映画「シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テンリングス」は、2021年9月3日に公開されたMCUシリーズのフェーズ4の作品です。MCU初のアジアンヒーローが登場です。
映画作品の順番としては2021年5月公開の「ブラック・ウィドウ」の後、今作の後には11月に「エターナルズ」が控えています。
今作は、中国出身でカンフーの達人シャン・チーが、「アイアンマン」でトニー・スタークを人質にしたテロ組織テンリングスと相対しながら、世界の危機に立ち向かうストーリーです。公開前でヴィランと目されていたのはテンリングスでしたが、趣はやや異なります。テンリングスはシャン・チーの実父がボスであり、今作は父子そして親子の対立や葛藤が描かれつつ、世界を滅亡させてしまう異次元の魔物と戦うと言うファンタジー色の強い作品となりました。
本作のポイント
- テンリングスの謎について
- ターローはどこにあるのか
- ソウルイーターとは一体何者か
など、オリジナルな設定が数々登場しました。本記事では原作と照らし合わせて、わかりやすくまとめていきます。
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「シャンチー」のあらすじ
シャンチーは、サンフランシスコにあるフェアモントホテルの駐車係として働いている青年です。ショーンと名前を変え、素性は明かしていませんが、車の運転が大好きなケイティという10年来の親友がいて、日々を穏やかに楽しんでいます。ケイティはバークレー大卒、シャンチーは4ヶ国語を話せるというのに、華々しいとは言えないキャリアであることを、弁護士の同級生スーから呆れられていますが、その日その日を楽しく過ごしたい、と考えています。
ある日、ケイティと出勤途中のバスに、怪しい男が乗り込み、シャンチーに「ペンダントをよこせ」と詰め寄ります。シャンチーの首にかかっている緑色のペンダントを狙ってきました。そして右手がナイフの男、レザーフィストがシャンチーに襲いかかります。シャンチーは、バスの中での乱闘に巻き込まれますが、ケイティと共に乗客をなんとか救い出しますが、ペンダントはまんまと奪い取られてしまいます。
マカオの闘技場「ゴールデンダガー」で妹シャーリンとの再会
同じペンダントを持つ妹の身を案じたシャンチーは、ケイティと共にマカオに向かいます。マカオから、赤い龍の折り紙が描かれた無言の葉書が届いていたからです。折り紙の龍は、亡くなった母と一緒に幼い頃のシャンチーと妹がよく折っていた思い出のアイテムでした。
葉書にあった住所に向かうと、そこは無数の部屋があり、各自が能力を駆使したバトルが行われていました。ナイトクラブでもある闘技場「ゴールデンダガー」は、ダークウェブで賭けの対象となる存在でした。そこにはアボミネーションとウォンも戦っていました。
サンフランシスコのバス襲撃の一件は、動画でネット配信されてしまっており、一躍「バスボーイ」として有名になっていたシャンチーは、メインルームで戦いをさせられることになります。戦う相手は、今では「マカオ1の暗殺者」と呼ばれる妹シャーリンでした。
父ウェンウーとの再会。「家出」したシャンチーたちは家に連れ戻される
まんまと妹の一撃を喰らって、敗戦したシャンチーでしたが、そこに再びレザーフィストたちが現れ、シャーリンの持つペンダントを狙おうと襲いかかります。
ペンダントは、シャンチーらの母リーが、2人に託したもので、それを奪いにきたのは父であり、暗殺者集団テンリングスのボスであるウェンウーでした。ウェンウーは石を奪い取るだけでなく、家を飛び出した2人を連れ戻しにきたのでした。
ウェンウーは、10つのリングを両腕にはめており、そのリングは太古の昔、ウェンウーが火山口で見つけたものです。そのリングをはめると圧倒的な力を得ることができ、かつ歳をとることがないため、ウェンウーは長らく世界を脅かす組織を拡大し続けていました。
奪われた石はなき母を取り戻すための地図だった
かつて、暴力に身を任せていたウェンウーは、新たな勢力を得るため、魔術の村ター・ローを訪れたます。そこで村の守護者の1人リーと出会い、恋におちました。リーとの出会いで、ウェンウーはそれまで肌身離さずだったリングを封印、リーと、授かった2人の子供と共に人生を全うする道を選びます。
しかし父ウェンウーが不在の折、過去にテンリングスに恨みを持つものたちが、シャンチーたちの元を報復のために訪ねてきました。母リーは一人で戦いますが、その戦いの相手はあまりに大勢で、命を落としてしまいます。
