「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3」は、MCU映画作品32作目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」3作目です。「マルチバース・サーガ」と呼ばれるMCUフェーズ5の二作目にあたります。
ですが、今回はマルチバースや量子世界などの複雑な話は影を潜め、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの絆とお馴染みのポップな笑いや音楽、そしてそれぞれの旅立ちを示す、熱いストーリーでした。
今作のヴィランは狂気の天才科学者ハイ・エボリューショナリー。宇宙に完璧な種族を作り出そうとするあまり、非人道的なたくさんの生物改造実験を行っており、その改造実験結果がロケット・ラクーンであることが判明します。つまり、今作はロケットの生い立ちが明かされるのです。
ここでは、本編を振り返りながら、あらすじや登場人物、そして小ネタなどなどを紹介していきます。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」あらすじ
サノスとの戦いで破壊されたノーウェアでは、GotGのメンバーが、街の人たちと再建に取りくんでいました。ただし、キャプテンのピーターだけは違いました。最愛のガモーラを失った悲しみを乗り越えることができず、日々酒浸りです。
バーで酔い潰れたピーターの元に、ロケットが慰めにきます。ですがピーターには届くこともなく、ロケットが自分の音楽プレイヤーズーンを触ることに腹を立てるだけです。ロケットは変わらず重力ブーツを開発するなど研究熱心、ヨンドゥからヤカの矢を継いだクラグリンは、宇宙犬コスモとともに武器の扱いを訓練していました。
そこに黄金の体の飛行体が、飛び込んできます。GotGに恨みを持つソブリン人アイーシャが生み出した超人のアダム・ウォーロックでした。圧倒的な破壊力で、街は大破壊され、ロケットもそこに巻き込まれてしまいます。重傷を負った場合は、自動で治癒をする医療パッドを巻きつけて治療するはずが、なぜかロケットには効きません。
ロケットのキルスイッチ解除に必要なパスキー探しの旅が始まる
ロケットの体内をネビュラが見たところ、宇宙でも有数の遺伝子技術を誇るオルゴ・コープ社のロゴが各所にあることがわかりました。ロケットは改造されたアライグマだというところまでは皆知っていましたが、なぜそうなったのかも経緯は誰も知りませんし、ロケットも語ることがありません。
パスキーを入手できる手がかりがあると睨み、オルゴ・コープ社のある衛星オリゴスコープに向かうことになりました。「仲間を助けるぞ」というピーターのかけ声と共に、一行はボウイ号で宇宙へと旅出ちました。
カウンターアースと呼ばれる星では、ノーウェアを襲ったアダムと、アイーシャが、ハイ・エボリューショナリーに呼び出されていました。ハイ・エボリューショナリーがアダムをノーウェアに送りつけていました。「まだ子供なんです」とアダムを庇うアイーシャに、「89P13を連れてこなければ、お前らの文明を滅ぼす」と冷たく言い放ちます。ノーウェア襲撃の目的は「89P13」という生命体を回収することでした。
ロケットはハイ・エボリューショナリーの生物改造研究の産物だった
「89P13」とは、ロケットのことでした。ハイ・エボリューショナリーは科学者で、完璧な生命体を作り出すことに熱心で、たくさんの動物や人間を実験的に改造していました。ロケットもその犠牲者でした。たくさんいるアライグマの中から選別され、脳を改造されていました。
ロケットが実験体だった頃には、同じように改造された動物の仲間がいました。両手を機械に改造されたカワウソのライラ、両足にタイヤをつけられたセイウチのティーフス、口と足に機械を連結されたフロアと、ロケットは「いつか自分たちも、理想のその世界の仲間入りができる」と、実験されながらも希望を持っていました。
