マイティ・ソー

映画「マイティ・ソー ダークワールド」を徹底解説!ネタバレ・MCU作品における伏線もまとめます!

映画「マイティ・ソー/ダークワールド」は、2014年に公開された、ソーの名前を冠するシリーズの2作目になります。また、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品においては8作目にあたります。

直前の作品は「アイアンマン3」、直後は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」です。時系列としては、2作品前の「アベンジャーズ」の後につながる話になります。本作品は、MCU世界において最重要アイテムとも言えるインフィニティストーン・エーテルが物語の中核を担っており、MCU作品の流れを捉える上でも欠かせない重要作になっています。

この記事では「マイティ・ソー/ダークワールド」のあらすじから登場人物、MCU作品への伏線・ネタバレを徹底的に解説します。この記事を読めば、映画「マイティ・ソー/ダークワールド」について完璧におさらいできます。

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映画「マイティソー2 ダークワールド」のあらすじを丁寧に解説!

では、映画を細分化しながら、あらすじを丁寧に見ていきましょう。他のMCU作品や今後の展開に関わりのある部分は、特に注意深く解説していきます。

5000年ほど前、9つの世界が一直線に並ぶ「惑星直列」が起こりました。ダークエルフの長・マレキスは、このタイミングに絶大な破壊力をもつインフィニティストーン・エーテルを解き放つことで、世界を永遠の闇で覆おうと考えていました。

しかし、アスガルドの王にしてオーディンの父・ボーはこれを阻止します。マレキスは姿を消し、エーテルはボーによって、地下深くへと封印されました。

MCU作品を通して登場するインフィニティストーンは、強敵・サノスも狙っている重要アイテムになります。エーテルもその一つですので、その行方は今後の展開にも関わってきます。しっかり押さえておきましょう。

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本作は、MCU作品6作目「アベンジャーズ」の後を描く

「アベンジャーズ」では、ロキとチタウリとの戦闘が繰り広げられました。勝利した後、争いの元凶となったインフィニティストーン・テッセラクトと囚人ロキは、ソーによってアスガルドへと連れ帰られていました。本作はその後から始まります。

ロキは、アスガルドの地下牢に終身刑として囚われます。育ての母・フリッガの温情によって、死刑は免れたようです。

ソーは、ウォリアーズ・スリーやシフらと共に、ヴァナヘイム、ノルンヘイム、リアなど9つの世界に平穏をもたらすべく戦っていました。ソーの行動に成長を見たオーディンは、王位を継ぐように伝えますが、ソーの心は地球のジェーンの方に向いており、浮かない顔です。ちなみに最後に2人が出会った「マイティ・ソー」からは、2年の月日が流れておりました。

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時空の歪みに巻き込まれ、ジェーンはエーテルを身体に吸収

地球では、ジェーンもソーを忘れられず、もやもやと過ごしていました。
ジェーンは友人のダーシーに連れられ、時空の歪みが生じている廃墟を訪れます。そこでは、重たいはずのトラックが重力を無視して浮いたり、投げ捨てた鍵が消えてしまったりと不思議な現象が起きます。

この反応はニューメキシコでソーが現れた時以来の反応だ!と喜ぶジェーンは、1人施設を調べ回ります。その中で、時空の歪みに巻き込まれ、エーテルが封印されているアスガルドの地下へ飛ばされます。さらに、エーテルを自らの腕に吸収させてしまいます。

この時空の歪みは、かつて起こった「惑星直列」が再び近づいたがために起こった現象でした。ちなみにこの超常現象、なんとセルヴィグ博士は独自の研究で理解していたのだから驚きです。ただし、セルヴィグ博士の研究は一般人には理解してもらえず、博士はおかしな人として精神病棟に収監されておりました。

さらに、エーテルがジェーンに吸収されて封印が解かれたことで、宇宙の彼方で眠っていたマレキスもエーテルの存在を感じて目覚めます。かつてダークワールドを奪われたことから、アスガルドへの復讐を誓います。

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ソーとジェーンの感動の再会も束の間、エーテルを取り出すためにアスガルドへ

宇宙を監視していたヘイムダルは、ジェーンの気配が消えたことをソーに伝えます。
恋人の一大事に、ソーはジェーンの元へと駆けつけます。ジェーンは帰ってくると言っていたソーが2年間も帰ってこなかったことや、アベンジャーズとして戦う様子はテレビで見ていたのに!と怒ります。でも惹かれあっている2人は、すぐにラブラブモードに。