家に戻ったウェンウーは、封印していたはずのリングを腕に装着します。そして復讐を果たしに向かい、リングの強大な力で殺戮を果たします。それを見ているシャンチーは、それから父の教え通りに暗殺者の訓練を受けることになりました。また、ウェンウーは死んだはずのリーの声が聞こえるようになります。死んでおらず故郷ターロー村に幽閉されているとの言葉を信じ、故郷に戻るための地図の鍵となるペンダントを取り戻そうとし、村への迷路の道が開く3日後に向け準備していました。
母の生まれ故郷ターロー村へ。ダークゲートの門番の向こうには異次元の魔物ソウルイーターがいる
ウェンウーの説明に納得しないシャンチーらは、牢のような部屋に閉じ込められてしまいます。そこには、かつて偽のマンダリンとして世間に姿を見せた人物トレバースラッタリーがいました。幽閉されていた彼は、リーと共にやってきた不思議な生物モーリスと心を通わせていました。
シャーリンは脱出を試みようと、抜け道を探し出しました。モーリスはトレバーに「魔法の森(ターロー村)に帰りたい」と伝え、一行はレザーフィストの車を盗んで、ターロー村に向かうことにしました。ターロー村への道は険しく、常に動きを変えていく迷路であるため、モーリスの案内がないと入ることができませんでした。
ケーティの運転でたどり着いたのは、火の鳥や聖獣麒麟、九尾の狐のような生物が住む土地でした。川の辺りに立つ集落に向かうと、大勢の戦士が待ち構えています。そこに母リーの姉妹であるナンが、シャンチーたちを迎えました。
ターロー村はダークゲートの門番を務めていました。かつてターロー王国として栄えましたが、異次元の魔物が襲ってきたことで存亡の危機に立たされたことがあります。その際に「偉大なる守護者」に救われたことで、以来4000年封じ込めた闇の魔物ソウルイーターの通り道を偉大なる守護者の鱗で守っているのでした。
魔物の囁きを妻だと信じ続ける父と、家族を守りたい息子の戦いが始まる
ウェンウーがターロー村に向かっている事情を話すと、ナンは、その声が魔物のなりすましで、ゲートを開けさせるためのものだと説明します。シャンチーは、唯一父と渡り合った母リーの戦い方をナンから教わり、単にぶつかり合うだけでなく、自分の能力を受け入れ相手を対峙する戦い方を、徐々に理解をしていきます。
ターロー村への迷路が開かれる晴明節に、ウェンリーとその手下たちが追いかけてきました。ウェンウーは忠告を耳に貸すこともなく、ダークゲートに向かいます。シャンチーは、それを引き止めようとしますが、力では競り負け川底に沈められてしまいます。
ウェンウーはリングの力で、鱗で閉ざされたダークゲートをこじ開けようと試みます。そのうち鱗の隙間から、魔物の手下が無数に抜け出し、村人の魂を抜きとっていくようになります。魂は弱ったソウルイーターに与え、復活を遂げさせようとしているのです。その様子に、レザーフィストたちもターロー村を襲っている場合でなく、手を組んでダークゲートの魔物と戦う決意を固めます。
水底に沈んだシャンチーは、母の声で意識を取り戻します。その横には赤い龍がいました。偉大なる守護者とはこの龍で、龍に乗って、シャンチーは父がこじ開けようとするダークゲートに向かいます。
ソウルイーターの封印に成功し、リングを継承したシャンチーの元にウォンが現れる
ダークゲートはウェンウーの攻撃でついに開いてしまい、ソウルイーターが出てきしまいました。龍はソウルイーターを包囲しようとしますが、村人の魂を吸い続けたことで力が増しており、自らも魂をすわれかけ苦戦します。
ゲートから出てきたのは妻ではなかったことに気づいた父ウェンウーは、ソウルイーターに魂を抜かれてしまいます、そして身も心も強くなったと認めたシャンチーに、腕のリングを渡し、満足げに息を引き取るのでした。リングを身につけたシャンチーは、ソウルイーターの体にリングを埋め込み、一気に引き上げることで倒すことに成功します。
サンフランシスコに戻ったシャンチーとケイティは、いつものバーでスーに土産話をします。あまりに日常とかけ離れたネタに、スーとジョンは唖然としているところに、さらに炎と時空の窓が開き、カマータージの書庫からウォンが現れます。「リング持ってるか?話が山ほどある」と、2人をカマータージに連れて行きます。
ラスト1:ブルースとキャロルが登場。リングの正体とは何か
シャンチーが受け継いだリングは、分析にかけられることになりました。1つ1つに見たことのない加工が施されていることがわかり、さすがウェンウーが特別なパワーを身につけることに成功しただけはあります。
そのリングの分析器の前のモニターには、キャロルと人間の姿をしたブルースがいます。「ヴィブラニウムではない、チタウリ?」「熱ルミニセンスから見てかなり古い」「信号を発信している」ことを突き止めますが、まだまだ謎が深そうな様子です。忙しいキャロルは中座し、ブルースはシャンチーとケイティに「ようこそサーカスへ!」と仲間入りを宣言しました。その後ウォンと2人は、カラオケへと繰り出しました。
ラスト2:テンリングスは帰ってくる。アベンジャーズとの更なる関わりは?
