ついに元祖マーベル映画「ブレイド」が、MCUシリーズに帰ってきます。「ブレイド」は人間と吸血鬼の特徴を持つエリックが、ヴァンパイアハンターとして活躍するヒーロー作品です。過去1998年に一作目が映画化され、大ヒットを飛ばしました。このたび、2019年のサンディエゴコミコンにて、フェーズ5の作品になると発表されました。
フェーズ3までのMCUシリーズには、悪魔や吸血鬼などのオカルティック要素がほぼなかったと言えますが、フェーズ4以降は「ドクター・ストレンジ2」などで、グッとホラーテイストが増すなど、ダークな作品も登場すると言われています。
すでに主演はマハーシャラ・アリがキャスティング済みで、初代ブレイドで爆発的人気を誇ったウェズリー・スナイプス“兄貴”超えが期待されています。ここでは、マーベル人気の火付け役となった初代作品だけでなく原作や、続々公開される情報を盛り込みながら、どんな作品となりそうなのか?を解説していければと思います。
リブート版「ブレイド」のあらすじは?キャストは?

今作のストーリーは当然、まだ明らかになっているわけではありません。とは言え、ヴァンパイアハンターである、ハーフ・ヴァンパイアのブレイドは、リブートとなっても変わらない設定であることは想定できます。楽しみなのは、MCU作品となるため、どこの世界と地続きとなるのか?が、ストーリーの肝となりそうだということ。フェーズ4公開予定の「ムーンナイト」と関係があるらしいと言われています。
原作では1973年に登場したブレイドは、同じ古参のスパイダーマンと共闘しています。フェーズ3終了時点で、MCU離脱を回避したスパイダーマンがいることを考えれば、期待することができるかもしれません。
ちなみに、原作では世界観の近いゴーストライダーとの共闘が有名です。悪魔との契約によって不死身の体を得たゴーストライダーとヴァンパイアの血を継ぐブレイドは、オカルトテイストキャラとしての共通項は多いと言って良いでしょう。ゴーストライダーは、ニコラス・ケイジ主演で過去映画化されていますが、その後のリブートは何度も頓挫してしまっているため、ブレイド作品内でちらっとでも出てきてくれないか…なんて期待もあります。
新ブレイドはアカデミー賞助演男優賞2度の実力派マハーシャラ・アリ

すでに決まっているのは、主演のブレイドです。今回のブレイドを演じるのは、2017年に「ムーンライト」と2019年に「グリーンブック」で2度の アカデミー賞助演男優賞賞を受賞したマハーシャラ・アリ。特に、ムーンライトではフアン役でわずか24分の出演での受賞となったことが話題になりました。
2代目デンゼル・ワシントンと言われる彼は、同じくオスカー賞を二度受賞している黒人名優にも例えられ、その実力も折り紙付きです。かつ「グリーンブック」でのオスカー受賞後に、マーベル・スタジオに直接電話をかけ、ケビン・ファイギ社長にブレイドを演じたいと申し出たというエピソードがあります。実際にケビン・ファイギ社長も、アリからの逆オファーがブレイド制作発表を前進させたとコメントしています。
マハーシャラ・アリは過去のマーベルドラマでヴィランを演じており、カブリご法度?と思われていたマーベル作品では異色の扱いかもしれません。「ルーク・ケイジ」では、ヴィランのコットンマウスを演じていますが、今回はそれはなかったことになっているようです。
ヴィランは誰になる?