しかしエーテルの暴走(爆発)を目の当たりにし、ジェーンの身体に異常が起きていることを知ると、ソーはジェーンをアスガルドへと連れていきます。

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ジェーンの身体に取り込まれたエーテルの正体が明らかに

ジェーンはアスガルドで検査され、エーテルが腕に取り込まれていることがわかります。オーディンは、エーテルを次のようなものだと説明します。

  • かつてダークエルフの長・マレキスが作り上げたモノ
  • オーディンの父・ボーが、5000年前にアスガルドの地下に封印していた
  • 物質を「暗黒物質(ダークマター)」に変えてしまう力をもつ
  • インフィニティストーンの中で、唯一、液体状をしている
  • 別の生き物に寄生し、宿主の生命力を吸収する

エーテルを取り出す方法はないと述べるオーディンですが、ソーは何としても救うとジェーンに約束をします。

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ダークエルフ軍がアスガルドへ侵攻!多くの兵とフリッガが犠牲に

ならず者としてアスガルドの牢に侵入していたマレキスの部下は、そのパワーで牢から脱出、内部から破壊し始めます。

同時に外部からも飛空艇が複数乗り入れ、アスガルドをがんがん破壊していきます。応戦するものの劣勢極まりなく、神々の国なのにこんなにも防衛機能がゆるくていいのか?!と思った人も多いのではないでしょうか。

ロキはアスガルドの防壁機能のエネルギー源について敵に助言をします。その結果、アスガルド奥深くへのマレキスの侵入を許し、ジェーンを守ろうとしたフリッガが殺されてしまいます。

母フリッガだけは常にロキを案じており、ロキも母からの差し入れである本は読んでいたり、フリッガへの信頼をにじませていました。フリッガの死は多くの人を悲しませましたが、最も後悔をしたのはロキであったと想像されます。
アスガルドの葬儀は、船に死体をのせて焼き、宇宙の彼方へと飛ばしてやる、つまり星にしてやるという、悲しくも美しいものでありました。

オーディンはフリッガの死を受け、死者を出してでもダークエルフを撃つ!という姿勢に変わってしまいます。まるでそれは「マイティ・ソー」時代の未熟なソーのような考え方でした。

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母の仇討ちのため、ロキはソーと手を組み、ダークワールドへ

そんな中、ソーは冷静にアスガルドを守る手段を考案します。マレキスがジェーンからエーテルを取り出した瞬間を狙って、マレキスを倒し、ジェーンを救う計画です。そのためにはオーディンの命に背いてでもアスガルドを出る必要があり、その通路を知るロキに協力を求めます。

誰よりもフリッガの死にショックを受け怒りくるっていたロキは、母の仇を討つため、ソーの提案にのります。シフやヘイムダルらの協力もあり、ソー、ロキ、ジェーンはダークエルフの飛空艇を囮に、アスガルドから脱出します。

それにしても、会う人会う人に「裏切ったら殺すぞ」と脅されるロキ。過去の出来事を思えば信用ゼロなのは仕方ないですね。ソーは「お前を信じられたら」と悔しそうにロキに言いますが、ロキはこの怒りは信じていいと言います。

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作戦は失敗。マレキスに回収されるエーテル、殺害されるロキ

ロキがソーを裏切り、ジェーンをマレキスに差し出す芝居をすると、マレキスはジェーンからエーテルを取り出します。その瞬間を狙ってエーテルを破壊しようとしたソーですが、失敗し、エーテルはマレキスに吸収されてしまいます。

飛空艇で逃げるマレキスを追おうとするソーは、カースに立ち塞がれ苦戦を強いられている中、なんとロキが身を呈してソーを助けます。ここはとんでもなく胸熱な展開です!

胸を刺され、顔が黒ずんでいくロキ・・・。ソーの手の中で「父上のためじゃない」と死んでいくロキは、やはり母・フリッガのために行動していたと言っているようにも受け取れます。ロキの母への愛を感じ取れるこのシーン、涙なしでは見られません。

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地球でマレキスと激突!ソーは勝利し、エーテルを回収

地球に戻ったソーたち。セルヴィグ博士によって、惑星直列のタイミング・場所について予測されます。決戦の地・グリニッジへ向かい、時空の歪みを作る装置を設置します。

惑星直列の前に飛空艇に乗ったマレキスが登場し、ソーが迎え撃ちます。またも地球を戦場とした異星人の戦闘が、繰り広げられてしまったのです。マレキスとソーの戦いは、時空の歪みで様々な世界を行き来しながら、ついに決着がつきます。

マレキスを他の世界に強制送還することで、エーテルの発動を阻止することができました。これはつまり、セルヴィグ博士の発明がなければ成し得なかったのです。精神病だとひどい扱いを受け続けた博士が、今作の英雄となりました。

