方も集めて旧アベンジャーズビルに来て」と頼み込みます。そこで元雇われ兵のエレーナたちの逃亡に手を貸しチーム結成し、ヴァルの計画を阻止しようとしたのです。

イマイチまとまりの悪い面々に「俺も逃げていた、でも逃げても解決しない」「行くところないなら手を貸せ」とバッキーは説得し、一行はボブが収容されたラボのある旧アベンジャーズタワー=ウォッチタワーへ向かいます。ボブの体に何が起きていたのかは、すでにエレーナが偶然手にした人体実験写真で明らかで、そんな彼を救いに行こうと決めたのでした。

ラボで目覚めたボブは、嬉しそうな表情のヴァルから「ロバート、あなたのことは知っている」「ひどい環境だったからこそ完璧になれたの」「力を貸して欲しい」と頼まれます。その横にはSの意匠が入ったバックルが置かれていました。ボブは「キャプテン・アメリカになれたのはスティーブだったからだ」と訴えますがヴァルは「どんな人間だっていいのよ」と意見を聞きません。

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セントリーとなったボブの闇落ち。虚無がNYを飲み込んでいく

サンダーボルツがエレベーターで到着したタワーの上階には、ヴァルが待ち構えていました。「殺し合わせるために送ったのに仲がよくなっているなんて」と想定外の事態に驚きつつも、不適な笑みを浮かべ「ロバート!」と名前を呼びます。

そこに登場したのは、金色のスーツに身を包み、金髪に髪を染めたボブでした。「こちらはセントリー」とヴァルから紹介されたボブは「やあみんな」と嬉しそうな表情です。ヴァルによれば、万能で無敵、アベンジャーズ全員でも敵わない能力を持っているとのことです。ヴァルはボブに「初仕事よ、彼らをマスコミの前で倒しなさい」と指示し、抵抗するサンダーボルツをあっという間に痛めつけ、ビルから逃します。

ボブはあれこれと指図するヴァルに「なんで神が指図されるんだ?」と抵抗します。「アベンジャーズより強いなら、アベンジャーズには神がいる」との言葉にヴァルは「あなたはわかっていない」と機能停止させるキルスイッチを押し当て力を奪い、その体が真っ黒になっていきました。

逃げ出したサンダーボルツは空中分解しかかっていました。しかし、その間にNYの街全体に黒い闇が覆い被さろうとしていました。上空には真っ黒なシルエットとなったボブがいました。かつて「良い状態と良くない状態があって虚無になる」と話したボブの“虚無(ヴォイド)”が表出し、その力が人々を飲み込み始めていました。それによりビルが崩壊し、逃げる人たちをサンダーボルツは救出しようと奔走します。

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虚無には過去のトラウマが広がる。鍵は孤独感からの脱却だった

エレーナは、封印してきた数々の辛い記憶の無限再生の空間にいました。そこに、ボブの姿を見つけます。ボブも過去の記憶空間に閉じこもっていました。「ここが一番マシ」と家族の暴力と心の病から逃げている部屋にいました。エレーナは「押さえ込んじゃダメ」と諭します。そこに、闇に飛び込んできたバッキーたちも合流します。

ボブの過去は、家族の問題、アルバイト中の暴走、薬物中毒などでした。「アジアを放浪していたら臨床試験を持ちかけられた」とセントリー計画に足を踏み入れたことを明かします。人体実験は熾烈を極め、ボブは能力を覚醒させました。ラボの中にいる黒いボブを、エレーナと逃げているボブは殴り続けようとしますが。エレーナがそれを抱きしめて阻止します。

NYに色が戻り、影となって人が戻りました。慌てるヴァルに向かって、いきりたって駆け寄るエレーナたちでしたが、そのカーテンの向こうには多くのマスコミが詰めかけていました。ヴァルは得意げに「こちらがニューアベンジャーズです」と紹介します。戸惑う表情を見せるエレーナー、バッキー、ウォーカー、ゴーストとは対照的に、嬉しそうに4人に拍手を送るボブでした。

本編はここで終わります。

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エンドクレジット:ニューアベンジャーズの試練?余剰次元から宇宙船がくる

お披露目から14ヶ月の間、世間は彼らに「アベンジャーズってほんと?」「本当にできるの?」「ボブって誰?」などなど、懐疑的な目を向けていました。しかしながら、アレクセイが願っていたコーンフレークの箱には、ニューアベンジャーズのキャラクターが印刷されました。サンダーボルツはニューアベンジャーズとなったのですが、そこまで期待されているわけでもなさそうです。

