ホークアイは、MCUでは「マイティ・ソー」で初登場しました。巧みな弓術と、常人でありながら常人を超えるほどの身体能力を誇り、その後長らくアベンジャーズの主力メンバーです。しかし「インフィニティ・ウォー」でその姿はなく、かつ公開を控えた「エンドゲーム」ではいつものコスチュームでない「ローニン」として登場することがわかっており、アベンジャーズでこれまでにない立ち位置となるのでは?と言われています。
ホークアイは、本名をクリント・バートンというだけでなく、原作ではローニンやゴライアスといった呼び名でも登場しています。ここでは、過去の映画での活躍を振り返りつつ、かつ原作を紐解き、ホークアイとはどんな存在なのか?を明らかにしていきます。
ホークアイとは
ホークアイの原作初登場は、1964年の「テイルズ・オブ・サスペンス第57号です。翌年「アベンジャーズ」第1期第16号でアベンジャーズに加入してからは、主要なチームメンバーとなっています。ホークアイの本名はクリント・バートンで、兄バーニーがいます。クリントは、ホークアイとなる前にサーカス団に所属していました。そこでソーズマンとトリックショットから弓術を学び身のこなしも会得したのが、彼の能力の由来です。
そして彼がアベンジャーズに参加したきっかけは、アイアンマンの活躍を目にしたことでした。ところが最初は泥棒と間違われ逃走、その後偶然、ジャービスを助けることとなり、ジャービスの紹介でアベンジャーズ入りを果たしました。当初はアイアンマンにヴィラン扱いでボコボコにされちゃうなどもあったのです。ちなみにブラック・ウィドウとは原作中では恋人同士でした。
また彼は作品によってはローニン、ゴライアスとも呼ばれています。ローニンはコスチュームが変わり日本刀も持ち近接戦に強いタイプ、ゴライアスはピム粒子によってサイズが巨大化した状態になっています。
ホークアイは、弓術の達人です。能力がド派手なスーパーヒーローと異なり、物陰から狙った獲物に百発百中で仕留める姿は、あまりに渋い。身のこなしも素早いため、アベンジャーズのメンバーの中では、戦いに身を置きながらも特に人命救出などの活動もしちゃう。MCU作品ではやや地味にも見えつつ、やるべきことを徹底的に全うする、職人気質な存在として描かれています。
折りたたみ式の弓と、トリックアローという矢と矢筒を武器にしています。弓は一見地味ですが、その弦は強く、常人の力では到底不可能と言われています。またレーザーサイトや各種照準器搭載、トニー・スタークの改良により近接戦闘にも対応できる特別仕様です。移動はスノーモービルのような乗り物「スカイサイクル」を使います。スカイサイクルは反重力技術搭載で、音声運転と自動運転ができます。
コミックでの活躍について
ホークアイは原作では覆面姿で、その卓越した弓術と巧みな戦術眼を持ちます。トリック・アローには矢と一緒に、何種類もの矢尻があって、ワイヤー付きの移動用、拡散矢、小型爆弾付きなどがあります。それらを使い分けて原作「アベンジャーズ」以降、多くの敵を倒してきました。
原作では、同じくアベンジャーズのブラック・ウィドウと恋に落ちており、登場当初は、彼女のために悪事を働くこともしちゃいます。かなり直情的な性格ということもあり、ただの短気なアンちゃん?という印象もありますね。しかし、スーパーヒーローにはなれず、それでも自分の能力に磨きをかけながら、登場回を追うごとに彼なりの正義が目覚めます。
別名のローニンと名乗っていたのは、「ニューアベンジャーズレボリューション」です。キャプテン・アメリカが暗殺され、トニー・スタークに反するニューアベンジャーズが結成されています。その中で危機に陥った初代コスチュームを引き継ぐと同時に、ホークアイという名前も隠すことでローニンと名乗ります。コスチュームはニンジャのようで、どこにも属さない過去も隠す孤高の存在として描かれています。
アベンジャーズでの活躍
ホークアイがMCUで初登場したのは2011年の「マイティ・ソー」です。カメオ出演にとどまっていますが、地球に落ちてきたソーとムジョルニアを調査していたS.H.I.E.L.D.のメンバーとしてカメオ出演していました。雨が降りしきる中で弓矢を構える姿は、アベンジャーズでその勇姿を見ていれば一瞬ですが興奮します。
そして、ホークアイが、主要キャストとして登場したのは2012年「アベンジャーズ」からでした。以下が出演作品リストです。
出演作品リスト
- マイティ・ソー(2011)
- アベンジャーズ(2012)
