「エレクトラ」は、マーベルヒーローの中でもクライムファイターであるデアデビルの恋人を描いた、デアデビル作品のスピンオフ映画です。映画「デアデビル」公開の3年後、2006年に公開されました。
今作は、エレクトラが、死から蘇った暗殺者としての生活から、正義の心を取り戻していくという復活ストーリーです。原作でも中国で武術を習得し、戦いに身を投じていくキャラなのでその様子をなぞっている作品になります。
<本記事でわかること>
- あらすじ
- 主要キャラ
- 小ネタ
デアデビルを語る上で、なくてはならない女性ですから、今後のMCU作品登場を楽しむには、彼女の素性やキャラをよく知ることのできる作品と言ってよいでしょう。
あらすじ
暗殺という仕事を日々こなすエレクトラは、依頼内容達成のためには大量の殺人も厭わない冷徹な仕事ぶりに定評があります。代理人のマッケーブがある日、高額報酬200万ドルの仕事を持ってきました。ご指名ということもあり、エレクトラは引き受けることにする。
エレクトラはブルズアイに殺された後、スティックに命を救われ、善の陣営“キマグレ”に所属したものの、悟りに程遠いと師匠から破門された過去を持っていました。また幼少期の多くの断片的な記憶が時々蘇り、過去に心の傷を追っている様子です。
一方、悪の陣営“ザ・ハンド”は、宝を探していました。結果が出ないことにしびれを切らすキリギに、父ロジが「まだ待て」と宥め賺します。
島で出会った父娘親子、エレクトラのターゲットは?
依頼により島に渡ったエレクトラは、暗殺対象が明かされないまま、しばらく島で滞在することになりました。家に忍び込んできた少女アビーと出会い、父のマークとともに夕食を囲むことになります。父娘は、母を2年前に失っていました。自身も母を亡くした経験があるエレクトラは彼らに共感します。
マッケーブから、ようやく暗殺対象に関する情報が届きましたが、その対象はアビーとマーク父娘でした。動揺するエレクトラは、なかなか手を下すことができず、時間だけが過ぎていきます。
ある雨の日、父娘の自宅に黒い姿の忍者が襲撃にきました。偶然居合わせたエレクトラが、忍者を殺害することに成功します。忍者はザ・ハンドの刺客でした。刺客が殺害されたことで、ザ・ハンドの拠点では、キリギが暗殺部隊を結成し、動き出そうとしていました。
恩師スティックとの再会、善と悪の対決が始まる
エレクトラは、キマグレでの恩師スティックの元を訪ねます。ザ・ハンドから逃げなければ2人が殺されると知ったエレクトラは、2人の逃亡を手伝うため、マッケーブに助けを求めました。
そこにもキリギたちの手は迫っており、マッケーブはエレクトラたちを逃がすために命を投げ出しますが、キリギの部隊はエレクトラたちを追い詰めていきます。しかし、アビーが突如、抜群の身体能力を発揮します。また、そこに白い忍者が登場、スティック率いるキマグレの応援が到着しました。
キマグレに助けられ、エレクトラはかつて修行していたキマグレの本拠地で目覚めました。アビーは稽古でも抜群の能力を発揮します。実はアビーは「宝」と呼ばれる神童のため、ザ・ハンドに狙われており、それを阻むためにスティックがあえてエレクトラに暗殺を頼み、共感して守るように仕向けていたのでした。
エレクトラは「家に帰りたい」と涙するアビーのために、キリギとテレパシーで話し、対決を申し出ます。
危機一髪でエレクトラの能力が最大値に解放!心には平穏が訪れる
エレクトラは、過去自分が住んでいた屋敷を決闘の場に選びました。キリギたちが続々登場し、他4人の魔術にも似た能力に翻弄されるものの、次々と倒していくことに成功しますが、キリギだけには歯が立ちません。