「政府は認めた」「でもサム・ウィルソンは認めていない」。アベンジャーズタワーで彼らは話し合っていました。バッキーも、アベンジャーズを商標登録していたキャプテン・アメリカのサムと話せていません。「彼がもしチームを結成したら、このアベンジャーズはどうなるのか」と自分たちでも認め切れていません。「セントリーがいたら飛べるのに」と言われた当のボブは力を失っています。

しかし、そんな議論をのんびりしている余裕はなさそうです。「宇宙の危機が迫っている」と余剰次元から未知の宇宙船が地球に飛来するという情報が入ってきています。画像情報によれば、その宇宙船には④のマークが記されていました。 映画は「サンダーボルツ*」のタイトルでなく「ニューアベンジャーズ」のタイトルとなり、「ニューアベンジャーズとボブは帰ってくる」のクレジットで終わります。

「サンダーボルツ」登場人物

エレーナ・ベロワ

ブラック・ウィドウ/ナターシャの妹分。ともに幼少期を過ごし、レッドルームで暗殺者教育を受けて育っている女スパイです。原作では、二代目ブラック・ウィドウを務めます。

映画「ブラックウィドウ」でナターシャと再会するも、サノスの指パッチンで消滅し生還した時には、ナターシャはいなくなっていました。彼女が眠る墓標の横で、「ホークアイがナターシャを殺した」とヴァルに吹き込まれ暗殺者として、ホークアイの命を狙いもしました。

ボブの”ヴォイド”によって、レッドルームの試験に合格するためにアーニャ殺害を余儀なくさせられたり、銃の組み立てを誰よりも早くして、他の仲間がムチで撃たれるのを心を無にして見ないことにしていたなどのトラウマが描かれました。

その後もヴァルとの契約があったみたいで、今作の登場となりました。親子同然に暮らしていたアレクセイと再会し、孤独の苦悩を受け入れながらも、仲間との友情や愛で心を開いていきました。その結果、闇落ちしたボブの暴走を止めることに成功します。

バッキー・バーンズ

ⒸMarvel Studios 2025

バッキーは、初期のMCU作品から、多くのストーリーに登場してきた初代キャップのスティーブの元相棒で、二代目キャップのサムの盟友です。洗脳され暗殺者ウィンター・ソルジャーとなり、トニー・スタークの両親を殺害したという過去も持っています。

映画「シビル・ウォー」ではキャップ側にたち逃亡、その後ワカンダで洗脳を解かれヴィブラニウム製の義手を受け取り装着し、ヒーローとして戦うようになります。その左腕は、今作では食洗機で洗浄するなど、意外なメンテナンスの様子が描かれました。

ⒸMarvel Studios 2025

サムとは初代キャップの相棒の座を奪い合いながら友情を深め、スティーブの引退を2人で見届けかつ、サムの二代目キャップ襲名を見守りました。ドラマでは超人血清を巡ってフラッグ・スマッシャーズと戦い、サムとの絆をさらに強固なものとし、先だっての映画「キャプテン・アメリカ:BNW」ではサムの窮地にスーツ姿=下院議員という立場で登場しました。

今作では、ヴァルの野望を阻止する立場として、サンダーボルツ結成に動きました。ヒーローは引退していたはずが、彼はサムとは異なる道を歩んでいくのか、今後もその動向には目が離せませんね。

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レッドガーディアン/アレクセイ

ソ連バージョンの“キャプテン・アメリカ”みたいな存在の、KGBエージェントです。しかし、ソ連の解体によって、研究所の破壊や、ナターシャたちをレッドルームに預けるまで、幼少期の面倒を見る役割だったことが映画「ブラック・ウィドウ」で描かれました。

その後はアメリカにいたようです。エレーナの来訪時には「すごい大物と会うし、忙しいんだよ」とドヤ顔も、実はそうでもない生活でした。そしてもう一度活躍したいと強く願っている陽気なオッチャン状態で、エレーナのことを娘のように思っている愛が溢れていました。

ⒸMarvel Studios 2025

エレーナたちを救出に来たときに「シリアルの箱に載るようなヒーローになるんだ!」「おまけにもなるんだ!」と嬉しそうに叫んでいたのが印象的です。そしてその夢が無事に叶っているのは、見ていてちょっと嬉しくなりました。

USエージェント/ジョン・ウォーカー

”元”二代目キャプテン・アメリカ。ですがそれも「わずか2秒だけ」と揶揄される過去を持つ元アメリカ兵。殺人を犯したことで名誉も全て剥奪されていたところをヴァルの勧誘で雇われ兵になって、今作に至っています。

ボブの能力で、過去のトラウマの1つが明らかになっていたのは、キャプテン・アメリカを剥奪された後に自暴自棄になり、自分を支えてくれた家族をバラバラにしてしまっていたという事実でした。