テンリングスの解体のために、拠点である自宅に戻ったシャーリンは、レーザーフィストから「みんな待ってる」と声をかけられ、広間に向かいます。そこにはかつてウェンウーがテンリングのボスだった時に座っていた椅子。シャンリーはそこに腰をかけ満足そうな表情で「仕事を始めて!」と高らかに宣言します。テンリングスは、シャンリーに引き継がれ、まだまだこれからも暗躍を続けそうです。
「シャンチー」登場人物
シャン・チー(シム・リウ)
テンリングスのボス、ウェンウーとターロー村の守護者リーの間に生まれた息子。母の死後、再び悪に身を落とした父に怯え、言われるがままに暗殺者の道を進みますが、14歳の頃、母殺しの張本人の暗殺を命じられたあと、姿を消し、名前をショーンに変えてサンフランシスコに身を潜めました。父の存在に怯えていましたが、ターロー村で自身の使命に目覚め、その力を発揮できるようになりました。
原作ではマスター・オブ・カンフーと呼ばれている、中国出身のカンフーの達人です。悪党フー・マンチューの息子で、暗殺者として育てられたものの、正義に目覚めたことで一転ヒーローへと変貌を遂げました。原作の初登場は1973年12月の「スペシャル・マーベル・エディション」。原作登場の経緯は当時、爆発的に流行したブルース・リーのカンフーブームに乗じて、マーベルでもカンフーヒーローを、ということで生まれたキャラです。
シュー・ウェンウー/マンダリン(トニー・レオン)
原作でもMCU作品でも、アイアンマンの宿敵で、テン・リングスのボスです。原作上では10個の指輪ですが、今作では腕輪で表現されたリングをつけています。そのリングを身につけるとスーパーパワーを発揮でき、不老不死にもなるため、老人に向かっても「おい若造」と言うなど、その老齢ぶりが伺えます。世界の政府転覆などにも加担し恐れられ、伝説のように語り継がれることで、マンダリンやマスターカンフーなどの別名があるとのこと。の今作では悪党ぶりだけでなく、父親としてシャンチーと関わり、愛する妻のために迷走もする人間臭さも見えました。
原作では元は科学者で人間なのですがある日、宇宙船で発見した10個の指輪を見つけ、身につけたことでスーパーパワーを得ることができました。そして、科学者なのでその指輪を改良して、指輪それぞれの力の増強に成功していて、アイアンマンの力を凌駕したこともあるのです。
関連記事 【シャン・チー】ヴィランのマンダリンとは?原作から紐解く
シャーリン(メンガー・チャン)
シャンチーの妹。家を出てしまった兄にちょっとした恨みを持ちつつ、自身もテンリングスを飛び出し真顔でストリートファイターとして実力をつけ、自分のアジトが欲しいが故にゴールデンダガーの経営者に上り詰めた野心家でもあります。そのためラストでは父ウェンウー亡き後、ちゃっかりテンリングスのボスの座についています。
リー(ファラ・チャン)
シャンチーとシャーリンの母親で、ター・ローの守護者の1人。大悪党だったウェンウーを改心させる魅力と、自身もウェンウーとの出会いで故郷を捨てましたが、夫ウェンウーの過去の罪の清算で命を落としてしまいます。亡くなっても、ター・ローでシャンチーがウェンウーに川底に沈められた際に、「家族を助けて」と目覚めさせます。
原作でもちらっと姿を見せてはいますが、今作のような設定ではなさそうです。
ケイティ(オークワフィナ)
シャンチーが、10年前にサンフランシスコにやってきてすぐに親友となりました。今作ではシャンチーのバディ的な存在です。バークレー大卒なのにホテルの駐車係であることを母親に愚痴られながら「好きなように楽しく生きる」と過ごしていますが、シャンチーの出自を知り、距離が近くなることで絆も強まりました。最後にはシャンチーとともにヒーローチームに迎えられました。
イン・ナン(ミシェル・ヨー)
シャンチーの叔母で、ターロー村の守護者の1人。シャンチーに、ターロー村の戦士の戦い方を伝授し、父ウェンウーと渡り合える力を与えました。原作では科学者としての側面を持ちます。ブラックウィドウやバッキーなどの関係が深い人物ですが、本作ではオリジナル設定です。
インナンを演じるミシェルヨーは実はすでにMCUに登場済み。ガーディアンオブギャラクシー2のラヴェジャーズの1人「アリータ・オゴルド」(スタローンの妻役)を演じています。
