「ミズ・マーベル」はMCUシリーズのフェーズ4で展開されるクロスオーバーラインナップのドラマ作品の1つです。公開タイミングはまだ明らかにされていませんが、2019年D23Expoにて、すでに発表済みの作品に追加という形で加わりました。
ミズ・マーベルはMCUでは初登場のキャラクターかつ、ムスリムヒーローとしては初の単独主演。原作では2013年初登場と新しいキャラクターです。ニュージャージーに住むイスラム教徒のネトゲオタク女子高生カマラ・カーンが、ふとしたことで超人能力を得てしまい、スーパーヒロインとなる「ハプニング転じてヒーロー」タイプなので、脱力系のユルイ感じで「イマドキ」な設定もウケて人気となりました。今作のドラマだけでなく、映画化もあると言われています。
ここでは原作、EXPOで発表された情報や、随時解禁されていくネタを元に、どのような作品となりそうかを解説していきます。
ミズ・マーベルの気になるあらすじは?
ミズ・マーベルは、ニュージャージー出身の高校生で、オタクを自認する少女カマラ・カーンです。イスラム教信者の家族を持地、学校内ではやや浮いた存在でもあります。高校1年生の時に、クラスメートにからかわれたのをきっかけに、普段は行きもしないような高校生の深夜パーティにでることにしました。そこで偶然流出してしまった超人能力を発現させる「テリジェンミスト」を吸ってしまい気絶します。そして目が覚めた時に、彼女は超人能力を得ることになるのです。
ちなみにこの「テリジェンミスト」は、クリー人が作り出した人類インヒューマンズが、スーパーパワーを用いるために使う煙みたいな奴。テリジェンクリスタルという石が発生するもので、原作では度々地球にも影響をもたらしています。カマラ・カーンも、原作では「新生代インヒューマンズ」という扱いです。
夢に出たキャプテン・マーベルの別名を名乗る
カマラ・カーンが名乗っている「ミズ・マーベル」という名前は、原作でキャプテン・マーベルが、以前に名乗っていたものです。その名前と、カマラ・カーンが能力を得たことに、直接関係はしていません。つまり、キャプテン・マーベルが持つ能力と関係している訳ではなさそうです。キャプテン・マーベル は、スペース・ストーンによって超人的能力を得ていますから、それとは無関係。
カマラ・カーンが、テリジェンミストを吸い込んで気絶した間に、夢を見ました。その時に、夢の中で、かねてから大ファンのキャプテン・マーベル=ミズ・マーベルに出会っています。目覚めた時に自身が変化したことを知ったカマラが、 自分でそれを解釈し運命を感じたことで、その能力を用いてヒーロー活動を行う際に、名乗るようになったのでした。
大小サイズは自在、その能力でどう活躍?
ミズ・マーベルを名乗るようなったカマラの能力は、自身の体を大きくしたり小さくしたりできます。アントマンのように、体全部を大小サイズに変えるだけでなく、体の一部のサイズを変える=いきなり手だけでっかくなったり、伸び縮みしたり、見た目もユニークな戦いかたをします。ファンタスティックフォーのリーダー、ミスターファンタスティックにも似ていますね。インヒューマンズとファンタスティックフォーは親交があるので関係あるかもです。
また、ミズ・マーベルには変身能力もあり、見たままをコピーできます。ただし、コピー中はそっちに能力が集中してしまい、他の能力=ヒーリングファクターが発動しないので、変身中に怪我をすると大変なことになっちゃいます。
ミズ・マーベルに関わるキャラは?
キャプテン・マーベル
かつて、キャプテン・マーベルの映画作品が登場する際に、ケビン・ファイギ社長は「キャプテン・マーベルを紹介してからミズ・マーベルが出てくる」と話していたことがあります。ミズ・マーベルを語る上で、キャプテン・マーベルの存在は必須です。特にストーリー上、名乗るきっかけが描かれるなら、なおさらです。ミズ・マーベルになる前から、カマラはキャプテン・マーベルをネタにした漫画を書くなどもしているほどのファンでした。
ただし一点、MCUシリーズ上では、キャプテン・マーベルは原作のように、その名前の前にミズ・マーベルを名乗っている場面はありませんでした。名乗り方の順番が前後するのか?カマラに、キャプテンマーベルがその名前を与えるような仕立てになるのか?または、別のミズ・マーベルという存在が登場するのか?という、多くの可能性は考えられます。
ちなみに原作に夜と、ミズ・マーベルの名前は、MCU登場ずみのキャロル・ダンヴァースが名乗った以外では2名いてシャロン・ベンチュラ、カルラ・ソーフェンです。今回のミズ・マーベルであるカマラは4代目にあたります。原作では随分と話が進んだ先で、師匠と弟子という形で共闘する作品もあります。どのように関わりがもたらされるのか、MCUなりの解釈や演出に注目です。
スパイダーマン
唐突な気もしなくはないですが、よくよく考えて見てください。キャラの特性として、普通の学生がふとしたことで能力を得て地元の悪を正していく、という設定、どこかで見聞きしていないですかね。親愛なる隣人、スパイディに類似しているのです。
原作では、ミズ・マーベルとスパイダーマンは「アメイジング・スパイダーマン#7」の中で共闘しています。またミズ・マーベルはファンから「21世紀のスパイダーマン」とまで呼ばれており、原作登場は新しいものの、その親近感と愛嬌がスパイティにも近いと言われていています。頭脳明晰なピーター・パーカーと、オタッキーで豊かな才能を持つカマラ・カーンの新旧スパイディ登場が実現すれば、楽しいことはこの上ないと言えるでしょう。
スパイディとミズ・マーベルはアベンジャーズにも所属した後、ともに10代ヒーローチーム「チャンピオンズ」のメンバーにもなります。
原作でのヴィランはオカメインコ?
ミズ・マーベルは、アベンジャーズの一員として活躍してもいるため、他のヒーローとともに多くの敵とも戦っています。その中で、ミズ・マーベル「が」敵対したという、固有のヴィランは、インヴェンターというキャラクターです。
このインヴェンターは、ミスター・エジソンと名乗っている怪人。ある科学者が、トーマス・エジソンのクローンを生み出そうとしたのをきっかけに実験を始めたはよかったんですが、なぜだかペットのオカメインコのDNAが混じっちゃったクローンが完成したという、ハエ人間的な成り行きで生まれてしまった、ちょっとかわいそうなキャラクターです。天才的なんだけど、見た目はでっかいオカメインコなので、アニメ感がすごいです。
まとめ
- オタクのムスリム系ガールがインヒューマンズとなる
- キャプテン・マーベルの名を継ぐ次世代ヒーロー
- アベンジャーズ入りも経験。スパイディとも共闘
いかがでしたか?ムスリムという宗教色も強めと言われていますが、その内容は軽いタッチでもあり、人種や宗教問題も内包したオタク女子が、インヒューマンズとなってヒーロー活動をしていく成長物語のようでもあります。もちろん、関わってくるキャラ名は、フェーズ3で散々知っているヒーローたちであり、彼らと新世代を担うミズ・マーベルがどう描かれていくのか?は注目です。キャストもまだまだ不明のまま。今後の発表を楽しみにしたいところです。
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