ロケットは、特にハイ・エボリューショナリーのお気に入りでした。目下、動物を入れ進化させるポッドは、動物を凶暴化させる欠陥がありましたが、その原因はタンパク質を濾過する仕組みがないためではないか、というロケットが進言します。ハイエボリューショナリーにも思いつかなかった分析力が、その頭脳の明晰さを物語っていたからでした。
GotGメンバーの記憶を持たない過去のガモーラが合流。動揺するピーターと戦いに飛び込む
ボウイ号は3つのシールドを無事突破し、オリゴスコープに到着します。そこにラベジャーズが乗り込み、助っ人として登場してきたのはガモーラでした。最愛の人との再会に喜ぶピーターでしたが「誰これ」と冷たい対応です。ネビュラがサノスとの戦いのさなかで、過去からやってきたガモーラがいたことを覚えており、協力を要請していました。
オルゴスコープ内部を知るガモーラは、整備士の制服を皆に渡し、先頭に立って宇宙服を着て星に近づきます。ピーターは「俺とのことを覚えてないのか?」とガモーラに個別通信で語りますが、間違って一斉通信にしてしまっており、周囲に聞かれるという失態です。
内部侵入に成功した5人は、パスキーを手にいれる方法として、情報を管理するマネジャーのウラを脅して、データ保管室で過去の実験体のデータを手に入れることに成功します。全ての情報を映像で見たネビュラは、「サノスよりひどい」と怒りを募らせます。しかし、肝心のパスキーが抜かれていました。データを抜いたのはハイエボリューショナリーの側近B2H6だと判明し、彼のデータを盗むことに方針が変更されます。ロケットの命はもう尽きかけていました。
選んだのはハイエボリューショナリーとの対決。カウンターアースには完璧でない世界が広がっていた
ハイ・エボリューショナリーたちは、カウンターアースに拠点を構えていました。そこはハイ・エボリューショナリーにとって完璧な世界のつもりでした。多くの動物を改造した生物たちが人間のように暮らしていました。しかしドラッグをしたり殴り合いがあったり、ピーターたちからは完璧には見えませんでした。
ピーターとネビュラ、グルートはカウンターアースの住人から、ハイエボリューショナリーの居場所ピラミッドを教えられ、向かいます。銃器所持検査で、ネビュラは片腕をロケットの改造によって兵器にしているため、入り口で断られます。マンティスとドラッグスは、宇宙船でロケットを守れというピーターたちの指示を無視し、ピーターたちのいるピラミッドに向かい、ネビュラと合流します。
ハイ・エボリューショナリーに会ったピーターは、「宇宙征服を正当化している」と、彼の実験を非難しますが、「世界を完璧にするためだ」と考えを認めることはありません。一方で、現状のカウンターアースで暴力が起こっていることを伝えられると「その通りだ、やり直す」と、このカウンターアースを滅ぼすことを決めてしまいます。こうやって、たくさんの文明を滅ぼしてきました。
パスキーをついに入手。ロケットが命を吹き返す
ピラミッドは上空に向け飛び立とうとしていました。ピーターはグルートと戦いますが、歯が立ちません。そしてパスキーを盗んだB2H6を見つけ、彼と共に司令室のガラスを破り、上空から飛び出します。ネビュラたちはピーターたちを助けるためにピラミッドに侵入しようとして、入れ違いになってしまいます。
ピラミッドの中には、人間の子供もいました。無尽蔵の体力を持ち、高い知性を持つよう改造されていました。しかし、ロケットのような発想力はそうそう作れませんでした。ハイエボリューショナリーは、ロケットの頭脳を彼らに移し替えようとしていました。
ピラミッドによる地上波爆撃が、始まりました。ガモーラとロケットの元には、ラベジャーズの偵察部隊からガモーラの通信衛星を盗んだアダムがロケットを奪いにきましたがなんとか逃げ切り、ピーターとグルートがパスキーを奪い取って、ロケットのきるスイッチ解除に成功します。
