映画「ソー/ラブ・アンド・サンダー」は、マイティ・ソー作品第4弾で、MCUシリーズのフェーズ4に位置付けされています。公開は2022年2月18日が予定されており、映画作品では「ドクター・ストレンジ2」の後になります。
地球にできた新アスガルドは新しい王ヴァルキリーが治め、エンドゲーム後GotGと宇宙へ旅立ったソー以外に、元カノのジェーンが「ソー」として登場するということがわかっています。このストーリーは、2015年〜の原作がベースとなっているとのこと。
そしてヴィランはこの原作で登場するゴル・ザ・ゴッド・ブッチャーや、究極の悪魔マンゴッグとの噂です。
ここでは、2019年夏のコミコンやEXPOで発表された情報、そしてSNS中心に随時解禁されていくネタを元に、どのような作品となりそうかを解説していきます。
あらすじは、エンドゲーム後の時間軸だけどやや「複雑」
ソーはGotGとともに旅立った…けど?
「エンドゲーム」では、サノスとの激闘の後、アベンジャーズメンバーはそれぞれの道を歩みだしました。サノスとの戦いで一度はくじけ、太っちょのソーは、新しい自分の道を探そうと、意気投合したロケット・ラクーンと行動をともにしようと、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの乗るベネターに乗り込んで、宇宙へと旅立ちました。
ソーが治めていたはずのアスガルドは、ラグナロクによって滅びました。しかし民たちが国家である、との教えを胸に、地球のノルウェー付近に建国されました。新国王は、勇敢な女戦士ヴァルキリーが継承することになっていました。
今作は、その後のソーを取り巻くストーリーとなるため、どのあたりに焦点が絞られてくるのか?は、まだまだ謎が多い状態と言えます。ちなみにヴァルキリーはLGBTということは、過去作品でも明らかになっているため、新女王に女戦士レディシフが迎えられることがわかっています。
「マイティ・ソー バトルロイヤル」後のロキは…
あれほどまでに、ソー作品で存在感抜群だったロキは、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」でソーと兄弟の絆を強くしていたにも関わらず、逆にそれがアダとなり、「インフィニティウォー」の序盤でサノスに首をねじられ、死亡してしまいました。
しかし、エンドゲームでは、過去のインフィニティストーンをアベンジャーズのメンバーが回収にタイムトリップした際に姿を見せていおます。そして、トニー・スタークとハルクが衝突した際に取りこぼしたテッセラクトを盗んで、その場から姿を消しています。これによって、実は死んだ過去自体の上書きがされた可能性があるという見立てがなされています。
ロキは、今後単独ドラマも予定されているので、生きている/生き返っている線は濃厚で、今作でもその姿を見せることになると予想されています。ビフレストの番人ヘイムダルなどの旧アスガルド主要キャストは、どこまで登場してくるのかは、ストーリー次第となりそうで、少なくともコーグの名前が挙がっているのみです。
「GotG リミックス」の後はどうなった?
ソーと行動していると思われるGotgメンバーは、サノスとの戦いでガモーラを失い、ピーター・クイルが旅立ちの際に彼女を探そうと、検索している様子が見られました。果たして、今作でどこまでその様子が描かれるかは、ソーの動き次第となりそうです。
ただし、GotG続編があることを考えると、そこまで詳細に描かれることはなく、あくまでニダベリアにともに旅をしたロケット・ラクーンあたりが登場する程度なのかもしれません。いずれにせよ、本筋と、どのキャラが関わってくるか?はまだ明らかになっていないので、情報を待ちたいところです。
ベースとなる原作は「ザ・マイティ・ソー」
タイカ・ワイティティ監督が共感した原作とは2015年〜2018年の「ザ・マイティ・ソー」。ジェーンが乳がんになりアスガルドで治療を受けている間に、なんとソーがムジョルニアを握る力を消失してしまうというもの。そして、主人を失ったムジョルニアがジェーンを次の持ち主と指名し、ジェーンがそれを受け入れソーの能力を継承する、というストーリーです。
このストーリーラインに、他メンバーたちがどうクロスオーバーしてくるのか?は、監督の腕の見せ所とも言えるでしょう。
気になるキャスト、ヴィランは...?
