「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は、2014年に公開された、同タイトルシリーズの第1作目になります。また、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の第10作目にもあたります。
MCU作品はこれまで、アベンジャーズを取り巻く地球やアスガルドを中心としたストーリーでした。今作で初めて、彼らとは離れた、まだ出会っていない世界としてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの世界観が始まります。これまでのアベンジャーズやS.H.I.E.L.D.といったMCU主要メンバーは一切出て来ませんが、要所要所に同じ世界線を伺わせる演出がでてくるなど、今後の合流を見越しても見逃せない誕生ストーリーになっています!
この記事では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のあらすじから登場人物、おさえておくともっと楽しめる重要なネタバレから隠れた小ネタまで、詳しくまとめていきます。
参考新作のあらすじを知りたい方は「【ネタバレ】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3のあらすじ!重要人物まで徹底解説!」をご覧ください。
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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」あらすじまとめ
幼い頃地球からラヴェジャーズに拉致されて育てられたクイルは、惑星モラグに保管されていたインフィニティストーン「オーブ」を盗み出します。同じく「オーブ」を狙っていた仲間・ラヴェジャーズを裏切り単身行動をしていました。
一方、クリー帝国とザンダー星が平和条約を締結したことを嫌ったクリー人のロナンは、最悪のヴィラン・サノスと取引をしていました。サノスに「オーブ」を渡せばザンダーを破壊してもらうという取引です。ロナンの手下となっていたサノスの義娘・ガモーラとネビュラに、オーブの回収を命じます。
こうしてクイルが手にした「オーブ」を巡った争いが始まります。
キルン刑務所を脱獄!チームは5人に!
クイルがザンダー星にオーブを持ち込むと、オーブを狙ってガモーラが襲来、さらにお尋ね者のクイルを狙って賞金稼ぎのロケットとグルートが襲来します。4人はザンダーの警備兵に捕まり、キルン刑務所に送られます。刑務所ではロナンに家族を殺されたドラッグスが、ロナンへの手がかりになるガモーラを利用すべく付いてきます。5人は協力してキルン刑務所からの脱出に成功します。
ノーウェアで戦闘!オーブはロナンに取られてしまう
持ち出したオーブはノーウェアのコレクターのもとへ運び込みます。オーブの本体は、球体の中に入った小さな紫色の石でした。コレクターは、インフィニティストーンが文明を滅ぼすほどの力があることを語ります。隙を見て、コレクターの奴隷として働かされていたカリーナがオーブに触れると、爆発が起きコレクターの部屋は粉々に。
オーブが危険だと知ったガモーラは、ザンダー星のノヴァ軍に届けようと提言します。しかしドラックスが呼び出したロナン軍との戦闘に。結果、ドラックスはロナンに敗れ、オーブはネビュラたちロナン軍に取られてしまいます。宇宙に投げ出されたガモーラを救うべく、クイルは身を呈して宇宙に飛び出しますが、ヨンドゥを呼んだことで2人とも助かります。
ロナンからオーブを奪取!
ロナンがザンダー星を滅ぼそうとすることを止めるべく、5人は結束します。ラヴェジャーズやノヴァ軍の協力もあり、5人はロナンの船に乗り込みます。しかしロナンの強さの前に圧倒され、グルートは仲間を守るために体を張り、成体を失ってしまいます。ザンダー星に降り立っての戦いでロナンの不意をつき、クイルはオーブの奪取に成功。チーム全員が心をひとつにし、オーブの力でロナンを滅ぼすことに成功しました。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では3つのラストシーンが登場
「アベンジャーズ」の世界との繋がりを感じさせる登場人物やシーンもありました。
終章1:オーブはザンダー星のノヴァ軍のもとへ
オーブの引き渡しを求めていたヨンドゥをうまく騙すことができ、オーブは無事ノヴァ軍に保管してもらうことができました。一連の騒動にサノスが関わっていたことを踏まえても、サノスはオーブのありかを把握していそうです。
終章2:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」ついに始動!