過去の仲間との辛いエピソードを乗り越えて。ロケットの完全復活
ロケットが過去、ハイ・エボリューショナリーのもとを逃げ出すことにしたのは、ある時、ハイエボリューショナリーから「お前らは失敗の寄せ集め」「新しい世界に“僕たちも”行けるわけがない」と失笑されたからでした。翌日にロケットは脳を取り出され、仲間は焼却処分予定と決まった夜でした。
ロケットは部品を寄せ集め、カードキーを作り、ライラの檻を開けることに成功します。しかし、ハイ・エボリューショナリーはそれを見越しており、ロケット以外の仲間が殺されてしまいました。激昂したロケットは、ハイ・エボリューショナリーに飛びかかり、顔を引き裂きました。そして必死で逃げ回り、宇宙船を盗んで脱出に成功したのでした。
ロケットの蘇生直前に、夢のような場所でロケットは檻の中にいた仲間たちと会いました。「一緒に行っていいかな」と問うロケットに、ライラは「まだやることがある」と拒否をしました。その瞬間にロケットは息を吹き返し、医療パッドでの治療が行われました。
子供のコロニー&実験動物の救出とハイ・レボリューショナリー討伐に成功
完全復活したロケットと共に、一行はハイ・エボリューショナリーとの決戦に挑みます。再びボウイ号でピラミッドに接触、ノーウェアにも助けを求め、総力戦に臨みました。ノーウェアとピラミッドを接触させ、中にいる子供や動物たちを救出しようと、ネビュラとクラグリンが手を組み「クラビュラ再結成」で、司令席で操縦を試みます。
ロケットは、子供達をノーウェアに逃した後、再びピラミッド内に戻りました。動物の檻には北米のアライグマ=ラクーンの子供達が入っていました。「ロケット・ラクーンだ」とロケットは自分の名前を確認します。そしてアライグマの子供達を持てるだけ抱き抱えて、逃げようとします。
その目の前に、ハイ・エボリューショナリーが立ちはだかります。グルートたちも戻り加勢します。そしてついにハイ・エボリューショナリーを倒すことに成功します。彼の顔は、過去ロケットが見ていた顔とは少し違いました。倒れた彼の顔の顔を剥がすと、そこにはロケットが逃亡する際にかきむしった傷の残った顔が現れました。「GotGは殺さない」とロケットは言い残し、全員でノーウェアに戻ります。
アダムがピーター救出。新たなGotGの門出と、次の舞台は?
ピーターは、脱出の際に落としたズーンを拾うため、一瞬逃げ遅れたことで、宇宙に取り残され、死にかけます。しかしそこには、同様にGotGから命を助けられたアダムが、救出に動きました。アダムはカウンターアースの爆撃で、母アイーシャを失ってしまい、自身も負傷した際にGotGに助けられていたのでした。
ガモーラは、ラベジャーズに戻ろうとしていました。グルートの言葉もわかるようになっていました。ピーターは地球に戻り祖父との再会をしたいと申し出ました。マンティスも自分の生き方を探しに行きたいと離れることを決めていました。GotGのキャプテンは、ロケットが継ぐことになりました。
ピーターは、地球に戻りました。祖父ジェイソン・クイルは生きていました。ずっと持ち続けていた、祖父の写真をガモーラから手渡されていたことが、ピーターが戻ろうと決めた理由でした。映画はそのままエンドロールに入ります。
エンドクレジット1:新生GtoG結成
どこかの惑星で、GotGのメンバーが音楽について語っています。ファイラと呼ばれる女の子は、ハイ・エボリューショナリーによって作られた人間で、GotGメンバーの制服を着ています。また、そこには同じ制服を身につけたアダムもいました。
エンドクレジット2:スターロードは帰ってくる
一方のピーターは、祖父ジェイソンと朝ごはんを食べています。「息子は芝刈りをしなきゃダメだよな」「隣のやつがそれを見ている」と愚痴りながらコーンフレークを食べています。ジェイソンが手にした新聞の見出しには「Kベーコンの宇宙人誘拐」という話題が見えています。そして最後に「伝説のスターロードが帰ってくる」のコピーで、映画は終了しました。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」登場人物
