2025年7月25日に公開された「ファンタスティックフォー:ファーストステップ」は、MCU映画作品37作目に当たります。
ファンタスティック4は、マーベルのコミックでは1961年に登場する、マーベル コミック上での最古参チームです。宇宙探索のために宇宙船で打ち上げられた研究者4人が、宇宙のエネルギーを浴びることで特殊能力を得て戻り、その能力を活かして地球の危機を救うヒーローチームストーリーです。
過去2作映画化されていますが、今回はMCU版でのリブート。ストーリーはさほど目新しさはないものの、メンバーから生まれた新たな命や家族の絆、コズミックビーイングから見る命の優先順位とは?などのシビアな世界観もあり、かつ次作に続くネタも満載な作品となりました。
ここでは、ネタバレ含むあらすじや小ネタなど、
次作に続く伏線も紹介していければと思います。
「ザ・ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス」あらすじ

場面はアース828(正史とは異なる世界)。ファンタスティックフォーは、この世界での絶対的なヒーローチームでした。多くのヴィランを倒してきた存在です。宇宙探索に旅立った4人が事故に巻き込まれ宇宙線を浴びたことによって肉体が変異しスーパーパワーを得たことで、地球に起きている困難を解決する存在になり、マッドシンカーなど多くのヴィランを駆逐してきました。
スーは、フューチャー財団を立ち上げ、世界平和調印を進める慈善家とな理、地下帝国とも協定を調印していました。スーの夫で科学者のリードは、物体の瞬間移動実験をしています。ベンは街の子供達に囲まれ、心を寄せるレイチェルの元を訪ねるなど、地球は実に平和を保っていました。そしてリードとスーの間に念願の子供が生まれることがわかりました。
そんな平和な世界に、空から銀色の物体シルバーサーファーが現れます。発火で飛べるジョニーが、その姿を追いかけると「この星は捕食者によって喰われる」「もうギャラクタスは止められない」「時間は短い」と告げ、最後に解読不明のセリフを呟き立ち去ります。
捕食者ギャラクタスの地球侵略中止はスーのお腹の子が交換条件

突然のニュースに、世界は驚きあわてます。4人が調べるところによれば、ギャラクタスとは過去に5つの星を食い尽くしており、今も惑星DA773のエネルギーが消えかかっているため、そこにギャラクタスがいると見込んで、「皆さんを守ります」と宣言し、宇宙船エクセルシオール号で宇宙へと旅立ちます。
宇宙に無事打ち上げられたエクセルシオール号は、FTLエンジンにドッキングして、超高速モードでDA773に到達しました。しかしその惑星の中から、巨大な宇宙船が飛び出し、惑星が粉々にされていました。スーの透明化能力で逃げようとしますが、宇宙船からの光線がスーのお腹に差しこみ、そこにシルバーサーファーがエクセルシオール号にやってきます。「ギャラクタスがお待ちだ」と告げ、船ごと宇宙船に連れ込まれてしまいます。
その先には巨大な体を持つギャラクタスがいました。ハービーにサンプル回収を命じ、4人は交渉に向かいます。「ギャラクタスの望みはない。食らうだけ」「選ぶのはシルバーサーファー」と話すシルバーサーファーを気に入ったジョニーは、「あの時なんて言った?」と聞きますが「祝福の言葉だ。仲良く死ね」と吐き捨てられます。
ギャラクタスは4人を見つけると「数十億年と存在し、永遠の飢えを抱えているんだ」と話します。そしてスーのお腹にいる子供を指し「世界を救う力があるようだな」「地球を見逃す代わりにその子を渡せ」と迫ります。ギャラクタスによると、お腹の中の子供はコズミックパワーを持ち、それを狙ってのことでした。
フランクリンを守るために。世間の批判の中編み出した秘策とは

追ってを振り切って、地球に命からがら逃げ帰ってきたファンタスティックフォーでしたが、帰還中にスーは無事出産し、5人になっていました。名前はフランクリンと名付けられました。記者会見でリードは「まだ倒していない」「子供を渡せば地球を見逃すと言われたが断った」と正直に打ち明けます。世間は「我々は安全なのか?」と響めきます。
ギャラクタスは、シルバーサーファーに「あの赤ん坊は無限の力を持っている」「飢餓感を吸収できるから、私が休むことができる」と、フランクリンを求める理由を話し、追いかけるよう指示をします。
フランクリンの能力は、リードの検査機では検知できませんでした。地球はパニックに陥りました。フランクリンを守ろうとする4人は、世間から敵視されるようになります。しかしスーはフランクリンを抱いて街中に立ちます。「幼い頃に家族を事故で失って、家族を引き裂かれる悲しみを知っている」「家族が大事で、あなたたちも大事」「私たちは世界のために子供を犠牲にしないし、子供のために世界を犠牲をしない」「だから共に戦いましょう」と語ります。それに世界中が共感し、ギャラクタスを食い止めるために地球が立ち上がりました。
秘策は、リードが実験してきた瞬間移動技術の応用でした。トランスポートブリッジを使い、地球をギャラクタスに見つからないよう別の太陽系に移動させるという案でした。世界中に巨大なトランスポートブリッジが建設され、膨大な電力を消費するため、世界中で節電令も発令され、“その日”に備え始めました。
本当の平和とは?シルバーサーファーに生まれた気持ちの変化

