【ハルク】2003年公開作品 あらすじ&ネタバレ徹底紹介!

映画「ハルク」は、MCUシリーズが始まる前、2003年に公開されたマーベル映画です。ハルクがなぜハルクになったのか?の、誕生ストーリーに焦点を当てた作品です。

「ハルク」作品はそれまでに、コミックで誕生して以来、主にテレビドラマで人気を博していました。それをマーベルが、改めて映画にまとめあげたものが今作であり、MCUシリーズのタイムライン上にはありません。

とはいえ、まったくの別ものというわけではなく、MCUでも登場している恋人ベティや、ロス将軍が本作に登場します。また、このロス将軍、正体はレッドハルクでありハルクの最大ヴィランです。インクレディブハルク、そしてシビルウォーに続きMCU作品の登場しており、新作ブラックウィドウの出演も決まっています。

そんなハルクの誕生に焦点を当てた本作を、エピソードに沿って解説していきます。後半では登場人物やエピソードには紹介されていない隠された小ネタについても紹介しますので、ぜひチェックしてください。

あらすじ

ブルースの父デヴィッドが行なった人体実験。封印された過去

デヴィッド・バナーは1966年、砂漠基地で人間の細胞を強化する研究を、ロスの監視下で行なっていました。禁じられていた人体実験を自身の体で行っていた最中、妻エディスが妊娠。生まれた息子ブルースを観察するデヴィッドは、息子の異変に気づき治療法を探しますが、人体実験がバレ研究所を追われます。

半狂乱の父デヴィッドと、問いただす母エディスは扉の奥で喧嘩をします。その様子をブルースは眺めています。その扉の映像のみが、ブルースの記憶にこびりついていました。

ブルースは、別の里親を得てグレンズラーの姓を名乗る研究者になっていました。

ナノメット研究が大事故に見舞われ、緑色の大男ハルクが出現!

バークレー大学核物質テクノロジー研究所で、ブルースとベティの研究は、人体の傷を即座に修復できる画期的な研究のため、軍事転用を目論むタルボットに狙われていました。

しかしある日の実験で、装置の不具合が起きます。ルースは修理中に負傷したハーパーをかばい、ナノメットを吸引しながら全身にγ線を浴びてしまいます。

その頃、犬を引き売れた男が夜勤で病院に入り浸るようになります。男はデビッドと名乗りブルースに「お前は私の息子だ」「怒りの感情には気をつけたほうがいい」と忠告します。その後ベティからの電話が引き金となり、無事かと思われたブルースは緑色の大男ハルクに変身、研究所を破壊し尽くし姿を消します。

ロス将軍の思惑。ベティとブルースの絆が危うくなる

ベティは、父であるロス将軍に、ブルースのことを話してしまいます。タルボットが、ブルースを拘束しようと試みると、怒りで変身が始まります。

デヴィッドは飼い犬にブルースのDNAを植え付け、ミュータント化させており、ベティを襲わせましたが、ハルク化したブルースが救出に向かいます。

助けられたベティが、ブルースと再び心を通わせる中、ハルク化の要因が「心的外傷にもナノメットが反応したのでは」と分析します。ブルースは軍によって、砂漠にある基地へと連れていかれることになるのです。

米軍を駆逐する無敵のハルク。最大の敵は父だった

デヴィッドはベティの元を訪れ「息子に会いたい」と話します。しかし実は、親子の絆とは別の野望も明かします。「神の領域に踏みこむチャンス」と自身の人体実験の結果が、ブルースにも反映されているならそれを利用したいと考えていました。デヴィッドはブルースが巻き込まれた事故を再現し、特殊能力を得ていました。

ブルースはタルボットから受ける拷問中、当時父親が自分を殺そうとし、かばった母親が刺殺された記憶を蘇らせハルクになります。

ハルクの力は強大すぎますが、上空のヘリからベティが現れるとハルクはブルースに戻りました。連れ戻された砂漠基地には、父デヴィッドが変異した体となって、待ち受けていました。

ハルク圧勝!その後はどこに潜伏したのか…?