スター・ロード/ピーター・クイル
地球生まれで8歳から宇宙育ちの、GotGのリーダー。ガモーラを失って傷心でしたが、親友ロケットの命の危機に、立ち上がりました。記憶がないガモーラでしたが、再会できて、よかったですね。
ドラマで、マンティスが実は異兄弟だと判明しており、マンティスがグダグダの兄を心配し、ドラッグスに「池の泳ぎ方を学べ」と言わせて響いていないシーンがほっこりでした。祖父の元に身を寄せたようですが、どのようにMCUに戻ってくるのでしょう。
ロケット・ラクーン
今作の主役は、ロケットと言っていいんじゃないでしょうか。改造されたアライグマだというざっくり設定でしたが、その過去はあまりに壮絶すぎました。高度な知能をもつ武器とメカのエキスパートなのは、ハイ・エボリューショナリーの研究の結果だったということです。
仲間たちと新しい世界で生きていくときに名前が必要だと話して励まし合っていた時には、空を飛べるロケットと名付けましたが、最後のアライグマ救出の際に「ラクーンだ」と自分のフルネームをつけた瞬間が、自分のルーツを確認した瞬間だったのだと思うと、ジンと来ます。ピーターからは新生リーダーの命を受けました。
ネビュラ
全身サイボーグの元暗殺者で、ガモーラの義理の妹。今回は10万ユニットという協力金でガモーラへの協力要請に成功し、GotG合流を達成させました。もともとサノスに目玉を抜き取られたり、自分の感情を打ち消されるようになっていましたが、GotGに参加することで、ドライながらも愛着は持っているようです。今回のロケットが受けた仕打ちに、最も共感していたのは彼女かもしれません。今回を最後にGotGを離脱し、ノーウェアの統治者となります。
マンティス
天界人エゴの娘で、ピーターとは異母兄弟。触れた相手の心を読んだり、感情を操る、エンパシー能力の持ち主です。ハイ・エボリューショナリーのピラミッドに生息する大きな生物アビリスクを、攻撃意欲でなく怯えているだけとわかり、乗りこなせるようになりました。GotG離脱とともに、いつも一緒だったドラックスとも別々の道を歩くことになるようです。
グルート
樹木型ヒューマノイドで、1作目で命を落とした本体からの分け技が、ベビーグルートになり、反抗期をへて若者に成長しました。「カイジュウ」と自分の体を拡張してみたり、操り方が自在になりました。今作では枝分かれを活用して何丁もの銃を使ったり、背中から枝を翼のように生やして飛んだりしました。ロケットは親友で育ての親のような感覚を持っています。最後にはいつもの「I’mグルート」でない「お前ら愛している」との台詞が出ました。
ドラックス
直情的で、言葉の選別があまりお上手でないけれど、チーム愛は最大級。前回までは上半身裸でしたけれど、ついに上着の着用をしました。ハイ・エボリューショナリーの作った子供たちの使用言語をなぜか習得しており、マンティスから「なんで使えるって言わないの?」と聞かれ「だって聞いてこないじゃん」としれっと返すあたりに、彼なりのプライドが伺えます。今回を最後にGotGを離脱します。
ガモーラ
今回はGotGと出会う前からタイムスリップしてきたご本人。ですが、ピーターとの関係性を築いてきているわけではないので、「別のガモーラ」みたいな感じです。それでも、一緒にピーターと過ごすことで、愛着が少しは生まれたみたい。戦いのあと「私は変わらない」と言ってラベジャーズの元に戻りましたが、今回の一件で距離は少し縮まったかもしれません。
クラグリン
ラベジャーズのメンバーで、亡きヨンドゥの側近。ノーウェア再建に死力を尽くしていました。ヨンドゥから受け継いだヤカの矢は、最初はうまく行っていませんでしたが、ハイ・エボリューショナリーの部隊がノーウェアを襲ったきた時には、その矢はうまく防御に成功していました。