ジョニーは、宇宙から飛び交う言語の解析をしていました。多くの言語パターンを読み解いた上で、どうやらシルバーサーファーにまつわる内容であることを突き止めます。そして運命の日が近づき、カウントダウンが始まりました。そこにシルバーサーファーが世界中のトランスポートブリッジを破壊しにやってきます。
ジョニーはシルバーサーファーの破壊を止めようと攻撃しながら、解読した言語の音声を流します。それはシルバーサーファーを探す、彼女が住んでいた星の人々の声でした。彼女は過去にゼン・ラという星に住むシャラ・バルという名の天文学者でしたが、ギャラクタスの侵攻に遭い、星を救うことと引き換えに一人娘を置いて、シルバーサーファーとなりギャラクタスに仕えることを決めたのでした。彼女への感謝の思いとと共に、星に戻ってきて欲しいという声だったのでした。それを知り涙を流す彼女に「僕も故郷を救いたい、僕を連れて行け」と頼み込みますが、取り合ってくれません。
トランスポートブリッジのほとんどは破壊されました。唯一残ったタイムズスクエアのブリッジに望みをかけ、リードは方針転換を決めます。「奴をここに呼んで宇宙の果てに追い出す」と言うリードの計算によれば、転送には37秒の時間稼ぎが必要でした。スーは「囮を使うのよ」とフランクリンに協力してもらうことを提案します。
また、ギャラクタスが到来した際に、ニューヨーク市民への被害を想定し、地下帝国サブタレイニアの長ハーヴェイに、市民を避難させてもらうよう頼み込み、すぐに避難行動が始まりました。
ギャラクタス到着。フランクリンを巡る攻防戦に母スーの力爆発

時間を待たずに、ギャラクタスの巨大宇宙船が到着し、トランスポートブリッジに置かれたフランクリンの乗ったベビーバスケットめがけて、ギャラクタスが降りてきました。そこにジョニーファ炎でギャラクタスの目を襲います。その間にベビーバスケットは入れ替えます。しかし、そんな細工はすぐ気づかれてしまいます。
4人は能力の全てを駆使してギャラクタスを止めようとしますが、敵いません。ついにギャラクタスがフランクリンを捕らえたその時、スーが全力でフォースフィールドを発動させ、ギャラクタスをトランスポートブリッジに引き摺り出します。そこでジョニーがスイッチを押し、リードがフランクリンをギャラクタスの手から奪い返すことに成功します。ポータルに消えたギャラクタスはしぶとく、残り10秒で戻ってきてしまいます。ジョニーは覚悟を決めて、全力で共にポータルに入り道連れにしようとしますが、そこにシルバーサーファーが登場し、ギャラクタスをポータルに押し入れて消えてしまいました。
渾身の力を出し切ったスーは、息絶えていました。しかし、フランクリンがスーの胸に上り泣き出すと、スーにコズミックパワーが宿り息を吹き返します。「この子にはすごい力があるわ」と体感を語ります。地下に避難していたニューヨーク市民は無事に地上に戻り、ようやく平和が戻りました。
「ファンタスティック5」結成?フランクリンの前にドゥーム登場

ファンタスティックフォーには、新たにフランクリンというメンバーが加わり、テッドのTVショーに呼ばれるも、警報が鳴って出動するという忙しい日々を送ることになりました。
ミッドクレジットでは4年後、スーがフランクリンに絵本を読んでいます。「昨日読んだ本がいい」と「種の起源」を注文するフランクリンに「もっと他のものを」と探しにいくスーでした。本を持って戻ると、フランクリンの横にはフードを被り、ドクター・フォン・ドゥームのマスクを片手に持った男がいました。そして「ファンタスティックフォーはアベンジャーズ:ドゥームズデイに帰ってくる」とのクレジットが流れます。
エンドクレジットでは、ファンタスティックフォーのアニメが流れるTV画面。その画面を最後にハービーが消して映画は終了します。
「ザ・ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス」主要キャスト
リード・リチャーズ

ミスター・ファンタスティックと呼ばれる、ファンタスティックフォーのリーダー。科学者でありながら、宇宙に行ったことで、全身をゴムのように自由自在に伸ばすことができる能力を持っています。研究熱心で、4年前の宇宙での事故を忘れられず、宇宙服の改良に精を出し今回の宇宙行きを成功させたり、今回の武勲となる物体の瞬間移動を実現させました。
スー・ストーム

インビジブル・ウーマンと呼ばれ、宇宙に行ったことで透明になる力と、フォース・フィールドを作る能力を持ちます。リードの妻で、今回念願かなって子供を授かりました。フューチャー財団という団体を指導するなど、世界平和のために活動する女性です。
ジョニー

ヒューマン・トーチという名の通り、炎で体を包んで、そのエネルギーを力に変えて自分の意思で炎を纏って、空を飛べる能力を得ています。スーの弟で、若干ちゃらいんだけど、それもご愛嬌。家族のことを愛していて、シルバーサーファーの説得に成功したのも、彼のおかげでした。
ベン