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)
- アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)
「アベンジャーズ」:人間臭いアベンジャーズメンバーキャラ炸裂
ついにその姿を見せた「アベンジャーズ」では、途中まではヴィランのロキに操作されています。見所は中盤以降の覚醒後、後ろ向きで放つ矢が命中するシーンですね。その能力はあまりに鮮やかです。
二作目の「エイジオブウルトロン」では家族が登場し、ホークアイというよりも常人クリントの一面が色濃く出ました。アクション的には目立っていませんでしたが、勝ち目のない戦いにひるむワンダに放ったセリフは名言です。「街が浮き、相手はロボット、俺の武器は弓、笑えるだろ?でも戦うのが仕事なんだ」。そして最後にキメの一言。「一歩外に出たら、君はアベンジャーズだ」。人間のホークアイだからこそのセリフです。
「シビル・ウォー」:キャプテンとの絆が生まれ投獄、そして脱獄
ホークアイは「エイジオブウルトロン」のラストで、アベンジャーズを引退してしまいました。続く「シビル・ウォー」では、アイアンマン側とキャプテンアメリカ側で分断してしまったアベンジャーズで、キャプテン側につき復帰します。空港ではアントマンとのタッグを組むシーンが見どころです。
ただし、刑務所に投獄されてしまい、ラストではキャプテン・アメリカが刑務所を襲うことで、脱獄したことがわかります。
「インフィニティ・ウォー」:出番なし、それでも水面下では活動していた
ホークアイは、「インフィニティウォー」ではまさかの出番がなくファンがブチギレという事態となりました。まあ、キャラたくさん出すぎていて、次作に向けてある程度整理した結果?のようにも思えなくもないですけど。
家族のためにソコヴィア協定を受け入れたホークアイは、ロス長官と取引をし自宅軟禁中という設定でした。ソコヴィア協定=その名前を国連に登録し活動に制約があるものです。他のメンバーとは異なる道を歩いて、「エンドゲーム」に合流するという道筋になっていると言われています。
「アベンジャーズ:エンドゲーム」:誰のためのアベンジャーズ?ローニンとして登場
「エンドゲーム」ではローニンとして登場すると言われています。すでに予告編でその姿も拝めております。シーンも提灯が揺れる歓楽街、日本です。舞台が日本になるということはわかりませんが、少なくとも1シーンは日本であることは間違いありません。ソコヴィア協定の監視の目をくぐり抜けるために、ホークアイの名前を隠しての参加になるということのようですね。
また、ホークアイの別名ゴライアスに関わるピム粒子は、アントマンの能力を生み出しています。ホークアイ同様姿を見せなかったアントマンも「エンドゲーム」で登場します。ローニンだけでなく、もしかして?なんて期待もしてしまいそうですが。
キャスト情報
MCU作品でホークアイを演じているのは、ジェレミー・レナーです。レナーは、1995年デビュー後、2009年にはアカデミー賞受賞作「ハート・ロッカー」で主役を演じ、2010年には「ザ・ダウン」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。他にも「ジェイソン・ボーン」シリーズ4作目主演や「ミッションインポッシブル」シリーズでもチームメンバーとして出演するなど、アクション映画の常連さんです。
日本語吹き替えでの声優は初代が阪口周平さん、2代目は雨上がり決死隊の宮迫博之さんが担当。特に2代目の宮迫さんの吹き替えは、芸能人吹き替えに批判が集まる中では、異例の絶賛でした。
まとめ
- アベンジャーズ唯一の常人メンバー。家族もいて人間臭さが魅力にもなっている
- 演じるのはジェレミー・レナー。巧みな身のこなしのできるアクション俳優だからこそ、ホークアイが務まる
- 「インフィニティ・ウォー」で不在も「エンドゲーム」では復讐キャラ「ローニン」として登場。接近戦に特化したホークアイの姿も期待
久しぶりにホークアイの姿が拝めるぞ!と、ただでさえ期待しているのに、新たなキャラでも登場するなら、楽しみは倍増ですね。アベンジャーズがどうなってしまうのか、ローニンとなったホークアイがどう関わっていくのか、本編を待ちたいと思います。
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