ゴーストライダーは、マーベルきってのオカルトヒーローです。ライダースジャケットに身を包み、炎に包まれたバイクにまたがるガイコツ男は、体内に悪魔を宿し、罪人の魂を喰らい尽くします。
今回ご紹介するのは2011年公開の「ゴーストライダー2」です。1作目と同様にゴーストライダーのジョニー・ブレイズのストーリーですが、設定はやや異なり、続きもの、という訳ではありません。今作はジョニーがゴーストライダーを追い払うための苦悩と戦いが描かれます。
<本記事でわかること>
- あらすじ
- 主要キャスト
- 小ネタ
ゴーストライダーは映画2作とドラマに登場しており、今後のMCU作品での活躍が熱望されるヒーローです。今作では、そんなジョニーの中にいるゴーストライダーの正体が、描かれています。
あらすじ
東ヨーロッパの、とある修道院から酒瓶を手にした男モローがバイクに乗って、ジョニーの元を訪ねてきます。
ジョニーは自分の中にあるゴーストライダーの存在を制御できないことを恐れ、隠遁生活を送っていました。モロー神父は少年ダニーの写真を手渡し「助けたら魂を救える」とジョニーの呪いを解く代わりに、ダニーを確保するよう持ちかけます。
無敵のゴーストライダーがダニー救出!
ジョニーは写真を通じてダニーの居場所を突き止めました。その瞬間変身が始まり、炎に包まれたバイクとともに走り出し、追われているダニーの元へ到着します。
ダニーは母ナディアとともに、ロアークが雇ったキャリガンたちに追われていました。ロアークは悪魔で、滅びゆく肉体を抜け出し、ダニーの体に入り込むため誘拐するよう指示していました。
ダニーは一度連れ去られるが、ナディアのつてを使って、採掘場にいることがわかり、急行します。ジョニーは巨大採掘機を使ってキャリガンたちを蹴散らし、ダニーを救出します。
修道会の真の目的と、ゴーストライダーの真の姿とは?
ダニーは助かったものの、様子が少しずつおかしくなっていました。それは、ロアークからの電話で呪文を吹き込まれたためでした。
ダニーの誘拐に失敗したキャリガンは、瓦礫の下敷きになり死亡しましたが、ロアークによって悪魔にされてしまい復活。ジョニーたちを追いかけ続けることになります。
修道会に到着すると、ジョニーはモロー神父から、ゴーストライダーは、天使ザラトスが地獄に堕ちて狂気に走った姿だと聞かされます。ジョニーは自身を悔いて、修道所の中でゴーストライダーを切り離すことに成功します。
しかし肝心のダニーは、修道会の手で殺されようとしていました。悪魔が乗り移る予言の日まで姿を隠していても、悪魔になってしまうことには変わらないためでした。そして、殺されかけるダニーの元にキャリガンが現れ、ダニーは再び連れ去られてしまいます。
儀式の闘技場で、ジョニーが再びゴーストライダーに
人間に戻ったジョニーでしたが、ダニーを守る約束を果たすため、モロー神父とナディアとともにダニーを追いかけます。
天国に一番近いと言われているトルコの遺跡ウザク・ゴクテンにある闘技場で儀式が始まっていました。ロアークの中にある影が、ダニーの中に入り込んでしまいます。キャリガンはモロー神父を殺し、ジョニーを殺そうとしていましたが、悪魔が入ったダニーが近づき、ジョニーに悪魔の力を吹き込むと、ジョニーはゴーストライダーとなりました。
ロアークはダニーを連れて逃亡しますが、ゴーストライダーがバイクで追いつきます。「史上最悪の契約者だ」と罵るロアークを、ジョニーは鎖を使って地獄に送り返すことに成功します。
ダニーはその車の事故で命を落としてしまいます。しかし、ジョニーの手から青い炎が出始め、ダニーの体に触れると命を吹き返しました。青い炎は天使ザラトスの力でした。ジョニーはダニーに「大勝利だ」と言って、映画は終了します。
主要キャラ
ジョニー・ブレイズ/ゴーストライダー(ニコラス・ケイジ)
前作に引き続いての、無敵のオカルトヒーロー。ヘルファイアを操り、贖罪の目で魂あるものの罪の意識で焼き尽くす能力を持ちます。
前作と同じ名前&俳優だけど、ゴーストライダーになった経緯はやや異なります。また、ヘルバイクが前作のハーレーからヤマハVに変更となりルックスがちょっと変わってます。
モロー神父(イドリス・エルバ)
秘密結社的修道会の神父で、いっつもワイン飲んでいるアル中です。原作にはいないオリジナルキャラです。
ダニー・ケッチ(ファーガス・リオーダン)
ロアークに、次の悪魔の受け皿として狙われた少年。母ナディアが命と引き換えに身ごもって生まれました。原作では実は2代目ゴーストライダーです。
ナディア・ケッチ(ビオランテ・プラシド)
ダニーの母で、キャリガンの元カノ。
ロアーク(キアラン・ハインズ)
本名はメフィストで、ジョニーと魂の契約を結んだ存在です。ロアーク本人は人間の肉体であり、中身にメフィストが入っていますが、肉体が衰えたことでダニーの体に移ろうとしていました。
メソディウス(クリストファー・ランバート)
修道士のトップ。モロー神父を騙してダニーを連れて来させようとするが、実はダニーを殺すしか手立てがない、と殺害しようとします。
キャリガン(ジョニー・ホイットワース)
命と引き換えに、ダニーを誘拐することが使命となった麻薬と武器の密売人。ロアークによって途中で悪魔に変身させられてしまい、触ったものすべてを腐敗させてしまいます。この見た目は、原作ではブラックアウトというキャラですが、能力は異なります。
ブラックアウトに姿を変えたあと、サンドイッチを食べようとしては腐らせてしまいますが、トゥインキーだけは食べられたというジョークがさし挟まっています。(トゥインキーというお菓子は腐らないという都市伝説がある)
小ネタ
ベースとなったのはミニシリーズ「滅びの道」
今作は、悪魔と天使の間で苦しむゴーストライダーが、自身の生きて行く道を見つけ出す、と言うストーリーです。内容や設定は全然違いますが、ジョニーがゴーストライダーという存在を体から引き離したいと考える、という設定自体は、この原作からインスパイアされた、と監督が語っています。
ザラトスって誰?原作では?
今作では、ゴーストライダーが実は堕天使という設定のキャラでした。人間界の正義を守る天使が騙されて狂気に堕ちて悪魔化したもの=だから罪人の魂を喰らい尽くすというものです。
原作では、ゴーストライダーの宿敵メフィストの家臣で、人間の中に閉じ込められるキャラでした。そして、ザラトスの入り込んだ相手が、ジョニーだった、という流れ。最後はメフィストを倒して、地獄の王になるらしいですよ。
まとめ
- ゴーストライダーの無敵ぶり加速!堕天使ザラトスの力が源だと明らかに
- ヘルファイアと贖罪の目以外にも青い命の炎も武器に
- 原作登場のヴィラン、ブラックアウトも追加登場!
いかがでしたか?一層オカルト感アップした今作で、いったん映画作品は幕切れとなりました。しかし常にリブートが噂される人気キャラが、次はどんな設定で登場するのか?今作でおさらいしつつ、楽しみに待ちたいものですね。
マーベル映画がすべて見放題【Disney+】
最新作をいち早く観るなら【U-NEXT】
シリーズをお得に観たいなら【TSUTAYA】