「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」での登場人物で、公開前にヒーローかヴィランか?で、ファンをやきもきさせたキャラが、ミステリオです。
ミステリオは、原作をチェックするとスパイダーマンの主要ヴィランであり、シニスター・シックスの初期メンバーです。「ファー・フロム・ホーム」では、ジェイク・ギレンホールが演じることがわかっています。
しかし公開前の予告では、まるでスパイダーマンの味方のような描かれ方でした。原作では、だましうちが得意なキャラクター。そもそも彼がヴィランとなったきっかけは、スーパーヒーローとなるためにスパイダーマンを悪者に仕立てあげようとしたら見つかっちゃった、という姑息なものでした。ですから、予告を見て味方と信じていいのか?は疑わしかったわけです。
そんなミステリオという存在を、原作を読み解きながら、
- どんなキャラなのか?3代目までいるらしい謎のキャラ解明
- 原作ではどんなことをしでかしてきたか?
- 演じる俳優ジェイク・ギレンホールはどんな役どころが得意?
といったあたりを中心に、ミステリオに関する情報をまとめてみましょう。
ミステリオとは?
ミステリオの本名はクエンティン・ベックといいます。
ミステリオは、ビジュアルとしては煙のヘルメットをかぶっているキャラクターです。が、実は当初から謎だけで、これまでも人物像が描かれることはありませんでした。ま、ヘルメット被ってるし、キャラも見えにくいっちゃ、見えにくいよね。このクエンティン・ベックは「初代」で、彼以降2人ミステリオが登場します。
そんなミステリオは、特殊能力を持ってはおらず「普通」の人です。彼は、特殊効果を駆使して、相手を惑わせるという仕掛けの天才とされています。なぜなら、もともとが映画マニアで、ハリウッドでスタントマン兼特殊効果デザイナーだったから。
なぜミステリオというヴィランになっちゃったかというと、今よりもっと知名度あげたい、スポットライトを浴びたいという欲に取り憑かれてしまったから。そして、そのために悪事を偽装してそれを懲らしめるというストーリーをでっち上げれば、スーパーヒーローになれるのでは?と考え、スパイダーマンに偽装しちゃったのがバレたから、なのです。スパイダーマンの主要ヴィランとは言え、ほぼ逆恨みですけどね。
シニスターシックスの初代メンバー
ミステリオのトレードマークは「煙」です。手足から毒素を含んだ煙を放出します。煙に覆われたヘルメットの中は、30分ほど生存できる酸素も蓄えられ、スパイダーセンス同様のソナーをつけスパイダーセンスを狂わせることもできるようです。足にはバネもつけているのでジャンプ力も抜群。それらを総動員して、彼の特殊効果演出の腕も発揮すれば、多くの人を騙すことが簡単にできていました。その能力は、ドクターオクトパス率いるヴィランチーム「シニスターシックス」にも迎え入れられるには十分でした。
原作ではスパイダーマンを何度も騙しており、ハリー・オズボーンやメイおばさんを死んだと思わせたりもしていました。自身の死すら偽装していたこともあったのです。前作「ホームカミング」では同じシニスターシックスのバルチャーが出ているのだとしたら、そろそろミステリオも…と待ってました!な感じですよね。
ミステリオは味方?それともヴィラン?と、惑わせといて…!
公開前の予告を観る限りは、ミステリオが味方?と思えるような見え方です。そう思えているポイントとしては、以下、いくつかの理由があります。
今回のヴィランはエレメンタルズ?
予告では、水から飛び出て荒れ狂うキャラ、炎で街を焼きつくすキャラ、地面から生まれた岩のようなキャラが出てきました。これ、どう考えてもヒーロー側に見えません。水だの、炎だのを駆使するキャラは、原作でも確かに存在し「エレメンタルズ」という名です。エレメンタルズは超次元ヒューマノイドの4キャラで構成されていて、予告で見えてる水キャラは「ハイドロマン」、炎キャラは「モルテンマン」、岩キャラは「サンドマン」と見られていました。
ミステリオは、予告編では彼らに立ち向かい、空を飛び魔法のような能力を駆使していました。街を破壊しているのがエレメンタルズであれば、おそらくヴィランはそいつらのはず、なのかなー、というわけです。
ニック・フューリーがミステリオを紹介?
