スーパーヒーローチーム映画「ファンタスティック・フォー」が、2度目のリブート作品としてMCUシリーズに登場します。
「ファンタスティック・フォー」は、過去2005年に最初のシリーズが映画化され、2015年にリブートもされました。そしてこのたび、2024年のサンディエゴコミコンにて正式タイトルが「ザ・ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス」ということがわかりました。
そしてリードを演じるのが、ペドロ・パスカルをはじめ、発表され、ヴィランはギャラクタスということが判明しました。
この記事では、未発表の情報だらけですが、原作や過去の映画作品を紐解き、どんな作品となるかを探りたいと思います。
ファンタスティック・フォーって?
ファンタスティック・フォーは、個性豊かな能力を持つ4人で構成されたチームです。リーダーのMr.ファンタスティック、インビジブル・ウーマン、ヒューマン・トーチ、ザ・シングです。
彼らは元は人間であり、友人関係にありました。原作によれば、宇宙船で旅だった先で、宇宙嵐の放射線によって被曝し、特殊な能力を身につけてしまったことで、スーパーパワーを持つヒーローとなったのです。一作目はその作風を踏襲していますが、リブート版ではその設定がやや異なります。
今回は現時点でキャストも未定、ストーリーも未定なので、原作のキャラや過去映画作品中心にご紹介していければと思います。
ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズ
リード・リチャーズは、ファンタスティック・フォーのリーダーです。体をゴムみたいに伸縮させることができる能力を持ちます。天才科学者で、理知的かつ冷静なキャラクター。原作ではスーザンとめでたく結婚しており、2児の父でもあります。
映画版1作目のシリーズでは、ヨアン・グリフィズが演じました。研究のこと以外は鈍感で、そのためスーザンの思いに気づかず周囲をヤキモキさせるキャラでした。
MCU版ではペドロ・パスカルが演じます。
インビジブル・ウーマン/スーザン・ストーム
スーザン・ストームは、ファンタスティック・フォーの中での唯一の女性キャラです。自分の周辺の光を操作して、自分自身だけでなく、周囲のものを見えなくすることができたり、光を操ることで光の壁を作ることもできます。
映画版1作目のシリーズでは、ジェシカ・アルバが演じました。専門は遺伝子学の研究者で、MIT時代からリードを愛しています。ドクター・ドゥームとなるヴィクターからも思いを寄せられ、結局リードを選びヴィクターのヴィラン化に拍車をかけました。
一方のリブート版ではケイト・マーラが演じました。リード同様、学生っぽい感じのキャストで、バクスター財団のストーム博士の養女という設定。この作品で力を得るきっかけは、他3名がプラネットゼロでの事故に巻き込まれたのとは異なり、装置の操作で影響を受けたという設定でした。
MCU版では、ヴァネッサ・カービーが演じます。
ヒューマン・トーチ/ジョニー・ストーム
ジョニー・ストームは、ファンタスティック・フォーでもっともお調子者です。炎を操ることができ、その最高発火温度は4000度にまで達します。炎の力で、超高速スピードで飛ぶこともできます。炎を発生させる時には「FLAME ON(発火)!」と叫ぶのがお決まりです。年齢が近いスパイダーマンやアイスマン(X-MEN)とワルガキ仲間です。原作では初代ヒューマン・トーチはアンドロイドで、彼は2代目です。
映画版1作目のシリーズでは、クリス・エヴァンスが演じました。キャプテン・アメリカのイメージを持つ人が見ると呆然とするくらいに、おちゃらけです。4人の中で唯一、能力を得たことを誰よりも喜びます。
一方のリブート版では、マイケル・B・ジョーダンが演じました。スーザンの実弟であり、バクスター財団のストーム博士に目をかけてもらえないことに寂しさを感じている、後ろ暗い雰囲気も持っていました。「ブラックパンサー」のキルモンガー役も記憶に新しい俳優ですね。