オーブの力でもクイルが滅びなかった理由は、ザンダー星の調べにより、クイルが人間と見知らぬ古代人とのハーフであることが影響していると判明します。5人はザンダーを救ったことで、犯罪歴を抹消してもらうことができ、チームとしてついに新たな一歩を踏み出すことになりました。失われたグルートは新たにチビグルートとして発芽し、5人は宇宙船で共に飛び立ちます。
終章3:アベンジャーズ世界との地続きを感じさせる「コレクター」
エンディング後には、ノーウェアのコレクターの部屋が映し出されました。そこでは唖然とするコレクターを見て嘲笑う喋るアヒルの姿が。コレクターの元にはアダム・ウォーロックらしき繭も存在しています。また「マイティ・ソー」でインフィニティストーンの「エーテル」が預けられたはずですが、この騒動でどこにあるかも不明な状況になりました。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」登場人物まとめ
それでは、本作に登場した主要人物についてまとめていきます。他のMCU作品とは同じ時間軸ながらも、ある意味別の世界の話になるので、新しい登場人物がたくさんいます。
スターロード/ピーター・クイル
1988年母が病気で亡くなってすぐ、地球からヨンドゥら拉致され育てられました。本作では明らかになりませんが、実は人間と天界人のハーフで、天界人の力を継承しています。母の形見のカセットテープを大事にしています。
ガモーラ
サノスに故郷を破壊されて連れ去られ、身体を兵器に変えられてしまった養女。ロナンの手下としてオーブを回収しにきましたが、実際は悪者の手にオーブが渡らないようにしたい一心で動いていました。
ロケット・ラグーン
何者かに体を何度も何度も改造された結果、アライグマになってしまいました。賞金稼ぎをしていますが、その素性はまだ明らかになっていません(「ガーディアンズオブギャラクシーvol.3」で詳しく)。兵器や船の改造に長け、短時間でも爆弾を作り上げたり、体は小さいながらもチームの大きな攻撃力になっています。
グルート
知性を持った植物人間。「私はグルート」としか発言できないが、その一言に色々な気持ちを込めています。相棒のロケットだけが、グルートの言葉の真意を聞き取ることができます。木を自由に伸ばせ、爆破などで体を失った場合はまた木の枝から再生することができます。
ドラックス
ロナンに家族を殺されたことから、ロナンへの復讐心に駆られていました。キルン刑務所で服役中にガーディアンズのメンバーと出会い、チームに合流。ロナンを倒した今、ロナンを裏で操っているサノスを標的に、復讐を考えています。脳筋です。
ヨンドゥ
宇宙海賊ラヴェジャーズの船長。頭のとさか状の機械を通じ、矢を飛ばしながら敵を倒します。続編で明らかになりますが、クイルの父の依頼でエゴの子供達を集めて回っており、その過程でクイルを誘拐しました。クイルの育ての親にあたります。
クラグリン
ラヴェジャーズの一員で、ヨンドゥの部下。続編以降、重要な役割を担うので、今作でも注目しておきたい人物です。
ノヴァ軍
ザンダー星を統治する軍。写真の女性が長官です。現在、オーブを保管して守っている惑星です。
コレクター
宇宙中の希少なものをコレクションすることに心血を注いでいる存在。実は「マイティ・ソー/バトルロイヤル」に出てくるグランドマスターと兄弟のような関係にあります。ノーウェアに保管庫を構えており、インフィニティストーンのエーテルも保管していましたが、保管庫が壊れてしまった今、どうなっているかは不明です。
ここからはヴィランを紹介
ロナン
ザンダー星との平和条約締結に反対しているクリー星人。ザンダー星の消滅を目論んでおり、サノスの力を借りるためにオーブを狙っていました。オーブ奪取後は自らその力でザンダー星を滅ぼそうとするも、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの力で阻止されてしまいます。「キャプテン・マーベル」では今作で登場する若かりし頃のロナンが登場します。
ネビュラ
サノスの養女で、ガモーラの妹的存在。いつもガモーラに優位を取られて来たために、姉へのコンプレックスを強く持っています。ガモーラに負けるたび、サノスに身体を改造されてきたため、サノスへの恨みも募っています。
おさえておきたい!「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」10の小ネタ
「ガーディアンズ」メンバーの囚人服には犯罪歴が刻まれていた!
キルン刑務所の囚人服には一人一人ちょっとした違いがあります。実は左足に刻まれている線の色や数が各人の犯罪歴を示しているということです。これは監督がデザインチームに、それぞれの前科リストを送ったところ、デザイン側から上がって来たアイディアだそうです。例えばロケットには放火罪や脱獄罪。クイルには詐欺や犯罪陰謀などがあるようです。
ピーター・クイルの正体は天界人と地球人のハーフ!