マレキスは自らの飛空艇の下敷きとなって最期を迎えますが、これは5000年前の戦いで味方を飛空艇の下敷きにしてまでもアスガルドに勝とうとした行動と対比されているようです。自分の行いは自分に返ってくる、という感じですね。

ラスト最後シーン

今回のラストシーンはMCU10作目のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと2017年11月公開予定のマイティソー・バトルロイヤルへの伏線となっています。詳しくご紹介します。

終幕1〜王位を拒否し自由を取ったソーと、王位に腰を据えたロキ

戦いの後、ソーはアスガルドに帰り、オーディンに自由を求めます。ロキの方が時に応じて冷徹にもなれる王の器だ、自分には無理だ、と述べ、アスガルドを去ります。

ソーを見送るオーディンでしたが、実はロキが化けていました!ロキが生きていたことはここで確定しましたが、果たしてオーディンがどこにいってしまったのか、今作では回収されていません。この後、MCU作品の14作目「ドクター・ストレンジ」にて、ソーとロキがオーディンを探す様子が描かれています。

終幕2〜ノーウェアのコレクターの元へ預けられるエーテル

戦いの後、シフらによって、ノーウェアのコレクターの元へエーテルが持ち込まれます。アスガルドには「アベンジャーズ」の後からテッセラクトが保管されており、インフィニティストーンを一緒にしておくのは良くないという判断がされたためです。

コレクターは「これで1つ、残るは5つ」と、インフィニティストーン回収の野望を呟きます。

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終幕3〜自由を得たソーは地球へ戻り、ジェーンと再会

ソーが去った後、落ち込んでいたジェーンの元に、いつもの光が降り立ちます。自由を手にしたソーは、今度こそ真っ先にジェーンの元へ戻ってきました。最後まで恋する男子・ソー君は、ジェーンに首ったけです。

2人は何も言葉を交わすことなく、長いキスを交わしたのでした。

「マイティ・ソー/ダークワールド」で新登場した主要人物を紹介!

あらすじを押さえたところで、本作で新登場する主要人物を紹介します。「マイティ・ソー」で登場した人物は、こちらのページで紹介しています。

マレキス

ダークエルフの長で、世界を闇で覆い尽くすことを目論んでいます。1回目はオーディンの父・ボーに、2回目はソーとジェーン達によって阻止されます。

カース(アルグリム)

マレキスの側近アルグリムが、命を落としてカース化しました。すごく強く、ムジョルニアを素手で弾くほどで、ソーは苦戦を強いられました。ちなみにカースは5000年前には複数体いたとみられていますが、現在1体となりました。

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コレクター

本作では最後に出てくる、エーテルを預けた相手。ノーウェアという惑星にいて、インフィニティストーンを狙っているようです。ちなみに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」など、今後もMCU作品に登場します。

◆カリーナ

コレクターの助手でガーディアン・オブ・ギャラクシーでも登場します。

◆イアン・ブースビー

ジェーン助手であるダーシの助手、ダーシとは恋仲になる。

◆キャプテンアメリカ

正確にはロキが化けている。カメオ出演している。

◆ファンドル

ウォリアーズ3のファンドルがキャスト変更。1作目の演じたジョシュア・ダラスからザッカリー・リーヴァイへ。

 

MCU作品における「マイティ・ソー/ダークワールド」〜MCU全体への影響とは

最後に、MCU作品の一つとしての「マイティ・ソー/ダークワールド」として、押さえておきたい内容をリストでまとめます。

  • 最後にロキがオーディンに化けていたことにより、オーディンの所在が不明であることと、ロキは生存しアスガルドの王として君臨していることが明らかになりました。ここは次回作「マイティ・ソー/バトルロイヤル」に繋がってくるようです。
  • 重要なインフィニティストーン・エーテルは、ダークエルフが生み出したもので、現在コレクターのところに保管されています。コレクターは、未だアベンジャーズと交流のない「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」作品にも登場し、それぞれの世界線をつないでいる人物とも言えます。
  • ソーはアスガルドの王位を拒否し、自らアスガルドを去ったようです。ジェーンの元を訪れていたことを考えると、地球に拠点を移した可能性もありますね。

ソーが次に登場するのは、MCU作品の11作目「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」です。この作品では、地球での出来事が描かれるため、アスガルドについてはほぼ出てきません。アスガルドが次に描写されるのは、2017年11月公開予定のソーシリーズ3作目「マイティ・ソー/バトルロイヤル」になるようです。

オーディンに化けて王位についたロキは一体どうなるのか、オーディンはどこへ行ってしまったのか、など、本作で未回収の内容は3作目に持ち越しのようです。「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の徹底予想は、こちらの記事で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

 

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