MCU版では、ジョセフ・クインが演じます。
ザ・シング/ベン・グリム
ベン・グリムは、ファンタスティック・フォーで唯一、見た目も変化したキャラです。体が巨大化し表面が岩のようになり怪力を持っています。体の中も岩のようになっているので、その体重の重たさだけでも破壊力は抜群で、飛び降りるだけで地面が割れますし、ハルクにも匹敵する力です。彼の決め台詞「It’s clobberin’ time!(お仕置きの時間だ)」は原作でも定番です。
映画版1作目のシリーズでは、マイケル・チクリスが演じました。ベンは学生時代からリードの親友で宇宙飛行士。スーザンとの恋も応援していまし、リードの研究を誰より応援しています。能力を得たことによって見た目が見にくくなったことに悩み、一度はリードの研究の成果で元に戻れますが、仲間を救うために結局岩の姿に自ら戻るという、胸アツの友情もありました。
一方のリブート版では、ジェイミー・ベルが演じました。心優しくおとなしい性格で、子供の頃からリードの研究を応援し、そして今回の事故で体が変化したことへの苦悩は他作品同様です。
MCU版では、エボン・モス=バクラックが演じます。
原作でのヴィランたちは?
原作コミックでは、仇敵だけでなく、他キャラのヴィランや共闘する仲間の宿敵とも合間見えています。
ドクター・ドゥーム
ファンタスティックフォーの宿敵といえば、このドクター・ドゥームです。本名はヴィクター・フォン・ドゥームといい、原作ではラトヴェリア国の君主で、最高の頭脳を持つ科学者です。かなり傲慢な性格ではあるのですが、徹底的に悪役かというとそうでもなく、人間味も垣間見える場面も多いので、原作でも人気があり、単独映画化も望まれているほどなのです。
映画版1作目のシリーズでは、ジュリアン・マクマホンが演じました。頭脳でも、恋愛でもリードに負ける劣等感が募り、フォン・ドゥーム産業という大企業を築き上げましたが、宇宙嵐にあう事故によってあっさり転落。体がチタンより強くダイヤより硬い有機化合金属に変化し、できた顔の傷を隠すために原作ではおなじみの鉄の仮面を被ります。最後はファンタスティック・フォーに屈し祖国ラトヴェリアに強制送還となりましたが、続編ではファンタスティック・フォーと手を組むことになります。
なんと2024年のコミコンで、アイアンマンことダウニーJSがドゥームを演じるというサプライスがありました。
カーン・ザ・コンカラー
時間軸を行き来できる、元はキャプテン・アメリカのヴィランです。本名はナサニエル・リチャーズということなので、Mr.ファンタスティックの子孫?という噂もあります。「アントマン&ワスプ:クアントマニア」でも登場済み。原作では、古代ミュータントアポカリプスを目覚めさせたり、しばらくの間アベンジャーズと対立するヴィランでもあります。
シルバーサーファー
シルバーサーファーは、実はヴィランという扱いにしていいものかどうか悩む、そんなキャラです。自身の星を守るために、ギャラクタスの軍門に下ってしまったことで地球を狙わざるを得なくなってしまうのです。そのため、原作ではヒーローチームにも加勢します。体はキラッキラの流動物質で作られていて、移動は同じ銀色のボードを使う”サーファー”的なやり方です。
映画版1作目の続編に、登場しました。コズミックビーイングを操るギャラクタスの手下として現れ、地球を滅亡させるため、ファンタスティック・フォーとドクター・ドゥームの前にたちはだかりました。
ギャラクタス
MCU版のヴィランとなることがわかりました。演じるは、ラルフ・アイネソンです。
ギャラクタスは、コズミックビーイングを操る無敵の存在。悪意があるわけではないけど、永らえるためには生命体のいる星を食べないといけないので、結果ヴィランになっちゃうという。
これまでの映画での登場は、映画版1作目の続編に1回。二作目のヴィラン、シルバーサーファーの乗っていたボードが実はギャラクタス、という顛末というシーンで登場しました。
その他原作で登場してくるのは?
