MCUシリーズフェーズ3を締めくくる「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(FFH)」が公開され、サプライズな展開に衝撃が走りました。ここのところMCU作品は、ヴィランが誰なのか?の予測ゲームも加熱していますね。
その中で「シニスター・シックス」のメンバーは、スパイダーマン作品のあちこちで登場している名高きヴィランチーム。MCUシリーズでも、ホームカミングでは「ヴァルチャー」ファーフロムホームでは「ミステリオ」が登場しました。サム・ライミ版やマークウェブ版のスパイディ作品でも、その存在は常に示唆されてきました。
新情報 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で、シニスターシックスのメンバーが登場することが判明しました。
左から順に、
・グリーンゴブリン
・ドクターオクトパス
・エレクトロ
彼らは、スパイダーマンシリーズで登場しているヴィランで、ドクターオクトパスに関しては、約17年ぶりに「アルフレッド・モリーナ」が演じるというサプライズもありました。
ここで、改めて「シニスター・シックス」ってどんな存在なのか?を、原作から読み解きながらメンバー紹介などなど、できればと思います。
シニスター・シックスとは?
シニスター・シックスとは、スパイダーマンで登場するメインヴィランチームです。リーダーはドクターオクトパスの総勢6人。この「6」はキーナンバーなのですかね、ファー・フロム・ホームのヴィランだったベックたち=チーム・ベックも総勢6人でした。
メンバー
- ドクターオクトパス
- ヴァルチャー
- ミステリオ
- エレクトロ
- クレイブン・ザ・ハンター
- サンドマン
◆負け続けたヴィランが結集してチームに
原作での結成は1964年。それまで単体でスパイディと戦ってきたヴィランたちですが負け続けてばかり。そこで、狂気の原子物理学者ドクターオクトパスの声掛けによって「せっかくだし、力合わせますか…」と集合しました。
とはいえ、チーム戦だったかというとそうでもなく、作戦を練って、それぞれが襲撃する、というパターンが多いんです。ま、スパイダーマン自身もソロで戦うわけで、基本的にはヒーロー1人に多勢のヴィランという構図は、マーベル的にも好ましくはない訳ですしね。
◆1964年の初代メンバーから今まで
初代メンバーは、サム・ライミ版から顔を出している有名キャラも揃い踏みです。リーダーのドクター・オクトパスはサム・ライミ版のメインヴィラン、他エレクトロも登場しましたね。ファー・フロム・ホームでも登場したミステリオ、サンドマンや、ホームカミング登場のヴァルチャーもいます。唯一の未登場はクレイブン・ザ・ハンターです。
歴史あるチームだけに、メンバーの入れ替わりも発生しています。死亡したクレイブンの代わりにホブゴブリンが加わったり、スコーピオンも加入しました。また、ヴェノムらのメンバーが増えて「シニスター・セブン」になった時期もありますし、2005年には何と12キャラに!
ちなみに2000年付近から、リーダーがヴァルチャーとヴェノムになった「新生シニスター・シックス」とも言われたりもしていました。アニメ版でもメンバーが変わるなど、呼び名は同じでも活動の仕方が異なるようですよ。
ドクター・オクトパス
本名はオットー・オクタビアヌスで、映画ではサム・ライミ版「スパイダーマン2」で登場しました。物理学者の彼は、核融合による新エネルギーの研究中に爆発事故を起こして、体に食い込んだ4本のアームが取り外せない体になってしまいます。そして、そのアームが自我を持ってしまったことで、狂気に取り憑かれてしまい、スパイディを襲いました。しかしラストでは自我を取り戻したことで、海の底に消え死亡したかどうか不明でした。マルチバースにより、MCUシリーズで再登場(設定では死亡していたとされている)しました。
シニスター・シックスの初代リーダーです。原作でも、映画同様に爆発事故をきっかけにアダマンチウム製のアーム型コルセットが食い込んでしまい、マッドサイエンティストになっちゃいました。メイおばさんと婚約したり、スパイディの命を救ったり(ノーウェイホームでも危機を救うシーンなど)と、実はちょいちょい悪さが薄まっている存在。
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グリーン・ゴブリン
本名はノーマン・オズボーン/ハリー・オズボーンで、親子でグリーンゴブリンを務めるという”世襲制”キャラ。サム・ライミ版/マークウェブ版ともに登場しています。父のノーマンはオズコープ社の社長であり天才科学者で、原作では開発した血清の副作用で、犯罪の楽しみに目覚めちゃうというクレイジーな人です。
MCU版では、オズコープや息子のハリーは存在しない世界線であることが判明。ちなみにサム・ライミ版のハリーは、父をスパイディに殺されたために復讐のために、グリーン・ゴブリンを受け継ぎました。
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ヴァルチャー
本名はエイドリアン・トゥームスで、MCU初登場はホームカミングでした。ピーター・パーカー憧れのクラスメイト、リズの父親でエイリアン船の残骸を集める業務を行っていました。結局、その残骸で研究を続け兵器事業に手をだしたことで、スパイダーマンと敵対することになります。ラストでは、ヴァルチャーは捕まっちゃって収監されました。つまり、現在のスパイダーマンのタイムライン上では、まだ存在していることになります。