コスモ
ドラマで登場していた、宇宙服を着た犬。ソビエトの宇宙計画で動員されたものの、うまくいかなかった経験から「ダメな犬」と呼ばれることがトラウマです。なので、クラグリンと毎回その呼び名で揉めています。念力とテレパスを持ち、いろんな場面でみんなのお役に立ち、最後にはクラグリンに「いい犬だ」と認めさせていました。
ハイ・エボリューショナリー
宇宙に完璧な種族を生み出し、完璧な世界を作り出すための手段を選ばず研究を続けているマッドサイエンティスト。紫のスーツは、重量を操れるようになっており、敵と戦う際に無敵の能力を発揮していました。しかし、自身が改造したロケットが、自身を超える能力を発揮することに驚きだけでなく苦悶する様子も見せていたことから、嫉妬もしていたのかもしれません。
アダム・ウォーロック
全身金色のソヴリン人。前作のエンドクレジットでの演出通り、アイーシャの出産ポッドから早く出てしまった、アイーシャを母と慕う存在です。精神的に未熟なキャラで、言われたことをまんまやっちゃったり、動物に懐かれると情に流されちゃうという可愛いところを見せます。GotGに助けられたことで、最後にはGotGメンバーになっていました。今後はどうなるのでしょう。
スタカー・オゴルド
ラベジャーズの全部隊を取り仕切る、伝説的な艦長。今回はかつての仲間を集めて再結成し、お馴染みの仲間だけでなく、ガモーラもメンバー入りしていました。
マルティネックス
銀色の肌を持つスタカーの右腕。副操縦士。原作ではガーディアンオブギャラクシー創設メンバーでもあります。
クルーガー
ラベジャーズ創設期のメンバーで、赤い肌をした魚のような顔をもつキャラクター。ドクター・ストレンジから至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)の称号とアガモットの目、そして浮遊マントを受け継いだ未来の魔術師です。
メインフレーム
ラベジャーズ創設期のメンバー。トニー・スタークによって作られた男性のアンドロイドで、アイアンマンによく似た黒いボディをしています。ガーディアンオブギャラクシー2のマイラスサイラスから
アイーシャ
全身金色のソヴリン人の指導者。GotGに恨みを抱いていることで、ハイエボリューショナリーに加担しようとしました。
ティール
B2H6。ロケットの記憶をもっていたエボリューショナリーの部下。
ウラ
オリゴスコープで情報を管理する受付係。ピーターから口説かれているところを、ガモーラに脅され情報を提供します。
ブラープ
ラベジャーズのメンバーのペット。アダムが人質として殺してしまったことで、アダムのペットとなりました。
ハイエボリューショナリーによって、擬人化された動物たち。ハーフワールドと言われています。
ライラ
鉄の両手を持つカワウソで、ロケットの初めての友人。原作でも登場しています。
フロア
口と足を機械に変えられた白ウサギ。
ティーフ
足をゴムタイヤに変えられたセイウチ。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」小ネタ集
ハイ・エボリューショナリーって原作ではどんなキャラ?
ハイ・エボリューショナリーは、いきなり出てきましたが、原作ではあちこちやらかしている、狂気の天才科学者です。
ウィンダムという名前で、「X-MEN」の宿敵の1人ナサニエル・エセックスを師事し「人類の進化」の研究に没頭し、ペットの犬をヒト型生命体へ進化させることに成功。 しかしペットは射殺されてしまい、ワンダゴア山に研究所を移し、魔導書「ダークホールド」を記し「ロード・ハイ・エボリューショナリー」と呼ばれるようなったと言われています。ちょっと前のワンダの一件ともずいぶん絡んでいる人みたいです。
アダム・ウォーロックもハイ・エボリューショナリーの産物だった?