本編最後に発覚したクイルの出自。母親は地球人だが、父親は正体不明の古代人だと分析されていました。実はこれは続編で回収済みで、続編のヴィランであるエゴがクイルの父なのです。エゴは続編の最後に消滅してしまい、そのことによりクイルからも特殊な能力が消えたとされていますが、その真相は謎です。
ノーウェアはセレスティアルズの頭蓋骨でできた惑星
コレクターの保管庫があるノーウェアは、実はセレスティアルズの頭蓋骨でできた惑星です。セレスティアルズとは、天界人と言われる古代種で、オーブを持っていた種族です。ノーウェアは原作ではガーディアンズの本拠地とされていました。
グルートがガモーラに腕を切り落とされるシーンはスターウォーズのオマージュ
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にはいくつか過去作品のオマージュが入っており、それらを探すのがファンの楽しみのひとつになっています。例えばグルートがガモーラに腕を切り落とされるザンダー星でのシーンは、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でのワンシーンのオマージュだったりします。
ノーウェアの犬・コスモは実はすごい犬!?
ノーウェアにいたこの犬は、原作ではノーウェアのセキュリティ管理を担当しており、高度な知性と言葉を操る能力を持ちます。実は原作では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバー。続編でも再登場します。
エンディングにいたアヒルは誰?
エンディング後にコレクターを嘲笑ったアヒル。実はアヒルの姿をした宇宙人で、原作ではヒーローなのです。1986年に単独主演映画「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」が作られましたが、これがまた評価の悪い映画でした。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス」でもちょこっと再登場します。原作では、ノーウェアに流れ着いて改造されたという設定のようです。
コミック「Guardians of the Galaxy Vol. 2」がベースになっている!
これまでのMCUテイストの枠にはまらないポップな映画としてかなり話題になりました。意外なことに、原作はマーベルの中でもあまり人気がなかった作品なのです。映画化されたことで知られるようになり、人気が出てきました。
本作は基本的にオリジナルストーリーだとされていますが、実は「Guardians of the Galaxy vol. 2」(2008-2010)がベースになっていると、監督ジェームズ・ガンが明かしました。作者はダンブ・ネットとアンディ・ラニング(コンビ名DnA)。原作のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、元々のメンバーを大幅に入れ替えて一度リメイクされており、映画はリメイク後がベースになっています。ロケットとグルートがタッグを組んだのもリメイク後です。ちなみに元祖メンバーにはヨンドゥがいます。
ロナンと部下・コラスが「キャプテン・マーベル」に参戦!?
今作で消滅したように見えたロナンと部下のコラスですが、今後公開予定の「キャプテン・マーベル」に再登場します。原作では「キャプテン・マーベル」のヴィランであるスクラル人と ロナンの出身国・クリーは因縁があるためです。年代設定がキャプテン・マーベルの方が先になるようなので、ガーディアンズと戦う前にすでにキャプテン・マーベルに懲らしめられていたのかもしれません。オーブの力は「パワー」、全てを焼き払う能力のはずですが、果たして。
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スタン・リーはザンダー星のナンパ男として登場!
MCU作品ではおなじみのスタン・リー。毎回様々な役としてでてきますが、今回はザンダー星のナンパ老人として登場しました。何もしていないちょい役のように見えて、実は続編で明らかになりますが、MCU世界を監視している役割ではないかと言われています。
他のMCUとは一線を画すノリノリテンション!「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」感想まとめ
いかがでしたか?これまでのアベンジャーズを中心としたMCU作品に比べて、ノリノリのテンションといい感じに笑いを交えながらもテンポよく面白いストーリーに引き込まれた人も多いのではないでしょうか。個人的な感想としては
- 音楽がめちゃくちゃ良かったです!今までにないテンポのよいBGMに、見ているとついリズムに乗ってしまうような楽しい感じがありました。
- キャラもそれぞれ個性的で良かったですね。特にガモーラが、見た目に反して正義心の塊で、今後サノスとの戦いを前にどう活躍していってくれるのか楽しみです。
- 戦闘シーンの迫力をあげてくれたり、なんでもないシーンまで笑いに変えてくれるロケットもいなくてはならない存在です!ロケットの台詞まわしはユーモアに溢れていて良かったです。吹き替えで見ても楽しいのでオススメです。
- 今回はとてもたくさん小ネタがしこまれていてびっくりでした。自分で見つけられないものもたくさんあって、何度見ても新しい発見がある点も面白い作品だなと思います!監督によると、まだ誰も見つけていない小ネタも存在するそうです。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズは少なくともあと2作続きます。その間にはアベンジャーズの世界線との合流もあるので、楽しみですね!まだまだ明かされていないクイルやロケットの出自にも注目です。
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