そうなると、ヴィランは誰になるか?も大事なテーマですね。
初代ブレイド作品は、ブレイドが基本的にヴァンパイアを倒すという設定に基づいているので、彼らのボスなり、復活した祖先とかがが敵になります。しかし今回は誰になるのか?は推測の幅が広がりそうな感じもしますね。
過去作品ではヴァンパイアがソンビになったり、初代ラスボスを呼び出すなどしています。しかし、MCUシリーズにはマルチバースの存在や、タイムトラベル(タイムハイスト)など新たな考え方が導入されていて、初代作品とは全く別の概念が入って来ることは想像しても良さそうです。
ヴィランの登場理由も、より先進的なものになる可能性もありますね。宇宙から来るってこともあるかも?しれません。
伝説的人気を誇る「ブレイド」作品とは?
ここでは、過去に公開されたブレイド作品がどんな映画だったのかを、ご紹介します。
1998年一作目公開。吸血鬼と人間の「ハイブリッド」ヒーロー登場

1998年の公開時はマーベル低迷期でした。スパイダーマンなどの権利も手放すしかなく、スーパーマンやバットマンで人気を得ていたDCの後塵を拝していたところで登場したキャラクターがブレイドでした。これが大ヒットを飛ばし、いまや初代作品は「元祖マーベル映画」と呼ばれているのです。
ブレイドを演じたウェズリー・スナイプスは当時「メジャーリーグ」など、人気作品で活躍していた俳優でした。体もがっしりしつつ、派手なアクションも余裕でこなせる肉体派で、当時公開の作品では、そのパワフルなアクションを見せていたこともあり、アクションシーンも楽しめる作品となりました。
吸血鬼でも人間でもないことに苦悩しながら、吸血鬼を憎むヴァンパイアハンターとして暴れるブレイドと、スタイリッシュないでたちのヴァンパイアの描かれ方や、ヴァンパイアが吸血を求める理由などが医学的な解釈で語れるなど、単なる異形の世界のヒーロー映画ではないところもファンの心をくすぐっていました。
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二作目はゾンビ要素も?

大ヒットを飛ばした一作目に続き、期待されながらの二作目が2002年公開となりました。アカデミー賞受賞のギレルモ・デル・トロが監督を務めました。最近リブートされた「ヘルボーイ」の初代版監督でもあり、ホラーテイストはお手の物。特に異形のキャラクターを描くことに定評がある人です。
ストーリーは、今回は相棒スカッドと共に吸血鬼ハンターを続けていたブレイドが、かつての相棒で死んだと思っていたウィスラーが囚われていること知り動き出すというものです。
この作品で、これまでの吸血鬼化は「アルゴウイルス」というウイルスがもたらすものだったことがわかります。そして、そこからなぜか新種ウイルス「リーパー」が突然変異的に現れ、ヴァンパイアが無敵のゾンビみたいになるため、その新種ヴァンパイア=リーパーズを殲滅させるために戦うというものでした。
三作目はブレイドがピンチに!ラスボスドラキュラ登場!

三作目は2004年の公開となりました。無敵のブレイドが、最大のピンチに陥るというフィナーレ的作品です。脚本を手がけてきたデヴィッド・S・ゴイヤーがついにメガホンをとりました。ゴイヤーは、この後「ダークナイト」「ダークナイト・ライジング」の脚本や、「ゴーストライダー」の監督を務め、コミック原作の名映画を生み出しました。
ストーリーは、ヴァンパイアの始祖であるドレイクが復活することとなり、ブレイドが立ち向かうというもの。ヴァンパイアたちの罠にはめられ、人間を殺してしまったブレイドが指名手配されることになります。そしてそこに救出に現れた人間たちで結成されたヴァンパイアハンター組織の「ナイトストーカー」と、デイウォーカーであるブレイドが手を組むことになります。
この作品を最後に、ブレイドの映画作品はなりを潜め、かつ伝説的作品のままとなっていたのです。
まとめ
- 「元祖マーベル映画」待望のリブート!
- ホラー要素の強い吸血鬼モノがMCUフェーズ5で公開、どこと、どんなクロスオーバー?
- 主演はオスカー俳優マハーシャラ・アリ。スナイプスのブレイド超えに注目
いかがでしたか?まだ作品情報は未公開が多く、初代作品群と原作を見返しながら、MCU入りのブレイドがどうなっていくのか?を見守っていくのが良さそうです。まだまだ情報を追いかけていきたいと思っています。
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