「エターナルズ」に登場するヴィランはディヴィアンツという名で、MCU作品では初登場のキャラクター”たち”になります。
本編では、アジャク、ギルガメッシュを吸収したディヴィアンツがメインキャラクターとして登場しました。
実はこのキャラクター「クロ」という名前、原作ではリーダー的な人物です。
とはいえ、原作は人の形をしているに対して、映画版では魔物のような姿をしているのが特徴です。
今回は新しい設定や用語もたくさん登場したので、ここで整理も兼ねて、原作と映画の違いにも触れつつ、どんなキャラクターがいるのかご紹介していきます。
ディヴィアンツって?
そもそもMCUでは、耳にしたのも初めてな名前の「ディヴィアンツ」は、原作では1976年の「エターナルズ#1」で初登場しました。
◆セレスティアルズが生み出した種族
ディヴィアンツとは、数百年前に誕生した「種族」の呼び名です。神々に属するような宇宙種族セレスティアルズが、地球上で類人猿を使って遺伝子操作の実験を行なった結果、誕生しました。
ディヴィアンツは、見た目も麗しくヒーロー的であるエターナルズに対し、破壊的な行動の多い種族です。不安定な遺伝子を持って生まれたしまった結果、見た目は悪魔のような姿が多く、エターナルズが神話に登場する神々のような姿とされるのと対照的です。
過去にはレムリア大陸で大帝国を反映させ地球を支配し、人間を奴隷のように使っていた時代がありました。しかし、セレスティアルズの「指導」によって帝国は滅ぼされ、地下深くに姿を隠し、復活の時を狙っては度々地上にちょっかいを出しています。
映画では、セレスティアルズを作るために、創造した種族がディヴィアンツということが、セレスティアルズのリーダーであるエルシェムから語られました。
◆ディヴィアンツの系譜は唯一サノスが登場
MCUシリーズのフェーズ3までで、散々ヒーローたちを苦しめてきたサノス。彼はエターナルズなのですが、実はディヴィアンツでもあります。
サノスはエターナルズの両親メンター(アラース)とスイサンで、本来は美しい容姿で生まれるはずだったのですが、突然変異が生じてしまいディヴィアンツの要素を持つ、紫色の醜い容姿で誕生しました。この経緯は原作「インフィニティ・サーガ」や「インフィニティ・ガントレット」で紹介されています。
ラストも登場したサノスの弟「エロス」もまたエターナルズの1人です。
◆ディヴィアンツは、スクラルにもいるの?
見たものと、そのものが持つ直前の記憶をコピーし、姿を変えることのできるシェイプシフターであるスクラルの中にも、実はディヴィアンツの亜種が存在するようです。これはセレスティアルズが爬虫類を遺伝子実験したことで生まれた存在で、スクラルにもエターナルズ的存在と、ディヴィアンツ的存在がいる、ということのよう。原作では「ファンタスティック・フォー#2」で登場しました。
スクラルは、フェーズ3まででも度々登場した存在です。時には敵に、時には味方となりました。
ディヴィアンツのキャラクター
本編ではクロ以外にも以下が登場しました。
- 鳥のような翼がある魔物
- 猫のような魔物
- 牛のような魔物
- カニのような魔物
4つのディヴィアンツが登場しました。原作ではしっかりと名前があるので、ご紹介していきたいと思います。
クロ
エターナルズのリーダー「アジャク」と「ギルガメッシュ」を吸収したディヴィアンツ。
原作ではこんなキャラです。
ディヴィアンツのリーダーでもあるシェイプシフターです。デルタフォースという戦闘部隊を組織しており、不老不死の体を持つキャラ。不老不死なので、第4世代まで続く数百万年もずっと存在し続けます。
今作は第3世代のイカリスたちとのストーリーとのことで、原作では地下深く潜伏していたディヴィアンツの復活のために軍勢を率いて地上を襲います。イカリスに絞殺されますが、あっさり生き返ります。エターナルズのセナを愛していて、原作では双子を設けています。
ガウル
ディヴィアンツの神官で、過去に滅びたレムリア帝国再建を目論む影の支配者です。クロをリーダーに立てますが、原作では影の黒幕が、このガウル。
クロがセナを愛してしまっているがゆえ、時々その心変わりに翻弄されています。しかし、彼には宇宙の力を利用して、エターナルズの遺伝子を変異させディヴィアンツしようとする目論見があり、それを遂行しようとするのです。
人間のような外観を持ち、レスリングのチャンピオンとして活躍するキャラクター。クロ率いる、デルタフォースメンバーにスカウトされます。
原作では、悪意のある神官ガウルと戦います。その際には、自身を複製できる能力を駆使しました。しかしエニグモのその複製能力は、複製した分だけ個体のパワーが落ちる=小さくなったり、弱くなるという特徴がありました。
カルカス
ディヴィアンツ特有の突然変異で、頭の大きな奇妙な姿を持ち、エニグモ同様に格闘家として活動をしています。のちに、クロ率いるデルタフォースメンバーの一員になります。原作初登場は1977年。
セナに共感したり、キンゴとの交流も持つ、エターナルズに近い存在です。また、ソーと戦い、味方になることもありました。
ドナルド&デボラ・リッター
ディヴィアンツのクロと、エターナルズのセナの間に生まれた双子です。二人が融合してダークエンジェルと呼ばれるキャラクターにもなります。
原作では、エターナルズのエイジャックと人間のダニエル・ダミアン博士の共謀によって、第4世代で命を落とすことになっていますが、今作ではどのように登場し、どうなるのでしょうか?
マエストロム
ディヴィアンツで遺伝子学者のフェドラと、人間のモルガの間に生まれた存在です。母モルガが自身を生んだことにより命を奪われたことで、父フェドラと共謀し、世界征服を企てます。
エターナルズの力を、遺伝子学の力を用いて無力化しようとします。原作では1981年に初登場です。
ブラザー・トード
レムリア帝国の統治者で没落とともに一度は滅びますが、クロとともに無事に復活します。緑色の肌をもち、大きな頭という出で立ちです。特別な能力はないのですが、クロとともに戦っており、クロ自身に命令することができる関係性。
ヒキガエルのような見た目なので、その名前がついたようです。初登場は1976年です。
まとめ
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デヴィアンツはセレスティアルズを創造するために作られた種族
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魔物のような形をしている
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原作ではサノスやスクラルもディヴィアンツ
今回は、どちらかと言うとセレスティアルズがヴィランとして描かれいたように思えます。
すでにエターナルズ2の制作が決定しているので、今後どういう展開で彼らが登場するのか乞うご期待。
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