ⒸMarvel Studios 2025

彼の初登場は、ドラマ「ファルコン&ウインターソルジャー」。初代キャップから次のキャプテン・アメリカを受け継いだはずのサムが、アメリカ政府にシールドを寄付しちゃったために、政府から指名された名誉あるアメリカ陸軍兵だった彼が元二代目キャプテン・アメリカを引き継ぎました。

彼は最初は超人ではありませんでしたが、超人血清を巡ったフラッグスマッシャーズとの戦いの中で、血清を入手し投与してしまいます。しかし超人的パワーを使うことができるようになったのも束の間、親友レマーを殺されたことでニコを殺害してしまい、アメリカ政府からキャプテン・アメリカの資格を剥奪されてしまい、軍も不名誉除隊となってしまうという憂き目に遭ったのでした。

エイヴァ・スター/ゴースト

ⒸMarvel Studios 2025

フェージング能力を買われ、ヴァルの雇われ兵に。量子フェージング=どんな物質でも通り抜ける能力です。しかし、彼女のその力は、生来のものでなく6歳の頃、父のエライアスが起こした事故によるものでした。

体は、分子の不均衡の症状を持ち、普段は特別な部屋にいないと安定せず、常に細胞が結合・分離を繰り返す体になってしまいました。そのため、S.H.I.E.L.D.に引き取られ、特殊スーツでフェージングを制御し、ステルス工作員として利用されていたことに恨みも持っていました。その過去は、エレベーターのシャフトからの脱出中の「幼い頃の無駄話」で披露されました。

ⒸMarvel Studios 2025

彼女は、映画「アントマン&ワスプ」のヴィランとして登場しました。原作では男性でアイアンマンの敵としてデビューしていますが、MCU作品では女性キャラです。

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タスクマスター/アントニア

ⒸMarvel Studios 2025

微妙にチームメンバーというには、早々に殺害されてしまいましたね…。

映画「ブラック・ウィドウ」の表向きヴィラン的立場のキャラクターです。観察するだけで相手の動きや武装の使い方を完全にコピーできる能力を持ちます。原作では男性キャラですが、MCU作品では女性キャラです。

エレーナが所属していたレッドルームの首謀者ドレイコフの娘ですが、洗脳から醒めたナターシャがS.H.I.E.L.Dのメンバーとして認められるために課せられたレッドルーム爆破に巻き込まれ負傷した過去をもちます。それをきっかけに人体手術が行われてしまい超人的能力を身につけることに。今作ではどんな経緯でヴァルの雇われ兵になったかは不明のままです。

ボブ/セントリー

今作は、ヴィランとは何か…を考えさせられるため、彼をヴィランと言って良いのか非常に悩みどころですね。

複雑な家庭環境で育ったことで、自暴自棄になった彼が辿り着いたのは、「人として強くなれると言われた」ので参加した臨床試験”セントリー計画”でした。そこで壮絶な人体実験が行われた結果、セントリーの能力を会得したのが、ボブです。

元々、精神的に不安定な性質であるため、良いときは良いんですが、よくないととことん虚無に落ち込んでいくことで、セントリーになって無敵の力を得たとしても、闇落ちしたときにヴォイド=全てを消滅する機能を発動させてしまうという、非常にナイーブな超人でした。

最終的にはヴォイドを抑え込んだことで、すべての能力が封じられ「片方がいないと飛べないんだ」とニューアベンジャーズの面々のそばにいながら、無邪気に皿洗いをしています。

ヴァル/ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ

伯爵夫人だと名乗る謎の女性で、今作はCIA長官として登場します。その裏では地球を守る新しいヒーローを“作る”ことを目指し、OXEグループの会長としてラボで人体実験を行なってきていました。

過去のMCU映画作品では、「ファルコン・ウィンターソルジャー」「ブラック・ウィドウ」「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」で登場し、常に意味深な発言を残したり、不穏な空気を醸し出しています。今作でも自分の思い描くようなサクセスストーリーを演出させるために、周りを利用しています。

ボブの能力で、過去のトラウマの1つが明らかになっていました。幼少期に自分が人を信じたせいで、父が殺されています。それが彼女の現在に影響を与えているのでしょうか。

過去には、CIA捜査官エヴェレット・ロスと婚姻関係が過去にあったことがわかっています。また「ファルコン&ウインターソルジャー」でジョン・ウォーカーを「この国にはグレーゾーンに隠し事がある」と言いながら、U Sエージェントに勧誘。さらに「ブラックウィドウ」では、エレーナにホークアイの写真を見せ、「ナターシャを殺した人物」と命を狙わせます。これからも、彼女の存在が各所で見え隠れしそうです。

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メル

ヴァルの秘書。「いいことをしたくて」と求人募集に応募していたようですが、ヴァルにいいように利用されていました。

メルの本名が、もしかして「メリッサ・ゴールド」であれば、ソングバードというキャラになります。音を用いて戦える能力を持つキャラなので、今後登場する期待も持てそうです。

ホルト

ヴァルが会長を務めていたOXEグループを守る傭兵部隊のリーダー。

「サンダーボルツ」小ネタ

サンダーボルツって?