ソー再登板!クリス・ヘムズワース続投
元々はマーベルとの契約上では、フェーズ3を最後にソーを演じることがないようだと噂されていたクリス・ヘムズワースですが、無事に雷神再登場です。現在ではどんな立ち位置になるのかまでは、明らかになっていませんが、主役になることは明白のようです。
ジェーンもソーになるの!?
ただし今作は、ソーが二人になる、というサプライズなストーリーのようなんです。2015~2018年の原作「ザ・マイティ・ソー」に着想を得ているためです。実際にジェーンがムジョルニアを握るシーンが出てくるとのこと。
ジェーンは、過去のソー作品でもキーパーソンとして登場しているので、再登場には驚きとともに大歓迎!というところでしょう。一作目は当然ソーにとっての地球上のヒロインを演じ、2作目ではリアリティストーンを内包している「エーテル」を体に取り込んでしまったことで、彼女を巡った戦いが繰り広げられました。エンドゲームではその当時の様子が、姿こそ見えませんでしたが描かれました。リアリティストーンの回収にタイムトリップしてきたソーとロケットとニアミス的に出会っています。
聡明な天文物理学者であるだけでなく、ソーの顔をひっぱたくなど、気の強いところも持つジェーンが、ついにソーの力を受け継ぐことになる新展開に期待です。
ヴァルキリー
ヴァルキリーは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で登場した女戦士です。惑星サカールで賞金稼ぎとして、その腕っ節を見せつけていましたが、元々はアスガルドの戦士。太古の戦いでヘラに屈しサカールに逃げたのですが、期せずしてソーたちと出会うことになり、最終的にはアスガルドに帰還します。ヴァルキリーは戦士の軍隊の名称で、本来はブリュンヒルデという名前です。
ユニコーンに乗って戦うその戦闘能力は抜群に高く、エンドゲームでもナターシャやワンダたちと、女性ヒーロー軍団の1人として、ガントレットを運ぶスパイダーマンを護衛したのは印象的でした。また、エンドゲーム序盤には、国政を放棄したネトゲ廃人ソーの代わりに、地球にたどり着いたアスガルドの民たちを守っており、ラストには、ソーからアスガルドの新国王に任命されました。
今回は、新アスガルドをレディシフとともに守ることになります。
レディシフ
ソーの幼馴染の女戦士で、「ダークワールド」に登場し、エーテル回収にも一役買った存在です。その戦闘能力の高さは、オーディンのお墨付きでソーの婚約者とにも指名されています。ソーとの絆は固く、友情も育んでいます。
なんと今回は、同じ王と婚約するのでも、そのお相手は女性であるヴァルキリーです。どうやら元々、LGBTであったことも匂わされており、ジェーンのことも意味ありげな視線を送っている様子がありましたしね。
コーグ
「バトルロイヤル」では、タイカ・ワイティティ監督自らが演じていた岩男キャラのコーグが再び見参です。とはいえ、ワイティティ監督はあの作品でコーグ以外にも3キャラを演じている大活躍でしたけどね。
コーグはサカールの闘技場でソーと交流を深めたことで、新アスガルドで引きこもりとなってしまったソーを理解し、行動を共にし、一緒に仲良くネトゲ廃人化していたのが印象的ですね。今回はもっと場面が増えるとの噂があります。
ヴィランは2キャラが噂に
ベースとなる原作によれば、登場するヴィランは2キャラいるとのこと。今作も彼らが登場するとの説が濃厚です。名前はゴル・ザ・ゴッド・ブッチャーと、マンゴッグです。
ゴル・ザ・ゴッド・ブッチャーは宇宙の全ての神々を根絶することを目的とする人物で、究極の悪魔マンゴッグは黄色い姿。オーディンによって虐殺された人々の復讐・憎しみが具現化した存在とされています。戦う相手は二人のソー?どのような関係性になりそうかは、これからの情報を待ちたいところです。
まとめ
- ソーが二人。ジェーンが女性版ソーになる
- LGBTキャラのヴァルキリーがアスガルド国王に
- ヴィランはサノスばりの強敵、しかも2キャラ!
いかがでしたか?待望のマイティ・ソー4作目は、過去作品のメンバーの再登場もある中で、新しい敵との戦いも待っています。引き続き、追加の新情報を待ち、公開までを楽しみにしていましょう!