ザ・シングと呼ばれ、宇宙線を浴びたことで岩のような頑丈な体を持ちました。リードの同僚で超優秀な戦闘機パイロットなので、宇宙船の操縦はお手のもの。「イッツクラブリンタイム!」(正義の鉄拳だぞ!)という決め台詞があるのですが、本編ではアニメのセリフに過ぎなくて、本人は言ってないみたいですね。
ハービー
ファンタスティックフォーを支えるロボットです。頭に、カセットデッキのようなパーツをもち、家事用、宇宙探索用など場面に応じた作業ができるようになっています。原作では存在していたのですが、映画では初めての存在感の大きさでした。フランクリンの子守りもするなど、非常に優秀ですね。
フランクリン

リードとスーの子供。ギャラクタスによれば、とてつもないコズミック・パワーを持っており、全てを吸収できる力があるようです。実際に命を落とした母スーにエネルギーを注入して蘇生させ、その力を見せてくれました。原作では現実改変能力を持つ設定で、ワンダ(スカーレット・ウィッチ)と同等ということになりますから、結構なレベルですよね。
ギャラクタス

宇宙の法則を司どるコズミック・ビーイングと呼ばれる存在の1人で、原作でもファンタスティックフォーの宿敵として登場しています。今作ではヴィランですが、宇宙の均衡を守るためにあり続ける存在なので、惑星を食べてしまうのもある意味悪業ですが、そうとも言い切れない側面もあるようです。
シルバーサーファー

コズミックビーイングに使える使者であり、マーベルの世界では「ヘラルド」と呼ばれています。その名前の通り、全身が銀色でサーフボードに乗って空中を移動し、ギャラクタスから授けられた能力があるので、怪力やスピード、破壊力などがずば抜けています。原作同様、元は惑星ゼン・ラに住む科学者(天文学者)という設定でした。
・レイチェル・ロズマン
ニューヨークの小学校の教師で、ベンが想いをよせる女性。
・リン・ニコルズ
フューチャー財団でスーのサポートをするスタッフ。フランクリンにファンタスティック5の衣装をプレゼントする。
・ハーヴェイ・ルパート・エルダー
モールマン。地下帝国サブタレイニアのリーダー。過去にファンタスティックフォーを対峙したことがありますが、今はスーによって和解し、和平条約を結んでいる。
・テッド・ギルバート

TV番組「テッド・ギルバート・ショー」の司会者。
「ザ・ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス」小ネタ
そもそもファンタスティックフォーとは?のおさらい
ファンタスティックフォーは、マーベルコミックの歴史を語る上で欠かせない存在です。何せ、アメリカンコミック史上初のスーパーヒーローチームだからです。
原作では、科学者の友人たち4人が自家製ロケットで宇宙に飛びたち、未知の宇宙線を浴びたことで超能力を得たという、今作でも前提条件で語られていた通りです。そしてそれを世の中のために生かすと好評し、世間もそれを公認している世界でした。
ロボットのハービーって過去作にいた?
ファンタスティックフォーの一員として、今作で活躍していたロボットのハービーでしたが、過去の映画作品ではその姿はほぼありません。しかし、原作ではなかなかの仕事をしていたロボットだったようです。名前は
そもそも、形はロボットでしたが、ヴィランたちの意識をコーディングして移植されていたり、または自分の意識を持ったりもしています。ファンタスティックフォーの住むバクスタービルのコンピュータシステムと結合するなど、要所要所でヒーロー以上の活躍をしていました。
「ドゥームズデイ」は正史アース616でない828?
今作の舞台は、アース828であり、アベンジャーズやX-MENが存在する正史アース616ではありませんでした。原作では828は存在していませんが、近しいところでは838があり、どちらもファンタスティクフォーがいることが共通項です。
ただし、前作の「サンダーボルツ*」のラストでは、ファンタスティックフォーの宇宙船が「異次元から」飛び込んできているシーンが描かれていました。そして今作ではフランクリンの元に、ドクター・ドゥームらしき姿が現れました。「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」では616と828を往来する作品になるのかもしれません。
ドゥームがいたラストは?ラトヴェリアの不在
ラストはまさに、今後の「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」を予感させるシーンでした。ドクター・ドゥームの姿がお目見えだったからです。ファンタスティックフォーにとって、ドゥームは最大の宿敵とされています。
振り返れば、今作中でも和平の調印式でも、ドゥームが統治している国ラトヴェリアの席があり、そこが空席となっていました。つまりあの世界にドゥームが存在する国があるというわけです。となると、ドゥームもアース828の住人なのか?とも考えられますが、そこは次以降のお楽しみになりそうですね。
まとめ
今作はファンタスティックフォー単体をわかりやすく紹介する、ポップなリブート作品となりました。ともすればオモチャ感のある世界観は、これまでのやや複雑な作品とは異なり、楽しく観ることができます。
そして次のMCU作品「スパイダーマン」を経ての「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」へと繋がっていく場面も散りばめられており、今後のMCUのフェーズ5の終盤に向けて着々と小ネタが積み上がっていくことになるでしょう。
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