レーザーフィスト(フロリアン・ムンテアヌ)
ウェンウーの片腕的存在。パンフレットによると、ルーマニアで片腕で無一文だったところを、ウェンウーと出会います。元々の父親がいなかったこともあり、実の父親のように慕っており、シャンチーを妬んでもいました。原作では、度々登場するシャンチーのヴィランです。レーザーではなく、両手に刃をつけている危ないやつです。
トレヴァー/偽マンダリン(ベン・キングズレー)
過去のMCU作品でも、テンリングスのボス、マンダリンとして登場していたトレヴァー・スラッタリーは、本物のマンダリンの本拠地で幽閉状態でした。若干天然キャラですが、不思議な生物モーリスの言葉が理解できるなど、今作では重要なキャラクターでした。アイアンマン3でマンダリンと称して登場した後、マイティソー2のDVD特別特典「俺は王だ」で、テンリングスの一員に誘拐されていることが明らかになってます。
デス・ディーラー(役名不明)
デスディーラーは、マンダリンに仕えるキャラクター。シャンチーを鍛え、一人前の暗殺者になるほどの実力者に育て上げました。無敵かと思われましたが、最後はソウルイーターに魂を吸い取られ亡くなってしまいました。原作にも登場し、本名は李清林というヴィランです。今作では誰が演じるかは、最後まで明かされていません。
◆アボミネーション
今回のサプライズとして、アボミーネーションの登場が発表されました。MCU2作目「インクレディブル・ハルク」のヴィラン。ブロンスキーが超人血清を打ったことで超人化し他キャラクターです。このたび「シーハルク」でも登場することが判明しており、本作はその序章だとされています。
◆ウォン(ベネディクト・ウォン)
格闘場でアボミネーションと戦っているのはウォン。彼といえば、カマー・タージの書庫の番人で、魔術師。知恵のある誠実な男で、原作ではストレンジの従者として活躍しています。
◆モーリス
足が6本。翼が2本の首無しの聖獣。シャンチーたちを「ター・ロー」まで導いてくれました。
◆グアン・ポー
「ター・ロー」の住む老人。ケイティに弓術を教える。
◆リーファ
ゴールデンダガーの案内役。バトルのキャストとも仲が良く、情報通。シャンチーを見た瞬間「バスボーイ!」と、すでに動画でチェック済みだったようです。
◆ジョンとスー
シャンチーとケイティの友人カップル。弁護士のスーは、同級生でハイスペックなのに野心が見えないケイティとシャンチーにヤキモキしています。
◆クレイヴ
レザーフィストとの戦いを動画にアップした人物。実はスパイダーマン:ホームカミングで登場済み。
「シャンチー」小ネタ・伏線回収
ター・ローとは
シャンチーとシャーリンの母リーの生まれ故郷ター・ロー村は、もともとター・ロー王国と呼ばれ広く大きく栄えた国だった、と叔母のナンが説明しています。不思議な生物が空を舞い、大地をかけている桃源郷のような世界にも見え、ナンの説明でも「あなたの世界に被害が及ばないよう」と門番の意味を伝えていることから、単なる1つの地球上の場所ではなさそうです。
ター・ローは、原作にも登場しています。ター・ローは場所としては天国の扱いになっており、中国の伝説的神々が住む36の天国の中でも、もっとも高い場所にある場所です。地球とター・ローの間には、原作では5つの山があるとされ、今作のように迷路をたどってたどり着ける場所ではないですが、なかなか辿り着くには難しそうですね。登場したのは1980年11月「マイティ・ソー#301」で、ソーが訪れていました。
今回のヴィランは、異次元から来た怪物ソウルイーターズ
過去にも異次元から登場しター・ロー王国を滅亡の危機に陥れた魔物、として、ター・ローの戦士たちが、ダークゲートの向こう側にいる存在を「ソウルイーター」と呼んでいました。人の魂を喰らってエネルギーを得る、というタイプはややどぎつめのホラー設定で、これまでのMCUのヴィランにはあまりいませんよね。
原作でもシャンチーでは登場しないので、オリジナル設定なのでは?と言えそうですが、ソウルイーターと呼ばれる存在自体は。他キャラの原作には登場します。1つはドクター・ストレンジで登場し、まあストレンジ作品ならわからなくはない。もう1つは種族デオの最後の生き残りにも、そういった名前があり、クリー/ハラ戦争にも関わっています。
顔のない幻獣モーリスとは、一体何者?