黄金の体を持つアダムは、まだ生まれるには早い段階で世の中に出てしまったことで、言われたことはやるけれど、その正否がわからないばかりか、直情的な部分もある、わかりやすいキャラでした。ヒーローのようなヴィランのような。
アダム・ウォーロックは原作ではヒーローの扱いで、1967年刊行の「Fantastic Four #67」が初登場でした。名前は「彼(Him)」で悪の科学者集団エンクレイブにより、“人類の進化の頂点となる完璧な人間”として作り出されました。しかし、自分が悪のために使われることを知り逃亡しました。宇宙を漂っていた時に、ハイ・エボリューショナリーが見つけて、彼を「ウォーロック」と名付けました。カウンターアースの管理者となる中でアダムと呼ばれて、今の呼び名になっています。そして、彼からソウル・ストーンを手渡されているエピソードがあります。
ガモーラはどうやって生き返ったのか
ガモーラは、父サノスがソウルストーンを手に入れるために、命を落としソウルストーンの中にいるはずが、ラベジャーズメンバーとして、いきなり登場しました。しかし、今回のガモーラはGotGの記憶を持たず、過去から呼び出されたガモーラです。エンドゲームで、サノスとともにタイムハイストで襲来しており、そこからラベジャーズに加入したという経緯があったようです。
ですから、本当のガモーラは、まだソウルストーンの中のはずです。原作でもソウルストーン内で活躍するエピソードもあるのと、今回そのソウルストーンと関連のあるアダムも登場したので、今後なんらかの伏線回収があるかもしれません。
白髪の少女ファイラがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーへ
GotGメンバーは、リーダーの座がピーターからロケットに受け継がれるなど、変化が生まれました。アダムがメンバー入りしているのも驚きでしたが、見ない顔も入ってましたね。白い髪の少女、ファイラです。今作ではハイ・エボリューショナリーに生み出された人間という設定でした。
彼女は原作ではフィラヴェルという名前のキャラクターで、キャプテン・マーベルとも関わりがあります。初代キャプテン・マーベルことマー・ヴェルの遺伝子と、エターナルズの遺伝子を組み合わせて作られた、人造クリー人女性。なので、生物学的にもキャプテン・マーベルの娘という事になります。
カウンターアースとは?
ハイ・エボリューショナリーが完璧な世界を作ろうとしていた場所は、カウンターアースと呼ばれます。太陽を挟んでちょうど地球の反対側に位置し、同じ公転軌道を描くもう一つの地球と、原作では位置付けられています。スーパーヒーローたちがいないことを除けば本来の地球とほぼ同じ存在であり、動物の顔をした住人=ニュー・メンが暮らしています。
ワンダゴアで研究を続けることが、自分自身と研究の成果物にとって安全でないと考えたハイ・エボリューショナリーによって作られていて、純粋で平和な惑星にするつもりであったのですが、自身がかつて作り上げたマンビーストと彼に従う者達によって結局人々が争い合う惑星になってしまい、事態を収拾する救世主としてアダム・ウォーロックが送り込まれることになったという場所でした。
カメオ出演
今回カメオ出演で登場したメンバーをご紹介します。
まずは、オリゴスコープにいた筋肉スーツをきたマスターカージャ。彼は、長らくガン監督に出演している人物でした。監督ガンの妻であるジェニファー・ホーランドもオリゴスコープのセキュリティモニターのひとりとして登場しています。
おしゃべりが上手なアヒル、ハワードダックは、本作もさらっと登場していました。カードゲームやギャンブルがお好きなようです。
ラベジャーズの艦長スタカーとして、俳優シルヴェスター・スタローンも登場しました。
まとめ
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのシリーズ最終作は、ロケットの生い立ちと、チームメンバー交代で、新たな旅立ちの序章が描かれた
- ピーターが地球に戻り、次は地球でどんな作品で帰ってくるのか?は、次以降のMCU作品で見ることができそう
- アダムのGotG入りや、別の世界のガモーラが登場したことで、そうルスストーンの話題が次以降の作品に顔を出す可能性がある
いかがでしたか?今回も、ジェームズ・ガン監督ならではのポップなノリと、笑いで彩られた作品である一方、ロケットの壮絶な過去が描かれ、涙なしでは見られない、印象的な作品でした。
次のMCUの映画作品は、11月に「マーベルズ」が公開を控えています。今作がまたどのように繋がっていくのか、それ以前の作品も含め、重奏的な作品が続くことを期待したいと思います。
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