予告では、スパイダーマンにミステリオを引き合わせたのは、ニック・フューリー でした。「異次元からきた」と紹介されています。また別世界ではヒーローとして活躍している「らしく」、エレメンタルズについても詳しい、とのこと。ミステリオもスパイダーマンに「私の世界で一緒に戦いたかった」と言って握手を交わしているあたりは、やたらヒーローっぽい。
しかし、そう簡単に鵜呑みにしたくない理由はいくつかあります。原作では金魚鉢のようなヘルメットを被りっぱで、顔を見せることのないミステリオが堂々と英雄ヅラしているのには、無理ありませんかね。また、そもそも、エレメンタルズってヴィランとはいえ、モンスター的扱いで策略があるようにも見えない奴らなんですよね。
正体が明らかに。ミステリオは、アイアンマンを恨んでいたアイツ… !
スパイダーマンが、アイアンマンの後継者と期待される重圧に悩む中で、兄貴のようにアドバイスをするミステリオですが、今作中盤でその正体クエンティン・ベックが何者なのか、ついに明らかになります。それは、スターク・インダストリー社でBARFを開発していた技術者でした。拡張現実技術を、ホログラムを駆使して、嘘を本当のように見せる技術で、エレメンタルズが暴れている「ように見せ」、ミステリオが戦っている「ように見せ」、ニックらすら騙していました。
原作ではスパイダーマンを恨んでいるような設定ですが、今作では、スパイダーマンはまんまと利用されたような形。ほんと困った奴でしたねー!終盤にはミステリオの狙いは、無事阻止できたかのように見えていましたが、ラストは衝撃的にムカつきます。まるでスパイディを悪者のように仕立て上げる演出。やっぱり原作通り、人々を騙すことにかけて天才的な能力があるってことです。
キャスト・吹き替え声優について
ミステリオを演じる俳優は、ジェイク・ギレンホール。父は映画監督、母は脚本家、姉マギーは女優、と完全なエリート芸能一家の出身のようですね。彼の映画デビューは1991年公開の「シティ・スリッカーズ」です。その後青春映画「遠い空の向こうに」などに出演し、その名前が一躍有名になったのは、アカデミ助演男優賞ノミネートとなった2005年の「ブロークバック・マウンテン」でした。多くの幅広い役柄を演じる経験豊かな俳優です。そんな彼が、ついにMCU初登場となりました。
とはいえ、ジェイク・ギレンホールは、その目力の強さに特徴があり「なんかちょっと怖い人」みたいな役柄を演じさせと、実はピカイチなんじゃないの?と言われています。その代表作とも言えるのは2014年の「ナイトクローラー」。X-MENのナイトクロウラーのこと?と誤解のないよう、この作品は闇に染まっていくパパラッチを描いた社会派スリラー映画です。この作品でジェイク・ギレンホールは、自身の名声のために悪にまで手を染めてしまうパパラッチ、主役のルー・ブルームを演じました。役柄がなんとなーく、ミステリオに近いのは単なる偶然か?その役どころを考えると、ミステリオもやっぱりきっと悪者じゃん?と感じられます。
吹き替え俳優は、高橋広樹が務めています。
まとめ
いかがでしたか?
- ファー・フロム・ホームのあらすじの核となる「ヴィラン」
- 本編は原作にかなり忠実だった。シニスターシックス匂わせる演出も
- ラストではスパイダーマンをさらなるピンチに陥れる
ミステリオは、原作通りのヴィランでした。スパイダーマンやニック・フューリーたちを騙し、正体がバレてもまだまだしぶとく、スパイディを追い詰めていきます。今作だけでなく、もしかしたら次作も足を引っ張ってくる可能性もありますよ。とはいえ、まずは「ファー・フロム・ホーム」のミステリオを、十分に楽しんでくださいね!
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