見た途端、若干二度見レベルのキャラが登場した気がしますね。モーリスです。だって、顔がないんですから…。マンダリンのところにいた、モーリスという生き物は、元々はター・ロー村に住んでいる幻獣で、リーを追って住み着いていました。
ター・ローは火の鳥や麒麟、九尾の狐、龍などが存在する神秘的な世界です。でも過去の原作にもそういった記述はあまり見られません。
ただし、中国神話に同じような生き物が登場します。足が6本、翼が二つ、そして顔がない「ディジャン」(帝江)と呼ばれる存在の記述はあります。
テンリングスとアイアンマンの関係は?
テンリングスという名前の組織は、アイアンマンであるトニー・スタークがアイアンマンになる前に、武器商人として取引していた相手でもあります。
ですが今回、ウェンウーによって、それが一部否定されました。「数年前に米国のテロリストがテンリングスの名前を使った」と話しています。「勝手にオレンジと名乗っていた」と偽マンダリンの名前を“揶揄”します。テンリングスを身につけることで歳を取らないウェンウーは「マスターカーンなどの名前もある」といくつもの呼び名を持っていますが、マンダリンもその1つだったようです。
ただし、そもそもこの暗殺集団の武器に関しては、スタークインダストリーズの製品を使っていたかどうかについては肯定も否定もなく、アイアンマン誕生のきっかけになった存在であることは、このウェンウー率いる集団によるものだったことのようです。
テンリングス=10個の輪そのものの謎は深い
原作では、指輪だったテンリングス=10個の輪。今作では腕輪で表現されました。また、ポストクレジットにて、腕輪はビブラニウム製でもなく、地球上には存在しないような加工が施され「熱ルミネセンス」によれば古く、かつ信号を発信している、などがわかりました。
とはいえまだ、謎が多い存在です。マンダリン=ウェンウーいわく、火口で拾った、墓場のところで拾ったなど諸説あります。少なくとも1000年ほど彼の手の元にあり、不死の力があることはわかっています。それ以前には、良いことに使った人もいたようです。
これから、その力は分析が進み、さらに明らかになるかもです。テンリングスは原作によれば浮遊する力だけでなく、電撃エネルギーや赤外線ビームの放出、光を吸収したり、原子構造を変える、などの力を持っているとされているので、今後その効果がどのように見ることができるかが楽しみですね。
ハルクが、なぜまた人型になってんの?!
エンドゲーム以来でお目見えしたブルース、ちょっと嬉しくなっちゃいますよね。ポストクレジットで登場した、ブルース…でもあれ?たしかエンドゲームで、ハルクの状態で自我を保てるようになったはずじゃないんでしたっけ。しかも指パッチンに挑んだ怪我が、まだ続いているのでしょうか?
今作では、シャンチーとケイティをヒーローチームに迎え入れる宣言をしてくれており、これからも要所でのシメとなる存在になってくれるのかもしれません。
アボミネーションは「シーハルク」で帰ってくる
アボミネーションといえば、ハルクで登場したヴィランです。エミル・ブロンスキーが血清をうって、ハルク化しました結果が、アボミネーションです。
その彼がなぜか、ゴールデンダガーでウォンと戦い、怪我の手当をする2人という不思議な関係ですよね。ウォンは「エミル」と呼んでおり、そして2人でカマータージへと戻っていきます。いつの間に仲良くなったのでしょう。
ウォンがいるカマータージは傷ついた人がいく寺院で、もしかしたらそのために、ここにいるのかも。そして、アボミネーションは「シーハルク」に登場することがわかっている、そのあたりの経緯もわかるかもしれません。
まとめ
- 初のアジアンヒーロー作品は、親子の葛藤の物語
- MCU過去作品でも登場の謎の組織テンリングスの実態が垣間見える。アイアンマンの宿敵マンダリンの正体は?
- ブルースの宣言でヒーローチームに仲間入り!テンリングスは新たな継承者が誕生し、MCUの宿敵としてこれからも関わってくる
いかがでしたか?フェーズ4で、続々と新たなキャラクターが登場し、MCUワールドはますます拡大中です。初代アベンジャーズの面々は”卒業”しましたが、新たなヒーローの誕生の瞬間をどうぞ楽しんでくださいね。
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