シニスター・シックスとしては初代メンバー。原作では発明家で電磁波を利用した電子ハーネスを開発するうちに、悪行にも手を染めるようになります。しかしスパイダーマンにその悪事をバラされ、それにより侮辱されたと怒り狂うことで、敵対するようになります。一方のピーターは悪事をバラした行為=写真撮影だったので、これをきっかけにデイリー・ビューグル社のカメラマンになることができています。特殊能力を持っている訳ではなく、自身が開発した電子ハーネスで空を飛ぶだけです。ノーウェホームでの登場はありませんでした、ニュースで職を失っていたことが判明しました。
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ミステリオ
本名はクエンティン・ベックで、MCU初登場はファー・フロム・ホームでした。アイアンマン亡き世界で、後継者の期待と重圧に悩むスパイダーマンの前に、まるで救世主のように別次元の地球から登場しました。しかしそれは全て、スパイダーマンを陥れるための嘘。全てをホログラムで作り出し、エレメンタルズとのバトルも全てドローンに街を破壊させ、ラストでは、スパイダーマンが良からぬ野望を持っているような動画流出や本名をバラすなど、衝撃のやり口でした。
シニスター・シックスとしては初代メンバー。元特撮技術者なので、SFX技術や、バーチャル・リアリティ技術を悪用して犯罪を繰り返しました。ファーフロムホームでは、その技術を支えるチームがいましたが、原作ではその様子はなく、あくまで謎の演出家です。三代おり、ファー・フロム・ホームでは初代のミステリオでした。
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エレクトロ
本名はマックス・ディロンで、電気工事人だった彼は、落雷によって電気を操れるようになりました。マークウェブ版では陰キャラでスパイディに名前を覚えてもらえなかったことを根に持って憎むようになっちゃいました。ノーウェイホームではマークウェブ版と同じジェイミー・フォックスが演じました。
ビリビリくるビジュアルが、めっちゃ派手なだけに、そのおとなしい性格が残念なところでした。シニスター・シックスとしては初代メンバー。
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サンドマン
本名はウィリアム・ベイカー。サム・ライミ版だけでなく、ファー・フロム・ホームのエレメンタルズの一員としても登場しました。放射能を浴びた砂で体ができています。貧乏だったりいじめられたり、刑務所で父親と再会しちゃったり、少々辛い身の上の持ち主。
そして、その体になってしまったのは、刑務所を脱獄して核実験室に逃げてしまったため。シニスター・シックスとしては初代メンバー。
リザード
本名はカート・コナーズ。マークウェブ版「アメイジング・スパイダーマン」のヴィランとして登場。パーカーの父が研究していた人体研究を自身にすることで、全身リザート化してしまいます。実はサム・ライミ版でもパーカーの担当教授としてちょい出演しています。
その他のメンバーも、重要キャラはいるけど、やや簡単にご紹介ということで。
◆クレイブン・ザ・ハンター
本名はセルゲイ・クラヴィノフで、映画では未登場です。薬によって強化された世界最高ハンターで、ロシア貴族の末裔という高貴なお家柄出身です。狩りが好き=スパイディを狩ろうとしますが、きっかけは異母弟のカメレオンが、スパイダーマンを倒してほしいと頼み込んできたというものでした。シニスター・シックスとしては初代メンバー。
◆スコーピオン
本名はマック・ガーガンで、MCU初登場はヴァルチャー同様、ホームカミングでした。首元にサソリの刺青を彫った凶悪な殺人鬼というキャラで、兵器事業に手を出したヴァルチャーの取引相手で、ラストでは、ヴァルチャー同様に収監されちゃいました。原作での登場はかなり早く1965年なのですが、シニスター・シックスのメンバーとしては、追加で参加。元は私立探偵ですが、実はスパイダーマンへの憎しみに凝り固まったJJJが黒幕になって作られた改造人間という設定です。伸縮し、電撃や酸を出す尻尾を持ちます。
◆ライノ
マークウェブ版に登場。サイみたいなロボット風の姿を見せましたが、あんまり目立たなかった。ロシアの元ギャングです。
◆ヴェノム
サム・ライミ版に登場し、かつ単独映画「ヴェノム」でも登場した、宇宙寄生体。サンドマンが率いたシニスターシックスに参加しました。
ノーウェイホームではエンドクレジットシーンで、ヴェノム演じる「トム・ハーディ」がサプライズ登場しました。
まとめ
いかがでしたか?シニスター・シックスは、その個性的なキャラクターで、スパイダーマン作品にとって欠かせない強大なヴィランの集合体でした。このたびMCU版「スパイダーマン:ノーウェイホーム」で過去シリーズのヴィランが登場するというサプライズがありました。
そして、ただ登場したわけではなく、ヴェノムが登場したことにより、ソニー映画とMCUがつながり示唆する一面もありました。
「モーヴウス」「クレブン・ザ・ハンター」など、スパイダーマンのスピンオフ作品が2022年に公開予定。こちらは分かり次第、ここで共有します。
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