原作で、ファンタスティック・フォーと戦うヴィランにはどんなキャラがいるのか?を簡単にご紹介します。
●アナイアラス
昆虫みたいな姿で、マルチヴアースの1つ「ネガティブゾーン」を支配している存在です。原作では宇宙大戦争的な「アナイアレーション」という事件を起こしています。
●モールマン
地球にはちっちゃい地底人がいる、という設定で、その中での悪役。若干しょぼいんですが、原作では彼がファンタスティック・フォー最初の敵だったんです。
●スーパースクラル
スクラルは、MCUでもおなじみの擬態能力を持つ種族です。スーパースクラルは、スクラルの進化版です。なんと、ファンタスティック・フォー4人の能力を1人で持つことができています。
他には、謀略大好きなマグニートーがスーを誘拐したり、ベンの恋人の父親がヴィランのパペット・マスターであったりと、ストーリー次第で色々な対立が描かれているんですよ。
ファンタスティック・フォー 作品順番について
- ファンタスティック・フォー [超能力ユニット](2005年)
- ファンタスティック・フォー:銀河の危機(2007年)
- 【リブートその1】ファンタスティック・フォー(2015年)
- 【リブートその2】ファンタスティック・フォー(2022年以降)
作品としては今回で4作目。3作目はリブート作品となり、キャストやストーリーに関連性はありません。正式には1994年に「ザ・ファンタスティック・フォー」という低予算作品がありますが、今回は除外しています。詳しくみていきます
2005年の「ファンタスティック・フォー」シリーズ
原作に忠実かつ、ややコミカルなタッチで描かれた作品です。サブタイトルは一作目は「超能力ユニット」、二作目は「銀河の危機」でした。
4人がリードの研究のために、宇宙で宇宙嵐を浴びてしまったことで特殊な能力を得て団結していく、というわかりやすいストーリーです。一作目は、もともと友人同士出会ったり恋仲だったメンバーが、結束力を固めていく成長モノ。二作目にはリードとスーの結婚式を前に、地球が大ピンチになったことで結婚が延期になっちゃうという憂き目にも会います。
キャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスが、4人の1人でお調子者のヒューマン・トーチを演じているのもお楽しみです。
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2015年のリブート作「ファンタスティック・フォー」
2015年といえば、世間がマーベル映画で盛り上がっている時だと言ってよいでしょう。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」が公開された頃でもあります。ヒーローものが盛り上がり始めていた中で、20世紀FOXが気合いを入れててリブートした作品でした。
ストーリーは4人が能力を得て、ドクター・ドゥームと敵対する、という同様の設定でした。しかし初代と打って変わり、全体がシリアスタッチになりました。残念ながら続編制作は打ち切りに。青年たちの苦悩を描くかのような演出は賛否があり、かつ壮大なストーリーだったはずが、編集の都合上であちこちショートカットされすぎたという噂もありました。
ブラックパンサーでキルモンガー役を演じたマイケル・B・ジョーダンが、ヒューマン・トーチを演じていました。ヒューマン・トーチは次の作品でも誰か話題になりそうなキャスティングなのでしょうか?
まとめ
- マーベル古参のヒーローチームが2度目のリブートでMCU登場
- 個性豊かなキャラとヴィランが誰になるか?
- 過去作品は原作をなぞっている。今回はさらに話が進む?
いかがでしたか?今再びのファンタスティック・フォーの登場は、MCUシリーズにとっても、コミック古参チームを新たにクロスオーバーの軸に取り込めることにもなります。つまり、今作によってますます、MCUの世界が広がりが生まれることになるわけです。まだ未公開情報だらけですから、公開まで順次明かされていく情報を待ちたいと思います。
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