そこにアビーが助けに現れます。エレクトラはアビーとともに迷路のような庭に逃げますが、追っ手もしぶとく苦戦することになります。キリギを殺したまでは良いものの、生気を吸い取るタイフォイドがアビーの気を吸い取ってしまい、アビーは仮死状態に陥ります。
アビーを屋敷に運び込むと、エレクトラはアビーの蘇生術に挑戦します。スティックが自分にしてくれたように、片方の手をアビーの頭、もう一方の手をアビーの腹部にあて「戻ってきて」とつぶやくと、アビーが目を覚まします。
事態は収拾し、エレクトラはすがすがしい表情で屋敷を離れます。「また会える?」と聞くアビーに「いつか必ず」と告げます。「お前は善人だよ」とスティックに声をかけられ、笑顔で旅立つのでした。
主要キャスト
エレクトラ・ナチオス(ジェニファー・ガーナー)
デアデビル=マットの恋人で、「デアデビル」でブルズアイに殺されましたが、スティックにより蘇生しましたた。父のナチオスは資産家で、エレクトラも出自は超お金持ちです。
原作でもブルズアイに殺され、その後復活を果たしています。武器は1対の釵(さい)です。
マーク・ミラー(ゴラン・ヴィシュニック)
アビーの父親。
アビー・ミラー(キルステン・ブラウト)
ザ・ハンドから狙われる「宝」という存在。13歳にして大学並みの教育を習得していて、“キマグレ”からも戦いや先読みの能力を買われています。
キリギ(ウィル・ユン・リー)
ザ・ハンドのボスであるロジの息子かつザ・ハンドの忍者部隊のリーダー。卓越した武術と刀さばきを見せます。
ロジ(ケイリー・ヒロユキ・タガワ)
ザ・ハンドのボス。
スティック(テレンス・スタンプ)
盲目の武術マスターで、キマグレのリーダー。ブルズアイに殺されたエレクトラを蘇生しました。
タイフォイド(ナターシャ・マルテ)
キリギが結成した戦闘部隊のメンバー。触れたものの生気を吸い取る力を持ちます。
ストーン(ボブ・サップ)
キリギが結成した戦闘部隊のメンバー。岩のような屈強な体を持ちます。
タトゥー(クリス・アッカーマン)
キリギが結成した戦闘部隊のメンバー。刺青に堀った動物を現実にエネルギー体として放ち攻撃します。
マッケーブ(コリン・カニンガム)
エレクトラが暗殺者とした活動する際の代理人。当初はエレクトラがアビー暗殺をやめたことに怒りを見せましたが、最終的には献身的に協力します。
エレクトラに関する小ネタ
いきなり忍者!?でも原作をなぞった作品なんです
映画「デアデビル」からのスピンオフで、忍者が出てきたり、日本語が出てきたりする今作は、見る人が見るとややキワモノ?に見えますが、この設定は実は原作をなぞったものです。
原作では、エレクトラは学生時代に父親が殺されたことで、大学を去って中国に渡り忍者の一派“キマグレ”に仲間入りしているという下りがあります。
悪の組織「ザ・ハンド」はヒドラと結びつく?
今作でキマグレと対立していた組織ザ・ハンドは、日本で生まれた悪の組織です。原作に寄れば1588年、吉岡景信が設立した、とされています。忍者の里で組織を強大化させ、戦闘員たちは皆忍者。殺されるとチリのように消えるようになっている。
近代では、ヒドラと共闘している組織です。
まとめ
- デアデビルの恋人エレクトラと忍者組織の戦い
- デアデビルの登場ゼロ、でも原作になぞらえたストーリー
- ザ・ハンドはヒドラと関係あり?
いかがでしたか?「デアデビル」でキレッキレの武術を見せていたエレクトラの本領発揮となった今作は、デアデビル不在でもアクション満載で十二分に楽しめるヒーロー作品。マーベルファンの心をくすぐる細かな設定も見どころですから、ぜひ楽しんでみてくださいね。
マーベル映画がすべて見放題【Disney+】
最新作をいち早く観るなら【U-NEXT】
シリーズをお得に観たいなら【TSUTAYA】