「サンダーボルツ」という命名で、今作がどうなるのか?の論争は公開前まで続いていましたね。原作ではロス“サンダーボルト”将軍が招集したことによるものとされていましたし、直前の作品で、ロス大統領がレッドハルクになってたし。

原作でも、基本的にサンダーボルツは、ヴィランで構成されるチームです。そして今作でも過去に過ちを犯し、その罪にも苦しみながらもがくキャラクターが勢揃いでした。

でも、肩透かしというか、クスッとしたポイントになっていたのが今作での名前の由来。エレーナが幼少期に所属していた劇弱のサッカーチームの名前「サンダーボルツ」を使ったことになっていました。

「*」は“仮称”?サンダーボルツ*はニューアベンジャーズへ

散々議論になっていた、名前に「*」(アスタリスク)がついている謎。アスタリスクという記号の意味が、MCUファンによってこんなに検索されることは、いまだかつてなかったのではないでしょうか。その意味は、AIや辞書によれば「注釈、補足、脚注」などで、正規の名前ではなかったりするようです。元はラテン語やギリシア語から来ていると言われています。

今作のストーリーを見終わった後であれば、その理由は明確ですね。エンドクレジットの時点で、サンダーボルツのタイトルが、ニューアベンジャーズになったので、それまでの仮の名前という意味だったと解釈できます。

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アベンジャーズとニューアベンジャーズは対立するのか?

サンダーボルツ改め、今回のチームは、ニューアベンジャーズとなり、政府にも認められ活動をしていることがわかっています。でも、サム・ウィルソンは認めずに、かつアベンジャーズを商標登録しちゃっていました。

エンドクレジットでは、アレクセイは「最後がZになればいいんじゃない?」とお手製のアベンジャーズウェアでご機嫌でした。アレクセイのコスチュームは、元々手作りがほとんど言われているので、その器用さも垣間見えたシーンでした。

今後2作後の「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」では、アベンジャーズが結局どうなるのかが描かれるようですから、そこでアベンジャーズとニューアベンジャーズの関係性がどうなるのかが気になるところです。

セントリーって?

ヴァルによれば「アベンジャーズ全員でも敵わない」無敵のキャラで、ヴァルにとってはアベンジャーズ不在の中で、宇宙から地球を守るために求めていたヒーローでした。

原作でも、「太陽100万個を爆発させるのと同じ力を持つ」と言われるが、メンタルが安定しない、チートキャラでありながらひとりでは戦いきれない難しいヒーロー/ヴィランですね。コスチュームは黄色ですが、Sのバックルとかって…DCのどなたかに似ていませんかね…と揶揄される存在でもあります。超人血清を投与したのも、麻薬目当てというのは、今作に近しい設定ですね。

最終的に闇落ちした際の”ヴォイド”が封印され、ヒーローキャラにはなりきれませんでしたが、アベンジャーズ:ドゥームズデイでも登場するとの発表でした。

また、エンドクレジットで「ニューアベンジャーズとボブは帰ってくる」とあるので、ボブ=セントリーは、アベンジャーズ側になるのか、はたまたヴィランになっちゃうのか?は見えてきていません。

④の宇宙船は当然ファンタスティック・フォー?

エンドクレジットで登場した宇宙船の数字は、間違いなくファンタスティック・フォーでしょうし、面々が乗った宇宙船と言えそうです。

次作が「ファンタスティック・フォー」であり、タイムラインとしては、今回のエンドクレジットにつながる話が次作だと考えられますが、次作の予告が少し前の年代の話題のように見えているのだとしたら、その作品での事象が「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に結びつくのだと想像します。

まとめ

  • 新キャップ以外存在しない、アベンジャーズ不在の世界に誕生した新しいヒーローチーム
  • 過去に傷を負ったヴィランがチームの絆を生んでヒーローになるストーリー
  • 次作ファンタスティックフォーのストーリーにつながりつつ、ドゥームズデイの序章とも言える作品

いかがでしたか?フェーズ5を締めくくるにふさわしい、これまでのMCU作品のヒーローものらしさと、それだけではない、新しい時代のヒーロー像を考えさせてくれる重厚な作品です。いつになっても色褪せないマーベルコミックの、本質的な楽しさを十分に満喫させてくれる「サンダーボルツ*」でした。

 

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