父デヴィッドはブルースのエネルギーを吸収しようとしましたが、膨れ上がり、軍のガンマミサイルを撃ち込まれ消滅しました。

1年後、研究室のベティに父ロス将軍から電話がきます。「緑の生物がいるという報告がある」「知っていれば連絡を」というロス将軍に、「私のところに来ないでほしい」「彼を愛している」と返し電話を切ります。

あるジャングルの一角では、診療を行う一団の元に医薬品奪取にチンピラがやってきます。1人のドクターが「僕を怒らせると怖いぞ」と言います。その瞳は、ハルクの目に似た緑色に変化していくのでした。

キャスト

ブルース・バナー/ハルク(エリック・バナ)

実験の事故により、緑色の大男に変身するようになる研究者。怒りによって、体内の細胞組織が緑色に変化し強大な体になるのですが、自身でそれをコントロールすることができません。

将来的にはブルースとハルクが融合する、などもあるのですが、本作では怒りに任せて暴れまくる野生的な姿と、能力に悩む神経質なブルースの対照的な姿が描かれました。

ベティ・ロス(ジェニファー・コネリー)

ブルースの恋人で、ブルースの共同研究者。「心が読めないような人を好きになる」と自覚していて、閉じがちなブルースを時々問い詰めてしまいます。しかし、ハルクになったブルースのことを理解しようとし、ベティがいることでハルクは沈静化しブルースに戻ることができます。

ロス将軍(サム・エリオット)

ベティの父で、軍の司令官です。原作ではハルクの宿敵とされていて、レッドハルクにもなってしまいます。

グレン・タルボット(ジョシュ・ルーカス)

科学技術研究機関エジオン代表で、元々はロス将軍の部下でした。なかなかしたたかで、ブルースの研究を買い取って軍事転用しようと目論みます。

デヴィッド・バナー(ニック・ノルティ)

ブルースの父親で、ロス将軍とも旧知の中で、軍の研究者でした。しかし、その考えは歪んでおり、ついには自身の姿も変えてしまう、マッドサイエンティストになってしまいました。

小ネタ

原作は「インクレディブル・ハルク」から

本作はコミック「インクレディブル・ハルク」が土台となっています。実験に失敗したことでハルクになってしまう、という話は、ハルクを語る上での鉄板ストーリー。そういう意味では、ベーシックなストーリーラインなのです。

映画ならではだったのは、父デヴィッドの名前が全く異なること。原作ではブライアン・バナーだが、過去TV作品のキャラへのオマージュも含め変更されました。

原作でも登場する、おそるべきナノメット技術

ナノメットは、ブルースとベティが研究している遺伝子学上で使う細胞を指します。γ線を浴びさせながらナノメットを生物に注入し安定させると、傷の修復が自動的に行われるというものでした。

原作でもナノメットという技術名は存在していましたが、原子爆弾にも似た武器を作る上で発射する放射線の名前でした。

当初のヴィランは虫の予定だった?

本作のヴィランは、物質同化の性質に変異した父親デヴィッドでした。ですが、最初の脚本では、昆虫と人間が融合したクリーチャーが登場する予定でしたが、ボツになっていたんです。

カメオ出演!スタンリーはここにいる

本作でのスタンリー御大は、警備員役で登場しました。しかも、豪華なことに、ハルクの声を務めたルー・フィグリノと一緒に出ているんですよ。

まとめ

  • ハルク誕生のきっかけはブルースの心の傷だった
  • ベティとブルースの絆は原作同様固い
  • ベティの父であり宿敵のロスとの確執は続いていく

いかがでしたか?!映画化された初のハルクは、悩み苦しむブルースの生い立ちが描かれ、かつベティとの絆を感じさせる作品でした。この後に、ハルクがメンバー入りしたMCUがスタートするため、これがその出発点という作品と言ってよいでしょう。関連キャストは続々とMCU作品にも登場します、引き続き楽しみに見ていきたいと思います。

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