「What if…?(ホワット・イフ)」は、MCUシリーズのフェーズ4内に位置づけられた作品で、初めてのアニメ作品です。配信予定は2021年夏で、順番としては、同じドラマ作品でロキの単独作品「ロキ」配信直後になり、その直後にはドラマ「ホークアイ」が続く、いわば“配信祭”の中の1つとなります。
原作にも「What If…?」というシリーズが存在します。多くのヒーローたちを取り上げ「もしもこうなってたら?」という“もしもの展開”を楽しめ、今作も同様の扱いとなります。もちろんMCUの中での“もしも”ですから、これまでのMCU作品の大事な瞬間の分岐点で「こっちを選んでいたら」というストーリーになるようで、その作品数はなんと23話!…23?過去フェーズ3までの作品数と同じですよ?
ここでは2019年夏のコミコンやEXPOで発表された情報や、随時解禁されていくネタを元に、どのような作品となりそうかを解説していきます。
あらすじは、23個の「MCUもしも」ストーリー!
ケビン・ファイギ社長のコメントによれば、今作は全部で23話でできています。2008年のアイアンマンから2019年ファーフロムホーム までの1作品に1話を割り当てていくそうです。つまり、各作品の重要なシーンでの「もしも、こっちだったら?」「もし、こんなこと言ってたら?」「もし世界がこうでなかったら?」が見られるというわけ。23作品なので、MCU離脱の危機に見舞われたスパイダーマンも、ちゃんと入っていますね、よかった。
MCU作品を振り返りながら、どこでその「if」が発生するのかの予測合戦も、配信直前にはかなり加熱してきそうですね。ちなみに、監督のブライアン・アンドリュースは「アベンジャーズ」シリーズ4作品をはじめ、数々のMCU作品の絵コンテ担当者です。十分すぎるほど、過去作品の「もしも」発想への膨らませ方を知っている監督だけに、その「if」はかなり面白くなってくるのでは?と期待ができそうです。
Ifストーリーは、マルチバースの1つと考えるのが良さそう
フェーズ3の「ドクター・ストレンジ」や「アントマン&ワスプ」あたりから話題となり始めた、原作含めたマーベルの独自の世界観に「マルチバース=多元宇宙」という考え方があります。この多元宇宙は、常に多くの選択肢によって溢れた世界が、常に分岐をしており、同時並行的に同じキャラがいろんな世界で異なる行動を起こしているというもので、原作では「アース833」などのような呼び方をし、何百通りもの世界があります。このアース833にはスパイダーUKが存在し、それを「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」にてミステリオが語っていました。ま、これはミステリオの作り話でしたけどね。
今作のアニメ作品も、実は、基本的にはマルチバースの1つという捉え方だと考えるのが良さそうです。原作や世界観がピンと来づらいファンのため、マルチバースは「If=もしも」みたいなものだよ、というわかりやすい伝え方になりますから。
原作の「What if…」は人気のシリーズだった
原作の「What if…?」は、1977年に第1シリーズが発行され、合計2シリーズが存在します。その合計「もしもストーリー」は、なんと160を超えます。またそれだけでなく、シリーズから離れた単発作品も、ちらほら登場しています。多くのキャラがいますし、「こっちと戦ったらどうなるんだろう?」なんていう妄想をファンもしやすいマーベル作品ですから当然、人気もあったというわけです。しかも過去の作品には、その後の本筋のマーベルストーリーで起きることもあったりしたそうで。
膨大な原作のタイトルの中から、面白そうなものをいくつかピックアップしてみると…「ドクター・ストレンジがドルマムゥの弟子だったら?」「キャプテン・アメリカが大統領になったら?」…かなり無理もありそうな、でも、だからこそ見てみたい!
EXPOでは「ペギー・カーターのif」が公開!
先行情報が公開となったD23EXPOでは、特別映像が上映されました。そこには、ペギー・カーターが。そして、ユニオンジャックの盾を持っていました。これは第1話とのことで、「ペギー・カーターがキャプテン・ブリテンだったら」という内容なのではと言われています。また、キャプテン・アメリカがゾンビになって、バッキー・バーンズと地下鉄でバトルする場面や、GotGのスター・ロードがピーター・クイルでない別人になっている場面もあったとのこと。
あまりに奇想天外過ぎますが、原作の意外性の斜め上をいくストーリーになってくれそうです。
全23話分に登場するキャスト声優紹介
メインキャラから「え?彼が?」な意外キャラも
公開された情報では、基本は演じてきた役どころが、そのキャラの声優を務めます。以下は発表された順です。23話ですが発表済みなのは22人&ナレーション1人。他はまだ明らかになっていません。
これをみる限り、EXPOで公開されたゾンビのキャプテン・アメリカは喋らないのか、別人が話すのか?ということになるのかもです。
- マイケル・B・ジョーダン(「ブラックパンサー」キルモンガー役)
- セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー役)
- ジョシュ・ブローリン(サノス役)
- マーク・ラファロ(ハルク役)
- トム・ヒドルストン(ロキ役)
- サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー役)
- クリス・ヘムズワース(マイティ・ソー役)
- ヘイリー・アトウェル(「キャプテン・アメリカ」ペギー・カーター役)
- チャドウィック・ボーズマン(ブラックパンサー役)
- カレン・ギラン(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」ネビュラ役)
- ジェレミー・レナー(ホークアイ役)
- ポール・ラッド(スコット・ラング/アントマン役)
- マイケル・ダグラス(「アントマン」ハンク・ピム役)
- ニール・マクドノー(「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」ダム・ダム・デューガン役)
- ドミニク・クーパー(「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」ハワード・スターク役)
- ショーン・ガン(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」クラグリン役)
- ナタリー・ポートマン(「マイティ・ソー」ジェーン・フォスター役)
- タイカ・ワイティティ(「マイティ・ソー バトルロイヤル」コーグ役)
- トビー・ジョーンズ(「キャプテン・アメリカ」アーニム・ゾラ役)
- ジャイモン・フンスー(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「キャプテン・マーベル」 コラス役)
- ジェフ・ゴールドブラム(「マイティ・ソー バトルロイヤル」グランドマスター役)
- マイケル・ルーカー(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」ヨンドゥ役)
案内役は月面から見守るウォッチャー
ナレーターは、月面から地球を監視するウォッチャーが務めることになっています。ウォッチャーは、GotGでも登場した、マルチバースを記録する存在で、物語の進行に関わることなく、ひたすら「記録」するだけのキャラ。原作では、殺人事件に巻き込まれたこともありますけどね。声優はジェフリー・ライトです。
まとめ
- 過去のMCU23作品内の「もしも」が見られる
- 初のアニメ作品で、声優はMCUキャストが担当
- MCUの重要なシーンがもう一度アニメで見られる
いかがでしたか?アニメで過去全作品を振り返ることができるだけでなく、重要なシーンから分岐する別ストーリーがみられるなんて、なんて贅沢なんでしょう。配信前の予想合戦も含め、楽しみにしたい作品です。
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